転生者はやる気のないチート野郎 作:名前?何でも良いよ
エリンギルの町まで眠ったまま起きないクリスをお姫様抱っこで運んできた俺は現在ギルドの前まで来ていた。人で賑っておりギルドの中ではゴツいおっさん達が酒を飲んだりしている。俺はクリスを抱き抱えながら受付をしている銀髪のお姉さんに話しかけるとお姉さんは慌てた様子で俺の肩を掴んできた。
「クリス!!貴方クリスにナニをしたの!?」
「いや何もしてないけど....」
受付の女の人が騒いだからなのかギルド内で酒を飲んでいたゴツいおっさん達が騒ぎながら俺を囲んできた。
「はぁ.....めんどくせ...」
「おい坊っちゃんよー。その腕の中でおねんねしてる可愛い嬢ちゃんは俺達ギルドの受付しててくれててよ。普段から世話になってるんだ。こうなっちゃ黙っていられないぜ?」
俺が何をした?いや眠らせたの俺だけど...テレポートしたときに勝手に着いてきたのクリスだし..俺のせいじゃなくね?ゴツいおっさんやる気満々だし...。
「はぁ....めんどくさ」
「ため息なんてついてんじゃねーよ!!」
ゴツいおっさんは拳を握り俺に向けて殴りかかってくる。俺はクリスを抱きながら半歩横にずれてかわす。ゴツいおっさんは悔しそうな顔をしながら何回も殴りかかってくる。俺がクリスを抱きながら避けてるの忘れてるんじゃないか?ってくらい必死になって殴ってくるのでクリスに当たらないように避けていた。
「はぁ....はぁ.....くそっ!どうして当たらないんだ!!」
そんな大振りで当たる筈がない。今時うおりゃーとか言いながら攻撃を当てれるやつなんていないだろ。
「えーとそろそろ良いですかね?俺はあんたじゃなくてそこにいる銀髪の受付の人に話があるんですけど」
俺が銀髪のと言った瞬間に受付のお姉さんは怯えながら後退りした。どうしてだろう...凄く傷付く。俺より年上に見える整った顔に豊満な胸。後退った事でその豊満な胸が揺れるが本人は自覚がないのか周りの冒険者の目は釘付けだ。
「わ、わたしに...ですか?」
胸を手で隠しながらさらに後退るお姉さんに本気で凹んでいると魔法の詠唱が聞こえてきた。
「我が求むるは破壊!目の前の敵を撃て!ホーリーアロー!!」
一人の冒険者から光の矢が放たれる。避けるのは難しくないが避ければ受付のお姉さんに確実に当たるだろう。
「バニッシュ」
無詠唱で発動して光の矢を全て消し去る。バニッシュは闇魔法の上級魔法で大抵の物なら消し去ることが出来る。消し去れる物については発動した者の魔力量に比例する。
「ば、馬鹿な!!闇魔法の上級魔法を詠唱破棄だと!?貴様何者だ!!」
「俺が何者かなんてどうでもいいだろ。というか俺が避けてたらそこの銀髪のお姉さんに当たってたぞ?」
俺が受付のお姉さんを指で指しながら言うと魔法を使った男はばつが悪そうな顔をしている。
「それにだ。さっきから大振りで単調な攻撃のおっさん」
「だ、誰がおっさんだ!」
「お前だよ、お前。もし抱き抱えていたクリスに当たってたらどうしてたんだ?」
「うっ....それは...ちゃ、ちゃんと当たらないように」
「嘘だな。最初はクリスにも当たらないようにしていただろうが後半は頭に血が昇りそんなこと考えていなかった筈だ。そして最後に受付のお姉さん、あんただ」
「わ、私ですか?」
何故自分も言われるのか分からないという顔をする。このギルド本当に大丈夫なのか?
