白き主と黄金の剣閃TRPG   作:八つ手

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◆エンディングフェイズ5 新たなる別れ、新たなる理想◆

 

◆エンディングフェイズ5 新たなる別れ、新たなる理想◆ メインPC:ベディヴィエール

 

 

 

YGM: 山脈拠点での滞在を済ませた君たち

YGM: うち、ベディヴィエールは、最後のアイリスとの別れを済ませようとしていた

 

YGM: この短くも濃密な出来事の間で

YGM: きっと、あなたにも、アイリスにも、互いに残るものが有った

ベディ: はい。そうですね……

 

アイリス: 「――ベディ!」

ベディ: 「はい」

 

アイリス: 「ありがと…私をお爺ちゃんのところまで連れてってくれて、お爺ちゃんに会わせてくれて、ありがとう」

アイリス: 「ベディやみんなが居なかったら…絶対に叶わなかった!」

ベディ: 「どういたしまして。私も・・・・・・」

ベディ: 「私も、貴女がお爺さんと、きちんと別れることができて、安心しました」

 

ベディ: 自分は、それができなかったから、と

 

アイリス: 「…ベディ?」

ベディ: 「いえ、気になさらず。私にも私なりの事情があるというだけです。だから、私はアイリスを助けたいと思ったのですよ」

アイリス: 「そうなんだ…あのね、ベディ!」

ベディ: 「はい、なんでしょう」

 

アイリス: 「私ね、目指すよ…お爺ちゃんだけじゃない――ベディみたいな立派な騎士を目指す!」

アイリス: 「強くなって、何か――大切な何かを、守れるようになりたいんだ!」

ベディ: 「・・・・・・私のような、ですか・・・・・?」

アイリス: 「うん!」

 

ベディ: 「―――――そう、ですか」

 

ベディ: その言葉に、かつての自分の姿を見て

 

ベディ: 「そうですね。ええ、では・・・・・・期待しています。どうか頑張って下さい。アイリス」

ベディ: 「でも、けして焦ることはないように。貴女は貴女のペースで、一歩一歩確かに目標を目指して下さい」

アイリス: 「うん!頑張るよ!」

 

YGM: そう微笑む彼女の手には、折れた一振りの槍が渡されていた

YGM: “竜頭竜尾” 竜頭蛇尾ではない、始まりから終わりまで、立派な歩みを刻む竜の如き槍、言葉

 

ベディ: この子ならきっと大丈夫だろう、と。そう願いつつ、その姿を見守ります

 

YGM: アイリス「――うん」 一歩一歩、確かに。彼女はその言葉を、きっと違えることはないだろう

YGM: アイリス「ベディー!元気でねー!また会おうねー!」

 

YGM: 手を振って、理想の騎士を見送る

YGM: 満面の笑みに、目尻に浮かぶ一筋の涙。

 

ベディ: 「はい、いつかまた会いましょう。アイリス」

アイリス: 「うん!うん――!また――」

 

YGM: やがて、その姿が、見えなくなった

 

ベディ: では、その言葉に手を振って、お別れを

ベディ: 私は自分を理想の騎士だなんて、思えませんけど

ベディ: あの少女の前では、このぐらいの格好は、つけておきます

 

YGM: そうして格好をつけきって――アイリスの住居から暫く別れた、未だ未熟な理想の騎士

YGM: 馬車乗り場で、詩乃達を待っている貴方は

 

 ―― 一つ

 

YGM: なぜだか、目に留まるものを見つけました

ベディ: ふむ、それは?

 

YGM: 一つ、拠点の中に入ってきた一つの馬車

YGM: 当然、そんなものを気にする理由などありません

YGM: ですがあなたは、何故だかそれを見つめていました

 

ベディ: 「・・・・・・・・・ん?」

 

YGM: その馬車から、 軽快な格好をした人が一人、降りてきました

YGM: 帽子を深めにかぶり、上着をジャージ、下着をハーフパンツにしている、ポニーテールの…女性だろうか?

