転生者はやる気のないチート野郎 作:名前?何でも良いよ
理解できない事が続く日だ。屋上から飛び降りれば和室にいて和室から何故か町にいる。しかも町にいるのは人間には見えない。ゲームなんかでよく登場してくるエルフや鬼。鬼はなんかイメージと違って人間に角生えました。以外は人間の姿と違いを見付けられない。
そのエルフや鬼の中に角も生えていなければ耳も尖っていない幼い少女を見つけた。恐らく人間だろう。身長は150ないくらいか?見た目は赤い髪を腰まで伸ばし白いレインコートを羽織っている。顔は整っているが幼さも残っているように見え、中学1年くらいだろうか。だがその少女の腰に鞘が見え剣が納まっていた。
少女が俺の視線に気付いたのか俺と目が合うと此方に近付いてくる。
「貴方....誰?」
少女に聞かれ名前を答えようとしたがこの世界の情報が知識が頭に直接入ってきた。俺はお爺さんが言っていた言葉を思い出した。
「さてお主に先程くれてやった餞別は力と知識と魔力じゃ」知識....恐らく今頭に入ってきた情報がそうなのだろう。
成る程...この世界は本当に異世界のようだ。現在俺がいるのは町では無くて都らしい。エリューナ帝都という大きな都で栄えている。この世界には魔法が存在し、幾つかの種類があるようだ。例えば火系の魔法。水の魔法。と、だがこれらの魔法を使うにはその魔法の属性に適正していなければ使えないらしく一般的には魔法は一種類から二種類しか使えないらしい。魔法には詠唱の難易度があり。各属性に初級魔法、中級魔法、上級魔法、最上級魔法、神霊級魔法、古代魔法というのが存在する。古代魔法は古の魔法で扱える人はまずいない。
更にこの世界には亜人と言われる人種が人間と共存している。例えば鬼やエルフが亜人の種類に入るらしい。この世界にはゲームでいうところの敵も存在している。下級悪魔、中級悪魔、上級悪魔、最上級悪魔、神霊級の種類がいるらしい。神霊級だけは人間に対しても悪魔に対しても平等でありどちら側に味方することはない。ただ蹂躙するだけだ。その強さは神よりは弱いが、神に成り損ねた者がなるらしく地上に存在する生物では勝てないと言われている。
んで大体のこの世界の内容は分かったが目の前で俺に話しかけてきてる奴は誰だ?
「何かようか?」
「やっとこっち向いた....疲れた」
「ん?ああ。考え事しててな。何かようか?」
「ここに人間がいるのが珍しいから...」
「へえ...でもここ都だろ?なら人がいてもいいんじゃないか?」
俺の言葉にキョトンとした顔になり言ってくる。
「今から戦争が始まるんだよ?....」
「戦争?ここで?」
「知らなかったの?...」
どうやら死んで生き返った世界で俺はまた死ぬようだ。いや、ここは死ねるようだと言ったほうが正しいか。
魔法は知識と魔力があれば発動できるみたいだが何もせずに殺されて終わるのも良いかもな...。そう思ったと同時に頭に凄まじい激痛が走る。俺は痛みに耐えきれずに膝をつく。目の前の少女が心配そうに近付いてくる。痛みは直ぐに消えたが次にきたのは恐怖心だった。死ぬことに対しての絶対的な恐怖。こんな感情は俺は持っている筈がなかった。
あいつのせいか....。呪い。確かお爺さんはそう言ってたな....。
「大丈夫.....?」
「ああ」
俺はゆっくり立ち上がると目の前に拡がる光景に絶句した。
今まで綺麗な建物が並んでいた風景は一変して200meterほど先には下級悪魔のゴブリンの大群が押し寄せていた。その数は見ただけでも1000はいるだろう。対する此方は40人ほど。下級悪魔は大して強くないらしいがこの人数差は厳しいだろう。エルフや鬼の顔に汗が流れ少しずつ後退している。完全に退けないのは意地かプライドか。
「貴方は...逃げて!」
少女は俺より少し前に出ると魔法の詠唱を開始した。見ただけでも分かる。この子は相当に魔力量が多い。一般的な量は分からないが上級悪魔一体に勝てるか勝てないかくらいだと思う。
「絶対なる零度よ...我は求め...欲する。汝に定めたるは力。古の盟約を守りて我の敵を永遠(とわ)の眠りに尽かせよ.....冷障覇岩」
少女の回りに氷の岩が幾つも連なりゴブリンに向けて飛んでいく。直撃したゴブリンは潰れ氷の岩が当たった場所から地面が凍っていき数体のゴブリンが凍る。少女の一撃が葛藤となったのかエルフや鬼も魔法を発動させていく。
さて俺はどうしようか。逃げてと言われたし逃げようか。女の子が発動したのは上級魔法ぽいし。逃げる時間は...あるのか?ゴブリンに混ざって一体上級悪魔のガーゴイルが俺をめちゃ睨んでるんだけど。...どうやら魔力量が見えるようだ。今の俺の魔力量はお爺さんのお陰でめちゃくちゃある。そりゃーもうめちゃくちゃある。1000体とか全員纏めて吹き飛ばせそうなくらいはある。疲れるからしないけど。助ける義理ないし。
さーてどうするか...逃げるために魔法一回使って逃げますか。俺も詠唱を開始する。
「えーと。最果てに眠る巨龍よ、汝の力を我に与えよ。業炎息吹」
「んでもって...あー詠唱めんどいし破棄しよ。テレポート」
業炎息吹は誰かが消すまで燃え続ける紅蓮の炎。龍が得意とする一撃と言われているがなんとも...疲れる。もうこの攻撃はしない。
「腹...減ったな」
俺は知らない町までテレポートしてご飯を食べるために町をさまようのだった。
ここら辺で登場したキャラの強さを簡単に。
主人公 劣(レツ) 異世界に来たときに名前を優→劣に変更
魔力 SSS 敵の神霊級よりも上。お爺さんには負ける
力 SS 殴った余波で上級魔法くらいなら消し飛ぶ
知識 SSS 全ての魔法の知識を持っている。但し自分の命と引き替えの魔法を使おうとすると頭痛、目眩、恐怖心に襲われる。
???(女の子) 異世界に来たレツが初めて話した相手。赤い髪に瞳の色はエメラルドと一見変わっているが....。
魔力 AA 上級悪魔なら一体一で良い勝負。
力 F- もはや御褒美。戦闘には向かない。一部の男子に人気がある。
知識 SS 人間の中でずば抜けた知識を有しているが魔力が足りず魔法を使うことが出来ない。
因みに詠唱破棄は詠唱ありの魔法よりも発揮する力は弱く魔力量も1.5倍使います。