「俺はクリスを送り届けに来ただけでこいつには何もしていない」
何もしていないのは語弊があるがまぁいいだろう。
「あんたはもう少し落ち着くべきだ。あんたが取り乱さなければそもそもこいつらも俺に攻撃なんてしてこなかった筈だ」
「それは....」
「はぁ....まだ俺の言っている事が信用できないって顔だな。クリスが起きるまでいてやるからクリスが起きたら直接聞いてみろよ」
「.....分かりました」
なんやかんや時間は過ぎた。あまりにクリスが起きないのでこっそりと魔法を使い強制的に起こすと銀髪の女の子と一悶着あったらしく遠目から見ていると泣いたり笑ったり怒ったりと忙しそうだった。
まぁ結果を言えば。
「大変申し訳ありませんでした!!」
容疑が晴れたことで俺に対しての謝罪である。頭をきっちり90度まで下げているから谷間からその豊満な胸が露になってしまっている。どうやらこの世界にブラジ⚪ーなるものは無いようでたゆゆんである。冒険者達の目も釘付けなのだが俺は謝罪して欲しいのではなく。無実を証明したかっただけなので頭を上げるように言う。
「本当にすいませんでした...シルビが早とちりで....」
クリスも謝ってくるがクリスは谷間が出来ていないとだけ言っておこう。
「二人とも気にしなくていい。それにさっきも言ったが俺は容疑が晴れればそれでいい」
「あの..こんなことがあってしまっては他のギルドの方がよろしい...ですよね?」
「?いや早くギルド登録したいんだけど」
「へ?」
クリスは驚いて変な声をあげている。シルビというらしい銀髪のお姉さんも驚愕により目を見開いている。
あれ?俺そんなにおかしなこと言ったか?
「そ、それではギルド申請を行います。ギルド登録料金として800エル必要となりますが」
あれ?登録するだけでお金いるの?俺一生ギルド登録出来ないんじゃ...。
コトッと受付のテーブルの上に見たことがない硬貨だろうか?日本のお金とは違っているが8枚の丸いお金っぽい物が置かれたので硬貨なのだろう。800円ではなく、800エルだったし流通している硬貨は違うのだろう。お金を置いた本人を見ると先程俺に殴りかかってきたゴツいおっさんだった。
「さっきは悪かったな。こいつは罪滅ぼしだと思って受け取ってくれ。まっ罪滅ぼしって言ってもギルド登録料くらいしかねーがな」
そんなことを笑いながら言って席に戻ると先程光の矢を撃ってきた奴がズルいぞ!私が行く予定だったのに!とか言っている。意外と良い人達なんだなと全く感動してないが感謝はしつつこれでと言ってギルド登録を始める。
「では魔力測定をしますので奥の部屋に進んでください」
受付の奥の部屋に行って魔法力を調べるようだ。魔法力にはFランク~Zランクまであるらしい。簡単に言うとFランクは魔法が使えない。Zランクは化物レベルらしい。世界で一人しかZランクはいないのだという。
小さい部屋に机に椅子が一つ。机の上には綺麗な水晶玉が乗っていた。
「この水晶玉に手をかざして下さい。手をかざすと水晶玉が光だして此方のギルドカードに魔力量、名前、年、性別、属種が表示されます。ごく稀に二つ名も書き込まれるようですが、それは本当にごく稀で殆どが遺伝による才のあるものらしいです」
成る程な。ギルド内でな身分証みたいなものか。
水晶玉に手をかざすと水晶玉は前が見えなくなる程光輝きだした。そして....ピキッというあまり聞きたくない音を出して砕け散った。
「「あぁああああああああ!!!」」
ギルド内にクリスとシルビの絶叫が木霊した。
器物破損とかで訴えられるのかな.....俺。
クリスの手元から落ちた漆黒に染まったギルドカードには記入されていた。
属種 human(神からの加護)
名前 劣
年齢 14歳
性別 男
魔力量 ?
二つ名 異常者
魔力量ランク表
Fランク〈Eランク〈Dランク〈Cランク〈Bランク〈Aランク〈AAランク〈AAAランク〈Sランク〈SSランク〈SSSランク〈AZランク〈AAZランク〈AAAZランク〈Zランク
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