ロリコン提督と鎮守府再興物語   作:粒餡

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本名:
艦名:加賀
年齢:

艦娘になれるのは女性だけ、しかも若い年齢の女性ばかりということから自分から艦娘になりたいという女性は多い、例え自分の装備あることに気づいてもなんとかバレないように必死に周りから隠すものだが官女は数少ない自分から艦娘になることを志願したものだ、その結果がブラック鎮守府に送られるなど笑えない話だが。


file.2 冷静沈着な乙女の場合(前編)

「案外見つからないものだな」

「まあ、結構長いあいだお喋りしちゃってましたからね・・・もしかすると外の方へ行っちゃったのかもしれません」

「そうならいいんだがな・・・この役立たず妖精は近くにいる艦娘のことも感知できないし・・・」

『誰が役立たずだ、お?』

「髪引っ張んじゃねえよ!痛いからやめろ!お前のその力は一体どっから出てきてんだよ!」

「くすくす、妖精さんと司令官さんは仲がいいのねえ・・・ちょっと妬けちゃうわね(ボソッ」

『っひ!、お、おらさっさと進みやがれ!そんなスピードじゃ日が暮れちまうぞ!」

「なわけねえだろ日が暮れるってどんだけ広いんだよこの建物」

「そんなに広くないから、安心してね、司令官さん」

「そ、そうか・・・」

「・・・」

「・・・」

「・・・あの、如月さん」

「なに?」

「何で離れたのにこっち近寄ってくるのでしょうか・・・」

「あ、ごめんなさい、そうよね、如月が近づいたらいやよね・・・」

「あ、そんなことはないぞ?ただなんでかなーって」

「・・・だめ?」

「そんなことないですはい・・・」

「(妖精さん妖精さん!)」

『(なんだよ)」

「(俺この子になにかしたっけ!?何かえらく懐かれてんだけど)」

『(よかったじゃねえか、幼女ハーレムの第一歩だな)』

「(いいわけねえだろ!俺が好きなのは13歳までなの!14歳以上はNG!)」

『(じゃあ本人にそう伝えろよ)』

「(できるわけねえだろ!)」

『(じゃあ諦めろ)』

「(何でこんなになつかれてんの!?)」

『(さっきも頭撫でられたのは初めてって言ってたろ、つまり親にも撫でられたことがないってことだ、しかもこいつ、かなり甘えん坊さんっぽいしな、前の提督も優しくなんてしないだろうし下手すればお前が一番最初の優しくした男だ、良かったな)』

「(それってつまり俺に依存してるってことですよね!?)」

『(そうともいうな)』

「(ちくせう・・・と、ん?)」

妖精さんと内緒話をしていると、腕が突然引かれる感触を覚える。

 

「・・・着きましたよ、司令官さん、ここからが空母さんたちがいるところです」

「そ、そうか、すまんな、案内してもらって」

「いえ、むしろもっと頼ってくれてもいいんですよ?」

「か、考えておくわ・・・」

何だか如月さんの目に若干光がないような気がするのはきっと気のせいだ、そして妖精さんが怯えてるのも多分気のせいだ、そうだ気のせいに決まってる、改めて周りを確認してみると、なるほど、駆逐艦たちが住んでる場所よりかは確かに殺意が少ないように感じるな・・・まあその分敵意がましましだけど。

 

「・・・で、加賀さんはどこにいるんだ?」

ぶっちゃけ加賀さんには5艦会で俺に手を出さないようにしないで欲しいという以外にはそんな用はない、勿論ここがちゃんと鎮守府として機能するようになったら接する機会が増えるんだろうけど、なんせ空母には幼女がいないって話だからな・・・幼児体型をしたやつらは何人かいるらしいという話だけど俺は合法より違法の方がやっぱりいいや

 

「確か加賀さんは赤城さんと同室だったはずだから・・・ここですね、加賀さん、私です、如月です」

加賀さんとやらがいる部屋の扉をノックしながら如月がいう、さて鬼が出るか蛇が出るか・・・

 

「・・・何のようですか?・・・って・・・後ろにいる人は誰?如月」

「あ、えっと、ここに新しく配属された司令官さんです」

「ど、どうも、桐ケ崎竜也です」

『私はこいつの補佐をする妖精さんだ、夜露死苦』

「ちょっと黙ってろ」

そんな妖精さんとの会話を怪訝な表情で見る加賀さん、あ、やべ、妖精さんの声は聞こえないから俺が一人で喋ってるように見えるのか、何か恥ずかしいな。

 

