ロリコン提督と鎮守府再興物語   作:粒餡

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本名:
艦名:比叡
年齢:

金剛型の次女、彼女も他の艦娘に例外なく提督から日常的に暴力を振るわれていた、料理が趣味。得意料理はカレー(本人談)


file.5 心配性なあの子の場合(中編)

「相談か・・・」

「迷惑でしたか?・・・」

「いや、そんなことない、ただ、まだ警戒されてるんじゃないかと思ってて意外だっただけだ」

「確かに他の子達はまだ提督さんのことを警戒してますけど、多分もっと接することができればみんな提督さんの優しさを理解してくれると思うんですよ」

「そうかなあ・・・っと、俺が相談に乗っちゃったらダメだな、で、相談っていうのは?」

「あ、はい、実は相談したいのは私じゃなくて比叡さんなんですよ」

「比叡っつうと・・・確か金剛型の二番艦だったか」

「そうです、比叡さん、明後日食事当番何ですけど、その、比叡さんは何というか・・・料理があまりお得意ではなくて・・・だから提督さんから比叡さんに料理を教えてあげて欲しいんです、提督さん、料理が趣味なんですよね?」

「まあ、よく居酒屋の主人から料理をみっちり仕込まれたからな、それが趣味に派生してるもんだ、だけど料理って言っても人に教えられるかどうか・・・それに、それなら間宮さんが教えたほうがいいんじゃないのか?ほら、俺比叡の名前は知ってるが喋ったことも顔合わせたことなくて・・・それに嫌われてるだろうし」

「ですけど、ここ最近というか、相談は私が初めてですよね?」

「うっ」

「だから、こうして艦娘の子達と仲を深めていったほうがいいと思って・・・迷惑でしたら私が教えますので・・・」

「いや、間宮さんには毎日美味しいカレー作ってもらってるし、なにより間宮さんの気遣いはとてもありがたいからな、ぶっちゃけ俺もどうやって艦娘との間にある溝を埋めようかと悩んでたんだ」

「そうですか、じゃあ、お願いします」

「ああ、だけど明後日って結構きつくないか?俺だって執務があるから・・・」

「そこらへんは大丈夫です、というより実はここ最近比叡さん厨房で料理の練習を夜にしているんです、今日もまだやっていて、頑張ってるみたいなんですけどあまり成果が出てないようで・・・だから、提督さん、今からでも行ってあげてもらえないでしょうか?そうすればまだ明後日に間に合うかも知れないし・・・」

「ううん、だけどなあ、執務があるからなあ・・・どっかの妖精が俺の分の仕事もやってくれればいいんだけどなあ・・・」

ちらっちらっと妖精さんに視線を送る。

『・・・はぁ、分かったよ、行ってこい、ただし、間宮は置いていけよ、秘書官代わりだ、簡単な仕事ぐらいならできるだろうよ』

「分かった、じゃあ、間宮さん、俺の代わりに妖精さんと一緒に執務お願いしてもいいかな」

「勿論です、私から頼んだことなのでこのぐらいは任せてください」

「悪いな、それじゃあ、行ってくるわ」

早速厨房に向かう、そういや間宮さん妖精さんと喋れないだろうけど・・・大丈夫かな

『さて、じゃあ仕事やるぞ間宮』

「はい、妖精さん」

『・・・やっぱりお前私の声聞こえてるんだな』

「え?あ、はい、何故かいつも提督さんが注文してるので会話する機会がないですけど」

『ふーん、そっかそっか』

「な、何ですか?・・・」

『いや、ただあいつも結構信用されてるなーって』

「は、はあ?・・・」

 

さて、厨房に着いたはいいが・・・どうやって中に入ろう・・・そういや入り方とか全く想定してなかったな・・・いきなり入ったら比叡を怖がらせちまうだろうし・・・こんなことなら間宮さんにも一緒に来てもらえば良かった・・・まあ、今から戻って間宮さんを呼んでくるのもあれだしな、どうするか・・・

「ふんふんふふーん・・・よし、ここでホイップクリーム投入!」

ホイップクリーム・・・?あいつデザート作ってんのか?

「そして唐辛子!」

唐辛子!?

