◆クライマックスフェイズ 闇を裂くパラディオン◆
リャノン: めるとぉおおおおおおおお
YGM: では、次元の歪に巻き込まれた君たちは
YGM: 分断することもなく、光の差す強大な洞穴へと転移されていました
リャノン: ここが無の世界か!
リャノン: オノレエクスデスー
リャノン: 湖の下かな?
ジャンゴ: 洞窟かー
YGM: それは広大な洞穴であり、光が指す先は
YGM: 『ガラスのように上空に留められた膨大な水』
YGM: つまるところ、君たちは湖の直下に居ること言うことですね
リャノン: あ、これボス倒したら降り注いで脱出しないと死ぬわ)
ティナ: アクア様の出番よー
詩乃: せやな
リャノン: あの黒騎士はどこいった?
リャノン: 「湖の下か、大仰な行動をしたもんだ」
ティナ: 「振って来そうで怖いですね」
ジャンゴ: 「摩訶不思議なもんだ」
ベディ: 「ご無事ですか、ミス・詩乃。アクア殿」
ティナ: とか言いつつアイリスを降ろしつつ、ベディの後ろへ行かす
ベディ: とりあえずは掴んだ二人の無事の確認を
詩乃: 「ご安心を。怪我ひとつなく。」 すたりと飛び降りて
詩乃: ためらいなく、札の展開を行う。
リャノン: 「拉致ったのもこの手口か、とことん傲慢無知だな。奴はどこへいった?」
ベディ: 「それはよかった。アクア殿も無事なようですね。・・・・・・さて」
アクア: 「私は不死身だからね!えへんっ」
ジャンゴ: 「どんな災厄が来ても生き残れそうだな」
ティナ: 「アイリスさん、ベディさんの後ろに。異常に何か気づいたらすぐに教えてください」
ジャンゴ: 「下に行けそうか」下を見つつ
ティナ: とか言いつつ感知をしようそうしよう
リャノン: 足元にちらばった聖書のページを見る なんか壊れたり燃えてたりくろずんでるかね
YGM: そして、この洞穴の上部――
YGM: 湖の水までの中空、その外壁は螺旋階段のように壁が抉られており
リャノン: 螺旋階段、ほうほう
YGM: 同じく階段のように、もう少し下へと
YGM: 君たちは降りられることに気づいた
YGM: 因みに君たちは全く知ることのないことだが
YGM: この螺旋の形状は――すなわち
YGM: 『天地乖離す開闢の星』
YGM: その痕跡によって、遺された跡である
リャノン: あ(察し
詩乃: あー(
ジャンゴ: ふむふむ
YGM: 宇宙によって放たれた光であったが
YGM: その影響は地表にまで当然、及んでいたのだ
リャノン: となるとここはその地の底か
詩乃: 「ここにいても進展はなさそうですね。」
ベディ: 「地の底へ、ですか・・・・・」
ティナ: 辺りを<風読み:機械化>と『シェンフィールド』を使って調べるるるる
ジャンゴ: 辺りを見回してみる
リャノン: ティナの調査結果のあと、聖書とかどうなってるか教えてください(ばらまいただけじゃが
YGM: ティナの調査の結果
YGM: 風読みによって感知できるのは大まかに下に続く階段の先
YGM: 属性については 『この空域全て歪まみれです』
リャノン: ただの異界だわ、これ()
詩乃: ですやんな知ってた。異界だよコレ!
YGM: ではリャノンの聖書ですが
リャノン: うむ
ジャンゴ: ふむ
YGM: 【外にあると把握できています】
リャノン: あ、一緒に転移されなかったのね
YGM: 【極論言えば一人で転移で脱出できます】
リャノン: となると弾くのか
リャノン: ふぅー
リャノン: (どうやら奴らのやり口で方法は確立できたな)
リャノン: 【リャノンは聖書転移を修得した】テーレッテー
ティナ: コイツワープを・・・!
YGM: では下へ降りますか?