「あ、俺は妖精さんと会話することができるようでな、だからこれは別に俺が一人で喋ってるわけじゃないんだ」

「いや、そうじゃなくて・・・いえ、やっぱりいいです、それで、今日はどういうご要件なんですか?提督さん・・・知ってるのか知らないのかは知りませんが、あまりここをうろつかないで欲しいんですが、前の提督のことをまだ引きずっている子も多いので」

「そうしたいのは俺も山々なんだが、そうにもいかなくてな、要件というのだがな、確か加賀は五艦会の正規空母の代表なんだよな?」

「・・・そうですけど、それが何か?」

「だったらそのメンバーを集めて俺に手を出さないようにして欲しいんだ、俺はここに艦娘たちのメンタルケアを任されて来た、だけど、吹雪型の奴らから命を狙われててな、こんなんじゃメンタルケアなんてしてる場合じゃねえ、だから

「そうですか、じゃあこの鎮守府から出て行ってください」

・・・俺に手を出さないよう言ってくれ・・・というつもりだったんだが・・・そりゃまたなんで?」

「必要ありません、艦娘たちのメンタルケアは私たちで行いますので、あなたはいりません、どうぞお帰りください」

「何言って・・・!」

反論を言おうとするが、その余計なことはするなという目に思わず怯んでしまい、次の言葉は出せなかった

「・・・如月、提督を出口まで案内してあげてください、不安ですが、流石に手を出したりはしないでしょうし」

「だけど・・・」

「早くしなさい」

「・・・分かりました」

「さあ、早く出ていってください」

「ちょ、せめてもうちょっと」

「いいから!早く出て行って言ってるでしょ!それが大きなお世話なのよ!」

「っ・・・分かったよ」

俺が大人しく引き下がると「では、もう会わないことを祈っています」といい扉を閉めていく

 

「・・・どうすっかな、早速振られちまったよ・・・これで後は戦艦、重巡洋艦、潜水艦になんとかしてもらうようにしなきゃダメか・・・」

「あ、あの、司令官さん」

「ん、何だ?」

「すみません、如月がここに連れてきてしまったせいで・・・もっと別の誰かのところに行けば・・・」

「問題ないさ、どうせどこいっても断られるという可能性はつきものなんだ、さて、次はどこに・・・」

『おい、桐ケ崎、何かがお前の足元に落ちてるぞ?』

「ん?」

妖精さんからそう言われ、足元を見てみると、確かに何かが落ちてみる、それを拾ってみるとそれは・・・くまのキーホルダーだった、しかもめっちゃ可愛い、なにこれ

 

「これ、如月のか?」

「いえ、如月はこんなの持ってませんけど・・・」

「俺もこんなの持ってないしな・・・誰のだ?」

『お前ら二人共馬鹿か?如月のでもない、桐ケ崎のものでもない、当然私のものでもない、だったら後は一人だけだろ』

「・・・まさか加賀の物だっていうのか?まっさかー、あんな如何にもこんなものには興味がありませんって奴がこんな可愛いキーホルダーを」

持ってるはずがない、そう言おうとしたとき、ドアが勢いよく開く。

 

「うお!?」

「・・・興味がなさそうで悪かったですね、早く返してください」

そう言って、ちょっと顔を赤くしている加賀がこちらに手を出す。

「あ、えっと、はい」

「・・・拾ってくださってありがとうございます、では」

そう言ってまた加賀は扉を閉める。

 