「最後にピーマンを投入してあとは強火で・・・」

「何作ってんだお前!」

「ひえっ!?」

「あ、やべ、つい突っ込んじまった・・・」

「だ、誰ですか!?そこにいるのは!」

くそ、しょうがない、こうなったらできるだけ怖がらせないように出るしかないか・・・

「あー、すまん、俺だ俺、提督、間宮さんに頼まれてお前の料理の手伝いをしに来たんだ」

「て、提督!?あ、す、すみません夜に厨房なんか使って!」

「いや、大丈夫だから、ちゃんと間宮さんも許可出してるようだし」

「だけど・・・」

やべえな、明らかにビビってる、どうするかな・・・というかこいつの声どっかで聞いたことあるような・・・

「あーその・・・やっぱり帰ったほうがいいか?」

「い、いえ!司令が私何かの料理を手伝ってくれるなんて恐悦至極!是非手伝ってください!」

「お、おう・・・」

んー・・・やっぱりまだ前の提督への恐怖が残ってんなあ・・・とりあえず比叡のもとに近寄って、初めて比叡の顔を見る

「・・・あれ、薫?」

「え?ど、どうして私の名前をって・・・兄さん・・・?」

そこには、昔っから見てきた顔があった、確かこいつは桜咲薫、俺の、というよりオヤジがよく行ってた居酒屋の一人娘で、が八歳の時にこいつが生まれたから、今は十六か。

「そういえばお前艦娘になったって親父さんが言ってたがよりにもよってこんな鎮守府に送られてたのか・・・」

「に、兄さんこそなんでこんなところに・・・」

「色々あったんだよ」

小さい頃からよくオヤジに連れられてその居酒屋に行っており、何故か主人から気に入られ料理を教えてもらったりしてた、あそこのカレー美味しいんだよね、多分俺のカレー好きはあそこに原因がある。

「ていうか、お前が比叡・・・なんだよな?」

「はい」

「・・・一応お前のオヤジさん将来料理人目指してたから結構というかかなり料理がうまいよな?」

「は、はい・・・」

「・・・それでホイップクリーム、唐辛子、ピーマンとか何作ろうとしてるの?明らかにホイップクリームいらないよね?」

「や、野菜炒めを作ろうと・・・」

「・・・その三つだけで?」

「とりあえず材料少ないほうが簡単そうかなあって・・・」

「・・・相変わらずだな、お前の料理音痴スキルは・・・」

「い、一応食べられないものは入れないようになったから成長はしてるんですよ!?」

「むしろ中二の時まで食えねえものを入れてたほうが問題なんだけど・・・」

「そ、それは・・・!ていうかにいさ・・・し、司令は何故こんなところにいるんですか!?」

「兄さんでいいよ堅苦しい、さっきも言ったとおり間宮さんに頼まれたんだよ、お前に料理を教えてくれって」

「うぅ・・・とうとう間宮さんにまで見捨てられた・・・」

「そりゃなあ・・・お前が小学生になった時からずっと教えてやってんのに未だにゲテモノしか作れないんじゃ間宮さんだって呆れるわ・・・」

「だ、だってホイップクリーム美味しいですよ!?」

「相性の問題だバカ野郎!」

「ひ、ひええええ!」

「たく、そんなんだからオヤジさんから桐ケ崎のとこのせがれがいればうちの店は安泰だ、とか言われんだよ・・・親父さん完璧にお前見捨てて俺に店継がせる気満々だったじゃん・・・」

「そ、それはちょっと意味が違うというか私と共同経営と言いますか・・・」

「あ?お前と共同経営?あの店潰すつもりか?」

「ひ、ひどいですよ!」

「まあいいや、とにかく知り合いで助かったわ、他人だったら警戒されてたろうし」

「私も兄さんが司令で良かったです・・・また怖い人が来たらどうしようって・・・私も前の司令からはいっぱい殴られて、その、えっちいことはされたことなかったんですが、それでもお姉さまが目の前でその・・・えっちいことをしている様を見せつけられたのは辛かったですし・・・」

「薫・・・」

「だから、兄さんが指令になってくれて私は嬉しいです」

「・・・そうかい」

「あ、照れてます?今照れてますよね?」

「そこの熱々の鍋に顔突っ込ませんぞ、というか火、大丈夫なのか?」

「え?・・・ひ、ひええええ!」

「頼むから火の管理ぐらいしっかりしてくれ・・・」

 

