カミナside
「ひっさぁぁつ!ギガァ!ドリルゥ!ブゥレェェェイクゥゥゥゥゥ!」
「グゥワァァァァァァ...」
俺とシモンはグレンラガンのドリルで螺旋軍四天王の一人、チミルフを破った。勝利を収めた。だけど、俺もダメージがデカすぎる。自分でもわかる。すぐに死ぬってよ。せめて唯一俺の声が聞こえるシモンに別れの挨拶でも...
「あばよ、ダチ公」
消え行く意識の中でシモンが「アニキ?」つってんのが聞こえる。そして、俺の意識は完全に途絶えた。
???
どこかわからない真っ白な部屋のような空間。そこで俺は目覚めた。さっき俺は死んだ。ってこたぁここはあの世か。起き上がると前には扉がある。扉を開いて出て行こうと手を伸ばすと、後ろからシモンの泣き声が聞こえた。振り返ろうとしたが我慢する。ここで振り返ると何もかもが消えてしまう、そう思った。そして扉を開こうと手に力を入れるがびくともしない。まるで壁を押しているかのように。
「...壁?」
そこでシモンが言った言葉を思い出す。
『壁があるなら殴って壊す!道がなければこの手で創る!』
そうだよな...目の前の扉が壁のように立ち塞がるなら、それを壊せばいい。それだけだっ!俺は拳を扉に打ち付けた...
ルクスside
ヤバい!ヤバいヤバいヤバい!何がヤバいかって?僕、ルクス・アーカディアは泥棒猫にポシェットを取られた女の子の為にその猫を追いかけていた。その途中である屋根が破れて落っこちた。そこはとある女子寮のお風呂場。時刻は夜、丁度そこの学生の入浴の真っ最中だった。
「おい、変態。死ぬ前に何か言いたい事はないか?」
その時点でかなりヤバかった。とりあえずなんとかしようと思いついたのがある店のマスターから教えてもらったこと。それを実行したのだがマスターのせいで変な方向に流れてしまい更にヤバくなった。そして僕を殺さんとする女の子達から全力で逃げていて今に至る。走っていると前方に薄い青色の髪をした女の子が立ち塞がる。どうしようか考えているとそこに第三者の声が響いた。
「どけぇぇ!そこの銀髪坊主ぅぅぅ!」
カミナside
ドアをぶち破ると、そこは空だった。空である。俺は扉を勢いをつけて殴った。そんな状態で外が空になっているドアをぶち破るとどうなるか、答えは明白である。
「うぅおあぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!?」
真っ逆さまに落ちていく俺が目にしたのは綺麗な明かりがついた大きな町である。その光景に目を奪われていて、自分が真っ逆さまに落ちていっているのを忘れていた。真下を見ると、銀髪の坊主がいた。銀髪坊主は俺に気付いてない。
「どけぇぇ!そこの銀髪坊主ぅぅぅ!」
ぶつかる前に大声で叫び、どけるように言うが時すでに遅し。坊主が俺に気付いたのと、俺と坊主が頭をぶつけ合ったのは同時だった。そして俺の意識はまたも途絶えた。
目が覚めると手錠をつけられた状態で牢屋にぶち込まれていた。
「誤解なんですよ~。ここから出して下さ~い!」
隣には俺と頭をぶつけた銀髪坊主が牢屋から出してくれるように懇願していた。すると銀髪坊主がこっちを見た。
「あっ、起きてたんですね。大丈夫ですか?」
「おう、大丈夫だ。それよりお前の方は大丈夫か?」
「大丈夫です。ご心配ありがとうございます。すいません僕の不注意で...」
「いや、元々は俺が悪いんだ。お前は気にすんな。むしろ謝んのは俺の方だ、悪かったな」
お互いに心配し合い、謝り合う。しばらくの沈黙が訪れる。俺は沈黙を破るべく同じ境遇の銀髪坊主に名前を聞いた。
「お前、名前は?」
「僕はルクス。ルクス・アーカディアです」
「そうか、俺はカミナだ。よろしくな」
すると入口に長い髪の女がこっちを見ていた。ルクスはその女に気付いて声をかける。
「お願いします!話を聞いて下さい。あの、こうなったのには事情があって...」
女は牢屋の近くの箱の上にのっている黒い剣を手にとって言った。
「このソードデバイス...あなたの?」
そーどでばいす?何じゃそりゃ?あの剣のことをそーどでばいすって言うのか?
