ONE PIECE 神と友達になり最強へ! 作:ドMを極めし者
ゼブラ サイド
俺は、闘技場でゼブラと戦闘訓練をしている。
ゼブラ「ボイスバズーカー!!」
ゴォォォォォ!!
「ぬんっ!!」
どんっ!
右腕で受け止める。何でこんなに強いんだよ。
「うん!かなり強くなったな。ゼブラ!」
ゼブラ「コブラとは違うな」
「ああ。あいつは生まれつき魔法を使ってるからな。それも無意識の内に。肉体の、それも脳と聴覚に身体強化魔法をずっと無意識に使ってるからな。毒の魔法も無意識に使えてるみたいやからな。ある意味才能の塊やね」
ゼブラ「ああ。あいつはすげぇ。魔法は知らなくてもやつは、強い。役に立つ。だが、俺は…………」
俺は…………どうなんだ?
「どした?」
ゼブラ「…………ああ。」
「不満か?」
ゼブラ「いや。…………なあ流貴」
これをきっかけに聞きたかったことを聞いてみた。
「ん?なに?」
ゼブラ「俺は役にたつのか?」
「はい?」
俺は、…………役にたつのか?
ゼブラ「俺は、お前に助けてもらった。……生まれて初めて家族ができた。旨いものもたくさん食える。はっきりいって幸せだ。この国では俺を顔や、体が大きいから怖いと言うやつはいるが心のそこから嫌がるやつはいねぇ。」
「…………」
ゼブラ「俺はコブラといつも一緒にいた。あいつの耳は特殊だからな。人の心が読める。故にあいつは俺を理解したし、いいやつだ。」
そうだ。コブラは俺の側にいた。友だ。
「なるほどね。」
ゼブラ「なぜだ?なぜ心も読めないのに俺を恐れない?」
「なんだ?怖がられたいの?」
ゼブラ「ちげぇ。なぜ俺にこの国は優しい?」
「…………元々この国は報われない人々の為に作った国だ。
帰る場所を失った者、
罪もないのに世界から追放された者、
奴隷にされて救いを求めた者、
そして、自分を受け入れてくれる場所を求めてたどり着いた者、そんなやつがこの国にたくさんいるんよ。
皆色々あって色んな闇を抱えてるんよ。」
ゼブラ「ああ。」
「つまり、皆わかってるんよ。この国の人たちは色々なことがあってここに来てることを。そして、皆助け合って生けていかないといけないことも。」
ゼブラ「…………」
「だから、深くは立ち入らないし、気をつかうんよ。だから、この国は住みやすいんかもな。」
ゼブラ「なるほどな。」
だが、それは喜んでいいことなのか?皆傷ついてるから住みやすい。…………いいことなのか?
「まあ、こんな国が無くても他の国が、皆楽しく安全に暮らせれば問題なかったんやけどな。それが叶わないからな。」
ゼブラ「……ああ。」
「奴隷、スラム、貴族の傲慢。様々な問題。それらが無くなればいいけど、無理だ。天竜人がいる限りな。」
ゼブラ「…………流貴……」
「すべて天竜人の行動で貴族の傲慢や無理な税金。
税金によりスラムができる。天竜人の奴隷問題。
全ての問題が天竜人につながるんよ。」
…………確かにそうだ。
「だが、天竜人全てが悪いわけではない。過去に天竜人の一部が普通の人と手を取り合ったこともあった。」
ゼブラ「そうなのか?」
「ああ。………だが、その人も他の天竜人に殺された。」
ゼブラ「!?そいつも!?」
「まあ、天竜人に恨みを持つものが、地上で生きていこうと決めたやつを殺したのもあるがな。」
「かんけぇないのにか!?」
「…………ここまで腐ってるんよ。この世界を腐らせた原因は。」
仲間も殺すのか!?…………調子に乗ってるな…………
「だから、この世界は報われない。だからこの国を作った。報われない人々を、罪のない人を受け入れる国。
海賊で圧倒的な力を持っている俺だから出来ることだ。
そして、その人々を俺の「家族」。身内として迎える。
俺は、自分の家族を大切にするし、家族を全力で守る。
国民、支配した国、同盟国全てが俺の「家族」で大切な存在だ。その一人でも襲うなら俺は、全力をかけて守るし、報いを受けさせる。……例えそれが世界だろうと……天竜人だろうとな。」
…………俺は、流貴を勘違いしていた。
コブラは気づいていたし、俺の考えも理解していたのだろう。その上で、接していたのだろう。
俺は、この男、流貴を完全に信頼していなかった。
うわべだけの、男だと思っていたからだ。
心のそこでは、俺たちのことを使える駒だと思っているのだと、だからこそ役に立たない俺がここにいれる意味や、他のやつを受け入れるこいつの考えがわからなかった。
コブラの考えもわからなかったが、今回のでわかった。
コブラはこいつの心と考えを全て読んでいたからここにいるのだ。
なるほど。こいつは優しいのだな。同情もあるだろう。だが、蔑むようなことをせず、皆を受け入れてる。
口だけじゃなく、実力があり、着いていきたくなり、支えたくなる。
だが…………
ゼブラ「流貴の最終目標は?」
「…………天竜人の崩壊かな。」
ゼブラ「なぜだ?なぜ世界を統一しようとしない?流貴の力ならそれが可能だろ?」
「それをすると、今幸せに暮らしてるやつまで苦しめるし、俺を倒すために、天竜人が海軍に無茶をやるようにするだろう。そうなったら、この国はともかく、支配した国や同盟国などが被害が出る。それは最後までしたくない。…………俺の手の届く範囲の人と、目の前の人だけを助ける。…………俺は、偽善者だよ。ただの偽善者だ。」
…………前にコブラが言ってたな。
コブラ「あいつは優しいが、優し過ぎる。だが、それを弱点としないだけの力がある。それでも、被害が出るのを恐れてできない。だから俺もついていきたくなるな。支えたくなる。」
このときは、意味がわからなかったが、今ならわかる。
…………こいつは…………最高だ。
ゼブラ「…………そうか。」
…………なるほど。俺も着いていきたくなりなったぜ。
ゼブラ「俺は、強くなるか?お前の役に立つか?」
「役に立つとか、かんがえなくていいよ?」
ゼブラ「恩もあるが、そうじゃねぇ。俺は、あんたと共にしてみてぇとおもったからだ。」
「…………海賊だぞ?」
ゼブラ「今さらそんなの知るか。で?」
「なら、もっと強くなるか!そしてすまんが、俺を助けてくれるか?」
ゼブラ「しゃぁーねぇからな!喧嘩は好きだからな」
「喧嘩かよ!」
…………コブラ…………いいよな?
俺も信じて……いいよな?
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闘技場から少し離れたところ。
コブラ「いいんだよ。ゼブラ。この国は全部受け入れてくれる。守ってくれる。信じていいんだ。
だから、俺も………流貴についていくんだ。」
お前と一緒にな。ゼブラ
信じられない世界だけど、
この国と、家族と、流貴だけは信じられる。