俺達はヒーローになれなかった。   作:名は体を表す

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時系列なんて全然考えて無かったけどなんか思いついちまったから書いた。
番外要素が強いのであまりお気になさらず。


日常からしてヒーローじゃない。

 午前9時30分

 

 

 買い替えた目覚まし時計のピカピカ光る画面に叩き起こされ起床。

 カーテンを開け、お天道さんに俺の寝起き顔を拝ませてやる。

 窓を開き、軽く身を乗り出せば、耳鳴りがするくらいに静かな街並みが広がってた。いつもなら犬の散歩をしてる無駄にデカい乳の猫耳ババア(御年80歳)が丁度このアパートの前を通るのだが、流石に今日は通らないようだ。

 今日は良い日だ。

 本来今の時間なら、社会人と呼ばれるべきダメな大人は家の中でゴロつき、偉い大人は家族サービスに精を出し、まともな学生なら友達と遊びにでも出かける準備にでも勤しんでるのだろう。

 ふと、目を閉じて息を吸い込む。どこからか卵の焼ける匂いがする。

 

 実に、良い日だ。

 

 そんな、朝からゆったりと動く世界に軽く思いを馳せながら俺は……

 

 

快丁(かいちょう)く~ん!雄英体育祭はじまるよぉ~!」

 

 

 とりまリビングに出る事に決めた。

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

「……で」

「で?」

「なんで家に居るんだ」

「大家さんに『彼女です』って言ったら鍵貸してくれたよ?」

「セキュリティ管理ガバいなこのアパート」

 

 リビングに出ればテレビの前のソファに寛いでいる女が居た。その女の特徴は、端的に言って十人が十人振り返る美女で、その内童貞の中学生が振り向きながら股間からナニカが迸る即ハボボディの持ち主だった。

 女の名前は搾魔(さくま) 吸魅(くみ)。ドスケベサキュバスで、俺とは0.01mmの関係だ。別に本当の彼女と言う訳ではないが、何度も繋がった関係は世間的に見て彼氏彼女の関係なのだろう。しかしもっとビジネスライクな関係だと思っていた。少なくともまさか家に乗り込んでくるなんて考えもしなかった。

 

「おはようございますご主人様!今日は何が食べたいですか?」

 

 流暢に某ボイスロイド声で話す機械は料理の出来ない独り暮らし野郎の心強い味方である『クックマスターAI(あい)ちゃん』だ。起動させた覚えはないが、目の前の女が興味本位で起動させたんだろう。別に構わないが電気消費量がバカにならないのだ。そういう事は控えよ。

 

「あ~……この前テレビで特集組んでたアレ食いたい」

「ごめんなさいご主人様。『野生のワニ肉ステーキ~タルタルとアリソースを添えて~』は保管庫にワニ肉とタルタルソースが無いから作れません……」

「確かにサバイバー系ティズガパリーチャンネル見たけどよ、絶対それじゃないって分かってるだろ。ってかアリソース何とかなるのかよ。ある意味いつも通りで安心したわ」

「むぅ、快丁君は私をほっておいて無機物に話しかけるんだ……」

「あぁ?何言ってんですこのクソビッチが。ご主人様にそのだらしねえ脂肪の塊近づけないでくれます?ご主人様に近づいていい脂肪は私特製のステーキの脂身だけですよ」

「お前がなに言ってんだ箱物家電この野郎。ステーキ以外の油モノ食わせろ」

「そこなの?」

「健全な男子にとって肉と油モノは最重要やろが」

「うーん……まあ、私的にはドロッドロの特濃絞りカルピス(意味深)があれば……」

「それは貴方だけです」

 

 閑話休題

 

「雄英体育祭!一緒に見よ見よ!」

「まさかその為に家に来たと?」

「んー?それだけじゃないよぉ?快丁君さえ良ければぁ……ねえ?()()、シようかなぁって」

 

 そう言って意味深な手の動きをする吸魅。

 

「……気分じゃないな」

「えぇー?シたくないのぉ?ふぅん?じゃぁー……」

「っ、ちょっ!?」

 

 吸魅の尻から生えている長い尻尾が、いつの間にか俺の腰に巻き付いていた。そしてその見た目からは想像も出来ない怪力で持ち上げられ、そのまま後ろから抱き締められていた。

 

「シたくなるまで待つもーん」

「……」

 

 今、俺の背中には大きく実ったスイカが押し付けられている。これに対して期待とかその他諸々を膨らまさない男がいるだろうか、いや、無「あ!選手宣誓始まるよぉ!」

「お待たせしましたご主人様!モーニングステーキ500gと肉サラダです!」

「朝から重いっ!?」

「それと駄肉にはカルピス原液ですドーゾ」

「わーい丁度お腹空いてたとこなのー!」

 

 そう言ってコップになみなみと注がれた原液をそのままゴクゴクと飲み干した。

 

「うーんやっぱカルピスは原液に限るわねぇ!」

「嘘だと言ってよバーニィ」

 

 そんなやり取りを尻目に、画面の中にいるつり目の爆発頭が選手宣誓をした。

 

 

 

 

『せんせー。俺が一位になる』

 

 

 

 

「っかー!なんで最近のガキは、どいつもこいつもナマイキなんだっつーの!おーい!もう選手宣誓終わったぞー!?見ねえのかー!?」

「五月っ蝿いわね!見ないに決まってるでしょ!?貴方結果の分かりきった競馬でも楽しむ趣味でも有るのかしら!?」

「あ?結果が分かってるならトップ馬がどうやって勝つのかじっくり見られるじゃねえか!」

「……あっそ。もういいわ、貴方に聞いた私がバカだったわ」

「ああん?なんだ見ないのかよ」

()()()()()よりこっちのほうが重要よ。待ってて私の王子様!今会いに行きます!」

「あ、お前がやってるオンゲー。今臨時メンテ中だぞ」

「……は?」

『さて、運命の第一種目!!今年は……コレ!障害物競走!!』

「なんでもソコのゲーム会社が不滅の処刑人に襲撃されたらしい。ま、勝手にそのヴィランを模したキャラクターを造り上げりゃそらそうよ」

「そんな……ことが……」

「ま、臨時メンテがそのまま運営終了とならなきゃいいがな」

「あ、あぁ……嘘よ、嘘だと言って……」

「う、そ」

「黙らっしゃい!!貴方に何が分かるのよ!私の生き甲斐だった王子様にもう会えない気持ちが分かる?!」

「(本当に運営終了するんだな)まあイイじゃねえか。ほれ、一緒にテレビ見ようぜ。つーかお前もいい加減そのドロドロのゲロみたいなもんじゃなくて肉食え肉。内臓もそこそこ良くなってきたんだろ?」

「はあ?なんでこの完全栄養食を手放さなきゃならないのよ。コレ一つで1日分の栄養素全て摂れるのよ?」

「確かに凄いが、見た目ゲロじゃん。食いたくねえわ」

「ふん、貴方みたいな不合理の塊には理解出来ないでしょ「お、イケメン」何処っ!?」

 