「あ、後もう少しで間宮さんに厨房から出入りされるところでした・・・」

「ぶっちゃけ今でももう追い出されてもいいレベルだと思うんだけど・・・ていうかまじでお前が料理当番するの?誰かに変わってもらったほうがいいんじゃね?」

「そ、それだけはダメです!」

「なんでだよ」

「お姉さまが一緒に食事当番をするからです!ここで料理がデキる女だとお姉様に見せつけるんです!」

「さっきから言ってるけどお姉さまって誰だ?」

「金剛お姉さまです!」

「金剛・・・ああ、お前のところの一番艦か・・・まあ、うん、趣味は別に人それぞれだからいいんだけどね、うん」

「な、なんなんですかその目は・・・」

「いや、何でもない、ただ幼馴染が遠くに行っちゃったなあって・・・」

「行ってませんよ!?ていうかそれなら兄さんのほうが遠くに言っちゃってるじゃないですか!高校生になったころなんて私に対して見る目が危なかったくせに!」

「うっ、そ、それはだな・・・」

「そのくせ私が中学生になったとたんに普通に接してくるよになるし・・・!」

「う、うるせえ!とにかく今はお前の料理音痴をどうにかする方が先だろ!」

「ぐ・・・」

「はぁ・・・とにかく、今日は掃除だけしちゃったらもう寝ろ、明日から本格的に、とりあえずカレーだけでも作れるようにしてやるから、片付けはしっかりしておけよ」

「はーい・・・兄さんは手伝ってくれないんですか?」

「当たり前だろ、この戦争が終わったあとお前はあの居酒屋をいつか継ぐことになるんだからな、片付けぐらいできないでどうする、俺はただでさえオヤジが残した事務所の仕事で大変なのに・・・」

「オヤジが残したって・・・兄さんのお父さんはどうしちゃったんですか?」

「・・・死んだよ」

「え、な、なんでですか?あの殺しても死ななそうな人が・・・」

「・・・関係ないだろ、別に、オヤジが死んだ、って事実だけで十分だ、ほら、さっさと片付けて寝な、いい夢見ろよ」

「で、でも私だって関係ないわけじゃ・・・!」

そう言って俺に駆け寄ってくる薫、そんな薫の方に振り向いて

「いいから寝ろ」

「ひっ・・・」

自分でもびっくりするぐらい冷たい声で薫に言う。

「・・・じゃあな」

「・・・」

そう言い残し、俺は厨房から出てく・・・はぁ、明日謝らないとな・・・執務室に戻るとどうやらもう仕事は終わっていたようなので、寝室に行き、そのままベッドに入り、寝た。

 

