レースコース上空……それは一夏たちが来る少し前の出来事……
「クソが!! 二刀流三ノ型『乱舞』!!」
「は!! そんな攻撃じゃあ僕は倒せないよ!!」
現在俺、隆盛は焦っていた。
その理由とは……
「(何故だ!? 何故『理解する者』が発動しない!?)」
そうさっきから『理解する者』を発動させている筈なのだが、何故か奴に関しての情報が入ってこないのだ。
「畜生が!!」
『契約により我に従え 高殿の王』
『解放・固定』『千の雷』!!!
『掌握』!!!
『術式兵装 雷天大壮』!!!
そして雷化した俺は左手に……
『双腕解放&双腕固定』
『千の雷&雷の投擲』!!
『術式統合』!!
『雷神槍 巨神ころし』!!
更に右手に……
――――『硬刀』展開 『電撃武器強化』!!!
「これでも喰らってろぉぉぉぉぉ!!!」ブン!!
『雷神槍』を投げ、そして……
「一刀流五ノ型『砕破』!!」
敵のISを粉々に粉砕するため『砕破』を撃った。
敵のいるところでは『雷神槍』の雷と『砕破』の粉砕で煙が立ち込めていてよく見えない。
だが………
「なぁ? 他に何か無い?」
「!!??」
奴は平然と俺の目の前に立っていた。
「……何をした」
「ツマンナイな~~~ 死んじゃえ♪」
ーーーーー警告、未確認攻撃を確認 回避………不能
突然、俺が居る場所の近くに黒い球体が出現した。
そしてそれは俺をロックオンしているかのように近づてきた。
「ッチ!!」
ドゴン!!
「!!?? な!?」
何とか雷化をしていたお陰でISでは回避不能でも回避出来た。
だが少し触れてしまったのが理由なのか、雷化が一瞬で解けてしまったのだ。
当然、こんな事は初めてなので俺は驚くことしか出来なかった。
「へ~~~面白いね、そのモード変化、でもさ~~~僕にはキカナイヨ?」
ドス!!
「ガハ………」
俺が驚くのを止めた刹那、目の前にブレードが出現して……俺の肩にもろに刺さった。
雷化が解かされた状態で超至近距離からの一発であったので、避けきれず喰らってしまったのだ。
そして俺は……地面に突っ伏したのだった。
そして時間は今に戻り……
レース(地面)……
「隆盛!? 大丈夫か!?」
「隆盛!! しっかりして!?」
「隆盛……いや……いやだよ……」
「しっかりしてよ隆盛!?」
一夏、刀奈、簪、シャルの4人が隆盛の元へ行くが彼の返事は聞こえてこない。
そして残った箒、セシリア、鈴、ラウラの4人も隆盛の元へと駆けつけた。
だが……
「大丈夫だよ~~~ 彼、急所には当ててないからさ~~」
「「「!!??」」」」……
その場にいた隆盛、刀奈、簪以外の全員が声の先を見た、それは前回隆盛が必死になって倒そうとしていた相手であったからだ。
「………テメェ……ふざんけな」
「「「「「隆盛!!??」」」」……
その言葉の直ぐ後、隆盛は起き上がった。血だらけの肩をそのままにして……
「やめろ隆盛!? 落ち着け!?」
「そうよ! そんな体で動いたら……」
「止まって……」
「取りあえず止血をしなくちゃ……」
さっきと同じみたいに一夏、刀奈、簪、シャルがそう言ってくる。他の皆も心配の声をかけてくれていた。
だが……
「………………うるせぇ………お前ら…………邪魔」
――――――反射開始
「「「「!!??」」」」……
そんな彼らを隆盛は拒んだ。
そして皆をレース場から強制退場させ、管制室があるスタート地点まで戻した。
スタート地点……
「っク、大丈夫か!?」
「「「「ええ……でも……」」」」……
スタート地点まで戻された彼らだったがその殆どは恐怖でそこから動けないでいた。初めて拒絶した彼が、そして怖くてもう一度彼の元に行く勇気がなかった。
だが……
「行かないと………もう……あんな思いをするのは嫌だ!!」
「ええ、私は……絶対にあきらめない!!」
前に隆盛が消えたことがあったことで、無理矢理自分を立たせた一夏と刀奈の二人は違った。
そして二人は少しづつだが他の皆も奮い立たせて、一刻も早く隆盛の元へ急ぐのであった。
レース場内(隆盛side)……
ああ こんな風な感じになるのは何時振りだろうか?
あれは……そう……あの時だ……
全部思い出した、昔の事……そして……
「テメェをどこまでも追いかけて殺すって決意をなあぁぁぁぁ!!!」
―――――コード認証、『∞・0』発動
―――――『∞・0』を終焉モードに強制変更……完了、モード名:『end』に設定
その瞬間、俺のISは全身装甲に戻り、その色は漆黒へと変わって行った。
「オモシロいね!! まだ隠していたなんて!! さぁ、僕にもっと……ミセテヨ?」
刹那、奴のISも漆黒へと変わって行った。『∞・0』と似ているが何か決定的に違う気がする。
「…………キエロ」
―――――『硬刀』 二刀流モード
「はははは!!! もっとだ!! もっと……」
そして、奴と俺は何度も壊しあった。
片方の何処かが壊れれば、相手の何処かを破壊する。
俺にはすでに意識は無く、只、破壊衝動に駆られているだけであった。
対して奴は笑っていた、どんなに壊されようと……笑っていた。
そして………
「………面白かったよ……また……遊ぼうね?」
奴は右腕を犠牲にして、俺を倒していった。
俺は……ああ、中が悲惨だな 治るのにも結構かかりそうだな
それにさっきの事で後で皆に謝らないとな、一時の破壊衝動に駆られていたとはいえ、酷い事を言っちまったしな……
するとそこへ……漸く立ち上がることが出来た皆が来た。
刀奈や一夏を見て皆も立ち上がったようだ。
「隆盛!!?? おいしっかりしろって!!??」
「さっき救護班を呼んだからね!!?? 意識を保って!!??」
「いや、嫌だよ………しっかりして」
「隆盛!! 僕たちがわかる!? 返事をして!!」
「………ああ、何とかな……さっきは……すまなかったな」
その一言で皆の顔に笑顔が戻って行った。
隆盛も辛いながらも笑っていたのであった。
その後……
俺は起きた。
そして俺はよくわからないカプセルに入っていた。
あの後刀奈が呼んだ救護班より前に束さんが駆けつけたらしく、俺はすぐに束さんが持っていた救急用カプセルに入れられた。
何でもこの中は医療用の最先端技術らしく、彼女が前に壊した某企業が所持していたのをそのまま持っていたらしい。
まだ俺は此処を出られていない。
カプセルの外はIS学園の保健室だが、何故か誰もいなかった。
俺は当然、出ることはできないので……
そのまま寝ることにした。
後の大事件など考えるわけもなく、ゆっくりと睡眠をとっていた。
ってか隆盛地味にやられ過ぎじゃね?っと思っている自分がいます。
後、束さんの登場理由は次話に!!………多分、余裕があればですが……
てなわけで、もしあまりに批評が大きかった場合、この後のルートを変えるかもしれませんので……
多分……大丈夫な……筈だ
あ! 当然、感想は一応受け付けておりますゆえ、あしからず!!