「『イケメン』の単語に猛反応示すお前程じゃねえよ。ほーら座った、座った」

「っ、バカっ、離しなさいよ!」

「昔、昔。まだ人が個性を持たない頃のはなし」

「誰が『話せ』っつったのよ!」

 

 

 

 

『さあさあ位置に着きまくりなさい……』

 

 

 

 

「HEY酒呑boy!Lookup!」

「五月蝿いぞブラッディマリー……こちとら二日酔いなんだ……」

「HA!!酒呑boyと抜け駆けシッポリしてたJudgmentネー!」

「いいかブラッディマリー、人は尻から酒を飲むと死ぬ……」

「What!?ナニをしてたデスカー?!」

『ブラッディマリー、バッドラム、キミ等ほんとにうるさいヨ。ほらもうスタートしてるじゃないカ』

「Oh!!Soooo……Quicklyネー!フライングしてるヨー!」

「雄英体育祭とは言え……この手の横紙破りは珍しい……何故なら、あくまでも体育祭はプロヒーロー相手にアピールする場所……うっ、」

 

 

ポッ

 

 

「……ふう、すっきり……ん?どうしたお前達」

「NOOOOO!!目がーっ!目がぁー!」

『フッハハ、閃光弾とは実に小癪だネ!』

「何処見て言ってるんだコークハイガール」

 

 

『なぁぁんとまさかまさかの閃光弾んんん~~~!??これには一年生徒どころか観客も教師も全員KO~ッ!!』

 

 

「Hmm……雄英体育祭って小道具の持ち込みはOKデシタっけ?」

「サポート科のみ自分が作った物限定で、っていうルールがある。普通科には何もない。なんて公平なルールなんだろうな?」

「視線誘導のテクニック。閃光弾のタイミング。そして即座にルールの穴を見つけ、そこを突く判断力と行動力。だが、それらを支えているのは事前の入念な準備と予想だ。雄英体育祭で結果を残すために、手段を選ばない執念……。間違いない、奴は普段から相手の嫌がる事を考えているクソ野郎だ」

『アッハハ~!宵執君がそこまで言うなんて、よっぽどの屑人間なんだネェ?』

 

 

『なぁぁぁんと!!?サポート科の……あー、誰だ?とにかく、独走状態のサポート科ボーイはコース唯一の出口をなんかよく分かんねえモンで塞いじまったあああああ!!!』

『っ、目が……。奴は……サポート科F組、魂魄 毒模之。ヒーロー科の試験を受けたようだが落ちたようだな。それと……一ヶ月に満たない内に自作のサポートアイテムを何十と作成しているようだ』

『マジかよ!?ってかイレイザーお前なんでンな事知ってんだ!?』

『手元に生徒全員分の資料がある』

『マジかよ!?お前意外とマメだったんだな!』

 

 

「フン、酒呑様の言う通りの大した執念の様だ。だが、あの程度のサポートアイテムなぞこの世界には幾らでもある上に効果もイマイチだ。闇ブローカーにでも行けばよりコンパクトで目を焼き尽くす火力の閃光弾が買えるだろう」

「Ahh……顔も身体も全然好みじゃないデース」

『別にどうでもいいヨ。ボクには宵執君が居るからネ!』

「……ああ?偶々酒呑様の目に留まっただけのイモ娘がこの私を差し置いて何言ってんだ?」

「fuck off!!酒呑boyは私のモノデース!!」

 

「黙れ」

 

「お前等は俺の所有物(モノ)だ。生意気な口を閉じろ」

『ふぁぅ……ン、まあ宵執君が言うなら仕方ないかナ?』

「っ、は。出過ぎたマネをお許しください」

「んっ、は、Aaa……My master……♥」

「ふん、重要なのは高校生程度でも作れる程度の技術とコスト。ローコストなら当然販売価格も低い。そしてもし大量生産可能……ときたら、今のヒーロー社会はガラッと変わるだろうよ」

『ンンン?何故あの程度のアイテムが大量生産可能なら今の社会が変わるんダ?』

「不公平で歪んだヒーロー社会はどいつもこいつも『一点物』に拘りやがる。ヒーローだけじゃねえ、サポート会社もな。まあある種当然の帰結だ、ヒーロー一人一人が本来の意味での『個性』に力を入れるんだから、ヒーロー()の要望に応えるのがサポート会社(メーカー)の仕事だ。そんな時代が長く続いた。つまり今のヒーロー共には『一点物』が当たり前になってんだよ」

 

 

『オイオイオイ!?魂魄の奴、更にサポートアイテムを取り出したぁ!!?』

『魂魄は両手で抱えられる程度の大きさの物をかなり小さくして持ち運び出来るようだ。便利と言えば便利だが、強い個性かと言われるとそうじゃない。事前の準備がモノを言う個性だな』

『まるで四次元ポケットみてえだな!!そうこう言ってるうちに魂魄は取り出したサポートアイテムを装着した!!なんだありゃぁ!?』

『脚部に装着するもののようだ。動作を見る限り走る速さをかなり上げる事が出来るようだな』

『パワードスーツって奴だな!それにしてもすげえ速さだ!早過ぎてカメラロボでも捉え切れてねえぞ!!?』

『既に第二関門入口まで来たぞ』

『魂魄ぅ!?ちょっとは他の奴に遠慮してぇ!!!他のヤツまだスタジアムから脱出してねーから!!?』

 

 

「其処に、単一のデザインだが低コストでお手軽に()()()()()()()の出来るコスチュームやサポートアイテムの類が世界に出回ったら、どうなる?」

「Hmm……戦闘が苦手なヒーローでもヴィラン退治に参加してきそうデース!」

「逆に災害救助に向かない個性でも災害現場に向かう……とかでしょうか?」

『なるほぉど。つまり宵執君が言いたいのは……偽ヒーローの跋扈……ダロウ?』

「少し、違う。確かに偽ヒーローは増えるだろうが、それは一時的なモノに過ぎない。むしろ、長い目で見ればヒーローの数は減るだろう」

「How come?」

「大抵のヒーローは只でさえ政府からの少ない歩合制給金を取り合ってるんだ。そこに一気に偽ヒーローが溢れてみろ。まともな給料を得ることが出来るヒーローがどれだけ残るだろうな?」

「ほう、つまりその()()()なヒーロー以外はヒーロー活動もままならないフリーター生活に堕ちるとお考えですか?」

「フリーター生活に落ち着けばまだ良い方だな。一度自分の個性による暴力の蜜の味を知ったら易々と手放せない……ヴィランであれ、ヒーローであれ」

『つまり、元ヒーローのヴィランが増える……カ』

「Sounds good!つまり世の中が大混乱に陥るネー!」

「そう、そしてその大混乱の中でこそ革命の光は激しく燃え上がる」

「……いよいよですか」

「Yay!!世界を変える時はすぐソコデース!!」

『フフフ、僕は宵執君にずっとついて行くよ』

「酒呑童子様」

「酒呑boy!!」

 

「「『 ご命令を 』」」

 

 

 

 

『ここでヒーロー科A組の二人が漸く第一関門!急げお前等!サポート科に負けたらヒーローの名折れだぞ!』

 

 

 

 

