俺達はヒーローになれなかった。 作:名は体を表す
「ランキングあさろ」
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< 50位 >
< 俺達はヒーローになれなかった。 >
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最近は何でもあるんすねぇ(遠い目
午前6時23分
外に鳴り響く爆音に叩き起こされ起床。
カーテンを開け、防護ガラス越しにお天道さんの寝起き顔を拝んでやろうと思ったが、真っ黒な雲に覆われて見えやしない。
締めきった窓から外を見れば、眼下にはモビルスーツの様な物がガッシャガッシャと歩き、自転車サイズの戦車が並んで道を行った。
ああ、今日も良い日だ。
今の時間なら、辛うじて残っている無線局があちらこちらの『世界』を観測し、視聴者に
ふと、目を閉じて息を吸い込む。どこからか火薬の匂いがする。
実に、良い日だ。
社会という『枠』が崩壊し、世界が終わりに向かって行っている。何もかもが最悪へと転がり落ちていく。そんな世の中で、
◆
少し前までは「なんに使えばいいんだ」と思う程に余っていた大金全てを使って手に入れた『核シェルター』の住み心地は快適と言えよう。
都心の一軒家程度の広さは最初、無駄に広いな。と思っていたがいざ実際に使ってみると、成程中々ストレスフリーだった。予め家具類を入れておいたのが功を奏し、あらゆる最新保護機能がシェルター内部を守る。エーテルの風だってへっちゃら。
……さて、現実逃避はここまでにして。何故俺がこんなシェルターに居るのかの説明をしなければならないな。
始まりは……きっと、色々な要因があった。だが、あえて一つ。全ての始まりの出来事を言うとすれば。
『魔神』と呼ばれたヴィランの登場。
元々中東のどっかに潜んでいたらしい、『超人社会黎明期の悪魔』と括られるヴィランだった。”個性”が人類に発現し、世界がパニックに陥っていた頃に自らの欲望を満たすため、世界をグチャグチャに掻きまわしていった
個性:新人類創造
その”個性”は、余りにも人間離れしていた。人の身でありながら、正に神の所業であった。ひらりと手を翳せば、そこから
火を吹く
日本のヒーロー達や警察も黙って見ている訳では無かった。だが、圧倒的物量に押し潰され、残った
だが日本はまだ潰れていない。
圧倒的物量には、圧倒的物量をぶつけるしかない。
『魔神』の居る所に現れたのは、
それは、ただの学生だった。
それは、ただの会社人だった。
それは、ただの老人だった。
それは、ただの主婦だった。
かれらは、ただの人間だった。
唯一、普通の人とは違うのは、全身をサポートアイテムで包んでいた事だった。
武力には武力を。
数には数を。
速度には速度を。
悪意には正義を。
恐怖には勇気を。
彼らはただ、日常を守る為にその勇気ある一歩を踏み出した。
だが、話はそれで終わらない。話は今も続いている。話は、いつまでも続いている。
今日も、誰かが死んだ。これは世界の何処かの話じゃない。
今日も、誰かが死んだ。これは自分の知らない誰かの話じゃない。
今日も、誰かが死んだ。これは常に身近にある話。
今日も、誰かが死んだ。これは常に名前の知っている話。
今日も、『誰か』が死んだ。
『誰か』は、貴方の上司かもしれない。
『誰か』は、貴方の部下かもしれない。
『誰か』は、貴方の隣人かもしれない。
『誰か』は、貴方の友人かもしれない。
『誰か』は、貴方の両親かもしれない。
『誰か』は、貴方の兄弟かもしれない。
『誰か』は、貴方の恋人かもしれない。
『誰か』は、貴方自身かもしれない。
俺達は、
俺達は、ただの
だから、何を奪われても憤慨してはいけない。何をされても立ち向かってはいけない。何を失っても決意してはいけない。
結局俺は、友よりも、親よりも、兄弟よりも、恋人よりも。
自分の事しか頭に無い
なんで、俺は生きているんだろう。
涙も枯れ果てた目は、がらんどうな中身そのもので。
社会が崩れたその日に、どうして恋人と共に死ななかったのかを後悔し続ける。
死ぬまで、永遠に。
さて、最終章が始まりましたわよ。
今までのヒーロー候補、極悪ヴィラン、全員集合ですわ。
何時ぞやの感想返信の嘘ネタバレが嘘じゃなくなってキマシタワー。
本編と前書き後書きの温度差が酷い?風邪にはお気をつけあそばせ(インフル感