それではどうぞ!!
臨海学校が終わり、一年生は一日休みとなる、そんな中専用機持ちと先生達は……
職員室(会議室)……
「…………畜生……」
悔しい気持ちを押さえられない一夏、それは他の皆も同じく……
「「「「……………」」」」……
誰一人声を出せずにいた、その全員が向いている先には、一枚のA4サイズの紙があり、そこにはこう書かれていた。
報告書
海上を3時間捜索したが、行方不明である、十六夜隆盛は発見されず、現在も捜索を続けているが、2日以上経っても行方不明の場合、死亡と判断せざるおえない。
海上自衛隊
……つまり、明日までに発見されなければ、捜索を終了してしまう、と言う通達である。
「何とかならないのかよ、千冬姉!!」
「………織斑先生と呼べ……こればかりはこの報告書が正しい、いくら十六夜でも2日以上発見されず海で漂流していたら………」
その先は言えなかった、さっきからデュノアと更識(妹)が今にも泣き出しそうであるからだ、言える訳がない。
因みに更識(姉)は今は生徒会室に籠っている、事情は説明したので恐らく彼女も泣いているのだと思う。
「隆盛…………生きていてくれよ……」
一夏の言葉が、隆盛に届いたか否かは分からないが、結局その後も、全員あの時、旅館から見ている事しかできなかった自分に後悔していたのであった。
生徒会室……
そこには、楯無、虚、本音の三人がいた。
「…………ねぇ、虚ちゃん、本音ちゃん……」
さっきまで、物凄く泣いていた楯無が不意に二人を呼んだ。
「何でしょう?」
「何?……クスン……」
本音も泣いているが虚は必死で堪えていた。
「隆盛はね……前にこんな事を言ってたの……」
それは、楯無が隆盛と同部屋じゃなくなる、少し前の事である。
1030号室……
「隆盛ってさ~~何か自分の事より、まず皆の事を考えるよね~~」
いきなり、そんな話をし始める楯無に?を出した隆盛である。
「どうしたんだ、いきなり……」
「だってさ~~私達姉妹の件の時も、デュノアちゃんの件の時も、自分よりその相手の為に努力した様なもんじゃない!、デュノアちゃんの時は、私情も絡んでたみたいだけどさ~~」
「…………何でだろうな?……」
隆盛はこの時、ほんの一瞬、何処か寂しそうな顔をしたのだ、楯無も気付いたのが偶然な程一瞬である。
「まぁ、自分の事はある程度考えてるし……それにいつか俺がお前らと別れても、自分達で前に進んでいける、そう信じてるしな!(ニコ!!)」
「…………っ!!/////////」
急に、笑顔で『信じている』なんて言われたので楯無は顔を真っ赤にした、その反応に隆盛も自分の言った事が恥ずかしくなったらしく……
「あ、ごめん 今の忘れて!! 俺、今物凄いハズイ事言ってたから」
「や~だよ~」
「そんな~~」
そんな他和いのない話をしていたのであった。
生徒会室……
「「…………」」
虚と本音は静かにその話を聞いていた。
「………だから……私達は隆盛の言う通り、前に進まなきゃ帰ってきたときに、合わせる顔が無いよね!!」
「………そうですね!」
「うん!!」
我らが生徒会長の復活に二人も元気が出たようだ、その後楯無は職員室にいる、専用機持ちに会いに行った、今の彼女なら皆を励ませるだろう、そう二人は確信していた。
ただ、一つ疑問があった。
それは、先程話にあった隆盛が言った言葉である、『いつか別れても』、この言葉だけが妙に違和感を感じた二人であったが、気にしない事にした。
因み、楯無も感じていたのだが、彼女も気にしない事にしていたのだ。
その後は、楯無が専用機持ち全員を『隆盛は生きている筈だ』と奮い立たせ、いつものみんなを戻した、しかし隆盛の事が好きであったデュノアと簪はまだ落ち込んだままであった、なので……
1030号室
「………大丈夫?、二人とも」
まだ落ち込んでいる二人を、隆盛の部屋に行こうと誘った(半強制的)楯無であった。
「……お姉ちゃんは、何でそんなに前を向けるの?」
「そうですよ、僕たちはまだ悲しい気持ちでいっぱいなのに……」
二人とも、ここにいる全員が隆盛に好意を持っていると知っていたので、当然の質問をした。
「………辛くない訳無いじゃん…でもさ、隆盛の事が好きな私達まで、彼が死んでしまったと思ったら、誰が彼の帰りを待ってられるのかな?って思ったらね……」
「「…………」」
その後も、楯無の話を聞いた二人はようやく復活したのであった、そしてデュノアはまだ少し辛いと言う事で、一人部屋である、簪の部屋で数日間お世話になる事となった。
いかがでしたか?
さて、隆盛はどうなったんですかね~?
因みに、前回の話は内容は変えますが、結果の隆盛行方不明は変えないので、ご了承ください。
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(ある程度、コメントがきたら、活動報告に載せた後、書き始めます)