「へへへ、天下の雄英も小道具に勝てないなんてね。おかしい話さ」

「ヴィラン連合を退けたっつー話も所詮眉唾か」

「へへ、ヴィラン連合とかチープな名前の癖に、なかなか強かったねえ。ま、僕等のほうが強いんだけど」

「あのワープ野郎さえ殺せれば逃げられなかったが……まあ、いい。どうせ近い内にまた接触してくるだろう」

「へへへ、ヴィランが徒党を組むなんて反吐が出る」

「全くだ」

 

「……っ、この……化け物……っ!」

 

「へっ、化け物……ねえ?なら僕はこう返そうか。『この人間め!』ってね」

「分かりきったことをわざわざ口に出すんじゃねーよ。犬に『犬め』と言うやつがいるか?」

「僕達はこう見えて普通の感性を持ってるんだよ?素手でビルを解体する奴がどう言うやつかなんて分かりきった答えさ。そう、化け物だよ」

「ついでに不死、不滅。火山に落ちようが宇宙に飛ばされようが俺等は死なないし、蘇る。流石に太陽に落とされりゃ重力圏から脱出出来ないかもな?」

「そんな僕等に『化け物』だなんて……誉め言葉かな?」

 

「っ……!た、助けて……誰か……」

 

「さあて?このビルが派手に解体されたのが、だいたい30分位前かな?」

「それで、近場の事務所からヒーローが飛んで来たのが20分前だ」

「次々来るヒーローを片っ端から斬り殺したのが10分前かな」

「解体したビルからまだ生きてたテレビを引っ張り出したのが5分前。唯一生き残ったお前を椅子にして体育祭を見始めたのも同じくらいだ」

 

『魂魄!もう最終関門に着いちまった!頼む足止めしてくれ!一面地雷原!怒りのアフガンだあああ!!』

『魂魄の奴また飛んだぞ』

『分かってたよチクショウ!!魂魄お願いだから他の奴に見せ場を残してくれ!!』

 

「ほら見てみなよ、画面の奥にいる『ヒーロー』共を。こうして何処かで悲劇が起きてるのに、呑気に実況ごっこをしているじゃないか」

「おっと?今画面に写ったバカでかい錨は『キャプテンアンカー』のじゃないか?自分の縄張りがこうして荒らされてるってのに体育祭見学とは、呑気なもんだな」

「へへへ。ほら、どうした?タスケテー、キャプテンアンカー!って言ってみなよ。もしかしたら助けに飛んでくるかもよ?」

 

「っ……!っぅ……!」

 

「あーらら、泣いちゃってまあ。エーンエーン、ヴィランが怖いよー、助けてヒーロー。ってか?」

「へへ、馬鹿馬鹿しい。呑気、呑気なもんだよヒーローも、ヒーローに助けられる側の奴も!」

「こうしてる間にもお前の命が潰えようとしてるってのに、誰かに助けて貰おうなんざ都合の良い妄想にしかならねえのさ。誰かじゃねえ、自分で自分を助けろよ、なあ?」

「へ、まあぬくぬくと平和のぬるま湯に浸かってた怠惰な一般人にゃ無理かもねぇ?何かあってもヒーローが助けてくれるさ。だから自分が死ぬ筈が無い。なんて都合の良い解釈を持って」

「ははは、こんな世の中だ。いつ死ぬかも分かんない世の中だ。それなのに他力本願にのうのうと生きていられるなんて甘々だこと」

「ほら、テレビの向こうでも、まさか今日死ぬなんて欠片も思って無い奴等が大勢さ。愉快、愉快だなあ」

 

『ああ……。魂魄、普通にゴールしやがった……』

『私情挟み過ぎだろ』

『だけど見てみろよイレイザー!スタジアムには未だにスタートを切れてない生徒だらけだぞ!』

『魂魄一人にいいようにやられ過ぎだ。閉じられたスタートゲートを通らなきゃいけないなんて決まりは無い。通れないと判断したんなら他の出口にすぐに向かえばまだ可能性はあっただろう』

『いや、そりゃそうかもしんないけどよ……『コースさえ守れば』なんて言われてるんだから躊躇するだろ普通』

『魂魄のフライングスタート。そして大声でルールの再確認をすることで他の奴等のフライングを誘発。ほぼ全員の注目を集めてからの閃光弾。そしてトドメの出口封鎖。もはやルールはほぼ機能してない、混沌とした状況の中で自分の中の『普通』ってモノに準じる事に何の意味がある?必要なのは的確な判断を下す決断力だ。少し遅かったが、現に二人スタジアムから脱出してるだろ』

『おおう、愕然としてる生徒達にキツイ一言だぞそれ……』

『ヒーローとして活動するなら状況の把握と決断は一瞬でしろ』

 

「……ああ」

「……へ、まさか本当に小道具程度に負けちゃうなんて。愉快、愉快だねぇ……」

「どうする?」

「どうしようか?」

 

「ひっ、ギィっ!?」

 

「ヒーロー養成校なんて、所詮名ばかりか。無様に、実に無様に負けを晒すなんてな」

「へへ、あーあ、あんなに大差をつけられて負けるなんて、しかもあんな醜いデブに負けるなんて」

「ああ、ヒーロー。ヒーローじゃあないなあ。無様に負けるのはヒーローじゃないなあ」

「偽物、贋者、ニセモノだねえ。あんなニセモノが、のうのうとヒーローを目指す?」

「許されない」

「許されるべきではない」

 

「ギィアアアアアッ!!!」ミシッ、ブシュッ

 

「ハハハ、ニセモノが跋扈する世界は間違っている」

「へへへ、なら僕等で正さないと」

「可哀想な奴等だ。正しいヒーローに導かれなかったから間違えた道に落ちていった」

「でも僕等は優しいから。最後のチャンスを与えよう」

 

「あああ痛い痛いイタイイタイイタイィィィ!!!」ブヂィッ

 

「ヒーローは必ず勝つ。絶対、何があっても。どんな理不尽にも勝つ。だからそう、俺に勝って証明してくれ。ヒーローだと」

「ヒーローは必ず勝つ。絶対、何があっても。どんな理不尽にも勝つ。だからそう、僕に勝って証明してくれ。ヒーローだと」

 

「許して!許してください!!お願いしま」バヅン

 

「「()に勝って証明してみろ!英雄(ヒーロー)だと!!」」

 

 

 

 

『俺は』

 

 

 

 

 畜生め!何で態々隠れながら街頭テレビを見てるっつーのにデブしか映さねーんだ!ファック!

 もっとこう……エロイ女の子映せボケェ!!

 オイラ知ってる!ヒーロー志望の強い女の子は皆可愛くてエロイって事知ってる!だから映してオナシャス!!

 

『俺は、ハッキリ言って運動能力に自信は無い』

 

 んなこた見れば分かるんだよぉぉぉ!!帰れデブ!家に帰ってシコって寝ろ!いいからおにゃの子映せってんだよオラァン!!

 

『俺は、ハッキリ言って戦闘能力に自信は無い』

 

 だから何だってんだクソキモデブ!!てめえのデカッ腹なんぞ見とうはないんじゃ!くびれあるへそ出しエロボディが見たいんじゃボケナス!!

