転生者はやる気のないチート野郎   作:名前?何でも良いよ

8 / 11
file7 アリス

依頼を達成したら執事をやれと姫様に言われた俺は何故か王室に案内され椅子に座らされ対面に王様が座っている。何故こうなった?

 

「娘から聞いたのだがそなたが一人でデュラハンを追い返したと言うのは誠か?」

 

どうやら先程の経緯を話したようだ。姫様は何故か俺の隣に座っている。鼻歌歌ってるし余裕かよ....。

 

「いえ私は逃げ回っていたに過ぎません。私にはそのような力はありませんから」

 

「そうか...」

 

「な、何を虚言を吐いているのだ!」

 

ちょっと前から思ったけど姫様口悪い。甘やかされて育ったのだろう。八重歯が相まってその強気な性格はむしろプラスに働いているが....。

 

「いえいえ姫様。貴女は夢でも見ていたのですよ」

 

まずもって姫様の執事とかめんどくさいししたくない。早く報酬もらって帰りたい。

 

「そうか....娘が迷惑をかけたようだな」

 

「父上!!」

 

バンっと机を叩きながら立ち上がる姫様。御行儀悪いよ?

 

「落ち着きなさい。アルビナ。確かレツ君と言ったね?」

 

この姫様アルビナって言うのか....凄い名前だな。

 

「はい」

 

「君の所属しているギルドがどこにあるのか教えてくれないか?報酬を払うのでな」

 

ん?そんな必要あったか?と思ったが別にいいか。

 

「エリンギルの町にあるギルドです」

 

「そうか。娘を送り届けてくれて感謝するよ」

 

そう言って王様は右手を挙げると奥の方から白い髭を生やしたダンディーなTHE執事て感じなお爺さんが袋を持ってきた。

 

「これはお礼だ。受け取ってくれ」

 

「ありがとうございます」

 

「ううう...本当なのに」

 

姫様は無視だ。

 

かなりズッシリしている事からかなりの額が入っているのだろう。

 

「それでは気を付けて帰ってくれ」

 

「はい。それでは」

 

俺はそれだけ言って立ち去る。その後に王様と姫様の会話を聞くことはなく。

 

 

 

「アルビナ泣かんでも分かっている。あの少年は普通ではない」 

 

「父上?」

 

「だがあのままでは情報も掴めずに逃げてしまいそうだったからな。居場所は分かったのだ。会いに行くことも力も試すことも出来るであろう。それに依頼を受ければ情報は王都に流れてくる。どの程度の実力があるかも直に分かることだ。それから考えよう」

 

「分かりました...父上。必ずレツさんには私の執事になっていただきます」

 

 

 

 

 

 

 

無事にお金を手に入れた俺はギルドに帰ってきていた。

 

「シルビ、クリス依頼は達成したから今日は宿舎に泊まる。昨日はありがとな」

 

「いえいえまたいつでも言って貰えれば泊まってくれても良いですよ?」

 

「むしろ今日来ませんか?今度は私の家に」

 

報酬を貰ったので宿舎を借りると言ったのだがいつでも言えば泊めてくれるらしい。なんて親切な二人なのだろうと思いながら俺はまた今度頼むよと言ってギルドを後にした。

 

ギルドを出ると見覚えのある赤い髪を腰まで伸ばした女性が立っていた。

 

「見付けた....」

 

名前は確か...アリアナ?だっけ?

 

「アリス....」

 

どうやら人の心を読めるらしい若干不機嫌になりながら名前を名乗ってくる。

 

「ん、そうか。それじゃ」

 

「待って....」

 

適当にはぐらかして逃げようとしたが失敗に終わってしまった。てか意外にも握力が強い。痛い、てか痛い。

 

「何かようか?」

 

「貴方は何者?....」

 

こいつこの質問しか出来ないのか?この前も同じ質問してたし。

 

「人間。以上だ。それじゃ」

 

今度こそと思ったがアリスは俺の服の袖を掴んでおり逃げることも出来ない。

 

「待って.....。私が聞いてるのはそんなことじゃない...貴方の事調べたの。私が知ってる貴方はゴブリン1000体とガーゴイルを一掃出来て誰も消すことが出来ない炎を使える。レッドドラゴンを単体で討伐。デュラハンを退ける...化物?」

 

なんだろう。淡々と俺のしてきたことを語った目の前の女の子は言い終わるや否や人のことを化物と言ってきた。いや話だけ聞いてると化物ぽいけど、自分が言われるのはムカつく。

 

「ブラインド」

 

俺は関わりあいになりたくないと思い光の上級魔法のブラインドを詠唱破棄で発動させる。ぶっちゃけ能力はただの目眩ましなのだがこれが以外と効果があるから不思議なもんだ。

 

「番鵬の天来よ魔眼を持ちて記せ。イビルアイ」

 

「っ!」

 

この世界にきてここまで驚いたのは初めてかもしれない。今の魔法は古代魔法だ。知識として俺も知っている。確か古代魔法は誰も使えないって言ってたような気がするが...。目の前の女の子はどう見ても人間だった。

 

「....驚いた?でも驚いたって事はこの魔法の事を知ってるよね?」

 

古代魔法イビルアイ。対象物は一人限定。だがその効果は恐ろしい。発動者が能力の使用を辞めるか死なない限り永遠に使うことが出来る。

その能力は左目でいつでも対象者の後ろ姿を見ることが出来る事だ。場所はバレるわプライバシーは無いわで覗きし放題の能力だ。そんなこと言ったら怒られそうだが。そしてこの魔法の最大の魅力。それは魔法消費量が少ないことだ。基本的に殆ど魔力消費量がないため呼吸をするついでに発動レベルで発動出来ることだ。そして目の前の女の子は言い放つ。

 

「もう....逃がさない」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。