ソードアート・オンライン ~彗星が紡ぐ物語~   作:ユキノスケ

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どうも!ユキノスケです!
今回は少し文量が多くなってしまいました(;・∀・)
ゆっくり読んでみてくださいね~


それでは本編、どうぞ!


第二話 始まり

ゲームが起動すると、目の前から大量の様々な色調の光が視界を覆った。

 

「す…げぇ…」

 

言葉が出なかった。初めての経験に俺は胸を躍らせた。

 

一通りのプロフィール設定を終えると、目の前にある一文が表示された。

 

Welcome to sword art online!!

 

それを視認した途端、世界が光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

シュイイン…

 

「…ん?」

 

気がつくと、俺は両足で地面に立っていた。周りは沢山の人で溢れていた。街には軽快なBGM。

 

「ここは…?」

 

俺は手には茶色の指ぬき手袋、茶色のズボンに茶色の足首の少し上まである靴。上半身は赤の服の上に薄い胸当てのようなものが付いていた。

 

「おぉ…おおおおおおおおお!」

 

ついに、ついに来た!ゲームの世界に!

眩しく光る太陽!沢山の見知らぬ人!だがしかし!もう何も怖くない!だって、ゲームなんだから!!

 

「どうやら、無事に来れたみたいだな」

 

俺の立っている左から声がした。その方向を見ると、青の服という点以外はほぼ同じ服装をした青年が立っていた。

 

「キリト…あぁ!」

 

「分かったか?ハヤト」

 

一応、ゲームではリアルネームは出さないようにしている。

 

「じゃあ、早速色々教えてくれないか?『ベータテスター』さん?」

 

『ベータテスター』とは、簡単に言うとゲーム販売前に遊べる体験版に運良く参加出来た人の事だ。ベータテスターだから知っている情報はかなり有力になる。

 

「んじゃ、まずはこの街の構造を見ながら操作方法でも喋るか」

 

そう言って、SAO講座が始まった。

 

 

 

 

 

 

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

 

 

 

 

 

「やぁぁぁ!」

 

「グゴォウ!」

 

パリィィン…

 

俺は周辺で一番弱そうなイノシシに似た敵を倒していた。やっぱりVRMMOは慣れないな…

ゲームを始めてから2時間くらいが経っていた。とりあえずその辺で少しだけレベリングしてからもう一度戻ってこようという事になったのだが、

 

「うーむ…」

 

このゲームの魅力の一つである『ソードスキル』が未だに発動しない。

 

「ま、いいや」

 

俺は最初の町に戻った。

 

「お、いたいた」

 

キリトらしき人物がいたが隣にもう一人知らない人がいた。誰だ?

 

「遅かったなハヤト」

 

「なんだ?キリト、知り合いか?」

 

例の隣の人がキリトに声をかける。若干おっさんくさい声だな…

 

「紹介するよ、こっちがハヤト。俺のゲーム仲間」

 

一応紹介されたから軽く頭を下げておく。

 

「んで、こっちがクライン。俺を一目でベータテスターと見破って色々教えろとせがんできた人」

 

「そりゃねぇだろキリト~。ま、とりあえず宜しくな!」

 

「よろしくお願いします」

 

なんだろう、このテンション。ちょっと乗りにくいや。

 

「ところでキリト…今のレベルは?」

 

「ん?…13だな」

 

え…この時点で5レベルも差が開いたんだけど…

 

「ハヤトはどうなんだよ?」

 

「い、いやぁ?!それはまあ、これからのお楽しみってことで?!」

 

そう言うと二人から視線を感じる。やめて!そんな目で見ないで!

そんな他愛もない会話をした後、

 

「じゃあ、飯食う時間とか含めて一時間後にまたここで」

 

「分かった」

 

「了解!」

 

俺とクラインは頷いた。そして、メニューを開いてログアウトボタンを押そうとした。

 

「ん?」

 

あれ?たしかここにあったはずなんだけどなぁ…しばらく探してみるが、やっぱりログアウトボタンが消失していた。

 

「お、おいキリト…」

 

「どうした?」

 

「ログアウトボタンってどこだっけ…?」

 

そう聞くとキリトは呆れたように笑う。いや、ほんとに無いんだって。

 

「え?そんなのここに…」

 

しかし、キリトの明るい声も束の間、どんどんトーンダウンしていく。

 

「…ないな」

 

やっぱり?!これって結構まずくない?!