 

『だが、それでも俺はこうして一位を取った』

 

 なにかっこつけた言い回ししてんじゃボケカスゴラァ!!つーかテレビ局テメーこんな汚物映していいとおもっとんのかカス!

 

『何故一位を取れたか?決まっている。誰もが解りきった答えだ』

 

 知ったこっちゃねえんだよ!!いいからおにゃのこ出せってんだ!オイラ知ってる!ヒーロー科の女の子皆可愛くてエロイの知ってる!だから見せてくださいお願いします!

 

『サポートアイテム。俺は只の小道具の力を使っただけでこの競争を勝ち抜いた』

 

 ファァァァック!!クソデブボケカスこの野郎!テメエが喋るたびに腹ぽよぽよして面白いんじゃボケクソ!!

 

『毎日鍛えられ、ヒーローの卵と持て囃されている奴等を抑えて、な』

 

 どーでもいいんじゃダラズ!退け!そしておにゃのこのおっぱい見せろ!

 

『俺は』

 

 ああああああああ俺にもエロい事オールオーケーなドスケベボディの彼女欲しいなあああああ!!

 

 

 

 

『俺は、この結果を順当なモノだと思っている』

 

 

 

 

「ふぉふぉふぉ、ありがとうなスポットライト」

「いえいえ、これくらいでしたら無駄に体力の余ってるヒーローに任せてください」

「いやいや、それでもじゃよ。すまんのう、この歳になると庭の草刈りもままならん」

「……の割にはこの前エロ本買ってましたよね。もう90にもなるのに元気だなあ」

「フォッ!?そ、その事は家内に内緒じゃぞ?」

「言いませんよ、言える訳無いじゃないですか」

「ふぉふぉ、この歳でも立つモンは立つんじゃ」

「それは貴方だけだと思いますがね……」

 

 爺さんの家の草刈りをしながら会話をする。ヒーロー()()()活動ではないが、それでも目の前の人が笑顔になるのだ。ならばやらなければヒーローじゃない。そうだろう?

 

「ところで爺さん。今日は雄英体育祭ですが見ないのですか?」

「ああ、そうじゃのう……ワシは見たいのじゃが、家内がな……」

「あ、そういえば婆さんはその手の争い事は好きじゃなかったですね」

「そうなのじゃよ……だから後で録画した物を見るわい」

 

 俺も正直言って雄英体育祭を見る気はしない。何故なら俺より遥かに年下の奴が俺以上にド派手で強い個性を使って勝ち抜いているのを見ると心が苦しくなるからだ。だから、見ない。

 こんな俺でも雄英の卒業生であり、雄英からの職場体験枠が二人分あるにはあるのだから体育祭を見るべきなのだろうが、それでも辛いものは辛いのだ。だから今年も俺からの指名は無し。だが学校側で決める、指名が来なかった生徒用に用意される職場体験枠としていつも生徒を受け入れざるを得ない。

 こんな俺の何がいいのか、雄英は毎年必ずと言って良い程二~三人職場体験で俺の所に連れて来る。内訳はその年によってバラバラで、去年は三人共一年生だったが、一昨年は二年生二人に一年生一人だった。

 一昨年一年生って事は今年で三年生か。あの子は元気にしているだろうか。中々にインパクトのある子だったからよく覚えている。

 個性の副作用とは言え、いきなり素っ裸になる生徒なんて忘れられるわけもないか。

 

「スポットライト……草刈りありがとぉね。はい、お茶沸いたから飲んできな」

「おっ、婆さん、ありがとうございます」

「ふぇっふぇっふぇ、羊羹もあるからね、食ってきな」

 

 自分でも変わってるとは思うが、俺は暑い中普通に淹れたてのお茶が飲める派だ。勿論冷たいのだって飲めるが、どちらかと言えば熱いお茶が良い。それは草刈りで汗を流していたとしても変わらない。

 

「いやぁ、婆さんの淹れるお茶は美味しいですね」

「ふぇっふぇっふぇ、褒めてもなんも出ないよぉ。それよりいいのかい?こんなゆっくりしててさ」

「はは、良いんですよ。日が出ている内はこの町は平和ですからね。やる事が無いんですよ」

「ふぉふぉふぉ、そりゃあスポットライトが見回りに出てくれるからじゃろ。最近の若いモンはやれヴィランがーだの、やれ救助活動だーだのと華々しいモノばかりに目を奪われる。ヒーローっちゅうのはもっと地味な活動から始まるモンじゃ。だのにおぬしはキチンとそういう事が出来とる。立派じゃわい」

「ははは、爺さんに褒められるなんて、感激の余り泣きそうですよ」

「ふぇっふぇっふぇ、謙遜なさるな。スポットライトのお陰で昼はゆっくりできるんじゃから」

 

 謙遜でも何でもない。俺にはそういう地味な活動しか出来ないのだから。

 もし、万が一この町で大きな災害やヴィランによる大規模破壊が行われたとしたら。俺に出来る事なんて殆どない。精々人より鍛えられた身体を使って駆け回る位しか出来ない。倒壊した家屋を持ち上げたり、押し寄せる火の海から大勢の人を救ったりなど出来やしないのだ。

 この町が昼でもゆっくりできるというのは、俺の前任の威光がまだ残っているからだろう。俺自身が何かしている訳でもない。ただ運よく昼に大きな事件が起きていないだけってのもある。何故か夜はそこそこの頻度で犯罪が起きるから時々「スポットライトが夜もパトロールしてくれれば治安も良くなるんだけどねぇ」と言う奥様方も居るが、それは違う。そもそも夜パトロールするヒーローは俺以上に優秀なヒーローなのだから、ソコに俺が顔を出す意味なんて無い。それ以上にそのヒーローのナワバリに入る必要も無い。

 

「そういえば聞いたかの?先日もそこのコンビニで強盗が入ったらしい」

「勿論聞き及んでおります。その強盗はすぐヒーローに確保されたとか」

「そうなんじゃよ。それは勿論良いことなんじゃが、最近多いと思ってのう。なんとか事件が起きる前に解決できんもんかのう?」

「……爺さん、それは」

「ふぇっふぇっふぇ。爺さんや、それはスポットライトに言っても詮無き事よ。スポットライトも人間じゃ。朝起きたら夜眠る人間じゃ。ワシらにとって昼平和じゃったらそれでええじゃろ?」

「ふぉふぉふぉ、確かになぁ。夜はワシらは寝るだけじゃからの」

 

 俺に実績なんて一切ないというのに、どうしてここまで信頼されているというのか。茶を啜りながら少し考えるも、やはり心当たりなんて無かった。

 

「折角じゃ、昼飯も一緒に食べていかんかね?」

「ははは、有り難いですがまだパトロールの途中ですからね。いくら暇だとはいえお昼までご馳走になる訳にもいきませんよ」

「ふむ、そうか。残念じゃのう」

「ふぇっふぇ。悪いのう、こんな重労働を任せて、茶と羊羹しかだせんでね」

「いいんですよ。寧ろ困った事があったら何でもいいんで相談に乗りますよ」

「ふぉふぉ、頼もしいのう。ただお主そう言ってこの前三雲さんの所で配管工の真似事をしておらんだったか?」

「はは、まあ軽い水漏れとかだったら直せますが」

「ふぇっふぇっふぇ。雄英では水道工事の授業でもしてるんか?」

「まあ、似たような事なら災害救助の授業で」

「ふぉふぉ、お主ヒーローじゃなく何でも屋をやった方が良いんじゃないかの?」

 