「そう、ですけど...」
「二本も持ってるなんて珍しいわね。それに、この黒い剣...」
するとルクスは「あっ...」と言って黙り込んでしまった。
女はその黒い剣を置き、俺の刀を手にした。
「それでこっちが、あなたのソードデバイス?」
「あぁ、つっても俺の村の村長のだけどな」
「えっ?」
「なんだクルルシファーじゃないか?ここで何してる?」
今度はショートカットの女が入ってきた。髪の長い女はクルルシファーって名前らしい。
「かわいらしい覗き魔と空から落ちてきた侵入者を見に来たのよ、シャリス」
ショートカットの女はシャリスって名前らしい。ってか覗き魔って、こいつそんなことやらかしたのか?そんな目でルクスを見ると首を全力で横に振った。するとシャリスは鍵を手にして牢屋に近づいてきた。
「あぁ、なるほどな。では、そのかわいい変質者君と落っこちてきた不法侵入者君。学園長がお呼びだ」
「「学園長?」」
学園の廊下を手錠がつけられた状態でシャリスに引かれながらそれについていく。すると監視役のポニーテールの女が俺達に向かって言ってくる。
「騎士団の三年生が留守中だからって、風呂場で痴漢行為、そして学園に不法侵入とは...良い度胸だねぇ君達?」
「止せ、ティルファー」
ティルファーのいじりを咎めるシャリス。すると一際目立つ扉の前に来た。シャリスがノックすると中から「どうぞ」と入室の許可が下りた。中に入ると正面の机に女が座っていた。てかここ女しかいねぇな?どうやら目の前の女が学園長らしい。学園長曰く、ここはアカデミーという女学園でルクスにはここで働いてもらい、俺は一応取り調べを受けてもらってから解放となるらしい。しかし、納得しない生徒が多く、主にリーズシャルテという学生がルクスの被害を主に受けたとのことで、学園長は俺達の処遇をそのリーズシャルテに委ねた。リーズシャルテは俺達に決闘をすることで、ここに残れるかそれとも牢屋行きか決めるらしい。そこで俺は聞いた。そのリーズシャルテという学生がこの帝国の女王で、ルクスが旧帝国の王子だということを。話がまとまったところで全員解散となった。ルクスは同じ髪の色をした女に連れていかれていた。俺は少し学園長に話があるといってこの場に残った。
「それで、話って何かしら?カミナ君」
「あぁ、聞きたいことがあってな...」
俺はこっちに来て疑問に思っていることを聞いた。まず、ここがどこなのか、ソードデバイスとは何なのか、そしてこの世界の歴史について。学園長は少し驚くような表情を見せたがすぐに真顔になった。返ってきた答えはこうだ。ここはアスティマータ王国でこの世界の歴史は、遺跡から発掘された、古代兵器・機竜。それは10余年前に発見された世界に7つある遺跡から発掘された古代兵器、伝説の竜を模した機械装甲である。5年前、長きに渡り圧政を敷いたアーカディア旧帝国はクーデターによって滅ぼされ、アティスマータ新王国が誕生した。ソードデバイスはその機械装甲を身に纏う為の道具らしい。すると今度は学園長から質問を受けた。あなたは記憶が無いのかと。俺は違う、憶えてないんじゃなく知らないと返した。そして俺の世界について話したことにより、薄々と気付いてはいたがここが俺のいた世界と違う世界ということがわかった。
「てことは、カミナ君はソードデバイスの使い方知らないのよね?」
「ま、そういうことだな」
「じゃあ今度の決闘はどうやって戦うのかしら?」
学園長が君もう無理じゃん諦めなさいと目で言ってくるが諦めんのは男が廃れると思った俺は
「そこは気合いと根性だ!」
と言った。
バハムートの世界の歴史についての参照
『最弱無敗の神装機竜 ウィキペディア』
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%BC%B1%E7%84%A1%E6%95%97%E3%81%AE%E7%A5%9E%E8%A3%85%E6%A9%9F%E7%AB%9C