 

ベディ: 「・・・・・・・・・・・・・・・んん?」

 

YGM: 誰かもわからないその凛々しい立ち姿の女性は

YGM: 否――金髪の整った、翠色の瞳を帽子の下から覗かせている彼女を

YGM: 貴方は忘れるはずがないだろう?

 

 

ベディ: 「・・・・・・・・・・・・え?」

 

 

YGM: その女性もあなたに気づいたのか、目線が合いました

YGM: 一瞬、少し驚いたような表情を浮かべると、理解が追いついたのか、彼女はあなたに微笑みました

YGM: まるで、大きくなった従弟を見た、親戚のような表情で彼を見ると

 

 

ベディ: 「あ・・・・・・」

 

 

 ――すっかり、おおきくなりましたね。

 

 

YGM: この瞬間、場所は離れており、声は聞こえない

YGM: だけれども、そう言っていることが、確かに聞こえた

ベディ: 呆然とその姿を見ます。だって、ありえるはずがないのだから。

 

YGM: さて、ベディヴィエール

 

 

 どうしますか?

 

 

YGM: ただ――貴方の為すべきように

YGM: やりたいことをやるといい

 

ベディ: ・・・・・・では

 

ベディ: こちらも、声なんて届かないかもしれないけど、

ベディ: ただの、近づけば消えてしまいそうな幻かもしれないけど、

ベディ: こう、口にします

 

 「―――『僕』は、この聖剣に相応しい騎士に、なれたでしょうか?」

 

ベディ: 貴女の期待に答えられたでしょうか

ベディ: 貴女は褒めてくれるでしょうか

ベディ: ―――居なくなった皆も、褒めてくれるでしょうか

ベディ: そんな思いを胸に、それだけを

 

 

 ――ええ。確かに。

 ――その目を見れば、解ります。例え、これまで辿った道そのものを、識ることができずとも。

 ――きっと貴方の同胞も――そして私も、こう思います。

 

 

 立派になりましたね、ベディヴィエール。

 

 

 「う・・・・・・ぐ・・・・・う、あぐ、ううううう・・・・・・・・」

 

 

ベディ: 崩れ落ちる、人目もはばからずに、涙が溢れる

ベディ: まるで幼い子供のように、蹲って、涙をこぼします

 

 

 そんな、かつてのように涙をこぼす彼の頭に、くしゃくしゃと手が当てられて。

 

 そうベディヴィエール、あなたが気づいたとき。

 気がつけば、貴方が見たその姿は、いつのまにかここから消えていました――

 

 

ベディ: では、その姿が見えなくなった後、泣き終わり、落ち着いて立ち上がります

ベディ: そして、そこからはいつもの『私』に戻りましょう。まだ、聖王に与えられた命は終わっていないのですから

ベディ: ――――たとえ奇跡のような幻だったとしても、欲しかった『酬い』はあったのです。なら、それに恥じない姿を見せましょう

 

 

 ――新たなる別れ、新たなる理想。

 再開とは決別へのきっかけであり、新たに人々が歩み出す、そのきっかけでも有る。

 

 ――騎士は、再び歩き出す

 ――酬いを得て、そして救われた、己自身の歩みで――

 

 

 

YGM: こんなところかな!!!!!!!

リャノン: おおう

ベディ: はい。ありがとうございます

ベディ: ではその上で一つ、聖王陛下に報告を終えた後にお願いが

YGM: はい

 

ベディ: 事前にトークでお願いしてた件ですが、ええ

ベディ: このベディヴィエール。大恩ある聖王陛下への不忠を承知で、願いますが

 

ベディ: ―――、一身上の都合により、聖王国からの出奔を願います

 

YGM: 承りました

YGM: ではそのように、取り計らうとしましょう

ベディ: その慈悲に感謝を

 

 




巫女は苦難を選択し、騎士は軛から解き放たれ、自らの道へとようやく邁進する。
選び取るための道が始まり、苦しむための楽しき道のりが始まる。

だが、祝福するには、ほんの少しだけ吉報が足りない。
それを期待していただこう。
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