 その言葉は俺に刺さる。

 

「ははは、まあヒーローを続けられなくなったら考えますよ。それじゃあそろそろパトロールの続きに行かせてもらいます。お茶と羊羹、ご馳走様でした」

「ふぇっふぇっふぇ、また来なよスポットライト」

「ふぉふぉふぉ、またおいでなぁ」

 

 爺さん達から別れ、パトロールを再開する。パトロールと言っても、今日外を出歩いてる人なんてかなり少ない。当たり前だ。あの老夫婦や俺は例外だとしても、大抵の人は生で雄英体育祭を見たがる。ましてやあんな事件があった一年A組を一目見たいと思うのも何ら不思議ではない。

 ああ、憂鬱だ。きっとヴィランの襲撃を受けても、返り討ちに出来るその実力はきっとプロになっても遺憾なく発揮するのだろう。優秀なヒーローが増える事はより平和な世界へと近づく一歩になるのは頭ではわかっているのだが、同時に日々生きる糧の奪い合いの相手と考えると心は沈んでいく。

 今は偶々プロとして細々と生きていけるが、これから先どんどん後輩が増えていけばそれだけ食い扶持が減っていく事に繋がってしまう。元々減りようもない程と思えばそうでもないが、それでも憂鬱なものは憂鬱なのだ。

 俺の心など知った事かと空は青く澄みわたり、今日も平和だと小鳥は歌う。だがきっとこの空の向こうには悲劇に震える誰かが居て、悲劇に立ち向かう誰かが居るのだろう。自分は英雄なんて物にはなれないのだと雲が嗤う。悲劇をぶち壊す勇者にもなれないのだと蒼き月が嗤う。

 

 それでも。

 

 俺は、それでもプロヒーローを続ける。手の届かない所の悲劇は、手の届く誰かに任せよう。俺が出来る事なんてたかが知れてる。でもその出来る事で、日々の不安という薄闇を晴らすことが出来るのなら。俺は輝き続けよう、このスポットライトで。どこまでも。

 

 

 

 

『偽物のヒーローの時代は、終わりだ』

 

 

 

 

「……キヒッ、なあナイトキル。俺が今、雄英に特攻したらどうなるかなぁ?観客や警備のプロヒーロー共全員悪堕ち出来るかなぁ?」

「止めときなさいよ。雄英にはあのオールマイトが居るし、個性殺しのイレイザーヘッドとかも居るわよ」

「へ、へへ。ヒーロー、ひぃーろー……。うま、うま」

「ッチ、相変わらずその犬キモイな」

「アンタほどじゃないわよ。ジャック!外に出てろ!」

「へ、へへ。あーい」

「キヒッ、すっかり飼い主が板についたじゃねえの?いい加減連れて帰れば?」

「はあ?誰があんな年中発情犬なんて連れて帰るのよ。寝込みを襲われでもしたら大変だわ」

「キヒッ、未だに大事に持ち続けてる処女を貰ってやる相手なんてそうそう居ねえだろォ?」

「私だって初めての相手くらい選ばせて……」

 

「ゴメン、今の無し」

「キヒッキヒッ!お前マジでその年で処女かよ!!」

「やっぱ殺してあげるわ」

「キヒヒッ!やってみろ根暗処女!マインドハッカー!パニッシュメント!」

「『止まれ』」

「『ライト・オブ・ジャッジメント』」

「っづあああああ!!!」

「キヒッ!マインドハッカーとパニッシュメントの個性コンボはお手軽で強力ですなあ!」

「ガハッ、ゴホッ……この……クソ野郎……!」

「キヒヒッ!!まだやるのかァ?」

「上等じゃないの……!ジャックナイフ!狩りの時間よ!」

「へ、へへ!あーい!」

「マインドハッカー、パニッシュメント。適度に甚振れ!」

「「 了解 」」

 

「まあ、お前等が死のうが生きようがどうでもいいんだよ。なあ。俺を殺せるのは英雄だけだ。キッヒヒ!諸悪の権化(ラスボス)諸悪の権化(ラスボス)らしくより強い悪意を振り撒くだけだ!キヒヒャハハハハ!!!」

 

 

 

 

 ◇

 

 

 

 

「あ”あ”ぁ!?このデブテメェラッキーパンチ一発で調子乗ってんじゃねえぞボケェ!ヤオヨロはん!大砲!大砲出せ!()()()()()にしてやる!」

逆撃(ぎゃくげき)さん!?全国の皆様が見てますのよ!?」

「妨害行為どころか只の攻撃とかやっちゃダメな奴や!」

「やかまっしゃいチャコちー!僕ぁあの腹立つデブをぶっ飛ばさなきゃきがすまねえんじゃあっらしゃい!!」

「逆撃!?アンタいつものキャラ何処行った!?」

「やっべえ!?ツッコミ属性の逆撃が暴走してんぞ!轟ぃ……はもうスタジアムから出てた!?」

「何をふざけているんだ君たち!まだ競技は続いている!何とかしてあの出口のラバメントボンドとやらを壊すか他の出口を探してコースに出なければ!」

 

「……それもそうだな!」

「「「 切り替え早っ!? 」」」

 

「この逆撃(ぎゃくげき)反打(はんだ)!クールに現状を打破するぜ!」

「いや、逆撃お前そんなキャラじゃなかったでしょ」

「お黙りジロきち!今は手を組んででも状況を改善せねばならぬ時!」

「てか早く出口に向かった方が良くない!?B組の皆が他の出口に向かってるよー!?」

「其処なのだよハガやん!他の出口は今、B組を始め他の科の生徒が一斉に向かっている!つまりこのスタジアムの狭い通路という迷路を攻略するには誰よりも先んじなければならない!だがそれはもうB組に先を越された時点でお手上げ状態!」

「(誰かが騒ぐせいでな)」

「(誰かさんのせいだな)」

「(誰かが余計な事言わなければな)」

「だからこそ!ここで他の生徒達にはない、僕達が最も優れている所を活用するべきだと提案する!」

「優れた所って!?」

 

「A組の結束力だ!」

 

「結」

「束」

「力ぅ~!?」

「僕達は力を合わせてあのヴィラン連合を退けた!大怪我をした奴もいるが、それでも全員死なずに生き残れた!僕達なら、どんな困難でも突破できる!」

「っ……!」

 

「断言するッ!僕達は、負けない!!」

 

「っっっ~~~!!ああもう!!なんか知んないけど更に燃えてきちゃったじゃん!!」

「あんな道具に負けっ放しじゃぁヒーロー科の名折れだよな!!」

「そうだ!オレ達があんなオモチャ程度に負ける訳がねえ!」

「いよぉっし!一位はあのデブに取られたが、この後の競技で取り返せばいい!!」

「おぉしその意気だぁ!メガネ君!一発号令掛けろぉ!」

「っ!よ、よーし!皆、体育祭、勝つぞ!」

「「「 おおー! 」」」

「勝つぞ!!」

「「「 おおー!! 」」」

「勝つぞォ!!」

「「「 おおォー!!! 」」」

 

「(……いや、号令掛けろとは言ったがよ、何も三回もやらんでも……)」

「(逆撃君!シィィィ!!)」

 

 

 ◇

 

 

 作戦は超単純。他の組の奴等は態々狭い道を大回りして行ったのだ。ならば単純に最も近い道を切り開けばいい。そう、このラバメントボンドとか言う謎物質をぶっ壊す。その足でそのままコースを駆ける。馬鹿電気でも理解できる単純さだ。

 

「なんで俺ディスられたの!?」

 

 そして、ゴムとセメントの両方の性質を持っているとかいうコレ。触った限りだとコンクリの如く硬いが、いざぶち壊そうとしてもぶん殴るだけじゃあゴムタイヤを叩いたかの如く弾かれる。ならどうするか。決まってるだろう!