ティナ: 「あ、コレ完全に異界…とやらですね」 とコツコツと壁叩きつつ
ジャンゴ: 「異界なぁ、初めて見たが特にどこも変わらないように見える」
リャノン: 「黒騎士がいないということは逃げないと踏んでか」
アイリス: 「おじいちゃん…この下に居るのかな」
リャノン: 上に脱出はアクアがいればできそうだが、意味はないな
リャノン: アイリスだけ転移させても俺らガン無視で追いに行くだろうしな
ティナ: どうにしろソロで脱出しても、アレと戦う嵌めになるだろうしね
詩乃: 降りようねーと。
ジャンゴ: 降りる降りる
ティナ: おりおり
リャノン: ソロよりはリンチで倒すぞい
YGM: では降りますねー
ティナ: 降りる順番を決めておこう
ティナ: アイリスとアクア様を真ん中に、戦闘をベディで良いか
YGM: 広い階段みたいなものなので順番は問題ないよ!
YGM: ただ少し、演出入りますねー
ベディ: はーい
ジャンゴ: ふむふむ
リャノン: うい 待機
ティナ: はーい、まだインペリアルクロスで行こう
YGM: では、インペリアルクロスで降りていく中
リャノン: これロマサガだったのかww
YGM: 途中、君たち全員に、『ノイズめいた映像』が脳裏に走りました
YGM: この空間の歪に刻み込まれた、『何らかのイメージ』
YGM: 精神耐性が無いものは少しうずくまるでしょうが、その間、敵の襲来などもなかった
ジャンゴ: ふむふむ
YGM: そしてそのイメージだが
詩乃: 壁に寄りかかって頭を抑えよう
ベディ: 「これは・・・・・!?」
リャノン: 「ほう」
ジャンゴ: 「ふむ?」
ティナ: 「ふむふむ?」
“高空に佇む、雲を貫いて、なおへし折れている巨大な塔”
“上空で暴れゆく強大なる飛行物体、及びそれを統率する大剣を持つ黒鎧”
“そして、それを滅ぼす幾多の存在が見えた”
“白い『龍』と共に飛翔し、敵の半身を抉る、蝙蝠の羽を生やした王”
“ほとばしる強大な雷鳴”
“次元を貫く槍、光の刃、糸を奔らせる執事”
“飛翔するものの胸を貫く、虚空の光を放つ黒帽子”
“そして数多の蹂躙と――”
“このイメージを見たものでも人物像の見えなかった――”
“『二人の像のぼやけた男女』”
それを最後に、この映像が途切れました
YGM: 演出は以上です
リャノン: 執事のうきぐあいwwww
ジャンゴ: 「ワーオ」
リャノン: 「ほう」 イメージが終わると同時にそう息を吐く
ベディ: 「今のイメージは・・・・・・紅都の魔王、レミリア・スカーレット一派と・・・・?」
ベディ: とりあえず最も有名な顔については言及しておく
リャノン: 「ああ、今のはそれか。”実物は見たことがないからわからなかったが”」
ジャンゴ: 「なんだったんだろうなぁ」
ティナ: 「うーん、うーん?(心当たりがある人たちが居たような」
詩乃: 「―――今のは、町であった先達、ですか。」
アクア: 「……ふーん」
リャノン: 周囲を見渡し、虚空に声をかけるよ
リャノン: 「で、これがなんだ。貴様の郷愁かそれとも畏敬か、慢心騎士」
ティナ: 「凄い光景ですが、今見せられて何をしたいんですかね槍の人は」 (耐性あるのでそのまま)
リャノン: 返事は期待しないが聞こえているかもしれないのでそう呟く
YGM: では、そうつぶやいたリャノンに
YGM: 下から声が聞こえました
黒騎士: 『――“彗星”を知っているか?』
アイリス: 「おじいちゃん!」
ティナ: 「アレはおじいちゃんだけどおじいちゃんじゃないです(無言の肩ポン)」
リャノン: 「天体観測なら湖の上で見てるんだな」
ベディ: 「リャノン殿。一応茶化さずに」
