ロリコン提督と鎮守府再興物語   作:粒餡

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本名:
艦名:利根
年齢:

まだこの鎮守府が平和だった頃は明るい少女だったが、変わった直後に死にかけたことによりPTSDの傾向が見受けられる。


file.6 提督不信な少女の場合(前編)

「・・・どうしてこうなった・・・」

俺は公園の噴水の前で立っている、ちなみに今は私服だ。

「はぁ、やっぱり断れば良かったかなあ・・・だけどあんなに頼まれたら断りづらいしなあ・・・しかしあいつ遅いな、まあしょうがないかもしれないけど・・・」

何故俺が噴水の前で立ち往生しているのかというと、それは三日前まで遡る。

 

比叡のカレー練習の日から五日が経ち、仕事には慣れてきたが相変わらず艦娘たちとの溝は深まるばかり、なんとかしなきゃとは思ってるんだけどなあ・・・そして、比叡と金剛が秘書官になってくれたおかげで如月と古鷹、加賀と長門、比叡と金剛の順番で秘書官を朝、昼と変えている、ちなみに今日のは朝は比叡と金剛だったので今は如月と古鷹だ、いつもどおり今日も仕事を終え、夕飯食ったら妖精さんと二人で仕事だなーとか今日のカレーはどんなんかなあとか思いながら仕事をしていると、扉が急に叩かれる。扉叩くってことは比叡じゃないな・・・金剛も来るわけねえし加賀か長門か。

「ん、どうぞー」

「失礼します、提督」

しかし、そこにいたのは如月でも古鷹でもなく、長い黒髪を持つ少女だった。

「えっと・・・」

「あ、筑摩どうしたの?」

「こんにちは、古鷹さん、ちょっと提督に用があって、今大丈夫ですか?提督」

「あ、ああ大丈夫だぞ、そこのソファに座ってくれ」

「はい」

そう言って筑摩はソファに座る、俺も筑摩の向かい側のソファに座る。

「で、用ってなんだ?」

「はい、確か提督は艦娘の相談とか、そういうのを解決してくれると伺ったのですが・・・」

「ああ、その通りだ、指揮とかはまともにできんからこれぐらいはな、それで、そう聞くってことは何か相談か?」

「はい、相談の内容なんですが・・・私の姉、利根姉さんのことなんです」

「利根?」

「っ・・・ねえ筑摩、利根は・・・」

「私も分かってます、だけど私たちではこれ以上何もできないのは古鷹さんも分かってますよね?だから私は提督に賭けるんです」

「筑摩・・・」

「・・・えっと、何の話してるかさっぱりなんだけど、その利根がどうかしたのか?」

「はい、実は利根姉さんは海に入れないんです、それどころか海を見ただけでも体が震えてそこから動けなくなるんです、これでも回復した方なんですけどね・・・最初の頃なんて水に触れることすら拒否してましたから・・・」

「ふむ・・・それはあれか、前の提督の影響なのか?」

「はい・・・利根姉さんは一回轟沈しかけたことがありまして・・・それ以来、海に入るのを拒否してるんです」

「・・・失礼かもしれないが、ここは結構前線で戦ってる場所だよな?今は艦娘の精神状態が不安定だから付近の鎮守府に頼りきりなところが多いが、俺が来る前でもお前らは前線で戦っていた、しかもあの提督での指揮でだ、それなら轟沈しかけたことなんて一度や二度なんてもんじゃないだろう、それでもそこまで重症のやつがいるやつがいるなんて初めて聞いたんだが」

「・・・利根姉さんは、確かに鎮守府に戻るまでは自分も苦しいだろうに周りの人たちに気を使って明るく振舞ってました、大丈夫、帰ったらすぐ提督がすぐに入渠させてくれるさ、なんせ吾輩はここのエースだからな!とか言って・・・だけど、帰ったら、提督さんは今までの優しい提督がウソだったかのように利根姉さんを罵り、蹴り、殴り、私たちが何とか止めるまでずっと利根姉さんは泣きもせずに、ただただ信じられない、という表情をしていました、おそらくその時のことがきっかけで拒否するようになったんじゃないかな・・・と思います」

「なるほど、豹変した直後だった、ってわけねそりゃきついだろうな・・・、だけど、それなら俺にできることは何もないんじゃないか?むしろ俺が関わればもっとひどいことになりそうなんだけど」