 

 ()()だッ!!

 

「で、出来ましたわ!簡単な作りですが、逆撃さんの言う通りの物が作れました!」

「よぉくやったヤオヨロはん!撫でて遣わす!」

「それセクハラや!」

「お、おい逆撃。これ本当に俺じゃねえとダメか!?そこそのまま八百万に作ってもらった方が良くねえか!?」

「馬鹿野郎キリたん!()()はお前が微調整して弾かれないようにすんだよ!」

「キリたんは止めろ!だからってお前……俺をドリルにすんじゃねえええええ!!!」

 

 作りはこうだ。ぐるぐる回る部分にキリたんを固定。キリたんは硬化してガンガン掘り進む。そしてその部分を回す機構は……。

 

「頼んだぜサトっつぁん!お前のシュガードーピングに掛かってる!」

「いやいやいや!俺に切島を処刑しろって言ってるもんじゃねえか!」

「馬鹿野郎!お前仲間を信頼できねえのか!?同じクラスってだけじゃねえだろ!僕達はあの死線を潜り抜けた戦友(トモ)じゃねえのか!?」

「お前良いように言ってるけど只代案考えるの面倒なだけじゃないよな!?」

「……ぼ、僕達はあの死線を潜り抜けた戦友(トモ)だろう?そんな訳がないじゃあらしまへんやんか」

「口調おかしくなってるぞ!?」

「おい!それで俺達は何をすればいいんだ!?」

 

 セロリアンが出番が欲しそうな目でこっちを見ている。

 大丈夫、出番はあるから。

 

「セロリ、なのです、オジー、トコロ、お前達はこの機械を押し込む役目を任せよう」

「せ、セロリ?」

「なのです……って俺の事?」

「オジー……」

「……トコロ?」

「(瀬呂り、(なのです)尾白(オジー)、トコロ……ジョージ(障子)……)」

 

「……ブフッ!?」

「耳郎ちゃん?」

 

「さあ時間が無いぞ!キビキビ動け!」

「お前は何もしないのかよ!」

「馬鹿野郎!キリたんドリルじゃ所詮一人分程度も穴が開かねえだろ!穴が開いたところを誰が押し広げるってんだ!?」

「だからキリたんは止めろって!」

「さあさあ!行くぞ、作戦開始ィ!!」

「マジか!?おいマジか!!?マジなのか!?」

「っ~~!!!スマン切島!俺も体育祭で勝ちたいんだ!今度甘いモン奢るから許してくれッ!」

「砂藤!?頼む一旦まってくれれれれれれれれれれれれれれれ!!!」

「ウオオオオオオオオオオアアアアアアアアアア!!!!」

 

 ついにドリルが回り出す!サトっつぁんのスーパーパワーでゴリゴリと高速回転するキリたん。

 あ、イカン。ちょっと軸がぶれてますねコレ。

 

「切島さん!しっかり真っすぐ身体を伸ばさないと弾かれますわ!?」

「おぉおぉおぉおぉおぉおぉお!!!?」

「切島ぁ!頼む根性見せてくれぇ!!!」

「切島!頑張れぇ!!!」

「切島ぁぁぁ!!!」

 

 A組の皆が声を張り上げてキリたんを応援する。応援が聞こえているのか、ちょっとづつだけど姿勢が良くなっていく。

 

「切島君!頑張ってくれ!キミに掛かってるんだ!」

「切島君!頑張って!!」

「切島君!」

「切島ぁ!!」

「うぉあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!!」

 

 キリたんの背筋が、完全に真っすぐになった!

 

「今だドリル隊!前進ッ!!」

「っ!クッソお!」

「切島!すぐに助けるからな!」

「少しだけ我慢してくれ!切島!!」

「切島ッ!!当たるぞ!気合い入れろォ!!!」

「あぁあぁあぁあぁあぁあぁあぁあ!!!」

 

 ギャリリリリリリィィィィィ!!!

 

 耳障りな音を大きく立てながらキリたんドリルはラバメントボンドに突き立っていく。

 いいぞ!今の所は作戦通りだ!頑張れキリたん!

 

「切島ぁ!!」

「切島君!!」

「切島あ!!」

「切島ちゃん!!」

「頑張れッ!切島君!!」

 

「観客の皆様ッ!皆様も一緒にご声援をお願いいたします!!せぇ~の!」

 

「きーりっしま!」

 

「きーりっしま!」

「皆も一緒にぃ!」

「「きーりっしま!」」

 

「「きーりっしま!」」

「はいもっとぉ!」

「「「きーりっしま!」」」

 

「「「きーりっしま!」」」

「腹から声出してぇ!」

「「「「 きーりっしま!! 」」」」

 

「「「「 きーりっしま!! 」」」」

「まだまだいけるぅー!!」

「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」

 

「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」

「皆で一つになってぇ!!」

 

「「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」」

 

 

「「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」」

 

「テレビの前の皆さんもご一緒にぃ!!」

 

「「「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」」」

 

 

「「「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」」」

 

「全世界の皆様もご一緒にぃ!!!」

 

「「「「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」」」」

 

 

「「「「「「「「 きーりっしま!! 」」」」」」」」

 

 

ボゴォ!

 

 と大きな音を立ててラバメントボンドの壁に穴を開けたキリたんドリル。

 

「やりました!遂にやりました!切島君がついにやってくれました!!皆様!盛大な拍手をお願いいたします!!」

 

わああああああああああああああああああああ!!!

 

 五月蠅い位に沸き起こる大歓声。そして拍手喝采の雨あられ。さながら爆撃でも受けたのではないかと言う程の音の波状攻撃。ゲロゲロにまみれてるキリたん。さっきからA組の皆さんから感じるすっごい熱視線。すまんな、視線ばかりはカウンターできひんのや。堪忍してつかあさい。

 あ、ほら。穴開いたから広げよ?ね?アシやん?強酸つかお?つゆりん?その長い舌しまお?ミドやん?その構えこっちに向けないで?

 

 お、俺が悪いってのか?俺は……俺は悪くねえぞ。そうだ、根性がやれって!こんなことになるなんて知らなかった!誰も教えてくんなかっただろっ!俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!