ベディ: 「・・・・・・いえ、リャノン殿は『見ていない』のでしたね」
リャノン: 「知らないものだからな」
黒騎士: 『見ただろう?今の光景を』
ジャンゴ: 「…………」
ジャンゴ: 黙って先を進みながら警戒する
リャノン: 返事はしない、言葉の続きを待つ
黒騎士: 『その数刻の後に世界へと散りばめられた、強大な光のことだ』
黒騎士: 『そして“彗星”とは――私でも思い出せん…そう、最後に映った“姿も思い出せん神人類”のことでもあるが、それはどうでもいいか』
ベディ: 「・・・・・・そうですね。それ事態は今の本筋には関係ないでしょう」
黒騎士: 『時に――何も知らぬ異邦人よ』 リャノンへと語ったのだろう口調
リャノン: 「なんだ」
リャノン: 言葉を返す
リャノン: 手にはいつのまにか古ぼけた聖書を持っている
黒騎士: 『どう思った?――今映った映像と、彼らの勇猛を見て』
リャノン: 「率直に伝えて欲しいならいおう」
リャノン: 【貴様には眩しいかもしれんが、俺にはどうでもいい】
ティナ: 「(でしょうね)」
リャノン: 「神話の戦いに見えた」
リャノン: 「神々の戦いに見えた」
リャノン: 「俺からすれば常識の理外、理の外、あるいは誰もが憧れる夢の幻想」
リャノン: 「ああ、そうとも、あの異端審問官も片足を踏み込んでいたが」
リャノン: 「貴様らは人間に何を求めている」
黒騎士: 『嗚呼――その答えで十分だ』
リャノン: お、ヒットしたか
黒騎士: 『“あの戦い”とは、そういうものだった』
リャノン: 「貴様の記憶がそれか」
黒騎士: 『人々にとって及ばぬ領域であり、幻想に過ぎぬことと人は想い』
黒騎士: 『そしてそやつらの残した“最後の幻想”こそが“彗星”と――今に呼ばれるものだ』
リャノン: 「ふむ。大したものだ、では何故それを問う?」
黒騎士: 『お前たち全員が、夢のような幻想であると、これを抱くに相応しい感情を持つと…それを再確認させたかったのだ』
黒騎士: 『――貴様は言ったな、眩しいのではと』
リャノン: 「ああ」
黒騎士: 『私にとってはただただ忌々しい』
リャノン: 呼吸を整える、覚悟を決める、人としての意識を磨く
リャノン: 「ああ、なるほど」
リャノン: 「つまり」
ベディ: 「なるほど」
ティナ: 「うーんうーん?」
リャノン: 「”今のが貴様の敵か”」
ベディ: 「では、もしや貴方は―――先ほどのイメージで最初に出ていた、『黒い鎧』ですか?」
黒騎士: 『――さぁ、降りてこい』
黒騎士: 『これ以上語る必要はない』
ベディ: 「―――お待ちを。こちらは一つ、貴方の問いに答えました」
ベディ: 「ならばこちらの問いに対して一つ答えていただくことはできませんか?」
リャノン: ベディのリアクションをまつぞい
YGM: その言葉は、ベディとリャノンが問いかけた言葉に、答えとも言える突き放ちだった
YGM: 黒騎士から言葉は無く――君たちが降りてくるまで何も発さなかった
リャノン: では無言で降りていこう、聖書を開いて、空いた片手の手袋の隙間からぱらぱらと聖灰を零しながら
ベディ: では、答えが返ってこないのを見て、歩き出します
リャノン: 「いくしかなさそうだ、答えは奴からきくしかないぞ」
ベディ: こちらはOK
YGM: では降りて、黒騎士に対峙するまで進みます
YGM: OK?
ジャンゴ: おk
詩乃: 何かを言う資格もない。降りていこう。
ティナ: まぁ何とも、言う言葉も無いし降りるゾイ
YGM: では、最下層まで降りた君たちの先に――黒騎士は果たして存在した
YGM: ――膨大なまでに積み上げられた屍と
リャノン: あ、さらったの全員殺してやがる
ティナ: 死んでるのん?
