生き残った男の子を殺すこと、それが私の生きる糧。   作:おぜうだよー

8 / 8
みなさん、こんにちは!おぜうだよーです。
みなさんのおかげで、この小説は成り立っています。
本当にいつもありがとうございます。
かなり遅れて申し訳在りません!


空を飛ぶ

アデラ視点

 

私は昨日手に入れた石を手に取る。

あれだけ厳重な警備がされていたのだからよほど重要なものなのだろう。

 

「アデラ、それ何?」

 

「これは私の宝物ですよ」

 

ダフネが聞いてきたので、私は微笑んで言った。

 

「・・・その時、マグルの飛行機が僕めがけて飛んできたんだ!それを僕はこう・・・ヒラリと避けて見せたんだ!母上もびっくりしてたよ!」

 

ちょうど、ドラコの自慢話が聞こえてきた。飛行訓練が近づいてきているからか、みんなクィディッチや箒の話をしたがる。

それはドラコも例外ではない。

箒で飛んでいたところ、マグルの飛行機が飛んできて、それを避けたという自慢話をほぼ毎日のようにしている。

というか、マグルの飛行機が飛んでいるのは雲のずっと上なのだけれど。

そこまでドラコは飛んでいったのかしら?

ひょっとして、ただの『ラジコン』だったりしてね(笑)

 

 

 

 

 

4時間後

 

 

「さあ!箒の横に立って上がれ!と言いなさい!」

 

「上がれ!」

 

マダム・フーチが叫ぶ。

私は上がれという。

すると、箒はすぐに私の手の中に飛び込んできた。

周りを見渡しても、ドラコとグリフィンドール生が一名、それにポッターと私しかできていない。

今は飛行訓練。

みんながずっと楽しみにしていた授業だ。

 

しばらくすると、ほとんどが箒を持っていた。

ダフネもちゃんと持っている。

 

「できたー!」

 

とダフネが叫んだ直後に

 

「静かにしなさい。グリーングラス」

 

とマダムフーチにぴしゃりと言われすぐに黙る

 

その瞬間、悲鳴と叫び声が聞こえた。

 

 

「うわっ…うわあああああああ」

 

その声の主はグリフィンドール生のネビル・ロングボトム。

よく注意されていて、ドジっ子としてホグワーツ中に知れ渡っている。

ある意味有名人。

その有名人は箒に捕まったまま大空へと飛んでいく。そして、箒から手を離し、箒は彼方へ飛んでいく。

そしてロングボトムは地面へ……

 

ゴキッ

 

あ、骨が折れた。

悲鳴の大合唱

駆け寄るマダムフーチ。

 

 

「私はこの子を医務室へ運びます。決して!決して!箒にまたがって空を飛んではいけませんよ。飛んだら退学です!」

 

((((((今二回言った………))))))

 

そうお笑いの前振りのようなことを言い残しマダムフーチはロングボトムを抱え、去っていった。

 

「はっ、ロングボトムの奴どこまでドジでマヌケなんだか。」

 

私の隣のドラコが嗤う

ドラコがの手には……ロングボトムの思い出し玉。

 

「マルフォイ!それはネビルのだ!返せ!」

 

ポッターがドラコに叫ぶ

 

「嫌だね。どうしても返して欲しいならポッター。お前が取りに来い。箒でな。」

 

ドラコも言い返すと箒にまたがりひらりと飛ぶ。

 

ポッターが箒に手を伸ばそうとした途端

 

「ダメよ!ハリー!フーチ先生が言ってたでしょう!?箒に乗っちゃダメ!」

 

栗毛の出っ歯のグリフィンドール生が言う。

名前は……グレンジャーという名前だった気がする。

優等生で確か私以外で唯一、マッチ棒を針に変身させた子だ。

 

「ハーマイオニー、僕は思い出し玉を取り返さなきゃいけないんだ!」

 

そう言い残しポッターは飛び立つ。

 

 

………………………………………………………………………………………………………………

 

 

結果は、ドラコの惨敗。

二人ともマクゴナガル先生&スネイプ先生の最悪コンビに連れていかれた。

グリフィンドール生はポッターを庇ってたが、あれはポッターもドラコも悪いでしょ!

