ソードアート・オンライン~スコープの先にある未来へ~ 作:人民の敵
それで、番外編についてですが、皆さんに要望を述べて頂いて、これっ!!と思ったものを採用するということにしたいと思います!!
皆さんの意見をお待ちしています!!
では、どうぞ!!
翌日。
俺達は、起床アラームによって目を覚ました。
今は、朝の8:30だ。
俺は、起きあがり戦闘服に身を包み、武器を装備した。
ユウキは、俺より早く起床していた。
すでに、戦闘服と武器を装備していた。
「じゃあ、行こうか」
「OK」
俺達は、第74層転移門前に向かった。アズサやラン達は後から合流するそうだ。
――――――――――
第74層 転移門前
転移門前には、キリトが俺達を待っていた。
「2人とも、おはよう」
「おはよう。キリト」
「おはようー」
10分後。
「来ない」
「だねー」
「だな」
上から順に俺、ユウキ、キリトだ。
俺達は、転移門のすぐ傍に立っている。
転移門から青いテレポート光が発生した。
空中に人影が実体化し、そのままキリトに向かって飛んできた。
「きゃぁぁぁぁ! よ、避けてー!」
「うわぁぁぁぁ!?」
このプレイヤーは転移門ゲートに飛び込んで、そのままここまでテレポートしたからキリトに向かって飛んできたんだろう。
「なっ、な……!?」
「や、やーーーっ!!」
突然耳元で大音量の悲鳴が上がる。
目の前に、ペタリと座り込んだ女性プレイヤーがいた。
その女性プレイヤーは、赤と白を基調とした《血盟騎士団》のユニフォームを着込んでいる。
キリトに飛んできた女性プレイヤーは、血盟騎士団副団長《閃光》のアスナであった。
アスナの両腕は、胸の前で交差をしている。
あーあいつやらかしたな……
俺は、右隣に立っている、ユウキを見た。
うん、あり得ない殺気が漂っているよ……。キリト、御愁傷様。
とりあえず……、アスナに挨拶をしないと。
「おはよう、アスナ」
アスナが姿を現した直後、新たな人影が転移門から出現した。
今度の転移者はきちんと地面に足を付けている。
光が消え去ると、そこに立っていたのは《血盟騎士団》のユニフォームを着込み、やや装飾過多気味の金属鎧と両手用剣を装備した男であった。
アスナは、出現した人物を見てキリトの後ろに隠れた。
「ア……アスナ様、勝手なことをされては困ります……」
様付けって……
「さぁ、アスナ様、ギルド本部まで戻りましょう」
「嫌よ、今日は活動日じゃないわよ!?……だいたい、アナタなんで朝から家の前に張り込んでいるのよ!?」
こいつ、ストーカーか?
「ふふ、こんなこともあろうと思いまして、一ヶ月前からずっとセルムブルグで早朝より監視の任務についておりました」
うん。 こいつ、ストーカーだわ。
「そ……それ、団長の指示じゃないわよね……?」
「私の任務はアスナ様の護衛です! それにはご自宅の監視も……」
「ふ……含まれないわよ。バカ」
クラディールは、怒りと苛立ちの表情を浮かべ、かつかつと歩みよるとキリトの後ろに隠れたアスナの腕を掴んだ。
「聞き分けのないことを仰らないでください……。 さぁ、本部に戻りますよ」
俺は、アスナを掴んだクラディールの右手首を握り、街区圏内で犯罪防止コードが発動してしまうギリギリの力を込める。
「悪いな。 お前さんのトコの副団長は、今日は“俺達”の貸し切りなんだ」
「そうだよ。 おじさん」
「そうだな」
「貴様ら……!」
クラディールは軋むような声で唸った。
「アスナの安全は、俺達が責任を持つよ。 別に今日ボス戦をやろうって訳じゃない。 本部にはあんた一人で戻ってくれ」
「ふ……ふざけるな!! 貴様らのような雑魚プレイヤーにアスナ様の護衛が務まるかぁ!! わ……私は栄光ある血盟騎士団の……」
「あんたよりかは務まるよ。安心してくれ、俺もこいつも信用できる。安全は保障するといったはずだ」
「ガキィ……そ、そこまででかい口を叩くからには、それを証明する覚悟があるんだろうな……」
クラディールは、震える右手でウインドウを呼び出す。俺の視界にシステムメッセージが出現した。
【クラディールから 1vs1 デュエルを申し込まれました。 受諾しますか?】
