それではどうぞ
「海だー!!」
トンネルを抜けたバスの中でクラスの女子ズが騒いでいた…
臨海学校初日、天候は当然快晴で風も穏やか…つまり絶好の海水日和である
「隆盛、隆盛!見て、海だよ!!」
いつになくハイテンションなシャルは、音楽を聞きながら寝ている隆盛を、強制的に起こした。
「………ああ、海だな……所で……何でお前はそんなにテンションが高いんだ?」
因みに、シャルと俺は席が隣である。
「そ、そう…かな?」
誤魔化しきれていないシャルである、そして……
「…………シャルロットだけ……プレゼント……ズルい……」
俺の後ろの席に座り、頬を膨らませながら言うのは、新しい友達の更識簪である。
「ズルいって言われてもな~……今度お前にもやるよ…それでいいか?」
「…………約束………////」
「りょうーかい」
隆盛は、そう言ってまた寝ようとした…しかしそこへ…
「隆盛~海に着いたらまた泳ぎで競争しようぜ~」
今さっき、ラウラに押し返された一夏がそんな約束をしてきた…
「………覚えてたらな……」
「おう! 絶対だからな!!」
一見、冷たいように見えるが、隆盛は基本、約束を破らない事を一夏も知っているので、そのまま席に戻っていった。
「そろそろ目的地に着く、全員席に戻れ」
千冬さんの言葉で全員が直ぐに戻り、その後バスは目的地の旅館に到着した。
到着した旅館は毎年お世話になっているらしく、中に入ると着物姿の女将が来てみんなを直ぐに案内し始めた。
「なぁ隆盛~俺達の部屋って何処?」
「俺は一人部屋だ……」
「俺もそうかな?」
「………彼処で織斑先生がお前を呼んでるぞ……」
「本当だ! じゃあ更衣室で待ち合わせな!」
「了解した…」
その後、一夏は千冬さんと何処へ行った、多分あいつは千冬さんと同じ部屋だろう、そう思い隆盛は自分の部屋に向かった。
因みに、隆盛の部屋番号は415である。
隆盛の部屋…
「…………すげぇな、こりゃぁ……」
中は元々、一人部屋だと言っていたが、正直二人ぐらいでも余るくらい広々とした空間で、また近くの窓から見える景色はこれまた絶景である。
俺は取り合えず部屋の設備は後にして、海に行く支度を始めた……そこへ…
「十六夜君、いますか?」
山田先生が入ってきた、因みに当然先生方は全員分の合鍵を持っている。
「いますよ~ てか、これから海に行きますので要件なら早めにお願いします」
「いや、特に急ではないのですが…十六夜君は一人部屋なので、基本的には鍵を閉めて下さい、と報告に来ただけです」
「分かりました~ では行きますので…」
「羽目を外し過ぎないようにしてくださいね!」
「了解しました~」
俺は軽い荷物を持ち、直ぐ様更衣室へ向かった……
更衣室前…
「遅いぞ、隆盛! 早く着替えて行こうぜ!!」
「はいはい、子供かお前は…」
「う……だ、だってよ~」
そんなこんなで着替え終わり、俺達二人は浜辺へと、海へと向かった。
「あ、織斑君と隆盛君だ!」
「すご~い、二人とも体かっこい~鍛えてるね~」
「わ、わたしの水着変じゃないよね!?ね!?」
出た途端、同時位に出た女子ズと遭遇した、皆があまりに体について言うので隆盛は…
「皆の水着も可愛いね! まぁ元が可愛いから当然かな?」
と本人曰く面白半分で言った……のだが……
「「「「あ、ありがとう//////」」」」………
女子は本気で受け取ってしまったようだ……一夏はと言うと……
「す、すげぇな隆盛……あんな恥ずかしい台詞を……」
「い、いや……冗談として受け取って欲しかったんだけど……失敗した……」
そんな事をしていると、一夏は鈴に、隆盛は簪に引っ張られた。
隆盛side…
「…………隆盛…………ズルい………」
「嫌ズルいって………」
簪は隆盛を引っ張りながら文句を言うので……
「………簪も水着姿、可愛いな」
………隆盛には学習能力がないのかとたまに疑う………そんな事を言えば当然……
「!!??………あ、ありがとう//////」
……こうなるのに……
すると、突然簪は手をいじりながら…
「…………泳ぎ………教えてくれる?……」
と言ってきた、隆盛は断る事なく教えた、そしてある程度経つと、
「隆盛!バスの中での約束! 競争しようぜ!」
そう一夏がいい、競争することになった。
いつの間にか、全員の女子が観戦している……
そして……隆盛は………友達以上の関係を持つ女子にはメチャクチャ甘いらしい………理由は、始まる前……
「隆盛~後で一緒に晩御飯食べよ~」
と言うシャルにも…
「了解した!」
と言うし……
「………なら………私も………」
と言う簪にも当然……
「なら両隣な!」
と、平気で言うのだから……それを見ていた他の女子は……
「早く、隆盛君と友達にならないと!!」
と必死になりかけるのであった。
そして時は戻り……競争は何故か負けた方は好きな人を言う……になってしまい……一夏も俺も負けられなくなってしまったのだ…
「彼処の旗に手を着いて、早く帰って来た方が勝ちです……よーい………ドン!!」
いつの間にかいた山田先生が合図を出して競争は始まった……
最初は一夏の方が前に出ていたのだが……
「………水中版『朱省』!!」
「!!!!(早!!!ってかズリ~!!)」
流石の隆盛も好きな人暴露は嫌なので、水の中では、ある程度の追加加速にしかならない水中版『朱省』を使った、だが基本的に使う前は同じ速さであったので……当然隆盛が勝った……
「隆盛~~……技使うのは無しだろ~~」
「流石に罰の内容が嫌だからな………」
「げ……そうだった……どうしよう……」
「頑張れよ……俺は先に戻ってるぞ……」
「ちょ……まっ」
「だが断る! 一緒にいると勝敗関係無しに問われそうだ……」
「うそーん………」
その後、一夏は当然皆から問い詰められた……結局、好きな人を千冬さんにしたらしく、箒達を除く面々は納得したらしい………
因み、晩飯中、何故か簪とシャルは少し不機嫌であった、理由を聞いても……
「隆盛の唐変木………」
「…………唐変木………」
な感じで教えてくれない………俺、何かした!? 頼むから誰か教えて!?
そんなこんなで、臨海学校一日が終わったのだ………
……俺の寝ている間? 当然、シャルと簪が来たよ? でも慣れてるから気にせず寝たぜ!!(キリ!)……何か誰かに恨まれそうな気がするのだが………気のせいだな!
まぁ取り合えず一話出せたのでよしとしましょう……夏休みを熱で潰したくなかったのに………直ったら遊びまくってやる~~………やっぱり鼻辛い……