YGM: ――膨大なまでに積み上げられた金銀貴金
リャノン: 沸点が上昇しますわ
リャノン: ただの強盗かい(怒
YGM: それらを奥に抱え、黒騎士は君たちを迎え入れた
アイリス: 「――おじいちゃん!!」
黒騎士: 『来てくれたな――アイリスに、お前たち』
ベディ: 「・・・・・・まるで、物語の『悪龍』のようですね。この有様は」
詩乃: 「鬼気取りでしょうか。馬鹿馬鹿しい。」
ティナ: 「あーうん、もうなんと言うか…怨恨で恨みを果たすのと欲望のためにコレと言う認識で良いんですかね」
ジャンゴ: 「……金銀貴金ね」
ベディ: 獲物を殺し、金銀財宝を巣の奥に溜め込む、そのあり方を見ての評価を述べる
ティナ: ちょっと呆れ気味に呟きます
ジャンゴ: ちょっとほしいなっと思ったのは内緒
リャノン: 埋葬で半分使って残り半分は貰っていっていいんじゃないかな
リャノン: (多分回収してる暇なさそうだが)
リャノン: ベディさん さあ質問をぶちあててやれ!
リャノン: 「人攫いの目的がこれか、ほとほど残念にもほどがある」
黒騎士: 『目的ではない、本能に過ぎぬ』
黒騎士: 『そんな私に、いくらか聞きたいことが有るようだが?』
YGM: そう、尊大にベディへと語りかけた
ベディ: 「そうですね。では、私が聞きたい事は、とりあえずは一つだけ」
ベディ: 「何故、その体・・・・・・エニック老の体を選び、使っているのですか?」
黒騎士: 『なんだ、そんなことか』
黒騎士: 『この体の持ち主、よく鍛えられているだろう』
ベディ: 「そうですね。老齢ながら狩人として活躍できるほどだったと、聞いています」
黒騎士: 『歴戦の勇士、私を滅ぼした者共と比較してもなかなかのものだといえる』
黒騎士: 『それが単身動けぬ我がもとにたどり着いてみろ?』
黒騎士: 『ここまで素晴らしい適合体――使うしか無いだろう?』
リャノン: ん、エニックが辿り付いたってこと?
YGM: 黒騎士は語ります
YGM: エニックは、いつものように狩りをする中で――『導かれるようにここにたどり着いたこと』
YGM: それが単身、エニック自体の実力有ってこそでは有ったが
YGM: 今語る者にとって、最高の素体だったということは確かである
リャノン: !?
ジャンゴ: ふむ
ティナ: こいつぅ
リャノン: え、アイリスとかすんでたのここらへんってこと?
YGM: (無論、エニック老も、普段狩りに行くのは河川滝あたりまでである)
YGM: アイリス達のすみかは人里離れては居ましたが
YGM: ここまでここに近くはありませんでした
YGM: ただ、一つ言えることは
YGM: エニックが狩りに河川滝にまで辿り着き
YGM: その後、『導かれた』――汚染されている歪に見出されて、結果的にここまで来たということだ
リャノン: あーなるほど
リャノン: マッチポンプっすねー
YGM: そうして『語るもの』は、亡骸である自らを見つけたエニックを乗っ取り
YGM: 自ら活動する『肉』を手に入れた
YGM: 謂わば――エニックは相応しすぎたのだろう
黒騎士: 『そうして、私はこの躰へと至ったのだ』
ティナ: 「ふむふむ、ああこれは…少々困りましたね」
ジャンゴ: 「人に憑りつく悪霊か」
リャノン: 「なるほどな」
アイリス: 「おじいちゃんを返して!!!」
黒騎士: 『ふふふ、この身は既に私のもの』
ティナ: ふむ、ではソレを聞いて、状況を見て
ティナ: 「私はてっきり、人為的に事件が起こされていると思って色々準備してきたのですが…」
ティナ: 「コレでは、ただの獣じゃないですか」
ティナ: 煽るでもなく、当然の定理の様に告げよう
リャノン: 組織犯罪だと思って推理したのが意味ないとは悲しいことだな(シャキーン
黒騎士『私が起こしている、ということは間違いないのだがな』
黒騎士: 『この身――この槍を用いて』
黒騎士: 『この槍は黒き槍――“パラディオン”と云うもの』
リャノン: 「…………」
YGM: その槍を掲げる
リャノン: あ、遺物か
詩乃: 「獣ですらないのです。こんなもの。」
ティナ: 「ええはい、あなたが起こしているのでしょう」
