ロリコン提督と鎮守府再興物語   作:粒餡

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本能「今書いてるやつが終わったらリメイク版を出すと約束したな」
理性「そ、そうだ本能早く書き上げてくれ!」
本能「あれは嘘だ」
理性「ウワアアアアアアアアアアアア!!(理性崩壊)」

約九ヶ月ぶりの投稿です。遅すぎですね本当にすみませんでした。こっちを再開した理由は飽き性の私には一つの作品を集中して投稿するという行為は無理だったようです。というわけでこちらもまたちまちま書いていくんでしょうがねえな見てやるぜという寛大な心を持つ方、そうでもない方どちらもお楽しみ下さいませ。



ちなみに今回はいつも以上にはっちゃけました。


file.7 輝きを失った偶像の場合(前編)

「・・・」

「ふんふふ~ん、司令官さーん。実は如月、今日はクッキー焼いてきたのよ!」

「・・・」

「まあ、間宮さんに教わりながら作ったけど・・・そ、それでもほとんどは如月がやったのよ!?」

「・・・」

「・・・あの、司令官さん?」

「・・・」

「ね、ねえ・・・司令官さんったら!」

「・・・」

「如月何か悪いことした!? あ、もしかして司令官さん甘いの苦手のなの・・・? そうなのね! だから如月に失望して喋ってくれなくなったのね・・・謝るから! 謝るから如月と喋ってよ! ねえ! 司令官さん!」

「へ? あ、え、何?」

この前の日記のことについて考えてて気がついたら目の前で如月が泣きながらこっちを見てるんですけど・・・え、ちょっとまって本当に何? とりあえず何とか数分かけて如月を泣き止ませることには成功した。

「んで、どうしたんだ?」

「司令官さんに、クッキー焼いてきたの・・・だけど、司令官さん、全然返事してくれないから・・・もしかしたら如月の事嫌いになったのかもって・・・」

「あー・・・すまん、考え事してた」

「司令官さんいつもそればっかり・・・やっぱり如月のことなんか・・・」

「いやいやいや、これはお前たちについての考え事だから! 嫌いになったりしてないから! ほら! そんなことよりクッキーくれよクッキー俺今すっごいクッキー食べたい気分なんだよね!」

「・・・本当?」

「ほんとほんと!」

「じゃあ・・・はい、あーん」

「へ?」

「そこまで言うのなら、如月が食べさせてあげるわ!」

「い、いや別にいいって」

「いいから! はい」

あーくそ、すっごいいい笑顔でこっち見んなよ断りづらいじゃん・・・

「あ、あーん」

「美味しい?」

「んー俺としてはもうちょっと甘さ控えめの方が好きかな、でも普通に美味しいぞ、頑張ったな」

「えへへ」

俺が感想を言うと如月は顔を赤くして笑う。なにこの可愛い生物、本当に何で後一歳生まれるの遅くならなかったんだろう。

「・・・」

・・・だが、やはり如月の笑顔にはまだ、何というか笑顔がある・・・如月も、いや、ここの鎮守府にいる全ての艦娘も、昔は自然に笑っていたのだろうか、あの日記の中でしかもう見れない鎮守府のように。

 

 

 

「・・・なんだこれ」

俺が覚悟を決めて開いたそれは俺の予想の、”真逆”だった。

 

○月△日

今日は潮ちゃんで遊んだ、あの子からかいがいがあるんだけどあの子いじるとその度に曙ちゃんに怒られちゃうんだよな~・・・

 

△月□日

くそ暑い、しょうがないから利根で遊んでたけど、筑摩のやつに怒られた、流石にスカート捲りはダメだったか・・・

 

×月▽日

今日は上官に怒られた、何でもあの尊大でふとましいなクソ野郎様は僕があともうちょっとであの海域を制圧できたのに何故撤退したのかとブヒブヒ文句を言っていた。ではこの僕はどうすれば良かったんだ? まさか大破進撃をしろと? ふざけるな、あの子らは人間なんだ、そんなことをしたら彼女たちを殺すことになってしまう。そう言ったら一瞬信じられないという顔をしてから笑い始め、『君が何を言っているかは分からないが、一つだけ、訂正してあげよう、彼女らは”兵器”だ、壊れることはあっても死ぬことはないよ』と言いやがった。正直あともう少しで殴りそうになったけど何とか我慢し、今後はそういうことがないようにとありがたい忠告を受け鎮守府に帰ってきた。(どうせ自分の評価が欲しいだけのくせに)そんな不満を募らせて鎮守府に帰ったら金剛に怯えられてしまった、どうやらその時の僕は相当怖い顔をしていたようだ。何とかいつもの表情に戻したが、金剛には悪いことをしてしまった。だけどさ、金剛、『そういえば提督、何で日記の日付が記号なんデスか?』って、人の日記を勝手に見てるから多分お相子だよね? (ちなみに記号にしてるのはそっちのほうが日記っぽいからだよん、日付に関してはたった一言でもみんなとの大切な思い出だからどうせすぐ思い出せるし)

