生き残った男の子を殺すこと、それが私の生きる糧。 作:おぜうだよー
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アデラ視点
パーティーから二日後、
今日はルシウスさんと一緒にお買い物をする日だ。
白のブラウスに、黒いロングスカートを履き、ヴァンジェーン家に伝わる指輪をはめると、ルシウスさんとドラコが屋敷にやって来た。
「お嬢様、ルシウス・マルフォイ様と、そのご子息がお見えです。」
「今行くわ、紅茶を淹れて頂戴。」
屋敷しもべ妖精に、紅茶を淹れるよう伝え、私は応接間へと向かった。
「アデラ、久しぶりだな。」
そのパーティーはつい
ルシウスさんの久しぶりはどれくらいなのでしょうか
親バカというか、なんというか・・・
「そうですね。ルシウスさん、紅茶をお飲みになってください。良い茶葉が入ったので。」
私は指を鳴らし、先ほど屋敷しもべ妖精に命じた紅茶を出現させる。
「いただこう。」
そう言い、ルシウスさんとドラコは紅茶を飲む。それを見て、私も紅茶を飲んだ。うん、美味しい。
「ところで、アデラは、ダイアゴン横丁で何を買うの?」
ドラコが質問して来た。
そうだった、今からダイアゴン横丁へと行くのだから、買うものを話さなければ。
「教科書や、羽根ペンなどはすでに揃っているので、ホグワーツの制服と、杖、あと鍋でしょうか。」
「杖は私があげたはずだが?」
「そろそろ二本目を持ちたいと思っていましたので。」
私がそう答えると、ルシウスさんは、少し悲しげな顔をした。
「そうか、僕等は、ノクターン横丁へも行かなければならないから、少し待っててくれるかい?」
「ええ、もちろん。」
そう言った途端、私達は、ダイアゴン横丁へと姿現ししていた。
「まず最初はグリンゴッツへ行きましょうか。」
グリンゴッツとは、いわばゴブリンがやっている銀行である。
魔法族の人間はグリンゴッツへお金を預けるものが大半だ。・・・まあ、まずそれにはお金がないとダメだが。
グリンゴッツはセキュリティが抜群である。
入り口の銀色の扉にもこんな文字が彫ってあるほどだ。
見知らぬ者よ 入るがよい
欲の報いを 知るがよい
奪うばかりで 稼がぬものは
やがてはつけを 払うべし
おのれのものに あらざる宝
我が床下に 求める者よ
盗人よ 気をつけよ
宝のほかに 潜むものあり
・・・まあ、まず盗人がいないのだが
グリンゴッツへ入ると、ゴブリンがいる。
「失礼、マルフォイ家の金庫とヴァンジェーン家の金庫を開けてもらいたい。」
「いつも有難うございます。失礼ながら杖を拝見させていただきます。」
ルシウスさんが聞くと、ゴブリンが杖を要求する。
これも、グリンゴッツのセキュリティの一つだ。
マルフォイ家やヴァンジェーン家は古くから続く名家なため、グリンゴッツの奥にある、ドラゴンが守る金庫にしまわれ、開くときには、個人を識別する杖をゴブリンに見せる必要がある。
普通の魔法族の家庭は、所狭しとある金庫に詰められ、入れたときに渡された、キーで開くのだ。
まあ、どちらにしても、本人確認が必要なのだが
私とルシウスさんが杖を差し出すと、ゴブリンが了承し、私達は金庫へと進んだ。
「グルアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!」
カラカラカラカラカラカラン!!
ドラゴンが唸ると同時にゴブリンが鳴子を鳴らす。
・・・なんというか、とてもうるさい。
ドラコもそう考えているのか、耳を塞いで、顔を歪ませている。
ルシウスさんも目を細め、眉間にはシワが出来ている。
私はこのことを予想していたから、ちゃんと耳栓を持って来ている。
うん、うるさくない。
どうやら金庫についたようだ。
私は耳栓を外す。
幸い、マルフォイ家の金庫とヴァンジェーン家の金庫は隣り合っているので、もうドラゴンのところへは行く必要はない。
まず、ゴブリンがマルフォイ家の金庫を開ける。
ヴァンジェーン家と同じくらい、金と銀と銅が積み上がっている。
「そうだな、まず51ガリオンと10シックル頼む。」
ルシウスさんは、51ガリオンと10シックルを頼んだ。
なんでそんなにいるのだろうか。
まあ、後でノクターン横丁にでも行くのだろう。
「かしこまりました。」
そう言ってゴブリンはルシウスさんが渡した巾着にガリオンとシックルを詰めて行く。
「次はヴァンジェーン家の金庫です。」
そう言って、ゴブリンは我がヴァンジェーン家の金庫へと歩く。
このグリンゴッツの奥にある金庫は聖28一族の者が多い。
そのため、預ける金の額が一般家庭と違うため、一つ一つの金庫の大きさがバカでかいのだ。
「いくらになさいますか?」
「そうね・・・32ガリオンと12クヌートを。」
