今度こそ今日、数話投稿してしばらく間が空きます
話は全部朱乃から聞いたわ。やっぱり私達の秘密を知って怖くなっちゃった?」
確かに秘密を知って自分も狙われる可能性がある事を知って怖くないと言えば嘘になる
でも…
「違います。」
「じゃあ何で?」
俺が彼女達から離れたい理由、それは…
「怖いのは確かですが理由は別なんです。」
「別?」
ええ
「僕を庇ってあーちゃん達が死ぬのがです。」
そう、理由は巻き込まれて死ぬのではなく、俺のせいで、誰かが死ぬことだ
「何でそんな事を?」
「修行を始めた頃からずっと変な夢を見るんです。」
「夢?」
最初は誰かの身体を抱いている夢だった
でも、最近、次第に断片的だけど鮮明に見るようになってきた
そして、抱いている身体は、自分が守りたかった誰かの遺体で
亡くしたものは、一人じゃなくて
「大切な人達が自分のせいで死んでいくんです。」
(まさか…彼は神器を!?神器の持ち主には、以前の持ち主や封印されているものの記憶を見る事があるときくけど…)
「だから、私達が自分のせいで死ぬと思ったの?」
「ええ…。」
もし、夢のように自分のせいであーちゃんが死んでしまったら俺は…
「ねえ、流君、だからって心を傷つけてもいいというの?」
「…心の傷なんて、時や誰かが直してくれます。それに別れるには彼女を傷つける必要がありました。」
ただ単に別れたいと言ってもあーちゃんは納得してくれないだろう
むしろ怪しんで近づいて来るはずだ
本当の事を言ったとしても、むしろ気にせずに接してくるだろう
いや、逆に俺を守ろうとするはず
彼女は優しいからな…
だからこそ、彼女の重荷にはなりたくない
「心にだって治らない傷はあるわ。」
「だからって死んでもいいんですか!?命さえあれば何度でもやり直せますけど死んだら終わりなんですよ!!」
もし、俺がいなくなったとしても、生きてさえいれば、彼女なら、きっと誰かが支えてくれるはずだ
支えるのが俺じゃないって事は悔しいけどな…
「お願いがあるの。もし、朱乃の事を大切に思っているのなら、本当の事を話してほしいの。」
「だからそれは無…」
「そして、必ず強くなって迎えにいくって言ってあげて。」
「え…?」
残念ながらそれも無理だろう
彼女と俺の才能の差は歴然としている
体術に関してならどうにかなるかもしれないが、俺には神器がない上に魔力もない
魔力は身体強化や様々なことに使われ、魔力が高ければ高い程、戦闘では有利になる
そして、人間は、悪魔や堕天使に比べて魔力がないのが一般的だが
俺は、その人間の中でも平均以下だ
どう足掻いたとしても強くはなれない
それに比べてあーちゃんは強くなっていくだろう
その力は、傍にいた俺がよく知っている
堕天使の幹部の血を継ぐ彼女なら、自分の身は守れるようにはなれるだろう
足手まといがいない限りは…
「俺じゃ…「諦めないで。」え…?」
「諦めてばかりじゃ、それこそ強くはなれないわ。そして幸せにもなれないわ。」
だけど…
「それに気づいてはいないだろうけど君には力があるわ。」
力?
「朱乃の事を大切に思う気持ちよ。思いはね強さへの原動力になるの。君が本当に朱乃の事を思っているのなら、きっと大丈夫よ。それに、もしかしたら…「キャァァァー!!!」朱乃!?」
電話の向こうからあーちゃんの叫び声が聞こえた…
「朱璃さん!?朱璃さん!?「ブツ、ツーツー。」」
電話が切れてしまった
まさか…
堕天使、それとも、人間の襲撃!?
どっちにしても、あーちゃん達に危険が…
だからって俺に何が出来る…
俺が行ったからって…
どうせ…
『朱乃の事を大切に思う気持ちよ。思いはね強さへの原動力になるの。君が本当に朱乃の事を思っているのなら、きっと大丈夫よ。』
俺は何、馬鹿な事を考えている
ここで行かなくちゃ、ただの最低野郎だ