〜武偵〜mon secret   作:堂本 耀

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どもどもー堂本 耀です!初めての投稿なので誤字などがあったり文章がおかしい所などがあるかもしれませんが暖かい目で見てくれると幸いです!


第1弾目 10年前のあの日

私は今日、ある場所に来ていた。

「うぅ…寒っ!」

まだ寒い3月の早朝、この日は久しぶりにここに来た。

私の名前は七瀬 命(ななせ みこと)ここは私の家族との思い出の場所。

ここは私の実家の近くにある森を抜けた先にある広場、目算半径50mの割と広い広場の中心に1本の大きいクスノキが生えている。

朝日に照らされるクスノキがやけに綺麗に見える。

久しぶりに来たから綺麗に見えるのだろうか?

「昔はよくお母さんとお父さんとお兄ちゃんでよく遊んだなー」

小さい頃の事を呟きながらクスノキのすぐ側にある手作りのお墓に踏みよる。ここにあの人は眠ってないが石版に名前が掘ってある。『七瀬 美紅』(ななせ みく)と『七瀬 聖命』(ななせ せいめい)私のお母さんとお父さんだ。

「ただいま…お母さん…お父さん…」

私はもういない両親に独り言のように語りかける。

「お父さん…私…約束守るよ。お父さんの言った言葉、忘れないから

 

全部アイツのせいだ…」

 

そう、こうなったのは全てアイツのせいだ。

 

 

 

ー10年前ー

 

10年前のあの日、その日も広場に来ていた。

私、お兄ちゃん、お父さん、お母さんで鬼ごっこしたりして遊んでいた。

この頃は楽しかった。幸せだった。

「お兄ちゃん捕まえた!次はお兄ちゃんが鬼だよ!」

「クソ!じゃあ次は1度も捕まってない父さんだ!待てやコラ!」

皆楽しそうに遊んでる。本当に幸せだ。

お母さんは優しいし、お父さんは強くて稽古の時は怖いけど教え方が上手いし根は優しいから好きだ、お兄ちゃんだって私にいつも構ってくれる。

この幸せな日々が永遠に続くものだと思っていた。

だが、そう長くは続かなかった。

いつものように広場で遊んでいると、

『メキメキッ』『バキッ』

木が折れるような音が聞こえる

「…なんだ?」

お父さんもこの異音に気づく。

「美紅、見えるか?」

「ちょっと待って……千里眼ッ!」

お母さんが千里眼ー遠くを見ることが出来る眼ーを使って遠くを見る。

「どうだ?」

「…え?…なに?…あれ?…」

あれ?お母さんの様子がおかしい。一体なにが見えるっていうんだろう?

「お母さん?どうしたの?何が見えるの?」

何が見えるんだろう?という好奇心と、いつも冷静なお母さんの様子がおかしい点から恐る恐る聞く。

「大男が素手で木をへし折りながら迫ってきてる!」

…え?素手で?木を?この木って相当大きいよ?

「翔命!命を連れて木の裏に隠れとけ!」

七瀬一族は外の世界と隔離された山奥にある。

こんな山奥の森に木をなぎ倒す人なんて怪しすぎる。それに真っ直ぐこちらに向かってきてる。

お父さんは、混乱している私と私のお兄ちゃんの七瀬 翔命(ななせ かなめ)を一喝し、お兄ちゃんは私を連れて大男がいる対角線上にある木の裏に隠れる。

「命、ここに隠れるぞ!」

「待ってよお兄ちゃん、何で?何で隠れるの?一緒に闘わないの?」

私の家は先祖代々戦闘一族だ、私はまだ弱いかもしれないけどお父さんはかなり強いしお母さんだって弱くはない。お父さんなんか武装検事と互角にやり合うほどの実力者だ。お兄ちゃんだって少なくとも私よりは強い。

なのに何で?なんで戦わないの?