ゴブリンに金額を告げ、巾着に詰めさせると、私達はトロッコに乗り、外へと出た。
「じゃあ、お金も調達できたので、次は鍋を買いに行きましょう。」
鍋屋に入ると、所狭しと鍋が並んでいた。
中には不思議な鍋もあり、喋る鍋や、歩く鍋、食べられる鍋、さらには自動でかき混ぜてくれる鍋まであった。
金属にも色々なものがあり、純金、純銀、白金、銅、青銅、合金、スズ、鉄など様々だ。
ルシウスさんによると、純銀か白金がいいらしい。
結局、ドラコは純銀で、蛇の装飾がついたもの、私は白金にして、取っ手にエメラルドが埋め込まれたものにした。
次はホグワーツの制服を仕立てるためにマダム・マルキンの洋裁店に行くことにした。
マダム・マルキンは採寸を手作業で行うことで有名である。
また、手作業で行うため、とても遅く効率が悪いのである。
ルシウスさんは、箒を見に行くとのことで、ペット屋で待ち合わせとのことだった。
「いらっしゃい、もしかしてホグワーツの制服を仕立てにいらしたの?」
「ええ、そうよ。ドラコ、先に行って。」
「いや、レディーファーストだ。君が先に行ってくれ。」
私がドラコに先に行くよう促すと、ドラコもルシウスさんに教わったのか、レディーファーストとのことで、先に行くようとのことだった。
まあ、お言葉に甘えさせてもらおう。
私が、マダム・マルキンの前へ行くと様々なところを計っていく。
20分ほどたって、ようやく私の測定が終わった。
次はドラコの番だというところでクシャクシャの黒髪に、緑色の瞳の少年がやってきた。
「いらっしゃい。あなたもホグワーツの制服を?」
「は、はい!」
マダム・マルキンの問いに少年は、緊張したように答えた。
「やあ、君は魔法族なのかい?」
「魔法族って?」
「つまり、君の、お父さんとお母さんは、魔法使いと魔女なのかってことだ。」
「・・・・・・父さんと母さんは死んだよ。」
「おや、これは失礼なことを言ったね。」
こうしてドラコと少年が会話を続けていく。
その間にも、マダム・マルキンはサッサとドラコの採寸を続けていく。
「・・・でも、父さんと母さんは魔法使いと魔女だったよ。」
「おや、君も僕らと同じだ。マグルはホグワーツに入学させるべきじゃないと思うんだよ、僕は!」
「・・・そうかな?」
「あぁ、それにしても、君はどこの寮がいい?僕は断然スリザリンさ!ハッフルパフになろうものなら、死んだほうがマシだ!」
「そうなんだ。」
その後もドラコと少年の会話は続く。
クィディッチのこと、先生のこと・・様々な話題をドラコは少年に話しかけていく。少年が嫌がっているとは気付かずに。
そんなことをしているうちにドラコの採寸は終わった。
代金を支払い、制服を受け取る。
「ドラコ、行くわよ。」
「ああ、アデラ。じゃあ、ホグワーツで。」
そういうと、私たちは少年と別れた。
待ち合わせ場所であるペットショップに行くと、ルシウスさんが待っていた。
どうやら、私たちのペットを買ってくれるようだ。私の分も買ってくれる。
「やっぱりペットはフクロウがいいよな。」
「そうかしら?私はホグワーツにいるフクロウでいいわ。私は猫にするわよ。」
そう言い、ドラコはいいフクロウを、私はいい猫を探し始めた。
「この純白のフクロウいいと思わないか?」
「そのフクロウもいいけど、この灰毛のフクロウも素敵よ?」
「この黒猫はどうかしら。」
「うーん、目つきが悪いからこっちの白猫がいいと思うぞ?」
10分くらい経った後、私は紅茶色の毛並みのペルシャ、ドラコは漆黒のワシミミズクで、それぞれ『ティー』と『イカロス』と名付けた。
次はようやく杖の店だ。
杖を買うのはオリバンダーの杖店。紀元前から営んでいる店で、老舗である。
また、イギリス中の魔法族は大体が、杖をこのオリバンダーの杖店で買っていると言ってもいいだろう。
カランカラン
「いらっしゃい。」
「杖を二本お願いしたい。」
「はいはい、じゃあ、右のお坊ちゃんからいこうか。杖腕は?」
オリバンダー老人が、杖腕をドラコに聞く。
杖腕はは文字通り、杖を振る腕のことで、マグル風に言えば、利き手だ。
「右だ。」
ドラコが答えると、どこからともなく巻き尺がやってきて、ドラコの腕の長さ、首の太さなど様々なところを図り始める。
それを見て、オリバンダー老人はふむふむと何やら頷いていた。
やっと一本目の杖を持ってきた。
「これはどうかの?桜にドラゴンの心臓の琴線。27センチ、振りやすい。」
ドラコが杖を振ると近くにあったランプが爆発した。
「おお、こりゃいかん。」
「次はこれじゃ。ヤシの木に不死鳥の尾羽、29センチ、よく曲がる。」
これは、杖を振る以前に杖がドラコの手から逃げた。
「うーむ、ではこれは?サンザシに一角獣のたてがみ、25センチ、しなやか。」
杖を振ると暖かい光が出た。