ティナ: 「誇りも無い、恨みで動き物品を奪い人を攫い殺すだけの存在」
ティナ: 「獣でしょう、ああ用意に使った代金が無駄になります…」
詩乃: 「いいえ。いいえティナさん。違います。」
詩乃: 札が袖口から滑り出す。
ティナ: 「では、何だというのでしょうか?」
詩乃: 「だって獣はしゃべりませんから。」
ティナ: 「…なるほど、一本取られました…!」
詩乃: 「そして、同時に、あれはすでに獣以下です」
詩乃: 「妄執と憎悪に狂い果てた迷える哀れなる物。」
黒騎士: 『そう騙るならば、お前たち自らの妄言に滅ぼされることも承知というわけだろう?』
詩乃: 「弱きものよ。汝の名は亡霊なり」
黒騎士: 『かかって来るがいい、脆弱なる生者よ』
YGM: そう言って
アイリス: 「~~~~~ッ!」
YGM: アイリスが真っ先に石を投げました
YGM: そして、それは 黒騎士の体まで届き
YGM: すりぬけ――
YGM: カンッ
YGM: ――ずに、弾かれました
詩乃: 「―――おや。ご自慢の体はどうしました?」
ティナ: 「ふむ?」
ジャンゴ: 「おっ、こいつは」
リャノン: 「…………」
アクア: 「……ははーん、成る程」
ベディ: 「アクア殿? なにか気付いたことが?」
アクア: 「アイツ、なんでかすり抜けてたのは、そういうことね」
詩乃: 「詳しく伺っても?」
アクア: 「ここ、異界みたいだって思わない?」
詩乃: 「ええ、先ほどからずっと思っておりましたが。」
アクア: 「ぶっちゃけね――あの黒いのが『異界みたいなもんなのよ』」
アクア: 「だから外の土地では攻撃が通じなかった」
詩乃: 「おや。」
アクア: 「根本的に異界を滅ぼすには、つまるところ内部から核を破壊する必要がある」
詩乃: 「ええ、承知しております。長老がそう申しておりましたので……」
アクア: 「そしてアレは、核でありながら、外側の世界に出ていた存在だった」
アクア: 「だからくっそムカつくけど無敵だった」
アクア: 「ベディ!」
ベディ: 「あ、はい」
ベディ: なんでしょう、と
アクア: 「少なくとも、最後の一撃はあなたの腕の力が必要よ!」
アクア: 「あの槍が核の本丸で、多分凝固した神威――遺物だから!」
リャノン: ほうほう
ジャンゴ: ふむふむ
リャノン: 豆腐と豆腐をぶつければ豆腐が砕ける理論!!
詩乃: ダイヤとダイヤといってやれwww
ベディ: 「・・・・・・成程。この『銀腕』と同系統の代物ですか」
アクア: 「うんで、ちょいとみんなに頼みが有るの、特に詩乃!」
詩乃: 「お伺いいたします。アクア様。」
アクア: 「――私を使いなさい!」
詩乃: 「―――――」
詩乃: 一瞬思考が止まり。
アクア: 「極東の術師なら、そういうのも出来るって聞いてるわよ?」
アクア: 「だから――具体的には、一度【この場所の歪みをどうにか一時抑えて】」
アクア: 「そこからあなたの専門分野をやらかしてくれれば、あとはこっちで相乗りしてなんとかするわ」
アクア: 「こちとら湖の中よ」
詩乃: 「―――――――――!!!」
詩乃: ばさりと空に256枚の符が乱舞する。
詩乃: 符転退転、起動!
極東符術――陰陽術の分野として展開される『符陣』。
その構築において、札の数は例外なく三十二の倍数にて展開が許される。
大本である太極図を六十四の卦に分け、更にそれを両儀、四象、八卦――などと大別を図られるからだ。
そして『統』――単属性ならば儀の片側の一要素にて処理が可能ゆえ、最低三十二札。
複合属性ならば陰陽の太極を指すため、最低数六十四札にて処理を行う。
そして『256』という数字は、32の倍数でありながら、最も古いマシンインターフェース…現代におけるコンピュータの黎明期においての限界数の一つでもあった。
陰陽術師が挑む精練された精密の極地とは、己が望む最高のそろばんを弾くことで初めて果たされる。
脳髄全てを総動員しての構築図の完成とは、陰陽術においては曼荼羅とも称される。
即ち、世に広まっている一般的な術式において、最もこの世界の理に近いモノ。
その『縮図』の在り方こそ――陰陽術なのだから。