鎮守府のやべーヤツら   作:アインスト

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第二話です。

張り切って行きましょー。

では、どうぞ。


その2 ホワイトグリント

 

 

とある日。

 

"本日は快晴なり"と記録帳に記録しているACが一人。

 

そして、その隣でACの記録を見ている艦娘が一人‥‥‥いや二人に増える。

 

まず、彼女ら二人の艦娘に共通して言える事は二人とも"眼帯"をしている。

 

さらに、腰に刀‥‥‥なのか剣なのか言いづらいが、武器を帯刀している。

 

そして、二人の艦娘は一人のACをキラキラした瞳でじっと見ているのである。

 

彼女ら艦娘の名は"天龍"と"木曽"。

 

見つめられているACの名は"ホワイトグリント"。

 

 

 

 

「‥‥‥」

 

「‥‥‥」

 

「‥‥‥」

 

 

 

暫しの沈黙が続く。

 

そしてついに、ACが言葉を発する。

 

 

 

「‥‥‥俺に、何の用だ‥‥‥?」

 

「え?あぁいや、別に‥‥‥」

 

「オレらはただお前の仕事を見てただけだぜ、うん」

 

「‥‥‥そうか」

 

「‥‥‥なぁアンタ」

 

「なんだ、二本角」

 

「二本角ぉ!?あのなぁ、オレにはちゃんと天龍って名前がなぁ!!」

 

「落ち着けって天龍、ホワイトグリントが名前をあまり覚えないのはいつもの事だろう?」

 

「だけどよぉ‥‥‥」

 

「‥‥‥要件を手短に言ってくれ。俺も暇じゃない」

 

「暇じゃないって、お前記録書いてるだけだろ!?」

 

 

 

"してやったり"とドヤ顔かました天龍だが、ホワイトグリントは「そう言うならこれを見てもそう言えるのか?」と記録帳を手渡す。

 

内容を見た天龍は、ペラペラとページをめくるにつれてだんだんと顔色が悪くなる。

 

記録内容としては"天候"、"本日の訓練内容"、"艦娘の健康状態"、"本日のスケジュール"、"艦娘との会話内容"etc‥‥‥と、なんとまぁ複雑な内容なのである。

 

これを木曽が出来ても天龍には出来るか、と聞かれると無理な話である。

 

何故なら彼女、天龍は。

 

 

 

 

「先日のテスト、解答を見たぞ」

 

「あれ、確かホワイトグリントって私達の教育係だったか?」

 

「一応、な‥‥‥だいたいはフィオナやスミカがやっている」

 

「ふーん‥‥‥で、天龍の解答はどうだったんだ?」

 

「‥‥‥数学、17点」

 

「ぶぅっ!!」

 

 

 

 

そう、彼女‥‥‥天龍はいわゆる勉強がちょっと出来ない"おバカ"なのである。

 

特に数学。

 

"平方根の意味を書け"という振り返り問題があったのだが、本来「a=bの2乗の時、aに対するbのこと」と書けばだいたい丸、あるいは花丸がつく。

 

しかし彼女、天龍は何と書いたか。

 

 

 

 

「"平方根の意味を書け"の解答‥‥‥"平たい根っこ"、だそうだ」

 

「ひ、平たい根っこ‥‥‥」

 

「だ、だってわかんねぇんだもん!!あんなのわかる方がこえぇよ!!」

 

「‥‥‥つまりお前の知能は中学生以下だな」

 

「なんだとぅ!!」

 

「まぁまぁ落ち着け天龍。私はお前がおバカでも気にしないぞ、うん」

 

「そんな憐れみの目で見んなぁ木曽ぉ!!」

 

「‥‥‥勉強しろ。それだけの事だ」

 

「ぐぬぬ‥‥‥でもお前はオレには勝てないだろ!!実技で!!」

 

「‥‥‥今ここでアサルトアーマーを使ってもいいんだぞ?」

 

「マジスンマセンッシタ」

 

「頼むから私を巻き添えにしないでくれよ‥‥‥」

 

 

 

 

ホワイトグリントの爆弾(物理)発言の後、彼の頭が誰かに叩かれる。

 

不意に彼が振り向くと、そこには金髪の女性が立っていた。

 

 

 

 

「ダメよ、女の子にそんな事言ったら」

 

「‥‥‥フィオナ」

 

「まったくもう‥‥‥どうして貴方は平気でそんな事言えるのかしら。いつも私を心配ばかりさせて」

 

「‥‥‥すまない」

 

「あ、どうもフィオナさん」

 

「あら、木曽ちゃん。ここで何を?」

 

「いや、ホワイトグリントの仕事を見学してたんですよ」

 

「そうなんだ。それで?あそこで転げ回っている天龍ちゃんは?」

 

「数学の点数暴露されて恥ずかしさを紛らわしているんだと思う」

 

「‥‥‥ちょっと?」

 

「‥‥‥本当にすまない」

 

「はぁ‥‥‥ちょっと来なさい。お話がありますから」

 

「え、いやだが俺は仕事が‥‥‥」

 

「いいから、来なさい」

 

「‥‥‥」

 

 

 

 

この時彼女、木曽は後にこう語る。

 

 

 

「え?あの時のホワイトグリント?」

 

「えっと、なんかあぁやってフィオナに引きずられていくアイツの姿を見てるとどうもなぁ‥‥‥」

 

「簡単に表現してくれって?そうだなぁ‥‥‥」

 

 

 

あれは、女房の尻に敷かれた旦那のようだった‥‥‥と語っていた。

 

 

 

「どうして貴方はいつもいつも‥‥‥」

 

「‥‥‥俺は何も」

 

「何か言った?」

 

「いや、何でも」

 

 

 

 

今日も第七佐世保鎮守府は妙に平和である。

 

 




・ホワイトグリント
→真面目なヤツ。だがたまに平気で人を傷つけるような爆弾発言をぶちかます。

・天龍
→戦闘は強い。しかし頭が弱いおバカ娘。でもなんだかんだでホワイトグリントに可愛がられている。

・木曽
→天龍と同じようにホワイトグリントを尊敬している。唯一の常識人であり、彼のオペレーターであるフィオナの愚痴を聞いてあげてるいいヤツ。

・フィオナ
→ホワイトグリントのオペレーター(正妻)。普段彼にあまり可愛がってくれないのか、ちょっと妬いている。
ストレスが溜まると、良き理解者である木曽に愚痴(彼に対して)をこぼしに行く。




では、次回の更新で。

感想等お待ちしてます。

ではでは(´・ω・`)ノシ
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