気になるあの子の危険な日常   作:タピ

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第9話 真実と正体

「望み通り妾が出て来てやったぞ、小僧」

そう言ったのは目の前にいる晴天目だった

「な、何いってるんだよ、ふざけるなよ。」

「ふざけてなどおらぬわ」

「ふざけてない⁉︎それじゃあもみじってのは晴天目の中の別の人格だって言うのか?」

「人格では無い、妾は香夜に取り付いておるのじゃ、お主も薄々気づいておったのじゃろ?」

「それじゃあお前ががうちの姉貴を襲ったのか」

「はて何のことか分からぬの」

「分からない?昨日神社で俺の姉貴が襲われた!姉貴は昨日神社でお前に襲われたんだ」

「昨日…あぁ、あの時の小娘か邪魔だったのでな」

「邪魔だと!ふざけるなよ!」

思わず胸ぐらに掴みかかった

「落ち着け、今吾を殴っても香夜の顔に傷がつくだけだぞ?それに妾はあの子娘を襲ってはおらぬわ」

「はぁ⁉︎」

「昨日香夜に取り付いて悪霊どもを切っていた時あの小娘が現れて悪霊に襲われたのじゃ妾は助けるつもりなど無かったが香夜が無理やり庇っての、お陰様でこの腕じゃ」

「そ、それじゃあ…」

「そう言う事じゃ、そろそろ手を話せ香夜の首に傷が出来る」

今まで首を絞めていたことに気づき手を放す。

「お前は姉貴を助けたのか?」

「香夜がの」

「証拠はあるのか?お前が姉貴を襲って居ない証拠は⁉︎」

「妾の存在だけでは不十分かえ?」

「あぁ」

「そうじゃの、妾が襲ったならわざわざ医者を呼ぶか?」

「確かに…」

「阿呆めが…少し考えれば分かるであろう、どうしても信じられんのならあの小娘に直接聞くが良い」

「分かった、今日はもう帰る」

「では妾も休むかの香夜が五月蝿くてかまわぬ」

後ろを振り返り神社を後にする

「あ、あの!」

後ろから晴天目の声がする、おそらく晴天目だと思う、もうよくわからないので振り向かず立ち止まる。

「色々と隠していてごめんなさい…」

俺は何も言わずその場から立ち去った。

翌日姉貴の容体は医者も驚くほど急速に回復した。

「なぁ姉貴?姉貴はもみじに襲われたんだよな?」

「およ?違うよう」

「へ?だ、だって昨日彼女は危険な存在だって言ったじゃ無いか!彼女ってもみじのことだろ?」

「そんな事いってないよ!私は、彼女は危険な存在から守ってくれているんだ、と言ったんだよ」

「なんだよそれ‼︎俺はてっきり…」

「ちゃんと朗報だよとも言ってるしね」

「ちょっと俺出かけて来る!」

「おや?どこに行くんだい?」

「ちょ、ちょっとね」

昨日の寺に急いで行くとそこにはまた晴天目がいた

「晴天目?」

「あ、多岡くん」

「悪かった!俺は誤解してたんだ!」

その場で頭を下げる

「あ、あの謝らないで下さい色々と隠していたのは事実ですから」

「本当に悪かった、それでもみじさん?にも謝りたいんだけど…」

「紅葉なら聞いてますよここで」

「そ、そうか、今日は出て来ないのか?」

「はい、疲れたそうです」

「疲れた?」

「はい、昨日の夜ずっと何かしていたので」

「そうなのか、でもそこには居るんだよな?」

「はい」

「えっと、こう呼んでいいか分からないけど、もみじさん昨日は色々とすいませんでした」

もう一度頭を下げる

「もう許すそうですよ」

「本当か」

「はい」

「よかった」

「あの、今から多岡さんに私の家の事を話そうと思います、聞きたくなければ今までの事や紅葉の事は忘れて帰って下さい、そして私に2度と関わらないで下さい」

「いや、聞かせてくれ」

とっくに答えは決まっていた、それは何故かって?

それは、俺は晴天目の事が気になっているから。

 

 

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