 

そこには、最初から最後まで、あんなすべての艦娘に対して暴虐の限りを尽くしたブラック鎮守府の提督としてではなく。普通の、いやそれ以上に艦娘に対して真摯に取り組んでいる、尾張提督の姿が書かれていた。

「・・・どういうことなんだ、これ」

この日記の内容もそうだが、何故こんなものを隠す必要がある? まだブラック鎮守府としての活動記録なら分かるがこんな普通な日記隠す意味がない。発覚したときのための保険? こんな日記一つで何とかなると思ってたほどバカではない・・・とは思いたくないが。

「・・・日記、これで終わり。なわけねえよな、多分、これには続きがある」

なら、それを見つけることができれば・・・真相が分かる、のか? 正直、この鎮守府の真相を探るのは俺の仕事には入ってない・・・入ってない、が。

「・・・まあ気になるよな、やっぱ。こんなもの見つけちまったら尚更だ」

とりあえず、この部屋を探索してみるか・・・

 

 

 

「・・・まあ、俺にはもうどうしようもない話か。しかも何も見つかんなかったし・・・」

「? どうしたんですか、司令官さん」

「いや、何でもないよ、あ。そうだ如月」

「はい! なんでしょう!」

「ちょっとお願いがあるんだけどいいかな」

「いいですよ! 何でも言ってください!」

「じゃあさ、ちょっと長門を呼んできてくれないか? 用があるんだ」

「長門さんですね! 分かりましたちょっと待っててください! すぐに連れてきます!」

「おう、頼んだぞ」

そう言って如月は元気に執務室から出て行った。ちなみに長門は今出撃してるから鎮守府にはいない、これでしばらく如月は帰ってこないだろう。

「・・・さて、と」

では何故現在出撃中の長門をわざわざ探してこいなどと言ったか、もちろん如月のことを嫌いになったからとかではない、あんなかわいい子を嫌いになるとかちょっと理解できないですね。

「・・・」

では、何故か、その理由は・・・。

「・・・写真、鑑賞ターイム!!」

ふははははは! そう! このために! 俺はわざわざ如月を追い出したんだ! 正直ちょっと悪いかなと思ったけど仕方ないよね! そもそも俺がここに来たのは駆逐艦の子達と戯れるためなのに最近は命を狙われるわなんやらで少々ロリ成分が不足気味なのだ! このために如月だけではなく古鷹、加賀、筑摩に利根! 更に一番めんどくさかった妖精さんをもここの鎮守府の戦闘がどんな感じか把握したいから長門についてってくんない? という俺の巧みな話術により厄介払いに成功したのだ! ぶっちゃけあの目は何もかも理解してる目だったけどこの際どうでもいいや!

「さーてさてさて、ではじっくりゆっくりねっとり鑑賞会をば!」

そして俺は素早い動きで机のうえに長門からもらったのと俺のこれくしょんの写真を並べゆっくり鑑賞を――

「し、失礼しまーす・・・」

「わっしょーい!」

「ひぇ!?」

できなかった、予想外の乱入者により俺は思わず机の上に突っ伏す。

「え、えとえと、ごめんなさいごめんなさいやっぱり提督さんの部屋に入るなんてダメでしたよねごめんなさい殴らないでくださいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