「・・・意外な趣味だったな」

「そうですね、まさか加賀さんがあんな可愛いものを持ってるなんて知りませんでした・・・」

「・・・!、そうだ、可愛いものを持参して加賀に渡せばまだ話を聞いてもらえるんじゃないか?」

『そううまくいくか?』

「ああ、ちょっと扉の向こう側を覗いてみたんだけどな、何かぬいぐるみがたくさん置いてあった、きっと話を聞いてもらえるに違いねえぜ!」

「・・・司令官さん、乙女の部屋を覗いちゃダメですよ?嫌な子だっているんですから」

「こ、今回は非常事態ってことで許してくれ・・・」

「如月に言われても・・・」

『だけどどっから可愛いものなんて調達するんだよ、まさかお前そういうのを集める趣味でもあるのか?」

「んなわけねえだろ、なあ如月、何かそういうの持ってないか?」

『お前少女から物奪ってそれを渡すって最低だな』

「るっせるっせ、こちとらそれどころじゃないんじゃい!」

「えっと・・・沢山あるんで、あまり気にしなくてもいいんですよ?」

「ほら、如月もこういってるじゃないか!」

『どうせちょっと私物も一緒にちょろまかしてあんなことやこんなことに使うつもりなんだろ!』

「え、そ、そうなんですか司令官さん!?」

「しねえから!って・・・あれ?如月、もしかしてお前妖精さんの声が聞こえてるのか?・・・」

「あれ・・・そういえば」

『あれ、聞こえてんの?ハローハロー』

「は、ハロー?」

『マジだ』

「どういうことだ?・・・いや、今はそれどころじゃないな、とにかく如月の部屋に向かおう、見つからんうちにな」

「わ、分かりました、じゃあこっちです」

俺は如月についていきながら、なぜ如月が妖精さんの声を聞こえるようになったのかを考える、偶然か?それとも何か聞こえるようになるきっかけがあったのか?・・・思い返してみてもそんな手がかりになるような記憶もない・・・じゃあ一体・・・そんなことを考えていると突然頭に衝撃が来る、なんだ、敵襲か!?

 

「だ、大丈夫ですか司令官さん!?」

『すげえなお前、今時壁に激突するとか漫画でもねえぞ』

「いたた・・・すまん、考え事してた」

「もう、気お付けてくださいね」

そう言って如月は俺に手を伸ばしてくる、俺はその手を掴み体を起こす

「すまんな如月」

「いえ、このぐらいどうってこと・・・」

 

「見つけた!

「っ!?」

如月が喋り終わらないうちに、廊下の奥の方から声が聞こえる、そちらを向くと、先ほど俺を殺しかけた吹雪が立っていた

 

「くそ、見つかった!仕方ない、一旦逃げるか・・って・・・!」

「もう逃がしませんよ」

来た道を戻ろうと振り返ったら、そちらには同じく吹雪型と思われる六人の艦娘が立っていた。くそ、まだ数が少ない吹雪の方に逃げるか・・・?いや、さっきの動きを見るに抜けれんこともないだろうが足止めされてるうちにこいつらに追いつかれるな・・・、となるとこっち・・・もダメだ、どっちみち挟み撃ちにされる・・・

 

「これ・・・今度こそ詰みか?・・・」

「さあ、早く如月ちゃんを開放してください、渡せばまだ半殺しで勘弁してあげますよ?」

「開放って・・・俺は別に」

「そうです!私が好きで司令官さんについていっただけで・・・」

「うるさい!いいからこちらに渡しなさい!」

くそ、埒があかねえ・・・こうなったらまた妖精さんを投げて気をひいてるうちに・・・って、あれ?

 

「・・・妖精さんどこいった?」

「え?」

周りを見渡すがいない、一体どこに・・・まさかあのやろう先に・・・

 

「きゃあ!?」

「今度はなんだ!?」

吹雪が声を上げていたのでそちらを見ると、転んでいる、何があったんだ?

 

『桐ケ崎!今のうちに逃げろ!』

妖精さんの声が聞こえたので吹雪の足元を見てみると、妖精さんがいた、もしかしてこいつが転ばせたのか?あいつ力どんだけあんだよ

 

「が、今がチャンスだ!逃げるぞ、如月!」

「わ、分かりました!」

妖精さんが作ってくれたチャンスを逃すわけにも行かない、妖精さん、君の犠牲は忘れない!

 

『死んでねえよ!』

「逃がすか・・・!」

『っと、させるか!』

「っ」

吹雪が逃げる俺の脚を掴もうとするが、妖精さんがそれを弾き飛ばす、あいつ、艦娘がドックに入れば治るからって手加減してねえな

 

「私のことはいいから早くあいつを追ってください!」

「だ、だけど吹雪ちゃん・・・」

「いいから!」

「・・・分かったよ!」

『行かせるわけねえだろ!』

後ろを向いてる暇がないのは分かってるが、それでも妖精さんが心配でつい後ろを振り向いてしまう。

 

「いい加減に・・・しろ!」

吹雪がとうとう妖精さんの方にナイフを投げる、その狙いは正確で、しかも、他の五人を足止めしてようとしてた妖精さんには避けることができず、そのまま直撃し・・・妖精さんは見えなくなった。

 

「よ、妖精さん!」

「司令官!早く!」

「くそ、妖精さん・・・また探しに来るから生きて待ってろよお願いだから!」

そう言って俺は如月と一緒に廊下を走ってゆく、後ろから迫り来る七人の小さな殺し屋から追われながら。




名前:妖精さん
年齢:不明

昔から大本営で働く妖精、自らのことを妖精さんと名乗り(紙に書いていた)、よく働くが、気に入った人間、艦娘問わず命の危機にさらされたときは自分の身を盾にしてでも守る、過度な接触はしないように。
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