生き残った男の子を殺すこと、それが私の生きる糧。 作:おぜうだよー
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今回はセブルス回、組み分け会です。
セブルス視点
そういえば、今年は、アデレイド・ヴァンジェーンとハリー・ポッターが入学する年だったな、と、我輩はふいに思い出した。
ヴァンジェーンとポッターと聞いて、我輩はある過去の出来事を回想していたーーー。
我輩がホグワーツにまだ『先生』としてではなく、『生徒』として、在学していた頃・・・
リリー・エバンズと、アデレイド・ヴァンジェーンの母親である、マーニーは大の親友だった。
あの忌々しいジェームズ・ポッターが我輩に、いたずらをしていた時も、二人で一緒に止めたものだ。
我輩も、二人のことがとても好きだった。
「ほ〜ら、スニベルス!この灰色のパンツが欲しかったら、こっちに来てみな!」
「やめろ!返せ!ポッター!!」
若かった頃の我輩は、毎日と言っていいほど、ジェームズ・ポッターと喧嘩をしていた。
喧嘩をいつも止めてくれたのは、いつもあの二人だった。
「ジェームズ、セブのパンツを返しなさい!」
「リリー、もう大丈夫よ、セブルスのパンツは奪い取ったわ。」
リリーとマーニーが連携プレーでジェームズからパンツを奪う。
「リリー、マーニー!そんなに、パンツパンツって連呼しないでよ〜。」
そうして、我輩は困ったように笑う。
そんな光景は、ホグワーツの『当たり前』な光景となっていた。
あの日までは。
ある日、不幸なことに、我輩は、純血主義である、マルシベールと、エイブリーと一緒にあるいていた。
そこで、リリーとマーニーと遭遇してしまった。
「なあ、スネイプ。お前は、何であんな穢れた血と血を裏切るものとつるんでるんだ?」
マルシベールが耳元で囁いてくる。
マーニーは、純血だし、聖28一族にも入るほどの名家だが、マグル生まれである、リリーと仲良くしていることから、よく、血を裏切るものと呼ばれ、リリーはマグル生まれだったため、穢れた血と呼ばれることが多かった。
「それはっ・・・」
「そう言えばそうだよな。おい!エバンズ、マーニー、こっち来いよ!」
リリーとマーニーが振り返る。
ああ、もうやめてくれ。頼むからやめてくれ。
「何?」
「スネイプがよぉ、エバンズとマーニーに言いたいことがあるんだってさー。」
「そうなの?なあに、セブ!」
リリーがあどけない表情で聞く。
やめてくれ、やめてくれ。本当にやめてくれ。
「さあ、お前みたいな穢れた血と血を裏切るものとはもう話したくない。って、エバンズに向けて言えよ。」
エイブリーが囁く。
「でも・・・・・」
「言わなかったら、お前の悪い噂を学校中に広めてやる。」
あの時の我輩は、みんなに好かれたかった。
だけど、我輩の暗い性格もあり、ほとんどが我輩を避けていた。
だけど、エイブリーとマルシベールは我輩に話しかけてきてくれた。
本当はただ我輩を利用しているだけだった、と気づいた時にはもう遅かった。
我輩はみんなに嫌われたくなかった。
嫌われることが怖かったから、我輩はついに・・・・
「・・・・・お、お前みたいな穢れた血と血を裏切るものとはもう話したくない!!」
言ってしまった。
ついに言ってしまった。
恐る恐る、顔を上げると、リリーは涙目で僕は睨んでいた。
マーニーも驚きと悲しみが混じったような顔をしていた。
それを見て、我輩は間違いに
もう、リリーとマーニーとは、仲良く出来ないのだと悟った。
次の日、リリーとマーニーは、我輩と口をきかなかった。
あの事件から二日後、我輩はジェームズにいじめられたが、二人が助けてくれることはなかった。
あの事件から三日後、我輩は、勇気を出して、談話室でマーニーに謝って見た。
「・・・あの、マーニー。」
「何?あなたは、血を裏切るものとはもう話したくないんでしょう?」
マーニーが皮肉げに言う。
「その・・・この間のこと、ごめん。」
「本当に申し訳ないと思ってる?」
「ああ、自信を持って言うよ。」
「それなら、・・・許すわ。リリーもすごく落ち込んでいたから、後で謝ってあげて。」
マーニーは笑顔で許してくれた。
あの事件から四日後、僕はリリーに廊下でバッタリ会った。
