この素晴らしい世界に史上最強の弟子と風を斬る羽を! 作:1人多国籍軍
ジャイアント・トード40匹を討伐した翌日、兼一と美羽は4時に起床し、先日ジャイアント・トードを討伐した平原で軽い組手と筋トレを3時間程度やって朝風呂に入った。
一方、カズマとアクアは達人2人が朝風呂から上がって来たのと同時ぐらいに起床し、4人はギルドの酒場で合流した。
「ねえ皆!私、昨日の内にパーティーの求人募集を出してみたの!近接最強の2人がいるんだから、魔法職も揃えておきたいじゃない?」
「まあ確かにな。2人も武人がいるんだし、結構人が来るかもしれないな」
しかし、カズマの予想に反して半日経っても希望者は来なかった。
「えっと……募集の紙を読んでみたんだけど、これは来ないかなぁ……」
「なんか、ブラック企業と怪しい宗教勧誘が合体したみたいな内容だったから……」
「確かに……これを見て希望される方は、相当パーティーが見つからなくて困ってる方ぐらだと思いますわ」
「うぅ……そんなぁ……」
「募集の張り紙、見させていただきました」
アクアが机に突っ伏して泣いて2人をオロオロさせていると、1人の少女が4人が座っているテーブルまで来た。
「えっ?」
「ふっふっふ……この邂逅は世界が選択せし定め。私は貴方方のような者の出現を待ち望んでいた」
その如何にも、もう一目で魔法使いだと分かる服装をし、更に眼帯を付けている赤い瞳を持った少女は更に言葉を続ける。
「我が名はめぐみん!アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法『爆裂魔法』を操る者!」
「えっと……」
奇抜な衣装と言動に、カズマだけでなく兼一と美羽も少しだけ苦笑しているようだ。
「ふっ……あまりの強大さ故、世界に疎まれし我が禁断の力を汝も欲するか?」
「あはは……」
「ならば、我と共に究極の深淵を覗く覚悟をせよ!人が深淵を覗く時、深淵もまた人を覗いているのだ」
「冷やかしに来たのか?」
「ち、違うわい!」
その後、めぐみんが紅魔族であることと3日も何も食べていないことが分かり、取り敢えず兼一が食事を奢った。
「まあでも、タイミングとしては丁度良かったんじゃないかな?」
「そうですわね。今日はカズマさんとアクアさんの力試しくえすとに行く予定でしたし、めぐみんちゃんの実力も見ておきたいですわ」
「おい、そのめぐみん『ちゃん』と言うのは止めてもらおう。私はもう14だ」
「あら、じゃあやっぱりめぐみん『ちゃん』ですわ」
「うぐぐ……」
そんな他愛ない会話をしながら食事を終え、5人は『ジャイアント・トード5匹の討伐』のクエストに出発した。