発光する文字の下に、Yes/Noのボタンといくつかのオプション。
キリトは、左隣に居るアスナに視線を向けた。
アスナは小声で言った。
「団長には、私から報告するから。 大丈夫よ」
続いて俺を見た。俺は、キリトに対し小声で言った。
「実力の差を見せ付けてやれ」
「ま、さっさと終わらせてくるよ」
キリトはYesボタンに触れ、オプションの中から《初撃決着モード》を選択した。
「ご覧くださいアスナ様! 私以外に護衛が務まる者など居ないことを証明しますぞ!」
クラディールは、腰から大ぶりの両手剣を引き抜く。
対してキリトは腰に装備しているエリュシデータを引き抜いた。
キリトとクラディールは、五メートルほどの距離を取って向き合った。
カウントを待っていたら、周囲に次々と野次馬が集まってきた。
「《黒の剣士》キリトとKoBメンバーがデュエルだとよ!!」
野次馬は、口笛を鳴らしたり、野次を飛ばしている。
クラディールは、剣を中段やや担ぎ気味に構え、前傾姿勢で腰を落としていた。
キリトは、エリュシデータを下段に構えて緩めて立つ。
カウントが0になり【DUEL!!】の文字が飛散したと同時に両者は地面を蹴っていた。
ほんの一瞬遅れてクラディールの体も動き始めた。
クラディールは、驚愕の表情をしていた。
下段の受身姿勢を見せていたキリトが、突進したからだ。
クラディールが放ってきた技は両手用大剣の上段突進技《アバランシュ》だ。優秀な高レベル剣技だ。対するキリトは《ソニックリープ》を選択する。
技の威力は、向うのほうが上だ。しかし、俺にはキリトの考えることが分かった。
恐らく、彼のの狙いはクラディール本人ではない。
二人の距離が凄まじいスピードで縮んでいく。
大きく後ろに振りかぶられた大剣が、オレンジ色のエフェクト光を発しながらキリトに向かって撃ち出されてくる。
一瞬早く動き出したキリトの剣は、斜めの軌道を描き、黄緑色の光のエフェクト光を発しながら、攻撃判定の発生する直前の大剣の横腹に命中した。
武器と武器の衝突した場合の結果のひとつ、それが《武器破壊》。
クラディールの両手剣が横腹から圧し折れる。そのままキリトとクラディールは、空中ですれ違い、位置を入れ替え着地した。
折れたクラディールの両手剣の上半分が、中間に有る石畳に突き刺さった後、両手剣の上半分はポリゴンを四散させた。
暫くして、クラディールの手に残った下半分もポリゴンを四散させた。
「すげぇ、いまの狙ったのか」
この言葉と同時に歓声が上がった。
キリトは、クラディールにゆっくり歩み寄る。
俺は、小声で言った。
「武器を変えてやり直すことは出来るが、どうする?」
クラディールは、軋む声で「アイ・リザイン」と呟いた。
キリトの横に歩み寄ったアスナが冷ややかな声で言葉を発した。
「クラディール、血盟騎士団副団長として命じます。 本日をもって護衛役を解任。 別命があるまでギルド本部にて待機。 以上」
「……なん……なんだと……この……」
クラディールは、呪詛であろう言葉を呟きながら、キリトを見据え予備の武器を装備し直し、犯罪防止コードに阻まれるのを承知の上で斬りかかろうとしていた。しかし俺は、奴の"眼"が気になった。あれは……
だが、奴は自制すると、転移門に足を進め「転移…グランザム」と呟いた。
野次馬は、散っていき俺達だけが残された。
「……ごめんなさい、嫌なことに巻き込んじゃって」
「俺も大丈夫だ。 それよりアスナは大丈夫なのか?」
アスナは弱々しい笑みを浮かべて見せた。
「ええ。 いまのギルドの空気は、ゲーム攻略だけを最優先に考えてメンバーに規律を押し付けたわたしにも責任があると思うから……」
あっ自覚あったのね。
「別に気負うこともない」
「そうだぞ、ギルドに入った奴の自己責任だからな」
「ありがとう。三人とも」
アスナは、俺達の言葉を聞き、張り詰めていた頬を緩めた。
俺達はこのようなやり取りをした後、第74層迷宮区に足を進めた。
今回はクラディールが登場しました、といってもキリトが瞬殺しましたが……
皆さんの要望をどしどしお聞かせください!!