生き残った男の子を殺すこと、それが私の生きる糧。 作:おぜうだよー
自分の作品が面白いのか面白くないのかわからないじゃないか・・・
アデラ視点
九月一日。今日はホグワーツへ入学する日だ。
どうやら、キングズ・クロス駅の九と四分の三番線でホグワーツ特急に乗るらしい。
だが、まず九と四分の三番線がわからない。
まあ、行ったらわかるだろう。
そう思いながら、私服に着替え、制服やら、鍋やら、教科書やらを拡大したカバンに突っ込み、ティーをケージに入れ、杖をポケットに入れると、キングズ・クロス駅に向けて出発した。
キングズ・クロス駅
誰だ。行ったらわかるだろうとか行った奴は。
私か。
それよりも・・・九と四分の三番線が
ない。
九番線はある。
十番線もある。
だが九と四分の三番線はない。
ヤバいと思い始めたその頃、私はふっとマグルの帯分数を思い出した。
左に整数があり、右に分数があるというアレだ。
これも同じで、九番線側には四本の柱がある。
この四本の柱を一と見て、一本の柱を四分の一とみたらいいのでは?
つまり、入り口は、柱だ
そう思った私は、試しに一番手前の柱に手を伸ばした。
すると手が柱に吸い込まれて行く。
うん、間違いない。
柱の向こうに歩いてみると、そこには異世界が広がっていた。
いや、というか普通に魔法界なのだが。
今の時刻は十時三十二分。早く来たつもりだったが、割と人がいる。
まあ、コンパートメントを早めに取っておこうと思いながら、ホグワーツ特急に入った。
「あら、アデラじゃない。
声のした方をみると、ダフネ・グリーングラスがいた。
「・・・・・グリーングラス。」
「もう!アデラ!いつもダフネって言ってるでしょ!」
「分かりました、ではダフネ、コンパートメントを一緒にさせてもらっても?」
「うん、もちろんOKだよ!」
ダフネは、ちょっとテンションが高い子だが、いい子である。
パーキンソンやブルストロードはあまり好きになれないが、ダフネは好きだ。
ダフネとしばらく喋っていると列車が発車した。
「・・・そういえば、アデラはどこの寮がいい?」
やっぱり、寮の話が来たか。
新入生にとって、楽しみであり、不安でもあるのが組み分けだ。
「そうですね、私はどこの寮でもいいのですが、やはりルシウスさんの期待に応えるという意味では、スリザリンでしょうか。」
「そうだよね〜。やっぱりみんなスリザリンか〜。」
「ダフネはどうなのです?」
「ん〜、私もどこでもいいけど、グリフィンドールとかに行くとお父様がうるさいし、スリザリン以外に行っても、何で純血主義の奴がこの寮にいるんだよ!って責められそうだから、私もスリザリンかな。」
「・・・純血主義者は肩身がせまいですね。」
「ん〜そうだよね〜」
ダフネは、ん〜、や、は〜とか、ね〜とか言うのが口癖だ。
なんとなく、のんびりした感じで私は、この口癖が好きだ。
「車内販売はいかが〜?車内販売はいかが〜?」
そんなことを話している間に、車内販売が来た。
「あ!!私、カエルチョコと、かぼちゃジュース!」
「はいはい・・・8シックルだよ。」
「私は、かぼちゃパイと、炭酸水をお願いします。」
「じゃ、9シックルと3クヌートね。」
私はかぼちゃパイと炭酸水、ダフネはカエルチョコとかぼちゃジュースを頼んだ。
「かぼちゃジュースは、あんまり美味しくないと思うけど?」
「アデラだって、かぼちゃパイ頼んだじゃない。も〜!」
ダフネに向けて私は皮肉を言う。
すると、ダフネをほおを膨らませて、言い返す。
正直、すごく可愛い。
私が微笑むと、ダフネがまた怒る。
可愛い。
「そういえば、アデラはペット持って来た?」
「ええ、ダフネは?」
「私も〜、私はフクロウだけど、アデラは?」
そう行ってダフネは、綺麗な茶色の毛に黒の毛が少し混じったコノハズクを見せる。
「綺麗ね、名前は?」
「クラスィーヴィーって言うのよ。ロシア語で美しいの意味なの。アデラは?」
「私は猫よ。名前は、ティー。見ての通り、紅茶色の毛だから。」
そう言って私はティーを見せる。
「ミャーゥ!」
「可愛い〜!」
ダフネの目がハートになる。うん、確かに可愛い。
しばらく、私達はかぼちゃパイやカエルチョコを食べながら、ゆっくりしていた。
ガラッ!!!
「ああ、アデラ、ここにいたのか。」
「あら、ドラコ。何か用?」
「ドラコ?もしかして貴方はドラコ・ マルフォイ?」
「パーティーで僕を見なかったのか?」
「ん〜、あんまり見てなかったよ?パーティーの間はずっとアデラと喋ってたから!」
「そ、そうか・・・・・・・・」
ドラコが少し落ち込んだように言う。
なんだかんだいって、ドラコもマルフォイ家の息子として、もてはやされるのが好きなのかもしれない。
「で、もう一度聞くわ。何か用?」
「あ、あぁ、近くのコンパートメントを見に行かないか?」
「えぇ、いいわよ。ダフネは?」
「あ、うん、行くよ〜!」
近くのコンパートメントを見るのも面白いだろう。
人間観察のような感じでなんだかドキドキしてくる。
ガラッ!