「うむ、これじゃな。次は左のお嬢さんじゃ。杖腕は?」
「左よ」
そういうと、また、巻き尺がきて、図り始めた。
今度はオリバンダー老人はうーむと悩んでいた。
「あなたは、少々難しい客のようじゃな。これはどうじゃ?柊に、ユニコーンの尻尾の毛。32センチ、変身術に最適。」
私が手に取った途端、おお、だめじゃ!とオリバンダー老人がいい、杖を取り上げられた。
「あまりオススメしたくないのじゃが・・・桜に・・ダンブルドアの髭、50センチ、振りにくい。」
は?ダンブルドアの髭?50センチ?ふざけてるとしか言いようがない。
「嫌です。」
「そう言わずに、とにかく振って見なされ。」
そう言われ、私は渋々振ると、店中の杖が一気に出てきた。
「・・・やっぱりダメじゃな。」
「当たり前です。」
その後も三本目、四本目と続いて行くがなかなか合わない。
ついに六本目となった。
「これでどうだ!イチョウの木にとても凶暴なハンガリー・ホーンテールの心臓の琴線。11センチ。全ての魔法に最適。」
・・・うん、全ての魔法に最適というのは気に入った。だけどなんで11センチ?振りにくいでしょ、どう考えても。色はイチョウのせいか黄色で、私好みなのだが。なんでこんなふざけた杖に当たるんだろう。これじゃないといいけど。
そう思いながら、振るとイチョウの葉がヒラヒラと振ってくる。
「おお、やっぱりこれじゃ!」
・・・・・・・え?
嘘でしょ?これが私の杖?嫌だ。
「あー、アデラ?次はノクターン横丁へと行きたいのだが、いいかね?」
「・・・・・・・・分かりました。」
そう言い私は、心底落ち込んだ表情で代金を払いノクターン横丁へと向かったのだった。
向かったのは、ボージン・アンド・バークスだった。
「ボージン、頼んだ品はできたか?」
「へい、マルフォイの旦那!こちらでございます。」
「・・・ふむ、なかなかいいじゃないか。いくらだ?」
「41ガリオンと9シックルでやんす!」
ルシウスさんとボージンが会話をしている中、私は落ち込んだ気分を直そうと可愛い小物を探していた。
すると、綺麗な水晶が目に止まった。
台座も美しく、サファイアが埋め込まれていて、蛇が支えているような形になっている。
「ボージン、この水晶はいくら?」
「は、はい!ヴァンジェーン家のお嬢。それは25ガリオンと6クヌートでやんす!」
「効果は?」
「触れると、どんな遠いところでも、誰が、今、どこで、何をしているか見えるという効果があります!」
「気づかれる可能性は?」
「 全くございません!!」
「買うわ。」
「ありがとうございます!!」
・・・まあ、暇つぶしにはいいだろう。落ち込んだ気分ももうなくなった。
これで、ハリーポッターがどこで何をしているかが見えて、復讐の手助けにもなる。
私は、少し微笑んだのだった。
「今日はありがとうございました。ルシウスさん、おかげで楽しい一日を過ごせました。」
「こちらこそ、楽しい一日をありがとう、アデラ。」
ノクターン横丁を出て、ルシウスさん達と一緒にヴァンジェーン家に戻ってきた私は、ルシウスさんとドラコに別れを告げ、自室へと向かった。棚に例の水晶を置き、ティーを放すと、今日の一日を振り返りながら日課の日記を書いた。
八月三十一日
今日は、ルシウスさんとドラコと一緒にダイアゴン横丁と、ノクターン横丁で買い物をした。
杖は11センチの手のひらサイズで、ふざけているようなものだけれど、新しい猫、ティーを買ったわ。
ティーはとても可愛いし、賢そうだから、私に懐いてくれるといいのだけれど。
ノクターン横丁では、誰が、今、どこで、何をしているかが見える水晶をボージン・アンド・バークスで買ったわ。
これがポッターを殺すことに役立つといいのだけれど。
明日はホグワーツに行く日ね。
私の寮はどこかしら?
いや〜今回は頑張って書きました。と言っても10000文字も言ってませんが(泣)
今後はこれくらいの量を1話とします。
一日中、パソコンに張り付いてましたよ。夏休みの宿題なんてまだ三つしか終わってません(笑)
今回はアデラの杖が決まりました!
イチョウの木にとても凶暴なハンガリー・ホーンテールの心臓の琴線です。
ハリーポッターの二次創作としては必ず通る杖選び。
イチョウの木は単に私の誕生木だからなんですが(笑)
芯がとても凶暴なハンガリー・ホーンテールの心臓の琴線っていうのは・・・うん、まあテキトーです。
重要なのはココ!サイズ!なんと11センチ。手のひらよりも小さいサイズですよ!凶器を隠し持てるのでいざハリーを殺すとなった時に便利かと思いまして。小さいので使いこなすのが大変で振りにくいですが、我らがアデラちゃんにはいけるでしょう!
あと、水晶。これは・・・まあ、特に意味はございません。
ティーは可愛い。天使。