一月
来年から、リアス部長の眷属の一人がこの学園に入学してくるらしい
そこで顔見せと言う形で会うことになったけど・・・
簡単に言うとちっちゃくて可愛い無口な女の子
「小猫・・・よろしく」
どうみても戦えそうに見えないんだが・・・
「流、小猫のこと弱そうって思ってるでしょう。」
あれ?顔にでてた?
会長の言葉を聞いた途端、小猫ちゃんが少しムッとした表情になり
「欄平寺先輩・・・勝負しますか?」
まあ、実力を知るためにもいいか
俺が了承すると
今日は剣道部が休みなので、いつものように剣道場に向かうことになった
俺は竹刀を構えたんだが・・・
小猫ちゃんは武器を持たず拳を構えてきた
「えっと?武器は持たないの?」
「必要ありません」
「流、小猫ちゃんは強いから油断しないようにね」
なんか部長達笑っているんだけど・・・そんなに小猫ちゃんって強いの?
まぁ始めてみればわかるか
「行くよ」
「どうぞ・・・」
俺はまず、自分の一番の最速の技、突きを放つことにしたんだが・・・
ちっとも避けようともしなかったので当たる直前に突きを止めてしまった
「ふざけているんですか?」
「いや、そういう訳じゃないんだが・・・」
「小猫ー。別に流はふざけていないわ。流が優しいから怪我させちゃいけないと思ったから止めちゃったのー。それと、流ー、小猫は並みの攻撃じゃびくともしないから今度は攻撃止めちゃだめよー。」
「そういうわけですか・・・。失礼しました」
試合を再開したんだが・・・小猫ちゃんってそんなに頑丈なの?
試してみるか・・・
俺は今出来る一番の技を出すことにした
本来は九つの斬撃を放つことにより防御不可能の必殺技なんだが・・・
俺の未熟の腕では五つの斬撃を放つことしかできない
しかし、これさえ決まれば祐斗すら倒したことがある必殺技!!
そう
「五頭龍閃!!」
これさえ決まれば、魔剣でなら、はぐれ悪魔も一撃で倒したことがある必殺技なんだが・・・
バキッ!!
最初の一撃で竹刀は折れ
ドカッ
俺の動きが止まった瞬間に小猫ちゃんの拳がみぞおちに決まり勝負は俺の敗けだった・・・
「流、小猫ちゃんは戦車なんだ。そしてその特性はパワーと防御力なんだ。」
「おい・・・説明はいいから、そのパワーをみぞおちにモロに喰らった俺にかける言葉はないのか?」
「そうだね・・・。油断しちゃ駄目だよ。竹刀折れた瞬間思考止まっただろう。それに外見で判断しちゃ駄目だよ。流は会ったことないけど幼児や美形に化けて人間を食べる悪魔だっているし。」
まぁ、それは俺が悪いけどさ、心配しろよ
部長は笑っているし、姫島先輩は愉悦の表情だし・・・
「先輩・・・大丈夫ですか?」
少し心配そうにこちらを見てくる小猫ちゃん
この子、表情にはあまりでないだけで優しいんじゃないだろうか・・・
あれから数日が過ぎた
小猫ちゃんも度々この部室にやって来ている
その度に模擬戦を挑んでいるんだが・・・俺が敗けるか決着がつかないままで終わってしまう
祐斗に魔剣を借りているんだが、俺の攻撃が当たっても表情一つ変えないし、そのまま攻撃してくる
俺も必死で小猫ちゃんの攻撃を避けつつ、自分も攻撃をしているんだがいくらやっても意味がなかった
たまに、少し痛そう顔になるぐらいだ
俺がいつものケーキ屋のバイト・・・じゃなく悪魔の仕事から帰ってくると小猫ちゃんが羊羹を食べていた
俺が小猫ちゃんを見ていると
「欲しいんですか?一口ならいいですよ」
「いや・・・大丈夫だよ。」
そういえば小猫ちゃんはいつもなにか甘い物を食べているようなんだけど甘い物好きなのかな?
「そういえばバイト・・・じゃなく悪魔の仕事終わりに余っていたケーキもらったんだけど食べる?」
聞くと、目を少し輝かせてコクコクと頷いた
ケーキを渡すと無表情のようでいて、よくみると少し美味しそうに食べている
・・・可愛い
ケーキ屋のバイトの時には余っていたケーキもらってこようと思った今日この頃である