気になるあの子の危険な日常   作:タピ

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第7話 妖怪研究家と夏祭り

「ただいまー‼︎私が帰って来たぞー‼︎」

ある人物が家の玄関で発したこの一声で俺の平和な夏休みは終わりを告げた。

俺は声を無視する、声の正体を知っているからだ。

しばらく無視していると階段を上がる足音が聞こえてくる、そして俺の部屋の前で足音が俺の部屋の前で止まった…

「弟よお姉ちゃんが帰って来たぞ!」

ドンと言う音を立ててドアが開け放たれる。

「はぁ〜、姉貴いいかげんノックくらいしてくれ…」

俺の部屋にいきなり押し入った人物の正体は姉である、姉は地元高校を卒業後東京の大学に進学して妖怪の研究をしている、そのため普段は家に居ないのだが一年に何度かこうして実家に帰ってくるのだ。

「まぁそんな硬いことを言うな弟よ、それともなんだ?いきなりドアを開けられると何か困ることでも〜?」

「困る困らないの問題じゃ無いんだよ…」

「そう言う物かね、ところでお父さんとお母さんは?」

「二人とも旅行中だよ、後3日は帰って来ないよ」

「ふーん、と言うことは二人っきりだね」

姉が不敵な笑みを浮かべる。

「何を企んでいるんだ…」

「い・い・こ・とだよ」

そう言うと姉はこちらに近づけてくる。

「な、なんだよ⁉︎」

そしてこう耳元で囁いた

「一緒に夏祭り行こう?」

「は?夏祭り?」

「そうだ夏祭りだ!」

「別にいいけど何故いきなり」

「大学に提出するレポートの情報収集にね」

「なるほどね」

「それにしてもさっきの反応、男の子だな」

「うるさい!」

「それと多分無いとは思うけど何か妖怪関係の話無いの?」

「あ〜そう言えばこの前…」

「あるの⁉︎」

「あるよ」

その後この前体験した話をした(第6話参照)

その後二人で夏祭りに向かった、地元の夏祭りは神社で行われる、いわゆる縁日だそれなりに賑わっている

「さーて妖怪は何処かなー?」

「そんな簡単に妖怪が居てたまるか…」

「そんな事は無いぞ弟よ、この土地には様々な伝承が残っているんだ、特に鬼にまつわる物で紅葉伝説と言う物がお姉ちゃんの一押しだ」

「紅葉伝説ねぇ」

ふと以前聞いた晴天目の友人の名前が頭に浮かんだ。

「何か心あたりでも?」

「いや俺の友達の友達がもみじって名前なのを思い出してね」

「ふーん」

そんな事を話ながら歩いていると前の方に晴天目の姿が見えた

「おーい晴天目!」

「あ、多岡さんこんばんは」

「晴天目も祭り来てたんだな」

「はい、おじいちゃんがせっかくだからいって来なさいって浴衣まで出してくれて…」

晴天目は落ち着いた感じの浴衣を着ていた。

「その浴衣にあってるよ」

「そ、そうですか?ありがとうございます」

「そう言えばお前一人か?友達のもみじさん?は一緒じゃ無いのか?」

「へ?もみじですか⁉︎」

「おう」

「えっと…一緒には来てますよ、アハハ」

「ふーんそうなんだ、後で紹介してくれよ」

「は、はい、いつか、いつか必ず」

「おうそれじゃまたな」

「はい、また」

ひとまず会話を終わらせる

「ほーん随分と仲が良いみたいだね」

会話を終えると姉が話しかけて来た、頭にお面を付け片手にチョコバナナ片手に風船ヨーヨーを持っている、

完全に楽しんでいるな。

「まぁ最近色々あってね」

「彼女?」

「違う」

「それじゃあ好きななんだ!」

「そんなんじゃないよ、なんて言うか気になるだけだよ」

「気になるってなんで?」

「あいついつも怪我してるし、何かと事故にあってるし、不幸体質?みたいな感じだから、ほっとけなくて」

「そうかそうか、で何の話をしてたの?」

「さっき話したもみじって人あいつの友達なんだよ、後で紹介してくれって話しただけだよ」

「ふーんあの子が…」

姉が晴天目の方を見ている。

彼女の方へ目を向けると射的をやっていた、コルクが壁で跳ね返り眉間に直撃していた、痛そうだ

「姉貴?どうした?」

「いや、そのもみじと言う人は良い人だよ、きっと少し意地悪だけど悪い人じゃないさ」

「なんだよそれ、まるで会ったことあるみたいな口ぶりだな」

「いや、お姉ちゃんのただの勘だよ」

「ふーん」

「さーて良い物も見れたし帰ってレポート作成しないとね!」

「良い物もって何を見たんだよ?」

「鬼だよ、鬼、綺麗な鬼さ…ふふん」

「鬼って何かの見間違いだろ、そんなのいるわけない」

「いや、妖怪の類は意外と人の近くに居る物だよ」

「近くにねぇ…」

「よし!今日良い物をみれたのは弟!君のおかげだ、夕ご飯は好きなものを食べさせてあげよう」

「おう⁉︎マジでか、じゃあハンバーグが食いたい、後デザートはプリンな」

「よし、それじゃあ帰るとするか、しばらくは実家に滞在するからよろしく頼むよ弟くん」

「はいはい、分かりましたよ」

この時俺は正直面倒だとおもっていた、まさかあんな事になるとは思っていなかったのだ。

 

 

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