「私たちもできる限りのことはしたんですけど、水に対しての恐怖を和らげるぐらいしかできませんでした」

「なら・・・」

「だけど、おそらく利根姉さんの海に対しての恐怖心は提督とのあれが原因だと思うんです、だから、今はその提督さんがいないけど、恐怖の対象である提督を何とかし、提督から説得してもらえれば、なんとかできるかもしれない、というより、もうそれしか方法がないんです」

「・・・まあ、事情は分かった、それで、俺に何をして欲しいんだ?話を聞いた限りかなり難しそうだぞ?」

「その策はもう考えてあります」

「ほう、その策とは?」

「利根姉さんとデートをしてください」

「・・・ごめん、なんて言った?」

「利根姉さんとデートをしてください」

「ごめん、何言ってるか意味がさっぱりわかんない、え、デート?なんで?」

「デートをして、ああ提督は優しいんだなということをアピールすることができれば、きっと姉さんも提督を信頼してくれると思うんです」

「恐怖の対象とデートとか逆効果にしかならないと思うんだけど・・・」

「そ、そうですよ!ダメですそんなの!」

案の定如月から却下が入った。

「・・・ねえ、筑摩、それ成功するの?」

「古鷹さん!?」

「勿論、当日は私も気付かれないようについていき、随所で提督に指示を出します」

「あ、俺が別にアピールを考えなくてもいいのか、それならまあ・・・」

「司令官さん!?」

「いや如月、一応俺はここに提督になりに来たが、艦娘の相談を聞くのも俺の仕事だ、だからちょっと我慢してくれないか?」

「で、でも・・・」

「別に本物のデートってわけでもねえし、というか筑摩が言ってるだけで普通に出かけるだけだぜ?なあ筑摩」

「そうですよ、せいぜいカップルドリンク飲ませるぐらいです」

「え?」

「カップルドリンクとか明らかにデートじゃないですか!」

「いや、あの筑摩さん、流石にカップルドリンクは難易度高いと思うんですけど・・・」

「そうですか・・・残念です、筑摩姉さんの恐怖症を治した暁には長門さんからもらってきた秘伝の写真を差し上げようと思っていたのに」

「カップルドリンクでも何でもかかってこいや!」

「司令官さん!?」

 

ということだ、ちなみに近くではサングラスをかけた筑摩、それに加え如月、古鷹、比叡、加賀までいる、もれなくサングラス付きだけど、正直あいつら威圧感というかそういうのがすごいから周りに人が近寄らない、執務の方も、今日は長門、赤城、陸奥、金剛、皐月がやってくれている、あいつらに何か買って言ってやろうかなあ・・・しかし利根本当に遅いな・・・一応どんな服装で来るとかは聞いてきたから見過ごしてるってことはないはずなんだけど・・・やっぱり逃げたか?

「・・・お主が桐ケ崎か?」

「へ?」

あぶね、ぼーっとしてたから近づいてたの気付かなかった・・・

「ああ、そうだけど、お前が利根か?」

「いかにも吾輩が利根である、今日はよろしく頼むぞ、桐ケ崎」

「おう、よろしく」

何だ、以外と話せるじゃないか、もうちょっと怖がられてるものだと思ってたんだけどな、まあ桐ケ崎呼びは目を瞑るとするか。

「それで、どこに行くとかは決まっているのか?」

「あー、映画でも見に行こうぜ、今やってる黄身の名はを見に行きたいんだ」

「確か、卵の黄身と白身が入れ替わって、世界中が大混乱になるという話だったか」

「ああ、面白そうだろ?」

「そうじゃな・・・そういえば、遅れてすまん、やっぱり怖くな・・・」

「しょうがないさ、気にしてないから」

「・・・ありがとう」

そして俺たちは、映画館に向かった、ちなみに映画館にいけとは言われたけど見ろと言われた映画は本当は恋愛映画である、正直利根の性格聞いたときこっちの方が受けそうだからこっちにしたけど、映画を見てるとき、ちらっと利根の方を見てたが、楽しんでそうだったのでよかった。そして映画を見終わった、ちなみに途中から利根がいるの忘れて俺も楽しんでました。

