デート・ア・ライブ エボリューション   作:オンリー

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プロローグ
第1話 運命の出会い


 

 

「はぁっ!」

 

「ふんっ!」

 

 二つの影が幾度となくぶつかり合う。

 

 その衝突の余波が周りにも被害が及び、大地が砕け揺れ響く。何度もぶつかり合いを続けていた二つの影は、距離を置き始めた。

 

 距離を置いた二つは互いを睨み合いながら警戒する。

 

 すると片方の影、真紅と銀色の甲冑を身に纏う騎士が叫び声を上げる。

 

「いい加減にしろ!今、この世界が消えるかも知れないって時に・・・・お前は何故、多くの命を奪うッ⁉︎」

 

「知れたこと。それが私の生き甲斐だからに決まっているだからだ。怯え逃げ回る者を更に絶望に染め上げ、消していく・・・・楽しくてしょうがない!」

 

 騎士の言葉を嘲笑う影は正に悪魔と呼ぶに相応しい姿をしていた。

 

 騎士はそんな理由で多くの命を奪う悪魔に頭の中には怒りで満ち溢れる。騎士は右手に持つ槍を悪魔に突き刺す様に構える。

 

「そんなくだらないこと理由で命を奪うお前を・・・・私は許さないッ!デーモン、お前は此処で私が倒す‼︎」

 

「吐かせ、デュークモン。此処で死ぬのは寧ろ貴様の方だ!」

 

 悪魔は口を広げ、エネルギーを一点に集中させる。

 

 そして騎士もまた右手に持つ槍に自身の聖なる力を注ぎ込む。槍は注ぎ込まれる力を吸収していくと神々しい輝きを放った。

 

「ロイヤルセーバーーーーッ‼︎」

 

「ケイオスフレアーーーーッ‼︎」

 

 悪魔から放たれた熱線に対し、騎士はその熱線の中に飛び込む。

 

 普通に考えれば、攻撃を避けるのが正しい。他の者から見れば騎士の行動は愚行に見えるだれう。だが普通の考え方では格上である目の前の悪魔を倒す事など、対峙している騎士には不可能であるとその身で分かっていた。

 

 

 

 騎士の甲冑は熱線の熱で溶け出し、灼熱の温度が襲い掛かる。

 

 だが甲冑が溶け原型が崩れて行こうとも、その身が焼け焦げようとも、騎士は逃げ出さなかった。

 

(こいつだけは絶対に倒さなくてはいけない・・・・例え、この戦いで命を落とす事になっても!)

 

 騎士は残された力を全て解き放ち、熱線の中から一直線に悪魔の元に突っ込む。

 

「何だとッ⁉︎」

 

 悪魔は予想もしなかった騎士の底時からに驚愕する。

 

 熱線の威力を更に高めるが、騎士の進行は止まる気配を見せなかった。

 

「これで終わりだ、デーモンッ‼︎」

 

 悪魔の目の前に辿り着いた騎士は渾身の力で、悪魔の心臓に槍を突き刺す。心臓に突き刺された悪魔は断末魔は上げ、その身から亀裂が生じ出す。

 

「お、のれッ⁉︎」

 

 悪魔は苦悶の表情で自分の心臓を突き刺した騎士を、目を血走りながら睨みつける。

 

「タダでは死なん、貴様も道ずれだぁぁぁぁぁぁぁッ⁉︎」

 

 悪魔は死ぬ間際に内に潜めていた全ての力を一気に放出し、その身は砕け散る。解き放たれたエネルギーは球体状の闇となり、その場にいた騎士の身体を呑み込み、包み込んだ。

 

 

 

 ––––––そして闇が消えると、騎士はその場からいなくなっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

「琴里の誕生日プレゼント・・・・何にしようかな?」

 

 一人の少年が公園にあるブランコを揺らしていた。

 

 少年は妹の誕生日に何を渡したら良いのか分からず、悩んでいた。

 

「どうしようかな・・・・ん?」

 

 空を見上げながら悩んでいると、空の景色が歪んで見えた。

 

 歪みはどんどん広がり・・・・広がった歪みの中から大きなタマゴが現れ、空に浮いていたタマゴはゆっくりと少年の前に落ちてくる。

 

「タ、タマゴ?」

 

 少年の目の前で起きた出来事に混乱するが、少年は好奇心から落ちたタマゴにゆっくりと近づこうとする。

 

 手の届く距離まで近づくとタマゴがグルグルと動き出す。

 

「な、何だッ⁉︎」

 

 急にタマゴが動き出して驚いた少年は腰を抜かし、地面に倒れる。

 

 グルグルと動いていたタマゴはゆっくりと止まり始める。

 

 

 

 ––––––そしてタマゴにひびが入り、割れ出した。

 

 

 

 タマゴの中から赤いスライムの様な生き物が現れる。

 

 タマゴの中から出た赤い生き物は周りをキョロキョロと見渡し、少年の前に身体を跳ねらせながら近づく。

 

「き、君は?」

 

 少年は赤い生き物に名前を尋ねる。

 

 言葉が通じるとは思わなかったが、この時の少年は聞かずにはいられなかった。

 

「僕、ジャリモン」

 

 だが赤い生き物は少年の問いに答える。言葉が通じた少年はまたしても驚く。

 

「君の名前は?」

 

「俺の、名前は」

 

 少年は唾を飲み込み、赤い生き物に答える。

 

「俺の名前は・・・・五河士道!」

 

 

 

 この時、この出会いがきっかけで後に様々な試練が起きるのだが、それはまだ少し先になる。

 

 

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