 

ドラコは父上ええええ!アデラああああああ!と叫んでたが聞こえないことにした。

ポッターもダーズリー家の悪夢ううううううう!などと叫んでたが。

ダーズリー家って何だ。

 

………………………………………………………………………………………………………………

 

ハリー視点

 

 

「ダーズリー家の悪夢うううううううう!」

 

そう叫んだ途端ドアが閉められ、ロンの顔が見えなくなる。

ここはマクゴナガル先生の私用の部屋。

 

「ミスター・ポッター!一体これはどういうことですか!」

 

マクゴナガル先生の顔は真っ赤。

そりゃそうだね、うん。

僕がもしハーマイオニーの言うことを聞いていれば。

僕がもしマルフォイを説得していれば。

僕がもし思い出し玉を持って行かないようにネビルに言っていれば。

少しは違ったかもしれない。

でも今は違う。

僕は生き残った男の子じゃない。稲妻の少年でもない。

僕は退学決定のハリーポッターだ。

ダンブルドアに何て言おう?

ハグリッドに顔向けできない。

ロンとハーマイオニーともう会えない。

ダーズリー家からの虐待がまた始まる。

 

 

悪夢だ。

 

 

「ミスター・ポッター!退学とクィディッチチームのシーカー!どちらがいいですか!」

 

「それはもちろん………は?シーカー?」

 

何言ってるんだ。このしわくちゃおばば。

変身しすぎて頭がイカれたのだろうか。

退学にならないのならば何でもいい!

 

「選びなさい!」

 

「シ…シーカーでお願いします。」

 

 

……………………………………………………………………………………………………………………

 

 

ドラコ視点

 

 

「マルフォオオオオイ!マルフォオオオオイ!」

 

クィディッチ事件から30分後

僕はスネイプ先生に連れて行かれた。

最初のうちは冷静だったが、もう今はマルフォイマルフォイうるさい髪ベタベタの中年に成り下がっている。

というか何叫んでるんだ。

僕のスネイプ好感度が割と本気で0になった頃、悪夢の言葉は告げられる。

 

「マルフォオオオオイ!マルフォオオオオイ!スリザリン50点減てーーーん!」

 

嘘だろ

 

 

……………………………………………………………………………………………………………………

 

 

アデラ視点

 

あ、ドラコが帰ってきた。

ダフネと談話室で談笑してたが、みんなの視線はドラコへと一斉に向く。

みんなの心の声が聞こえる。

それは、さよならドラコ、この七文字。

 

「ドーラコ!退学退学?」

 

表情は悲しそうだが、心の奥は喜んでそうなダフネが言う。

ダフネってちょっと腹黒いところあるのよね。

 

「グ、グリーングラス…それが、退学じゃないんだ。ただ………」

 

一瞬ダフネが真顔になる。

 

「ただ?」

 

私が聞き返す。

 

「50点減点になっちゃった………」

 

一瞬、場が固まる。

その直後、ブーイングと中指を立てるスリザリン生で溢れかえる。

 

ダフネは遠くを見つめて、ウミガキレイダネ。アデラ。とロボットのような声で狂ったように私に同じことを言う。

1時間くらいスリザリン寮は落ち着かず、発狂するもの、号泣するもの、寝るもの、遠くを見つめるもの、下ネタを叫ぶもの…

 

ダフネの耳を塞ぎながら部屋へ戻る。

頼む。夢だと言ってくれ。

 

……………………………………………………………………………………………………………………

 

 

翌朝

 

 

 

本当だ。

夢じゃなかった。

スリザリンの点数を表すエメラルドの砂時計に人が集まっている。

一位だったスリザリンは三位に転落。一位はレイブンクローになった。最下位はグリフィンドールのままだ。

 

朝起きてみると、いつも通り早くおきていたドラコがいる。

今の時刻は5時45分。

死んだ目で暖炉を見つめていた。

 

「ドラコ。」

 

私が声をかけるとゆっくりとドラコが振り向く。

 

「アデラ……」

 

「そんな気にすることないわよ。一週間くらいしたらみんな忘れるわ。」

 