「まさか卵にあんな秘密があったとはなあ・・・今後卵を見る目が変わりそうじゃ・・・」

「所詮は映画なんだから本気にすんなよ」

「夢のないやつめ・・・それで、次はどこに行くんじゃ?吾輩は腹が減ったぞ!」

「はいはい、そんじゃああそこの喫茶店行こうぜ、何でもハンバーグが絶品らしい」

「ハンバーグ!」

完全に反応の仕方がガキだな・・・勿論、この喫茶店も筑摩さんの指定です。そして、俺たちは喫茶店に入る、中は結構いい雰囲気で、客もそこそこいる。というか何か男女ペアが異常に多いな・・・こんなもんか?店員さんに案内され、席につく、さてと、俺ここのメニューハンバーグで釣っておけばいいですとか言われただけでどんなメニューがあるか知らないんだよな、カレーあるかな・・・そんな期待しながらメニューを開く。

・カップルハンバーグ

・カップルカレー

・カップルラーメン

・カップルドリンク

・カップルケーキ

・カップルパフェ

・カップルアイス

・カップルアルコール(未成年は注文しちゃダメだぞ☆)

そこにはこのメニュー作ったやつ狂ってんじゃねえのとしか思えないような名前が並んでいた。

「なにこれ!?」

「む、知らないのか?ここは店長が色ボケで有名でな、メニューが全てカップル専用なんじゃ」

「馬鹿なんじゃねえのここの店長!?ていうかここに来る奴らも狂ってんじゃねえの!?」

「ちなみにテーブル挟んで一緒に食べなきゃいけないからひたすら全ての料理が量も多く、どっちの席からでも食べれるように皿がとにかく長いことでも有名だぞ」

「もうツッコミどころが多すぎてツッコミきれないんですけど・・・というかメニューもよく見たらカップルアルコールってあるけど画像ただのビールじゃんこれ・・・」

「ま、まあ、今日は折角のデートじゃしな、カップルハンバーグとカップルドリンクとカップルパフェでも注文するか、おーい、店員さーん」

「まじでこんな狂った店で食事するの?ああもう店員さん来ちゃったよ・・・」

そんなわけでこんな狂った店で食事を済ませた、料理はすっごく美味しかったので追加でカップルカレーを一人で食べてました。後、食事中もというか映画見てる時もずっと視線感じてたけどあいつら見すぎだろ・・・

「いやー美味しかったなあハンバーグ!」

「うん、美味しかった・・・美味しかったんだけど、なんか納得いかねえ・・・」

「何か不満でもあったか?・・・」

利根が不安そうな表情でこちらを見てくる、折角打ち解けてきていたのにここにすべてを台無しにするわけにもいかん

「いや、何でもないよ、で、次はどっか行きたいとこあるか?」

最後の筑摩から出された行き先の指定は、利根姉さんの自由にしろとのことだ。

「行きたいとこ・・・あ、あるぞ!いきたいところ!」

「んじゃ、そこ行くか」

「うむ!・・・あ、そ、そういえば、今更かもしれんが、手、繋ぐか?」

「あー・・・まあ、そうだな、繋いどくか」

「じゃあ、ほれ」

そう言って利根はこちらに手を出してくる、あとで如月に色々言われそうだけど、まあそれこそ今更だしな、俺はその出された手を掴む。

「・・・」

「どした?早く行こうぜ」

「あ、う、うむ!そうだな、さあ行くぞ、時間は待ってはくれぬのだ!」

「ちょ!早い!早いから!」

「ふははははは」

元気だなあこいつ・・・

 

「着いたぞ!」

「・・・え、ここ?」

「うむ!」

俺の目の前にはいかにも女の子が好きそうな小物ばかりが売っている店に着いた。

「・・・入るの?」

「うむ!」

「俺も?」

「うむ!ほら、行くぞ!」

「待ってせめて心の準備させてえええ!」

「それじゃ、吾輩は適当に見てくからお主も適当に見てていいぞ!それじゃ!」

「しかも別行動!?」

こいつ俺を殺す気か!?ほら案の定もう店員さんからこの人大丈夫かみたいな目で見られてるよ!だけどいくらなんでも早くないかな!?