最初のコンパートメントはフリント家の長男、マーカスフリント先輩だった。
「ペットを飼ってますか?」
ダフネがコンパートメントに入った途端、いきなり質問する。
いきなり質問って・・・・・・
失礼しますとか、すみませんとかいう文字は彼女の辞書にはないのだろう。
「ああ、フクロウのワシミミズクを飼っている。名前はカルロスだ。」
何の驚きもなく、さらりと答えた。
いきなりノックもなしに入って来たけど驚かないのかしら。
「好きなお菓子は?」
「カエルチョコだ。」
ドラコもまた遠慮なしに質問する。
・・・・というか、遠慮なさすぎじゃない?
一応フリント先輩も、年上だから、敬意を払って、敬語くらいは使いなさい
・・・まあ、フリント家は
「ありがとうございました。ではこれで失礼します。」
私は少々、敬語を使い、ドラコとダフネを連れて外へ出た。
「も〜、アデラったらもうちょっと質問したかったのに〜」
「途中で切ることないじゃないか。」
「そんなことより、貴方たちは遠慮と敬語という言葉を知っているの?」
ガラッ!
次は、セオドール・ノットだった。
まあ、この人物に対しては、敬語も遠慮もいらないだろう。
「やあ、ノット。」
「また会ったな、マルフォイ。なるほど、運命がまた俺たちを引き合わせたな・・・」
「ねえ、アデラ、ノットっていう人、・・・・・なんか、すごく厨二。」
ダフネが私にヒソヒソと囁いてくる。
うん、それは私も思っていたところだ。
というか、ドラコは何であんなのと仲良くできるんだ。
「ね、ねえ、ペットは、飼ってる?」
「・・・・ペット?そんなものはいない。こいつは
ダフネが恐る恐る聞く。
もう、答えには、真友とか、穢れなき動物とか、色々ツッコミどころが満載ではあるが、突っ込まないでおこう。
「あぁ、猫が穢れなき動物というのは同意だな。だが、僕はフクロウも穢れなき動物だと思っている。」
「それは、良かった。次の『選ばれし者の集い』はいつにするのだ?」
選ばれし者の集い?
まさか、ドラコ、貴方も厨二病・・・・
「そうだな、必要の部屋で時が14時を刻む時だ。」
「承知した。」
「ち、ちなみにペット?というかその真友の名前は?」
「闇の炎に抱かれし者だ。」
隣でダフネが吹いたが、私は笑わない。
笑わないぞ、絶対に。
ていうか、確かにその猫は黒い猫だけど。
闇の炎に抱かれし者はないだろう。
というか、名前が長すぎる。
そして、ネーミングセンスが皆無だと思う。
・・・・・もう出よう。
「ドラコ、ダフネ、そろそろ失礼しましょう。」
「・・・うん。」
「またな、運命より召集された者。」
「ああ、また運命が俺たちを引き合わせてくれるまで。」
もう言葉も出ない・・・・・。
「じゃあね、ドラコ。」
「ああ、またな。」
私とダフネはドラコに別れを告げ、コンパートメントへと戻った。
キキーーーーーッッッッ!
「そろそろついたみたいだね。」
「ええ、そうね。」
すでに制服に着替えた私達は、ホグズミート駅へと降りたち、歩き出した。
しばらく歩くと、ホグワーツが見えてきた。
なんというか・・・・すごい。
「わあっ!綺麗だね。」
ダフネも満面の笑顔で話しかける。
私は頷き、ダフネに応えた。
灯りのついた城は見るだけで心が休まる。
「イッチ年生はこっち!イッチ年生はこっち!」
ハグリッドが何やら叫ぶ。
スウェーデン訛りでよく聞き取れないが、多分一年生はこっちに来いと言っているのだろう。
行ってみると、そこまで大きくもないボートに、四人で乗れとのことだった。
私とダフネは、ドラコと合流し、一緒にボートに乗ることにした。
ウスノロの二人は体格が大きすぎるので、途中で別れた。
「ああ、本当にスリザリンじゃなかったらどうしよう。」
「大丈夫よ、ルシウスさんはきっと分かってくれるわ。なんだかんだ言って、あの人は親バカですし。」
「私のお父様なんて、グリフィンドールだったら、お前はもう娘じゃない!!とか言いだすよ。」
「・・・・」
そんな会話を続けているうちに、あっという間にホグワーツについてしまった。
アデラはパンジーとミリセントが嫌いです。(全国のパンジーファン、ミリセントファンの皆様、すいません)
そして、コンパートメントはあえてドラコと一緒にさせませんでした。
アデラとダフネの絡みを描きたかったので。
アデラは天然系です。
そして今回はドラコの意外な一面が明らかになりました。なんと!!ドラコは隠れ厨二病・・・
今回はもう、コメディ回でした・・・