 

「なあ、逆撃君」

「な、なんでしょうウララカマイビューティー……」

「その性根、治そな」

「う、うららかしゃーん?僕の個性は触るだけでも危ないんやでぇ?」

「うん、知ってる。でも、人には例え傷ついても引いちゃアカン時もあるんよ。はいタッチ」

 

 やばい、惚れそうな笑みで僕の身体を触ってきたチャコちー。なんて透き通った笑みなのだろうか。そしてそんな彼女の腕に自動で関節技を掛ける僕。そのまま身体が軽くなる僕。ふい、と手を動かされ関節技をはずされる僕。

 関節技とは前提として、掛ける側の体重が掛けられる側の部位の力以上に無ければ成立しない。そしてチャコちーの個性は無重力。つまりここから導き出される答えとは!

 

「うららか様ぁ!?身体が地面から離れていくんですけどォ!?」

「せやね。もしウチが手ぇ放したらどこまでも飛んでけるよ」

「お考え直しお願いします!!ワタクシこう見えて高所恐怖症なんでございます!」

「へぇ。じゃあ克服するいいチャンスやね」

「ウララカサマァァァァ!!?」

 

 もう既に地面に対して逆立ちするかのように足が浮き上がり飛びそうな僕。間接的にも重力に囚われてるのはチャコちーと繋がってる右手だけである。

 つまりここから導き出される答えとは!

 

「うららか美人!どうかこの手を離さないでおくんなもし!!」

「どしよっかなぁ?」

「お願いしますうららか神!!無敵の個性を持つアテクシでも落下ダメージはアウトなアレで御座いますです!!」

「じゃあちゃんと切島君に謝るんよ?」

「え?」

 

 待った、アレはキリたんの根性を応援するために行った最善手であって決してふざけてる訳じゃ

 

「なんか急に手ぇ開きたくなってきたなあ」

「ゴッドウララカ!仰せの通りに!!ゴメンキリたん!悪ふざけが過ぎました!!」

「さっきからウチの呼び方ふざけてるよね?」

「ごめんなさい麗日さぁぁん!!だからお願いこの手を離さないでェェ!!」

 

「……なんでいきなり夫婦漫才始めてんのあの二人」

「フッ……仲良きことは美しきかな」

「おぉぉぉぉのぉぉぉぉれぇぇぇぇぇ……羨ま死ぃぞ逆撃ィィィィ!!」

「また峰田が発症したぞ!」

「てかそんな事より誰か切島を起こしてくれよ!!」

 

「もう二度と離さない!この手を離したりしない!!」

「いぃ!?誰もそこまで言ってないんやけど!?」

「恋人のように繋がりあおう!(手を固く繋ぎ合う的な意味で)」

「わ、分かったから!ウチもやり過ぎたから!個性解除するから!」

 

「うぅぅ……眠い……だるい……」

「おおぼろろろろろ」

「キャー!?切島さんが寝ながら吐しゃ物を!?」

「ああちょ、八百万!タオル!タオル!」

 

「あぁ~地面。重力にこれほどまで感謝する日が来るとは」

「も、もう!逆撃君はホンマにふざけとるんか!?」

「あ~大地好き。重力大好き。地面愛してる」

「(なんやろ。これはこれで腹立つ)」

 

「君達!のんびりしている場合か!?早くこの穴を広げるんだ!」

「え、あぁ。完っ全に忘れてた。逆撃のせいだからね!」

「俺は悪くねぇ……」

「お前以外に居るのかと」

 

 チャコちーのせいで僕の腰が抜けました。そう言う訳で指示だしに専念する。

 

「あぁ……アシやん、穴に向かって強酸ぶっ掛けて……。メガネ君、脆くなったところを重点的に蹴り砕いて。キラリ、レーザー。ミドリアン、身体壊さん程度にブチかませ。ヤミさん、シャー君でアタック。それ以外の皆はキリたんの看病とサトっつぁんを叩き起こして。はいゴー!」

 

 

 こうして、何とか無事にA組は他の組を差し置いて先に第一関門へと足を進めたのだ。

 

 僕を置いて。

 

 僕を置いて!

 

 酷い!あんな恐怖体験で腰の抜けた僕を置いて皆先に行っちゃうなんて!キリたん抱えて進むんだったら僕も抱えてくれよぅ!お願いウララカマイビューティー!

 思いっきり顔逸らされた。え、僕なんかした?むしろされたほうでは?(逆ギレ

 何とか腰が戻って立ち上がれた頃にボンバーマンがゴールしてきた。煽ってやった。

 

「俺が一位になるさんちーっすwww」

「ブッ殺す」

 

 ()()爆ちゃんが真顔で静かにキレだすという奇行を始める。僕氏、逃走。

 

 

 なんでお前追いかけてくるんですかねぇ。 

 え?お前まさかの二週目?怖っ。スタミナお化けやん?

 足を止めてしまえば爆発三太郎の爆撃の餌食になってしまう。カウンター決められるとはいえ、ボンちゃん相手をするのは拙い。ヒジョーに拙い。なぜならカウンターを普通に超反応で避けるのだ。意味分かんなーい。

 攻撃される→カウンターする→避けられる→攻撃される→カウンターする→避けられる

 というループが発生してしまう。何時かの戦闘訓練で爆GO君と戦った際、僕のカウンターが完全オートだとばれた上、完全完璧に同じ攻撃なら同じカウンターになると、僕ですら知らなかった情報を暴かれてしまった。このままではカウンターにカウンター決められるという格ゲーかよと言わんばかりに負けてしまう。僕自身打たれ強い自信など欠片も無いのにあのスタミナお化け相手に殴り合いは拙い。まだ本選ですらないのにこんな所で殴り合いなんぞできるか。俺は帰らせてもらう!

 そしてさっきからチラチラと他の組の奴等が出てきた。

 

 い~いこと考えちゃったぁ。

 

「HEYそこな少年!」

「っ!?お前は、A組の!?」

「YOU僕と手ぇ組んじゃいなYO!」

「っは!誰がA組なんかと!」

「あそ、じゃあちょっくら投石代わりになれ」

「っはぁ!?なん」

「そぉれ★」

 

「ッ!?クソがっ!?」

 

ボボンッ!

 

 とボンバーマンが僕の投げた投石を避け、タイムロス。これが僕が雄英に入って編み出したカウンタースロー(能動的)。 

 今まで完全自動カウンターだったが、ある程度意識的にカウンターを変える事が出来るようになった。ただしこの技の欠点は、自動カウンターに比べてダメージが圧倒的に少ない事。だが今のこの状況ならダメージは必要じゃない。重要なのはあの爆発三太郎をいかに足止めできるか。そしていかに弾の確保が出来るか、だ。

 ギロリ、と辺りを見回す。先ほどの光景を見ていたのか、僕から離れるように走る他の組達。だが残念、ある程度近づけばほらこの通り。

 

「ぬぅわ!?」

「ッ!ボケがぁ!」

 

 ま さ に 当 た り 屋 。

 だがすまんね、それもこれもこの機動爆発兵器BAKUGOが追いかけてくるせいなのだよ。ふはははははは!!