「リリー!」
「・・・・・・何」
「あの、本当にごめん、申し訳ないと思ってる。だから、許してくれ!」
「許す?冗談じゃないわ!あの時からもう四日も経ったのよ。今更謝ってももう遅いわ!ふざけないで、この黒髪ベタベタ男!!」
リリーは、許してはくれなかった。
夜になり、自室でくつろいでいると、次第にリリーに対して、憎しみが湧き上がってきた。
なんで、マーニーは許してくれたのに、リリーは許してくれないんだ、と。
朝になると、我輩は、リリーに対して、憎しみしか残っていなかった。
あの事件から五日後、マーニーは我輩を許さなかったリリーに疑問感を抱いた。
あの事件から六日後、マーニーは次第にリリーと距離を置くようになった。
あの事件から七日後、マーニーは純血主義に没頭するようになった。
あの事件から八日後、マーニーは、マルシベールや、エイブリーと仲良くするようになった。
あの事件から一年後、もう、誰もマーニーを血を裏切るものとは呼ばなかった。
卒業後、我輩はルシウス先輩の誘いで、死喰い人になった。
卒業後、マーニーは、ルシウス先輩の親友のヴァンジェーンさんと結婚した。
あの事件から三年後、我輩は、ホグワーツの、魔法薬学の教師になった。
それから我輩はーーーーーーー
「・・・・ブルス!!セブルス!!」
「!?・・・あぁ、フィリウス、どうかしたか?」
「どうかしたかでは、ありません、セブルス!あなたはもうすぐ組み分けの儀式が始まるというのに、なにをボーッとしているのですか!」
「・・・すまない、フィリウス。」
我輩は回想をやめ、前を向いた。
アデラ視点
私達は、ボートから降りると、大広間の近くにある、部屋へと連れてこられた。
生徒たちのざわめきで、とてもうるさい。
「どんな感じで組み分けするのかな〜」
「僕、聞いたんだけどさ、トロールと決闘させられるらしいぜ。」
そこで、私の近くにいた、前歯の大きい栗毛の女の子が目を見開く。
決闘と聞いて驚いたのだろうか。
そう思いながら、栗毛の女の子を見つめていると、なんとその女の子は呪文をブツブツ言い始めたのだ。
よくよく聞いていると、1年生のものだけでなく、2年生のものまである。
どれだけ博識なのだろうか。
「ねえ、本当にトロールと決闘するのかな?」
そんなことを、私の後ろにいたダフネが聞いてくる。
魔法族は、組み分けの方法を子供に教えないのが伝統らしいが、まさかグリーングラス家もそうだとは。
「ちがいますよ、ダフネ。私はルシウスさんから聞きましたが、組み分け帽子と呼ばれる帽子をかぶって決めるそうです。決して、トロールと決闘するわけじゃありませんよ。」
「そうなの!?良かったあ〜。」
私が、ダフネと話していると、ふと、あの少年が目に入った。
あのマダム・マルキンの洋裁店出会ったあの少年だ。
なぜか、ドラコと話している。何をしているのだろうか?
ハリー視点
僕がロンと一緒に喋っていると、あの、洋裁店で見かけた、青白い顔の少年がやってきた。
「やぁ、ウィーズリー。・・・おや、君はあの時の少年じゃないか!」
「知り合いなの?こんな奴と!?」
ロンと青白い顔の少年が同時に話しかけてくる。
やめてくれ、すごく聞き取りづらい。
「え〜と、ロン、この子はダイアゴン横丁でちょっと喋っただけだよ。それと、君の名前は?」
「名前を聞くなら、まず、自分の名前を名乗ってくれ。」
「あぁ、ごめん。僕はハリー・ポッター。」
「ハリー・ポッター!?まさか、ここでそんな有名人に会えるなんて。よろしく、僕は、ドラコ・マルフォイ。・・・ところで、付き合う友達は選んだほうがいいぞ。そこは僕が教えてあげよう。」
まあ、要はロンと友達になるな、ということと、僕と友達になれ、とのことだろう。
洋裁店で話を聞いている時も、自己中心的な子だな、と感じたし、ロンはいい奴だと思う。
そんな子とは、友達になりたくない。
「お生憎だけど、友達は自分で選ばせてもらうよ。」
そう言い、僕はロンを連れて、マルフォイから離れた。
「ありがとう!僕、あいつが大嫌いなんだ!」
「そうなんだ、少しだけどその気持ちがわかる気がするよ。」
ロンと少し会話をしていると、突然、大声が耳に入った。
何事かと声のした方を向くと、そこには、老婆がいた。