「ん・・・」

『起きろ、桐ケ崎、飯行くぞ飯』

「あー・・・もう朝か」

『そうだ、行くぞ飯、私の可愛らしいお腹は空腹を訴えているぞ』

「空母並みの胃袋持ってるくせに何を・・・」

『てめえの腹に風穴開けてやろうか』

「あーはいはい!起きます!起きますよ!ていうか着替えるから出てけ!」

『へいへい、出ていきますよ、さっさと来いよ』

「わあったつの・・・」

俺はベッドから出てクローゼットからもう見慣れた白い服を取り出し、パジャマからいつもの軍服を着る、ちなみに飯を食ったあとの執務はパジャマで行っている。

『早くしろー』

「もう行く」

『遅いやつめ、ほら、行くぞ』

「わかったって、そんな急かすな」

妖精さんに急かされながら食堂に向かい、いつもどおり扉を開け、いつもどおり静まり返る食堂、悲しきかな、本当にいつもどおりなんだよなあ・・・

「あ、司令官さん、おはようございます」

「おはよう提督」

「おはよう二人共」

唯一の救いは朝ならこの二人が声をかけてくれることぐらいか・・・そして俺はいつもどおりに間宮さんのもとへ・・・

「おはようございます兄さん!」

行けなかった、静まり返った食堂では響くほどの大きな声で俺に兄さんとか言って挨拶してくるアホがいた、そのアホの方を見ると、予想通りに薫・・・比叡がいた。

「・・・比叡」

「なんでしょうか?兄さん」

「頼むからみんなの前で兄さんはやめてくれ・・・お願いだから・・・」

「?分かりましたけど分かりました、兄さん!}

「わかってねえだろお前!さっさと自分の席に戻れ」

「・・・分かりました」

若干不満そうに自分の席に戻る比叡、戻ったあとは近くにいた艦娘から声かけられて困惑してる、あいつアホだろやっぱ。

「さて、ピリ辛カレー食いに行くかなー」

「待ってください司令官さん!今のはなんですか!」

「そうですよ提督さん!兄さんって、そんな羨ま・・・羨ましい呼び名で呼ばれるなんて!」

「変わってねえぞ古鷹、あー、あいつとの関係は食事中に説明してやるからとにかく今はカレー頼みに行くぞカレー」

「うっ・・・カレーはちょっと・・・」

「もうそろそろお腹の方に・・・」

「そんなんなら無理して頼まなきゃいいのに・・・間宮さん、ピリ辛カレーでいつものね」

「分かりました」

「うー・・・和食セットお願いします・・・」

「わ、私は・・・!私は!」

「古鷹」

「何ですか提督さん」

「別に無理してカレー食わなくてもいいからな?好きなもん食ってるお前のほうが俺は好きだよ」

「!和食セットをお願いします!」

いやー古鷹は扱いやすくて助かるわ

「司令官さん?・・・」

「あーはいはい、如月も好きだよ」

「むー・・・何か適当です・・・」

「とにかく、今は飯食おうぜ」

「はい・・・」

「おはようございますお兄様」

「おはよう加賀、とうとう吹っ切れたんだなお前」

「あんな戦艦に遅れを取ってられないので」

「そうですか・・・」

「ただでさえ貴様は如月から好かれているのに今度は戦艦にまで・・・!」

「お前は相変わらずだな、長門」

「それで、提督さん、比叡さんとの関係はズバリ!何なんですか!」

「幼馴染、それだけだよ」

「お、幼馴染って、あの幼馴染ですか!?」

「昔からの腐れ縁って意味の方の幼馴染なら合ってるよ、あいつとはあいつがまだ赤ん坊の頃からの付き合いだよ」

「・・・」

「あの、せめて何か言ってください加賀さん・・・」

「羨ましいです」

「はぁ・・・」

そんな感じでちょっと空気が重いけど朝を終えた、そのまま昼、夜とも何事もなく進み、比叡との料理練習の時間となった。

「よろしくお願いします!司令!」

「兄さんでいいよ」

「朝から兄さんと呼ぶなと言ったり司令と呼ばなくていいって言ったり、私はなんて呼べばいいんですか・・・あれですか、噂とかされると恥ずかしいし…ってやつですか」

「確かに幼馴染だが違う、人前では司令、二人きりの時は兄さんだ、わかったな?」

「はい!」

「返事だけはいいんだけどなあ・・・それと、昨日はごめんな」

「別にいいですよ、私も兄さんもお父さんが亡くなってショックだったはずなのにあんなこと聞いてしまって、ごめんなさい」

「いいよ、別に」

「そうですか、それで、私は一体何をすればいいんでしょうか!」

「とりあえず、切るとか煮るとかそういうことはできるんだよな、レシピも覚えてる」

「はい!」

「いらんアドリブがあるだけで・・・」

「うっ・・・」

「とにかく、今から書くレシピ通りにやれ、いいか?レシピ通りにだからな?」

「はい・・・」

よし、こいつはいえば聞く奴だからな、ただいえば作れて二度目に俺抜きで作らせるとアドリブでいらんもん入れたがるんだよな・・・まあいいか、とりあえずレシピを書く、確かこんな感じだったかなあ・・・