 

「ログアウトボタンが消えるなんてバグにしてはおかしすぎる…」

 

だよね?もしかして何かの陰謀だったり?

そんな時、クラインが口を開いた。

 

「全員が一斉にログインして、一斉にログアウトしようとしてるんじゃないか?」

 

「その可能性も無くはないが…」

 

そこでキリトは周りを見渡す。

 

「この町だけでもまだかなりの人数がいるはずなんだがな…」

 

確かに、ログイン直後同様、周りは人で埋まっていた。

 

「ふーむ…」

 

不安が増していく中、しばらく考えていると、

 

ゴーン!ゴーン!ゴーン!

 

「なんだ?!」

 

クラインが困惑する。

 

「鐘の音…?」

 

それが響いた途端、俺たちの体から淡く青い光が放たれる。

 

「?!…強制転移だ!」

 

キリトの声を最後に、俺たちは町の広場に転移させられた。

 

「全く、なんなんだよ…」

 

やれやれと言ったような感じでクラインは言った。

 

「そうですね…」

 

俺も同感ということを伝える。早く夕飯を作らないとな…

 

「多分、ログアウトボタンの件じゃないか?」

 

「だろうな」

 

俺とキリトは納得する。じゃないとおかしいしね。

すると、キリトが急に空を仰ぐ。

 

「どうした?」

 

俺はキリトの表情に焦りが見えた気がした。

 

「上を見ろ…!」

 

「…なんだこれ!」

 

空が一面赤く染まっていた。しかも、それは細胞のように細かく分かれており、中には、

『danger』

と書かれていた。

 

「おいおい…こりゃ一体なんだ?」

クラインもそれを見たようだ。

 

「ベータテストの時、こんなのあったか?」

 

恐る恐る聞いてみる。

 

「…ない」

 

あああああ!断言されちゃったよ!何が危険なんだよ!まさか本当に陰謀なのかよ!

 

「…」

 

キリトがそんな深刻な顔したら余計不安になるよ!

こうして、不安を募らせていると、目の前に巨大な赤いローブを纏った巨人が出現した。

 

「諸君…」

 

うお!喋った?!

 

ザワザワザワ…

 

周囲は突然現れたその巨人にどよめく。

 

「今、諸君らのメニューからログアウトボタンが消えていると思う」

 

不具合のお知らせだと俺は思った。キリトやクラインも同じように考えただろう。

 

「しかし…」

 

…ん?しかし?

 

「これはゲームの不具合ではない」

 

…は?

俺はあの巨人が何を言っているのか分からなかった。不具合ではない?そんなはずないだろ。

 

しかし、そんな俺の心の抵抗むなしく、まるで俺達の脳に刷り込むように、

 

「繰り返す。これはゲームの不具合ではない」

 

同じことを2回、アナウンスした。

 

「キ…キリト…」

 

余りにも不安になって俺はキリトを見てみるが、キリトも顔に緊張を滲ませていた。

あれ?これ、やばいやつじゃね?

そんな考えが俺の頭をよぎる。

 

「そして…」

 

巨人はさらに説明を続けていく。

 

「このゲーム内でHPバーが0になった場合…」

 

この言葉を聞いた途端、今までざわついていた広場が静まり返った。

 

「ナーヴギアから高出力の電気信号が脳に送られ、現実世界での死を意味する」

 

ザワザワザワ…

 

一気に広場がどよめいた。中には、終わりだ、と膝から崩れ落ちる者、ふざけんな!、と必死に抗おうとする者、それぞれだった。

 

「…」

 

キリトは依然として黙ったままだ。これから察するに、相当予想外ということは理解出来た。

でも、ここで死んだら現実でも死ぬのはやりすぎだろ…

俺は怒りよりも、若干、開き直ったような感情だった。

 

「このデスゲームをクリアする条件は一つ」

 

巨人が喋る。

 

「このアインクラッド、第100層に存在するボスを倒し、ソードアート・オンラインをクリアすることだ」

 

「!!」

 

「キリト?」

 

急にキリトがよりいっそう焦った顔になり、思わず声を掛けてしまう。

 

「…俺がベータテストをした時、確かに第100層まであるのは知っていたが、」

 

キリトの声のトーンが落ちていく。

あれ?無理ゲーとか言うなよ?

