読んでいる友達に早く出せ、早く出せと色々言われ、ようやく出せました。
さて、今回はタイトル通り、隆盛と千冬の過去の話です!!
……次回予告では暴れるとは書きましたが、謎のISとの話とは書いてない筈なので、大丈夫です………よね?
それではどうぞ!!
隆盛に通信を切られて、急に静かになった作戦会議室には、山田先生と千冬さんのみが居て、機械の音だけがなり響いている。
因みに、隆盛に飛ばされた専用機持ちの面々はさっき到着して、一夏の介護を命じた。その間、隆盛と皆に戦いを見せると約束したので、一夏が寝ている部屋には、簡易モニターが設置されていて、そこには敵と話をする隆盛が写っている。
作戦会議室内……
「あの………」
「何でしょう、山田先生…」
先程の会話を聞いていた山田先生は一つ疑問に思った事があり、それを千冬さんに聞いたのだ。
「いえ……先程の会話に出てきた“あれ”って何の事でしょうか?」
「………ああ……“あれ”………ですか……」
「!? いえ、話したく無いことなら構いませんのですが……」
「…………山田先生、人間は何故、100%の力を出せないのですかな?」
突然、千冬さんがそんな質問を始めた、山田先生も?を出しながらも、取り合えず答えた。
「それは……100%を出したら、体が壊れてしまうから、自然にリミッターを掛けているから……ですよね?」
「………そうだ、そしてアイツは……それを破る事が可能なのだ……」
「…………はい?……いやいや、そんな事をしたら体が崩壊してしまいますよ?」
「………筈なんだがな……私も驚いたよ……“あれ”を見て、本人から聞いた時はな………」
そう言って、千冬さんは話始めた、それは隆盛と千冬さんが初めて模擬戦と言う戦いをした時の話である。
時は遡り……
隆盛と千冬さん、二人がISを展開しながら互いに睨み合っている、この場所は……政府管理の特別アリーナである。
最初に言葉をだしたのは、千冬さんであった。
「…………準備はいいか?……一つ、頼みがある、私はまだお前の本気を見ていない……だから、少しでいい……本気で戦ってくれ」
「…………分かりました……この試合、本気を出します……ですが、5分です……それ以上は持ちません」
「………ありがとう」
内心、隆盛の本気は時間制限があるのかと疑問に思った千冬さんであったが、気にしない事にした、何にせよようやく隆盛の本気が見られるのだ、こんなに高ぶる気持ちは久しぶりであった。
『では制限時間はなし、エネルギーが0の時点で負け、但し操縦者の命が危険となりうる場合は強制終了とする』
ピットから、何処かの政府のお偉いさんがルールを説明した……そして、
『始め!!』
その合図と共に試合は始まった、動き出したのは、千冬さんである。
「はあぁー!!」
瞬間加速で一気に距離を縮め、展開させた『雪片』を隆盛に向けて、降り下ろした………だが、
ーモード『*****』開始
刹那、当たる筈の雪片を千冬さんは直ぐ様仕舞った。
ドゴン!!