「・・・これって、うちのカレーのレシピですよね」

「あぁ」

「覚えててくれてたんですね」

「まあな、親父さんにたまに作らされてたし」

「ありがとうございます、兄さん」

「・・・別にどうってことねえよ」

「えへへ・・・」

「ほれ、このレシピ通りに作れば問題ねえよ」

「分かりました!」

そう言って厨房にたつ比叡、こいつ、本当に余計なアレンジさえ入れなければいい料理人になれるんだけどなあ・・・勿論、うまくなるアレンジならいいんだけど大体ゲテモノを生み出すからなこいつ・・・その間に俺は冷蔵庫を覗く、結構食材が豊富で例え大本営から食料供給を絶たれたとしてもこの大人数でも一週間ぐらい耐えれそうだな・・・まじで多い、ブラック鎮守府ってもうちょっと食料とか少ないイメージがあったんだけどなあ・・・提督だけの分としてもかなり多い、食料に関してはちゃんと上げてたのかね・・・

「できましたよ!兄さん・・・兄さん?」

「えっ?ああ、もうできたのか、意外と早いな」

「いやもう三十分ぐらい経ってますけど・・・」

結構長いあいだ冷蔵庫の前で長考してたらしいな・・・如月にも注意されたばっかりなのに

「とりあえず、お席にどうぞ」

「おう、お前のカレー食うのは久しぶりだからな、楽しみにしてるよ」

「えへへ・・・そんな期待しないでくださいよ?」

「じゃあ期待しない」

「期待してください!」

「どっちだよ」

「乙女心を分かってないですねえ兄さんは・・・そんなんだから彼女ができないんですよ?」

「一応如月と古鷹からは好かれてるけどな」

「へ?い、いやそれはあれでしょう?ラブじゃなくてライク的な・・・」

「今んとこはラブ、に見えるが若干俺に依存してるように見えるからなあ・・・あれなんとかしなきゃとは思ってるんだが・・・まあ今はそんなことどうでもいい、いただきまーす!はむ・・・上手い、やっぱりお前アレンジ加えないで料理するといい料理を作るよ、これなら明日も大丈夫だろ」

「そう、ですかね・・・」

「・・・何か不安でもあるのか?」

「いや、その・・・えへへ、やっぱり兄さんには隠し事できませんね」

「お前が顔に出しやすいだけだよ、で、悩みは?」

「・・・親子三代の味とか、伝統の味、とかあるじゃないですか」

「あるな」

「別にそういうの、否定するわけじゃないんですけど、それでも、いつまでもその味に留まってるのはあれかなーって思って、アレンジとかしてるんですけど、まあ、素人がやってもうまくいかないですよね・・・」

「・・・」

「兄さん?って、もう食べ終わってる・・・」

「薫」

「何ですか?」

「今から料理の練習するぞ」

「え、だけど・・・」

「新メニュー、作りたいんだろ?俺はカレーぐらいしかまともに作れんが逆に言えばカレーに関してならお前に教えることができる」

「兄さん・・・」

「ほれ、俺はさっさと寝たいんだ、早くしろ」

「・・・はい!」

俺の後ろを嬉しそうについてくる薫・・・やっぱり俺、妹には弱いなあ・・・加賀にもなんやかんやいってもうそろそろ抱き枕了承しちゃいそうだし・・・一人っ子なんだけどなあ・・・一人っ子だからこそか。そして俺たちは十二時頃に新メニューの開発をやり始めた、こいつ、意外といい目線で材料とか見てるから、もしかするといけるかもしれんな・・・そして、時計の長針が一回、二回、そして、三回を回ったとき。

「薫」

「ど、どうでしょうか・・・」

「よくやったよ、やっぱお前天才だわ」

「ひ、ひええええ!あの兄さんが褒めるなんて・・・」

「俺だってたまには人を褒めるさ、とりあえず、これなら明日にも出せると思うぞ、それじゃ、片付けて寝るぞ、もう三時だ・・・」

「あ、本当だ・・・全然気付かなかった・・・」

「俺もう眠い・・・」

「私も、時間を見たら急に眠くなってきました・・・」

眠気でだるい体を何とか動かし、俺たちは何とかして片付けを終え、そのままそれぞれの部屋に戻った、明日が楽しみだ・・・そういえば、明日・・・何かもう一つ用があったような・・・気のせいか・・・そして、俺はそのまま意識を落とした。

 

 




本名:桜咲薫
艦名:比叡
年齢:16歳

桜咲居酒屋のひとり娘、アレンジさえなければかなりの料理スキルを持ち、家事も一通りこなせる。
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