では、どうぞ。
第七佐世保鎮守府。
それは変わり者が多く集まりすぎて、明らかにやべーヤツらの溜まり場になってしまった鎮守府である。
特に変わり者なのが、今執務室の椅子に座ってふんぞり返っているロボット(ノーマルAC)。
では、ご覧いただこう。
「キャロりん、お茶取って~」
「お茶が欲しいならさっさと仕事してください、主任」
「残念だけど、今の俺は主任じゃあない。"提督"さ」
「どちらにしろ主任である事には変わりありません」
「だよねー」
「司令官さん、お手紙が届いたのです」
「‥‥‥お?」
オッスオラ主任。
何て事ないサイボーグだぜ。
ん、なんでお前ハングドマン着てるんだよって?
そりゃあアンタ、こうしとけば俺が誰だかわかりやすいでしょ。
さて、何故俺が"提督"と呼ばれているかっていうと‥‥‥なんか成り行きでなっちゃったんだよねぇ。
まぁ頼りがいのある娘たちだし?別に問題無いでしょ!!ギャハハッ!!
「あのぉ、司令官さん‥‥‥?」
「あ、悪いね。で、手紙って何かな?」
「大本営からのお手紙なのです」
あぁ、ちなみにこのちびっ子は艦娘。
名前は確か‥‥‥電だっけか。
まぁどうでもいいけどねー。
んでー、内容はー?
「‥‥‥ナニコレ?」
「私達第七佐世保鎮守府の戦力状況を報告せよ、との事なのです」
「うーん、困ったなぁ」
「とか言ってますけど本当は困ってないですよね?」
「まぁねー。ま、これもいい機会だし確認しに行くかぁ」
「あの、私もついて行った方がいいですかね?」
「うん間違いないね。俺艦娘の事わかんないし」
「わかりました、電にお任せなのですっ!!」
「よろしくー」
と、執務室から出ようとした時、不意に肩を掴まれる。
あ、キャロりん?
どしたのそんな怖い顔して。
え?行く前に仕事しろって?
「えぇ。一応特例としてですが私は主任の助手のようなものですので」
「あ、そうなんだぁ‥‥‥で、何か問題?」
「大問題です、主任。きちんと仕事をしてください」
「そいつは無理だ。申し訳ないけど」
ドヒャアドヒャアとQBを噴かし、逃げる。
電ちゃんを肩に担いでね。
逃げるが勝ちって知らないでしょキャロりん。
「‥‥‥はぁ、逃げられましたか」
ふとキャロルが呟き、端末を手に取る。
画面には、"K.T."とある。
「‥‥‥もしもし?‥‥‥はい、私です。警備隊長殿」
『どうした、キャロル』
「えぇ、主任が逃げました」
『‥‥‥またか』
「はい。ですから警備隊長殿、貴方に主任の捕縛を依頼します」
『‥‥‥正直言って面倒だからパスしたいのだが』
「なら貴方の給料を減算してもいいのですか?」
『‥‥‥わかった、仕方がない』
憲兵寮の玄関から少々厳ついACが飛び出し、そのまま何処か‥‥‥いや、鎮守府の中へと入っていった。
後日談ではあるが、その数時間後には《愛してるんだぁ君たちをォォォォ!!ギャハハハハハッ!!》という叫びと共に、鎮守府内で爆発が起きたという。
幸いな事に、犠牲者はその声の主‥‥‥言わずもがな主任と、主任の確保に向かった警備隊長だけに収まったらしい。
「‥‥‥やっぱりさぁ」
「何なのです、司令官さん?」
「やるもんじゃないね、ガラじゃない事は」
「ならやらなきゃ良かったんじゃないのですか?」
「んー、次気ィ付ける」
「もう、司令官さんったら‥‥‥はい、リンゴの皮向けたのです」
「あ、じゃー切ったらちょーだい」
「わかったのです」
「やったね」
キャラクター
・主任
→第七佐世保鎮守府の提督。気分でやる事を決める。
・キャロル
→主任の助手のような存在。ただ、主任のやらかす事にはほとほと困っている。
・警備隊長
→マッハで胃に穴が開きそうな警備隊長。原因はだいたい主任のせい。
・電
→主任の秘書官その1。がんばり屋なため、よく主任に可愛がられる。
では、次回の更新で。
感想等お待ちしてます。
ではでは(´・ω・`)ノシ