そして突然さっきまで雪片があった場所の一直線上にある壁が………跡形もなく無くなった、その場所には数メートルの穴が空き、外が見えている。
「!!?? 何だと!?」
流石の千冬さんでもこれには驚いていた、空気の違和感を感じたので、武器を仕舞った瞬間にその後ろの壁に穴が空いたのだ、無理もない。
「ならば……」
ー零落白夜発動
出し惜しみしたら負ける、そして最悪、殺されてしまうと判断した千冬さんは、直ぐに雪片を展開して、そのまま零落白夜を発動させた………しかしその瞬間……
「………遅いな…」
ブリュンヒルデの称号を持つ千冬さんまでもが、追えない速度で飛び始めた隆盛、最早そこに何が居るのか分からないレベルであった……しかし、相手はあの千冬さんである、このまま終わる筈もなく……
「これならどうだぁぁぁぁ!!」
ー零落白夜 ソニックブームver発動
それは名前通り、零落白夜を斬撃にして飛ばす技である、それを自分を中心に無数に放った……しかし、全て当たった感触がなかった。
「!!?? これでも駄目なのか!?」
最早千冬さんに今の隆盛を捕らえる方法はもうない……そして、
「………最後だ……十六夜流一ノ型『雷槍』……」
何処からかその声が聞こえた瞬間……
『そこまで!! 時間は3分、十六夜隆盛の勝利とする!』
試合終了の放送が掛かり、二人はその場で止まった……それは、隆盛が千冬さんの喉前にいつ出したか分からない黒刀の剣先を向けている状態であった。
圧倒的に隆盛の勝利………ではなかった、何故なら……
「!!?? りゅ、隆盛…その傷は……避けたんじゃ……」
隆盛の体とISはどちらも血だらけ、傷だらけであった、それはさっき千冬さんが行った斬撃の零落白夜の傷跡に他ならない。
「………はは、避けた? いえ、当たりましたよ、それに……今さっきまでの俺のISは……絶対防御を出せませんでしたから……」
その言葉に千冬さんや、聞いていた政府の人達は絶句していた……つまり、隆盛の本気の正体は自分と自分のISのリミッターを外す事であったのだ……それにより、普通時でも化け物染みた能力が更に爆発的な身体能力を得る事が出来、そしてスペック以上の機能を使用できる……と言うのだ。
しかし、リスクはデカイ……普通は外せないリミッターを外しているのだから当然である……まず、機体は使用後は必ずダメージレベルB以上は必ず到達しまい、そして使用中は操縦者のスピードが速すぎて基本的に絶対防御が間に合わない事である、本来は速すぎて当たらないが……狭い空間の中、先程の攻撃みたいなのをされたら、それは当然操縦者にモロに当たってしまうのである。
そして、操縦者のリスクだが……
「かはぁ!………」
「!!?? 十六夜!?大丈夫か!?」
隆盛は吐血した……つまりこれが操縦者のリスクである、発動中に傷を負おうが関係なく、体全身が悲鳴をあげて、吐血し……そして……
バタ………
意識を失い、倒れたのであった。
時は戻り…
旅館作戦会議室内……
「………と言う訳だ、」
「………そ、それで十六夜君は……」
「全治2週間だったよ……だからあの技は危険なんだ……それにアイツには……」
途端に千冬さんが黙ってしまった、だが山田先生は聞きたかったのだ、自分の一生徒を、そして世界最強に勝った男の話を……
「………アイツには時間制限がある、それをオーバーすると……自我を失う……つまり暴走だ、自分のあまりに異常な力に意識がついて行けなくなる……らしい、実際アイツは……十六夜は初めてその技を使った時、時間制限を知らずに使い、自我が飛び……島一つを消しているんだ……」
「…………え? し、島一つを?」
因みに、その時は束さんと一緒に行動していて、その島も無人島であったのが不幸中の幸いで何とか隠蔽出来たのだが、その時束さんの行動を監視していた千冬さんには気づかれたのだ………これは十六夜がやったのだと……
そして、その話を聞いていた山田先生も当然絶句していた。
「そ、そんな…では今回は!?」
「そうだ……勝敗ではない、アイツがどれだけ時間が掛かるか? それによっては………」
それ以上は言わなくてもわかった、千冬さんは十六夜が負けるなぞ、一切思っていなかった、ただ……勝った後が心配なのだ……ただ吐血し、倒れるだけか…それか暴走するのか……
千冬さんはその後、誰にも聞こえない声で呟いた。
「………必ず、帰って来い……」
それは、今隆盛の戦いを見守る全員が思ってる事であった、そして……
隆盛side……
「It’s showtime!」
今、1000VS最強の1の闘いが始まる。
次こそは、謎のISとVSする話になります………多分!!
それにしても書いた後に怖くなりましたよ~ 島一つを消すってどんな事をしたらなるんですかねぇ~?
色々伏線を書いた気がしますが……やべぇ……楯無との約束の内容、まだ決めてなかった……な~んてことは……あ、ありませんよ(汗)