 

「ちょまっ!」

「あぶねえなっ!!」

 

「たわばっ」

「邪魔だっ!!」

 

「ちにゃッ!」

「退けっ!!アイツブッ殺す!!」

 

 

 

『イレイザー。逆撃といい爆豪といい……いや、もっと言えばさっきの騒ぎといい、お前のクラス本当に何なの?』

『あの……バカ……!』

 

 

 いやぁん寒気が!?

 ロボインフェルノとやらをバクチーに投げつつ僕は障害物競走を駆け抜けるのだった。

 

 

 

 結果、障害物競走、10位。お、頑張った方やん?

 

「逆撃?なんか途中お前みたいな奴に投げ飛ばされた記憶があるんだけど?」

「ねえ逆撃君、ちょ~っと向こうでオハナシしない?」

「……逆撃、話がある」

「逆撃君?ちょっといいかな?」

 

 うん。皆の話の前に一つ、言っておきたいことがある。

 

「これはいわゆるコラテラルダメージというやつだ。爆豪回避目的の為の致し方ない犠牲だ」

「ギルティ」

「有罪」

「オハナシ、しよ?」

「さあいくぞ」

 

 は~な~せ~!!

 

 

『イレイザー!お前ントコのクラスは本当に愉快だな!!』

『逆撃……お前いい加減にしないと除籍な』

 

「そんな!?なんで僕だけ!?こんなの絶対おかしいよ!」

「おかしいのはお前の頭だボケェ!」

「そんな、そんなことないよなミドリアン!」

「……」

「こっちを見ろよミドリアン!!そうだ!キラリ!キラリもそう思うだろ?僕の頭はおかしくないよな!」

「んー……」

 

「今のキミ、全然輝いてないよ★」

「キラァァァァァリィィィィィィ!!!」

 

「お、おい!ヒーロー科がそんな寄ってたかって私刑染みたことしていいと思ってんのか!?」

「……なあ、逆撃君」

「あ!ウララカビューティー!助けて!このままだと僕のライフがゼロになる!」

 

 

「少し頭、冷やそな」

 

 

 

 

 

 

 

『……本当にお前ントコのクラスは愉快だな……』

『……ノーコメントだ』

 

 

 

 

 

 

 




思いつきってやっばい。そう思いました。(小並間)
これだけ書いて本編とはそれほど関係ないです!のスタンスで行きます。悪しからず。



毎朝 快丁

16歳 男

個性:超快便

 製薬会社から毎月のように送られる契約料の使い道に困ってるお年頃。高額納税者リストには乗ってないが、人生の勝ち組ではある。


搾魔 吸魅

23歳 女

個性:淫魔"風"

 背中からコウモリの羽の様な翼が、尻からはつるつるとした尻尾が生えている。
 ちち!しり!ふとももー!を体現するドスケベサキュバス。私服からしてエロ。
 人間だけでなくその他生物の精液もしくはカルピスだけで生きられる。でも普通の食事もする。
 ちなみにかなりのライトゲーマーで格ゲーやレースゲー等では近所のゲーム上手な大人程度の腕前を持つ。勿論意味深な手の動きってゲームの事ですよ?


??? ??

18歳 女

個性:未来操作

 毎日ドロドロのゲロみたいなモノで栄養補給している。消化器官が弱いとはいえ普通の食事もできないことは無いが……
 乙女ゲーの重課金者。
 個性だけ見れば最強格ではあるが、未来は視ようとしない限り見えず、
操れない。意外と面倒くさい発動系個性。


??? ??

25歳 男

個性:??

 未来操作の女の身の回りのお世話をしたり『仕事』の斡旋をしたりと色々やっている。


宵執呑兵衛

18歳 男

個性:アルコール体質

 『鬼の四天王』と呼ばれるヴィラン組織のトップ。単身でもめっちゃ強いが、四天王全員揃うと手が付けられない程強い。


コークハイ・ガール

??歳 女

個性:酒乱ナイフ

 元プロヒーロー『ハイボール・ガール』が闇堕ちした姿。アルコールを摂取すればするほど、鋭く、長く、強靭なナイフを身体から複数出す事が出来る。


ブラッディマリー

??歳 女

個性:吸血強化

 血を飲めば飲むほど強くなる。血液型によって強化される場所が異なる。
 A型:筋力 B型:五感 O型:思考速度 AB型:筋力と五感
 AB型の血液のみ効果が永続する。


バッドラム

??歳 女

個性:相互強化

 個性で『リンク』している相手が強くなったら自身も強くなる。自身も強くなったら個性で『リンク』している相手も強くなる。リンク先は複数指定可能。


犀牙 同仁

19歳 男

個性:死魂憑依

 死んでからかなりの時間が経ち、正気では無くなった。


大生袋 人一

19歳 男

個性:絶対記憶

 身体が完全に朽ち、黒に覆われてもその記憶は一切消えることは無かった。


小性 昇降

おそらくティーンエイジャー 男

個性:個性調整

 生き延びることと女の身体にしか興味がないお年頃。


スポットライト

??歳 男

個性:スポットライト

 自己評価がやたら低めのプロヒーロー。
 自分では碌な事はしてないと思っているが、毎日ゴテゴテしたプロヒーローが同じ時間にパトロールをしているというのはヴィラン予備軍にとってかなりの威圧感になる。
 そして昼の時間の事件発生率から、雄英も一目を置いて職場体験枠を特例の3人にしているが、一度も指名が来ないから半強制的に職場体験に送っている。大抵の場合、職場体験に送られる生徒は優秀じゃない生徒と最も模範的な生徒の組み合わせ。


?? ??

27歳 男

個性:悪堕ち

 諸悪の権化(ラスボス)らしく悪意を振り撒いている。


ダークナイト

??歳 女

個性:闇強化

 未だに『ナイトキル』と呼ばれている。最近犬?を飼い始めた。


ジャックナイフ

?歳 雄

個性:??

 優秀で喋る『猟犬』。犬か?いや、犬じゃないのか?犬か?犬なのか?


マインドハッカー

??歳 男

 『悪堕ち』の父親。


パニッシュメント

??歳 女

 『悪堕ち』の母親。


逆撃反打

15歳 男

個性:スーパーカウンター

 未だに自動発動だが、ある程度操作は出来るようになった。
 なんとか雄英の一般入試を潜り抜け、実技試験もどうにかこうにかなったはいいが、実技試験で色々アンチヒーロー行為(不可抗力)を繰り返したせいで雄英内でも評価は二分。(仮)合格という前代未聞の措置を取られる。
 USJでの事件では黒モヤさんに飛ばされる前にカウンターを決めたり、脳みそ丸出し男の攻撃を無傷でカウンターし続けたりと大立ち回りをした。
 なんだかんだ色々あってA組に馴染めている模様。三枚目キャラが受けたのか、それなりに女子達とも仲が良い。具体的には、軽いボディータッチ位なら許されるくらい。
 先生達曰く『地頭は良いが馬鹿』『思考回路が読めない』『黙ってればイケメン』等等、散々な言われよう。強く生きろ



前書き本文後書き全部合わせて2万文字超えました。やったぜ。
こんだけ頑張ったんだから評価もうなぎ上りなんだろーなー!

ねもい……
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