「みなさん、ご入学おめでとうございます。今から組み分けの儀式を行いますが、その前に、一つ言っておくことがあります。」
「みなさんは、寮で、生活を送ってもらいます。寮の仲間は家族といっても過言ではありません。寮は、全部で4つあってグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンです。どれも輝かしい歴史があり。素晴らしい人物の出身寮です。私から言いたいことはただ一つ、いいことをすれば、自身の寮に加点され、悪いことをすれば、自身の寮から減点されます。学期末には、寮の点数が一番あった寮にトロフィーが贈られます。みなさんも、寮に貢献し、寮を支えることを願っています。私の話は以上です。組み分けでは、ファミリーネームのアルファベット順に呼びます。呼ばれたら、前へ出て、帽子を被るように。それでは、組み分けを行う、大広間へまいりましょう。」
アデラ視点
あの老婆の話を聞く限り、やはり、組み分けは帽子を被って行うということだろう。
そう思いながら、大広間へ入る。
そこは、綺麗としか言いようがない部屋だった。
大広間には、長机が四列あり、右から見て、グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、そしてスリザリンだろう。
それぞれ、赤、黄、青、緑などのイメージカラーがあり、獅子、穴熊、鷲、蛇のモチーフがある。
前には、教員席があり、その真ん中にはボロボロの帽子がある。
あれが組み分けに使う帽子なのだろうか?
そう思っていると、突然、帽子が歌い出した。
私はきれいじゃないけれど
人は見かけによらぬもの
私をしのぐ賢い帽子
あるなら私は身を引こう
山高帽子は真っ黒だ
シルクハットはすらりと高い
私はホグワーツの組み分け帽子
私は彼らの上をいく
君の頭に隠れたものを
組み分け帽子はお見通し
かぶれば君に教えよう
君が行くべき寮の名を
グリフィンドールに行くならば
優希ある者住まう寮
勇猛果敢な騎士道で
他とは違うグリフィンドール
ハッフルパフに行くならば
君は正しく忠実で
忍耐強く真実で
苦労を苦労と思わない
古き賢きレイブンクロー
君に意欲があるならば
機知と学びの友人を
ここで必ず得るだろう
スリザリンではもしかして
君はまことの友を得る
どんな手段を使っても
目的遂げる狡猾さ
かぶってごらん!恐れずに!
興奮せずに、お任せを!
君を私の手にゆだね(私は手なんかないけれど)
だって私は考える帽子!
まあ、何を重んじるかということだろう。
グリフィンドールは勇気、ハッフルパフは忍耐、レイブンクローは知性、スリザリンは狡猾さ
まあ、おそらく私はスリザリンだ。
「アボット・ハンナ!」
呼ばれた子は、赤い顔をして、帽子に座った。
「ハッフルパフ!」
乗せて二十秒ほど経つと、帽子が寮を告げる。
私はVだから、ずっと先だろう。
「ポッター・ハリー!」
は?
嘘でしょ?私が11年間探し求めた、相手はあの洋裁店で見た少年だったのだ。
ハリーポッターは、
それと同時に私は歓喜した。
ホグワーツにいる間は、いつでも殺せるチャンスがあるじゃないか。と
そう思いながら、黒い笑顔で、ポッターを見つめる。
しばらく帽子は黙っていたが、グリフィンドールと告げた。
ダフネとドラコもスリザリンだった。
これで、私がグリフィンドールだったら、笑っちゃうところだ。
「ヴァンジェーン・アデレイド!」
私が呼ばれた。
私は、美しく見えるように、手早く、それでいて優雅に歩く。
椅子に座り、帽子を被ると、頭に声が聞こえてきた。
《君はどこの寮に行きたいかね?》
「それはあなたが決めることでしょう。」
《ははっ、そりゃそうだ。ふーむ、君は、知性があるようだ、勇気もあるが、何より抜きん出ておるのは狡猾さだな・・・》
「さっさと決めてよ。」
《いいのかね・・・では、グリフィ・・・・スリザリン!!》
ワアアアアアアアア!!
スリザリンのところから歓声が上がる。
うん、歓迎されてて何よりだ。
それより、組み分け帽子、一瞬グリフィンドールって言いかけたわね。
まあ、気にしたら終わりだ。
私はスリザリンのテーブルのダフネとドラコの隣に座った。
もれなく、厨二病のノットもついてきて、ドラコが厨二病を発症したのだが。