この素晴らしい世界に史上最強の弟子と風を斬る羽を! 作:1人多国籍軍
「此処が異世界……」
「そうみたいですわね」
「美羽さん。あっちに一般の人より気当たりが強い人が集まってる場所があるので、まずはそこに行ってみましょう」
「はいですわ!」
周りの建物より一際高く、立派な建物に2人は来ていた。
「冒険者ギルド……ですか。RPGゲームみたいですね」
「あーるぴーじー?とは、一体なんですの?」
「ゲームの種類の1つに、そういう名前があるんですよ」
「ほえー……ですわ」
出会った当初から、天然で世間知らずな美羽に苦笑しながら、兼一はギルドの扉を開けた。
「いらっしゃいませ!お食事なら空いているお席へどうぞ。お仕事案内なら奥のカウンターへ!」
「あ、はい」
「むぅ……」
可愛らしいウェイトレスに兼一が見惚れると、当然のように美羽の機嫌が悪くなる。
「み、美羽さん……?」
「さっさと行きますですわよ!」
「いてててて!?」
不機嫌になった美羽は、兼一の耳を引っ張りながらカウンターまで歩いていく。
「あの服装は……」
「どうしたのカズマ?唐揚げ冷めちゃうわよ?」
「あの、冒険者になりたいのですが」
「はい、こちらで登録できますよ。登録手数料として1000エリスが必要になります」
「と、登録手数料?」
「兼一さん。もしやポケットに入っているこの硬貨ではないでしょうか?」
そう言って2人がポケットから硬貨を出すと、受付の女性は笑顔で肯定した。
「ではこちらにお名前をお願いします」
手渡されたのは同意書だ。2人は書かれた内容をしっかりと読み、名前を記入して受付の女性に渡した。
「はい。シラハマケンイチ様とフウリンジミウ様ですね。では順番にこの水晶に手をかざしてください」
「じゃあボクからやりますね」
兼一が手をかざすと水晶が光り、水晶の下に備え付けられたカードにレーザーのようなもので文字が刻まれていく。
「はい完了です。えっと、シラハマ様のステータスは……はああああ!?」
「ど、どうしました?」
「どうしました?じゃあないですよ!幸運、魔力、知力は平均ですが、生命力と筋力と敏捷性と器用が常軌を逸しています!特に筋力と生命力の2つは次元が違います!」
「へ、へぇ……」
「あら……職業『武人』?稀に発現する特殊職業ですね!特殊職業は、既にその人専用のスキルがあります。その中でも武人は、超攻撃型の職業ですよ!」
「よ、良かったです」
女性の勢いに少し引きながら、兼一は自分の冒険者カードを持って美羽の隣まで下がる。
「次は私ですわね」
「フウリンジ様のステータスは……はああああ!?」
「私もですか?」
「は、はい!幸運、魔力は平均で知力は少し高いぐらいですが、器用と敏捷性はシラハマ様を上回っています!筋力と生命力はシラハマ様よりは劣るものの、それでも充分常軌を逸した数値ですよ!」
「私も武人なのですか?」
「はい!」
「安心しましたわ……」