これは気休めだ。

贔屓するスネイプ先生が50点もの減点。ということは相当怒ってる。

 

「何でさ…ポッターは減点されなかったんだろ…僕はただ…ちょっとからかおうと思っただけなのに」

 

まあ、あの時のマダムフーチの言葉はちょっとお笑いに近しい何かがあったけど

 

「これに懲りたら先生の言うことをこれからはちゃんと聞くことね」

 

「そうだな……」

 

「おーい!アデラ!ドラコ!」

 

「盟友!」

 

 

ダフネとあと…ノット。

 

「ダフネ!それに盟友!」

 

「ふっ…運命に選ばれるということは足枷もついてくることもあるのだ。選ばれし者の宿命だよ。盟友」

 

ノット………相変わらず厨二全開だ。

 

「だからさ!取りあえず前向きに生きてこー!」

 

ダフネ、いいこと言うね〜

 

「共に手を取り合って足枷を乗り越えていけばいいのさ!」

 

やめてノット。あばら骨が折れる。

 

「そうだな!ありがとうアデラ、ダフネ、盟友!」

 

さて、いい感じにまとまった所で朝食を食べに行きましょう。

 

大広間へ行くと少しだが人がいる。

 

「ねぇねぇアデラ!このパイ美味しい!」

 

「ダフネ、朝からそんなの食べてると太るぞ?」

 

「むー!余計なお世話!」

 

「アデラ、この俺お手製の罪のなき子羊のローストはいらないか?」

 

「あ、結構です。それ、もう炭の塊じゃないの。」

 

いつもの会話。

いつもの食事。

 

違うのは得点だけ。

 

……………………………………………………………………………………………………………………

 

 

そして月日は流れ、

 

「起きて起きてアデラ!!!!ヒャッホーウ!」

 

いつになくハイテンションなダフネは私を叩き起こす。

パーキンソンとブルストロードは迷惑そうにダフネを見つめる。

 

「何ですか、ダフネ。」

 

「アデラ!知ってた?今日はクィディッチだよ!!!」

 

うん、知ってた。

でも面倒くさい、見に行きたくない。

 

「面倒くさいなんていってちゃダメダメ!いこーよー!」

 

何で心の声を読み取れたんだ。

恐るべしダフネ。

 

今日の対戦はスリザリン対グリフィンドールだったか。

グリフィンドールにはなぜかポッターが入ったらしい

マクゴナガル先生、えこひいきがすぎるぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歓声に包まれたグラウンド。

緑と赤の旗。

スリザリンはスリザリンを。

グリフィンドールはグリフィンドールを応援している。

そりゃそうだね。

ダフネは顔に蛇のペイントをし髪に緑のメッシュを入れ、スリザリンの旗を10旗持っている。

どう考えてもやりすぎでしょ!

 

私はいつもどおりのスリザリンのローブ。

無理矢理ダフネに顔にスリザリンの紋章をペイントされたが特に変わってない。

 

「さぁ!始まりました!クィディッチ!初戦はスリザリン対グリフィンドール!」

 

 

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

 

ハッフルパフとレイブンクローは両方ともグリフィンドールを応援している。

まぁ、狡猾スリザリンに応援する寮なんてないよね…

 

………………………………………………………………………………………………………

 

 

結果はスリザリンの敗北。グリフィンドールのシーカー、ポッターがスニッチを取りグリフィンドールは勝利した。

 

「まーけーた!」

 

ダフネが頬を膨らませて残念がる。

まぁしょうがない。ポッターはマクゴナガル先生が認めるほどの才能を持っているのだろう。多分。

 

 

私たちは気づかなかった

私たちの日常の裏で巨悪が復活を目論んでいることに………

 

………………………………………………………………………………………………………………

 

 

「何じゃと!?賢者の石が消えた!?誰が………全教員を呼べ!今すぐにじゃ!」

 

その頃、校長室では老人が叫んでいた。

 

 

 




いつも、感想を書いてくださる皆様。
応援してくださっている皆様。
評価してくださった皆様。
本当にありがとうございます。
これからも応援よろしくお願いします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(必須:10文字~500文字)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。