「・・・しょうがない長門たちの土産買うか・・・」

諦めて土産を買うことにした

「長門には・・・この犬のぬいぐるみでいいか、赤城は途中で食べ物買ってたほうが喜ぶだろうし、陸奥は長門と同じでいいか、金剛は・・・このティーカップでいいか、皐月には髪留めと、こんなもんでいいか」

その後は適当に商品を見ていったけど、まあやっぱりそんないいなあと思うものはなかった。その後、買い物を済ませた利根と合流し、店を出た

「あれ、お主も何か買ったのか?」

「ああ、土産をな」

「そうか・・・まあ、なんじゃ、今日は楽しかったぞ?」

「なんだよ急に」

「いや、最初は筑摩から高校生好きの変態としか聞かされてなかったが、こうやって一緒に色んなところいけば結構いいやつだったからな、お主ならまた一緒にこうやって出かけてやってもいいぞ?」

「・・・高校生好きの変態?」

「ん、お主は高校生しか愛せない不運なサラリーマンではないのか?」

「何その設定!?」

「設定!?」

通りで俺のこと怖がらないわけだよ!そりゃそうだろうよ!だって提督だってそもそも認識してないもの・・・まあしょうがないのかもしれないが、まあこのままサラリーマンだと勘違いされたままだとなんにもならないし正体明かすか・・・

「俺は提督だよ・・・ていうか顔も名前も覚えてなかったのかお前?」

「てい・・・とく?」

「そうだが・・・利根?」

「いや、いやあああああああ!」

「利根!?」

俺が提督だと明かした瞬間に、持っていた袋を落とし利根は逃げ去り、そのまますぐに見えなくなってしまう、あいつ足速っ・・・

「くそ!おい待てよ!利根!」

「どうしたんですか!?提督!」

「俺が提督だって言ったらに利根が走って逃げちまって・・・」

『馬鹿かお前は!利根は提督という存在に対して恐怖を抱いてんだから逃げんのは想像できただろうが!』

「大丈夫だと思ったんだよ!」

「言い争いをしている場合じゃないです、とにかく今は利根を追うことが優先だと思いますが、兄様」

「そうですよ司令!とりあえず利根さんはどっちに逃げたんですか!?」

「いや今の今まで見てたくせにわかんないのかよ!」

「何言ってるんですか提督?」

「何って・・・」

「確かに私たちは司令官さんたちのことをつけてはいましたけど、あんまりじろじろ見るのもあれよね、ということで実は途中からは如月たちほとんど楽しんじゃってるのよね・・・」

「だって・・・じゃあ、いや、確かに見られて・・・くそ、とにかくあいつを追うのが先か、こっちだ!」

 

利根side

筑摩なんて嫌いじゃ・・・!我輩を騙して提督なんかとデートさせるなんて・・・!絶対に許さない、もう痛いのは嫌じゃ、きっとあいつだってすぐに我輩をいじめるに決まってるんじゃ・・・そう思いながらはしっていると気付けば自分が誰もいない暗い道にいることに気付く

「・・・不気味、じゃな・・・戻って別の道を探そう・・・鎮守府なんかに戻ってやるもんか!あんな場所戻りたくない!」

「だったら俺たちといいところに行こうぜ?」

「え・・・」

そこらへんの路地裏から、どんどん男たちが出てくる。

「な、なんじゃお前たちは!」

「あ、やっぱ覚えてない?まあそうだよな、まあいいや、おい、車のエンジン入れろ、連れてくぞ」

「分かりました」

そう言ってひとりの男はどこからか車を出し、こちらに向かってくる。

「わ、吾輩に何をするつもりなんじゃ・・・」

「おいおい、こんなシチュエーションでお嬢さんが一人、だったらやることなんて決まってるだろ?・・・誘拐だよ」

その瞬間、男は吾輩に近付いて腕を掴む、必死に抵抗しようとしたが、装備が展開できない今では吾輩は非力な女子校生・・・

「や、やめて!誰か!誰か助けて!」

「お、こういう時はあれだよな?助けを呼んでも誰もこねえよ、っていうのがテンプレなんだよな?まあ実際来ねえだろうけどよ、ま、安心しろって、せいぜいもう知り合いとは会えなくなるぐらいなもんだぜ?」

会えない?・・・筑摩とも・・・みんなとも?嫌だ・・・嫌だ、助けて、誰か、我輩を・・・私を、助けて・・・そう思ったとき、私は無意識に叫んでいた。

「助けて!提督!」

 

提督side

「っ!?」

「どうしたの司令官さん?」

「こっちだ!こっちから今利根の声が聞こえた!」

「こっちからですね!?」

筑摩が走っていき、その後を俺たちもついていく、そこには、車が一台止まっていて、猛スピードで俺たちとは反対方向に去っていくところだった。

「待て!」

そんな叫びも虚しく・・・利根は、誘拐された。




本名:
艦名:利根
年齢:

上記でも書いたとおり、彼女は海に出れないため、その分提督から暴行や性的暴行を受けていたようだ。
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