「ごめんごめんごめんごめん! いや! 殴んない! 殴んないけどごめん一旦外に出て! お願い! 一生のお願い!」

「お願いします顔はやめてください言うことはちゃんと聞くからだから川内お姉ちゃんや神通ちゃんになにもしないでくださいそのためだったらなんでもするから・・・!」

「何もしない! 何もしないから一旦外出てくださいお願いします!」

「・・・何も・・・しないんですか?」

「しないしない! だからお願い外出て!」

「・・・分かり、ました」

突然部屋に入ってきた少女は何とか俺の必死な説得により外に出てくれた。

「やべえよやべえよこれ隠さなきゃ!」

何とか写真をぜんぶ隠しきることができた・・・折れてないかなちゃんと確認してないから分かんないけど折れてなきゃいいな・・・

「ど、どうぞー」

「し、失礼します・・・」

入ってきたのは、両側にお団子、真ん中にはアホ毛が生えてる推定14歳ぐらいの少女だった。

「・・・また14歳か」

「あの・・・」

「あ、すまんすまん、で、何の用だ? ええと」

「あ、すみません、名前を言ってませんでしたね・・・えっと、私の名前は・・・那珂、っていいます」

「那珂ー・・・那珂那珂那珂・・・ああ、川内型の3番艦の子か」

「そうですけど・・・よく覚えてますね」

「まあな、記憶力はいい方なんだ、で。その那珂ちゃんが俺に何か用かな?」

「えっと・・・その・・・」

俺が用件を聞くが、那珂ちゃんは中々(ギャグじゃないぞ?)言い出してくれない・・・ふむ、これは俺から言い出したほうがいいか。

「・・・何か、相談とかかい?」

「!」

「・・・別に、何もしないし、誰にもいないから言ってみれば? そのために来たんだろう?」

「そ、そうですが・・・」

「ふむ・・・確かに、君の中ではまだ俺は恐怖の存在なんだろうね、いや、君の中では、じゃなくここの鎮守府の艦娘ほとんどに言えることだけどね」

「そんなことは」

「いいよ、否定しなくても、実際俺は今んとこお飾り提督みたいなもんだしね」

「・・・」

「だからさ、俺を本当のお飾りとして見ていいんだぜ?」

「へ?」

「俺はただのお飾り、実質的な権力は吹雪たちが握ってる上に今んとこ仕事は雑務ぐらい。だからこそ、俺をただのお飾りとして悩み相談してみろよ、そうすれば少しは楽になれるかもだぜ?」

「・・・提督」

「さて、悩みを言ってくれるかな? 大丈夫大丈夫、内容にもよるけど出来る限り俺も協力してやるからさ」

「・・・」

っふ、完璧だ・・・流石神代さんに褒められただけあるぜ・・・まあ正確にはこれしか俺に取り柄がないみたいなもんだったけど。まあそれはともかくとしてこれで那珂も話してくれる気に。

「・・・あの、提督さんこの写真」

「拾い忘れてたあああああ!?」

「!?」

ぎゃあああああああ! やっちまった! ぜんぶ回収したと思ってたのにまさか床に落ちてるとは思ってなかった! やべえどうしよう何か言い訳考えないと・・・。

「あ、あのなあ那珂、それはあの、俺の趣味ってわけじゃなくてだな」

「・・・この子、星空きらりちゃん、ですよね?」

「へ?」

長門に罪押し付けたろかと考えてたら那珂が急にそんなことを言ってきた・・・よく見たら、こいつが持ってんのきらりちゃんのブロマイドじゃん。

「しかもこれ、初回限定品の超レア物じゃないですか! 確かこれ20人ぐらいにしか売られなかったんですよね!?」

「お、おうそうだけど」

「どどどどうしてこんなものを提督が!」

「・・・そりゃあもちろん! この俺が星空きらりちゃんファンだからに決まってるじゃないか」

「ただの星空きらりちゃんファンじゃないですよね・・・?」

「・・・!」

「これ、若干サインが違ってますよね・・・確かこれは初回20人の中でも5人に配られた超超レア物・・・!」

「!!」

なん・・・だと? そこに気づくとは・・・ていうかきらりちゃんって割とアイドルとしては中の下くらいだったのにそんな詳しく知ってるってことは・・・。

「・・・まさかお前、きらりん星人か・・・?」

「はい・・・!」

うおおおお! まじか! まさかこんなところできらん星人に出会うことができるとは! ちなみにきらりん星人というのはきらいちゃんファンの通称でファンクラブ名も「きらりん星人地球支部」という名前である。更に補足すると星空きらりちゃんはきらきら星から来たプリンセスで花嫁修業のために地球にきたのだ(設定とか言うなよ!)