 

「第100層まで行くには、相当の期間が必要になるかもしれない…」

 

つまり、最悪の場合、ゲームクリアに関わらず、現実世界の自分たちの体の方が栄養不足などで死んでしまうという事も有り得るということだ。

いや…きつくね?

 

「私からの連絡は以上だ。なお、君たちのストレージにプレゼントを送っておいた。開けてみてくれたまえ」

 

そう言うと、巨人ば徐々に薄くなっていき、虚空へと溶けた。

 

俺はストレージを開いてみた。すると、そこには

 

『手鏡』

 

とあった。恐る恐るそれをオブジェクト化し、覗いてみると、

 

キュイイイイン!

 

急に光出した。それもかなり眩しかった。

 

「うおっ?!なんだこれ!?」

 

クラインも同じ状況に陥っているようだ。

しかし、しばらく待つとその光は収まっていき、視界が開ける。

 

「…なにが…」

 

呆然としていた。特に何も変わって…いや待て、あんなおっさん今までいたか?

 

「ありゃ?誰だこの子供?」

 

先程までクラインの場所にいた謎のおっさんがこちらを見て話しかけてきた。

 

「まさか…お前、クラインか?」

 

キリトらしき人物が声を掛けてきた。

 

「えぇ…まさかお前、キリトか!?」

 

と、いうことは、目の前にいるおっさんはクラインなのか…?つまり、ゲームなのに容姿は現実なのか?

 

「まさか…二人とも子どもだったとは…」

 

クラインは意外そうに呟く。いや待って?こんなの現実で会ってるのと変わらなくね?それって俺にとっては辛いんだけど?!

 

「でも、なんでこんなにリアルに反映できてるんだ?」

 

俺は率直な疑問を投げた。答えたのはキリトだった。

 

「ゲームをやる前に体を触れ、みたいなのがあっただろ?たぶんそれだ」

 

「成程な」

 

こんなことのためだったのかよ…

こうして会話していくうちに俺達は落ち着きを取り戻していく。

 

「こうしちゃいられないな…」

 

キリトは暫く考え込んでから、

 

「二人とも、そのうちに『ボス攻略会議』が俺以外のベータテスターが企画するはずだ。とりあえずそこまでは三人で準備をしよう。効率いいレべリングの場所とか、現段階ではベータテスターしか知らないことも多い。今は生き残ることを最優先に考えよう」

 

キリトがそう言うと、珍しく歯切れ悪く発言する。

 

「いやぁ…キリト?悪いんだが…このゲーム、元々会社の同僚と朝から並んで買ったんだ…」

 

だから、とクライン。

 

「これからはそいつらと行動しようと思うんだ…」

 

「そうか…」

 

キリトとしては連れいていきたかったんだろう。すこし暗い表情になった。

 

「死ぬなよ…」

 

キリトは目を伏せながら言った。

 

「キリトもな!」

 

そんなキリトを気遣ってか、クラインは明るく振る舞った。

 

「俺は暫くキリトと居させてもらおうかな」

 

「あぁ…」

 

広場から徐々に人が減っていく。

 

「俺たちも準備を進めようか」

 

「了解だ」

 

こうして、俺たちのデスゲーム攻略が始まった。

 




いかがでしたでしょうか?
やはり原作に沿わせながらオリ主を入れていくのはなかなか慣れません(笑)
特に最初の外見をどうするか、かなり悩みましたね…

次作は早く出せるように善処します!

ご意見、ご感想等々ございましたらお気軽に書いてください。

それではまた次回、お会いしましょう~
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