息抜きとしてどうぞ。
雪ノ下と由比ヶ浜に俺の作戦の実行許可をもらったと同時に雪ノ下にマネージャーも手伝うようにしてもらった。
まず、作戦を伝えねば。
剛力は・・いた。てか、全員あっちにいんのかい。
駆け寄ってみるとどんな練習をするか話し合っていたことがわかる。
・・そのための俺らじゃねーのかよ。
「おい」
声をかけると全員、俺のほうを向いた。
質問とかはその時答えりゃいいだろ。時間がもったいねぇ。
大勢の前で話すのは緊張するぜ・・
「今から30分、試合までの練習と本番の主な作戦について話す。1度しか言わんからな」
結果から言おう。
通った。
怪物のプレー映像と昨日見せた以外の俺の実力、今の戦力を考えた最も善戦できる作戦。
それに向けての練習メニューを発表したときは疑いのまなざしを浴びたが必要な練習だ。
剛力が俺に「君に万が一があったらどうするんだ」とか言ってたがそのための練習だからな。
時間がもったいない。
「早速、ストレッチだ」
はじめはストレッチ。けがが怖いからというのもあるが、これも作戦に必要だ。
15分後
何とか周りをまじめにやらせていたがもう限界らしい。
ランニングバックの白上がうるさい。うるさいのはステップだけにしてくれ。
すると、雪ノ下ににらまれ声が小さくなった。どこの魔法使いだ。
「明日はもう少しやるからな。次、受け身」
柔道の基本の受け身から横から押された時の受け身を重点的に。
体に覚えさせるくらいやる。じゃないと意味がない。
それからわき腹のガード(速くわき腹に腕を当て強い力を受け流すように)をしてから
ポジションごとに別れて練習をする。
ランニングバック
「ちょ、マジキツイ・・」
「はぁ・・はぁ・・クソ・・」
「あなたたち、見えてないつもりなの?せっかくの作戦が台無しよ」
雪ノ下の監修の下、正面からボールが見えない連携の取り方の練習だ。
ボールを何度もポジションを素早く入れ替えながら
見えないよう腕の隙間から受け渡す。
ばれないようプロテクターの厚い部分の陰に持っている、いないに関わらず隠しながら前に運ぶ。
この時に、相手の視線を考えて位置をずらさなければならない。
(運動能力なら白上君、ボールの動かすのは中村君が上ね)
アメフトのヘルメットは見た目に反して意外と視野が広い(個人差)。だから、何もつけていない雪ノ下をだませれば、ほとんどの人を騙せることになるだろう。
それまでがとてつもなくきついのだが・・・
ハマるとヤバイ薬のようなものだ。
「白上君」
「あい?」
雪ノ下が座り込んでいる白上に声をかける。
「もっと丁寧に。自然な感じで腕を動かしなさい。」
「つってもよ・・それが分かんねーんだ」
「やるしかないわ。そしてコツを見つけなさい」
難しいことを言われ、眉間にしわを寄せ、不安そうにする。
「中村君」
「はい」
膝に手をつき、白上より大きく肩で息をしている中村。表情から不安が見える。
「もっと体の移動を早くしないと白上君と間ができるわ」
「気を付けます・・」
「自主的に雷走{いかづちそう}をすることを勧めるわ。」
初めて聞いた事に中村は尋ねる。
「雷走って何ですか?」
「雷はジグザグ曲がって落ちるでしょう。そのようにクロスオーバーステップなどを使って曲がるというより体を横に揺さぶりながら短い距離を走るのよ」
実際にテニスやバスケにもクロスオーバーステップは重要だ。
「さて、次はプレッシャーを無くす練習よ」
雪ノ下が約1ヤード(約1メートル)の両端にマーカーを設置する。
二人が何のことかと注目する。
「あなたたちはボールを持って向き合って手前のマーカーに向かって全力で走り、マーカーのところで互いをかわしなさい」
とても危険な練習に二人の表情はさらに曇る。そこで白上が尋ねた。
「俺たちが同じ方にかわして、さらに向かい合っちゃうんじゃ・・」
「そこからかわすのも練習よ」
雪ノ下の鬼発言に二人の顔が引きつる。対して雪ノ下はさも、当然のように言っている。
まだまだ鬼レッスンは始まったばっかり。
ライン(八幡含む6人)
・片腕で相手を無力化にする
・小さいボールを速く何個もキャッチする
・一人のタックルの衝撃を八幡以外で流す
クォーターバック(剛力)、レシーバー(2人)
・台本作成
・ルートパス
時は過ぎ、本番当日
それぞれができることをした。
アップも問題ない。
いざ、未来へ残すために・・