「まさか提督もきらりん星人だったとは・・・驚きですよ」

「ふふふ・・・こちらこそまさかこんなところできらりん星人に会えるとはな・・・」

お互いジョジョ立ちみたいなポーズをして互いを牽制しあう俺たち、そして・・・。

「・・・」

「・・・」

「9!」

「・・・ふっ」

「・・・?」

那珂は自分のメンバーナンバーを自信満々に言い放った。この、通称【きらりん星式決闘】メンバーナンバー、若ければ若いほど古株ということを表してるものであり、若い方が勝つという謎ルールである。現在1000人弱のファンクラブの中では那珂も中々の古株、NO.2~10のメンバーが含まれる【天の川(クリエイトナンバーズ)】に入るほどの古株であることを意味している。しかし。

「・・・確かNO.9はナカナカナイン、略してナナナだったかな?」

「・・・それを知ってるということは、あなたも【天の川(クリエイトナンバーズ)】の方ですか」

「【天の川(クリエイトナンバーズ)】?いいや違うね」

「・・・?、ならば【銀河(ロストナンバーズ)】の方々・・・?」

「それも違う」

「しかしそれ以下のスターダストの方々は私の元の名前を知ってる方は少ないはず・・・」

「おいおい、もうひとつの可能性を忘れてないかい?」

「・・・? っ! まさか!」

「そう! 俺こそが『きらりん星人地球支部』! 【名誉きらりん星人】! NO.1! 大根探偵さ!」

「ぐわあああああ!?」

そう、俺こそが『きらりん星人地球支部』を作った張本人である! あのクソ親父のしばきに耐えてた日々のある日、俺はきらりちゃんと出会ったのだ! それは、まだまだきらりちゃんがアイドルとしてではなく、アイドル候補生だったときだったが、テレビにきらりちゃんが映し出された瞬間、俺は、俺の心には流れ星が流れたのだ・・・。それ以来俺は親父に土下座してあらゆるコネを使い尽くし、きらりちゃんが関わるイベント、番組を全てチェックし、そして、きらりちゃんがアイドルとして地球に降り立ったと同時に『きらりん星人地球支部』を設立したのだ!ちなみに親父は俺がきらりちゃんのためなんだ! と言ってたら号泣してました、多分俺の思いが通じたんだね。ごめんね親父孫の顔見せられなくて。せめて彼女の顔ぐらい見せればよかったねもちろん小学生の。ちなみに1番の俺は勿論【名誉きらりん星人】だけど、他の奴にそれぞれ名称を設定した理由は何か俺一人だけだと恥ずかしいし不公平かなと思ったからである。NO.2~10を【天の川(ロストナンバーズ)】、NO.10~100が含まれる【銀河(ロストナンバーズ)】までは良かったんだけどそれ以降はめんどくさかったから全員スターダストにしました。

 

「ま、まさか提督がファンクラブが解散するレベルまで陥った【流星事件】を解決し、オフ会の用意、開催などを一人で行い、その仕事量から【天の川(クリエイトナンバーズ)】の全員含めて【名誉きらりん星人】なのではという噂が立つレベルで存在があやふやなNO.1だったとは・・・!」

「っふ・・・まあまさかお前がNO.9だったとはな、驚きだぜ」

「いえ、提督ほどでは・・・しかし、提督が【名誉きらりん星人】だったら安心して相談できますね! きらりん星人に、いえ、【名誉きらりん星人】に悪い人などいません!」

「おう! で、相談は?」

俺がようやっと相談の内容を聞き出す。

「ああ、そうでした、相談なんですけど・・・」

 

 

 

「星空きらりちゃんを、睦月ちゃんを助けて欲しいんです!」




本名:
艦名:那珂
年齢:14

川内型3番艦である軽巡洋艦。
性格はかなり明るく、というかアイドルに憧れているごくごく一般の少女という感じである。
ちなみに彼女は『きらりん星人地球支部』のNO.9であり私個人としては彼女はまだまだ磨きがいがある原石という感じで、今後に期待がかかる期待の新人である。具体的には【名誉きらりん星人】の正体に迫る感じの活躍とか。
かくいう私も『きらりん星人地球支部』の【天の川】でね。それゆえにあのクソ野郎に対しては本当に怒りの念を示していてだね。

いい加減にしてください、これはあなたの日記じゃなくて報告書なんですよ――神代美月

・・・以上で報告終了しまーす。
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