モブな!?   作:ルル山

60 / 61
第60話

 

「じゃあ、今は…、今のあなたは私のことをどう思っているんですか!?」

 

今の姫島先輩への想いか…

 

それは…

 

「今でも大切だと想っています。」

 

でも、それは…

 

「…リアスよりもですか?」

 

「…」

 

最初に記憶が戻ったとき、記憶と一緒に姫島先輩への想いまでよみがえって混乱していた

 

ここに来るまで、自分が一番大切な人は誰か悩んだ

 

リアスや姫島先輩との思い出が浮かんできた

 

そして最後に浮かんだのは…

 

「…俺が一番大切に想っているのはリアスです。」

 

リアスの笑顔だった

 

「…やっぱりですか。ずっとあなたを見ていたから分かっていました。リアスには勝てないと。」

 

姫島先輩…

 

「ねえ、りっくん。もし、記憶が消えていなかったら、私を選んでくれましたか?」

 

もし、記憶が消えていなかったら、姫島先輩とつきあっていたかもしれない

 

もしかしたら、リアスと出会っていたとしても、姫島先輩をえらんでいたかもしれない

 

でも…

 

「分かりません。」

 

もしもとか、考えても過去は変えられない

 

「でも、あの時の俺は、自分の命よりも姫島先輩が大切でした。」

 

これは紛れもない真実だ

 

「そうですか…。」

 

そう言うと、姫島先輩は笑みを浮かべ、背を向け俺から去っていった

 

…姫島先輩

 

姫島先輩が見えなくなると涙が溢れてきた

 

好きだ

 

大切だ

 

愛していると叫びたかった

 

抱き締めたかった

 

でも、俺はリアスを選んだ

 

それをする資格はない

 

だから、俺は涙が出なくなるまで泣き続けた

 

 

ガチャ

 

泣き終わったあと、俺は家に帰った

 

リアスのいるもとへと

 

「おかえりなさい。」

 

リアス…

 

「ただい…「おかえりなさーい。」姫島先輩!?」

 

俺は姫島先輩の長年の思い出を踏みにじった

 

だから、家から出ていくと思っていた

 

しかし、それどころか俺に抱きつき、胸を…ゴホンゴホン

 

「何で姫島先輩がここに!?」

 

「あらあら、名字ではなく名前で呼んでください。」

 

「いや、それはちょっと…」

 

リアスが冷めた目で俺達を見ているというのに「バラシマスヨ。」

 

「はいー!!何でですか朱乃さん!?」

 

何をとは聞けなかった…

 

バラされたくない秘密も心当たりもなかった

 

ただ、目から光が消えていたので怖かった

 

「何でって、ここに住んでいるからに決まっているじゃないですか?」

 

「俺はリアスを選んだですよ!?」

 

「だから?」

 

だからって

 

「ずっと想い続けてきたんですもの。こんなことじゃ諦めませんわ。」

 

こんなことって…

 

彼女なんですけど…

 

「しょうがないわね…。」

 

リアス!?

 

「ただし、私が正妻で、朱乃が第二夫人よ。いいわね?」

 

「構いませんわ。」

 

はあ!?いいんですか!?二又ですよ!?

 

「代わりに流君の初めてをもらっていますもの。」

 

…は?

 

「ねえ、流、イッタイドウイウコトカシラ?」

 

「一切記憶にございません。」

 

マジで覚えがない

 

まさか、寝ているときに襲われていたのか!?

 

ちょっ、リアス

 

右手に集めている魔力は何ですか!?

 

え!?俺へのお仕置き用!?

 

ですよねー?

 

「まぁ正確には私が倒れている流ー君にお別れのキスしただけなんですけどね。ですから、」

 

朱乃さんが俺へと唇をくっつけた

 

「今度は、流君からしてくださいね。」

 

そう言うと、玄関から去っていった

 

俺と

 

キレてるリアスといつの間にかバカでっかくなった魔力を残して…

 

「流ー!!」

 

ノー!?

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。