私の中に疑問がよぎる。

私だって戦闘一族、七瀬家の人間、少しは戦える。

「何ででもない!母さんの千里眼は遠くを見るだけじゃなく透視も出来るし見るだけで大まかではあるが相手の戦闘力が分かるんだぞ!?」

テンパっているお兄ちゃんが私に怒鳴りつける。そう、だから?相手の戦闘力が分かるからなに?こっちにはお父さんがいるんだよ?家族全員でかかれば勝てるでしょ?

「そうよ?だから何?家族全員で挑めば勝てるでしょ?」

「まだ分かんねーのか!?母さんだって馬鹿じゃねーんだ、千里眼を使った時点で相手との戦闘力の優劣ぐらい分かる!母さんが奴を見てテンパってるってことはこちらが劣勢だからだ!」

……え?

「それってお父さんの強さを踏まえたうえで?…」

「あぁ!そーだよ!いーから黙って隠れてろ!」

あのお父さんとお母さんの二人がかりでも劣るの?

私は、強くて優しいお父さんとお母さんのことを心の底から信用していたのでお父さん達が負けるだなんで信じられなかった…

「来るぞ!」

現実逃避も束の間、大男が広場まで接近してきた。

広場まで出てきたことにより、大男の容姿が分かる。身長200を越す長身に、黒髪、黒ネクタイ、黒のスーツに黒の大きいコートを羽織っており黒のブーツだ。

私とお兄ちゃんは姿勢を低くして見つからないようにする。その間、茂みの隙間からお父さんと大男が10m程の距離で会話をしているのが見えた。

遠いし風が吹いているのでところどころしか聞き取れない。

「なに……ここは……おま…み………こ…ね…か」

お父さんが叫んでるけど聞こえない。

「……………………」

大男の方はお父さんより遠くにいるため全く聞こえない。

ならば読唇術だ、これはまだ習ったばかりで完璧ではないけど少しは分かる。

「ここはお前のような奴が来るところじゃない!」

「焦るな…子供達には手は出さない」

「ッ…なぜ子供たちが居ると分かる!?」

「何故って?簡単なことだ、隠れてはいるが気配が丸出した、これじゃここにいますよと言っているようなものだ」

バレてた!でもここから出たとしてもお父さん達の足でまといになるだけだ。

あれ?お前のような奴?お父さんはアイツと面識があるのだろうか?

「チッ、バレてんのかよ……何しに来たんだ?」

「依頼…と言うか命令かな、貴様ら2人を消せとな」

え?お父さんとお母さんを狙ってきたの?でも、大丈夫だよね?だってお父さんだもんね?勝てるよね?

「狙いが俺たち2人なら子供たちには手は出さないんだろうな?」

「あぁ、出さない。今は、な」

「ってことはいつかは子供たちにも手を出すってことなの!?」

今まで黙っていたお母さんが怒鳴る。

「さぁなそれは知らん」

「テメェ…ふざけてんじゃねーぞ!?」

「ふざけてなどいない。俺はいたって真面目だ。」

大男はネクタイを緩めると、言った。

「長話は終わりだ。さっさと始めるぞ」

「返り討ちにしてやんよ」

「子供たちには指1本触れさせない!」

始まる、お父さんとお母さんの闘いが。

「らぁっ!」

まず先に先手必勝でお母さんが猛スピードで急接近し左足を軸にし回転蹴りで回転し、遠心力と体重を乗せた重いハイキックを大男の顎に放った

スパァン!

「く…!?」

だが、大男は左腕を90度に曲げ、右手で支えた状態にし、お母さんのハイキックを止めた。

ハイキックを止められたことにより、お母さんの動きが一瞬止まった。大男はその一瞬で、右の裏拳でお母さんを8mほど吹き飛ばした。

ゴスッ!

「きゃぁ!」

「美紅!」

お父さんがお母さんを支えてすぐに体制を整えるが、顔を上げたそこにはもう既に大男が蹴りのモーションに入っており、お母さん諸共大男の放った蹴り喰らい吹き飛ばされた。

「ぐぁぁ!」

でも流石はお父さん。吹き飛ばされた空中で先ずお母さんを受け身の取りやすい体制にしてやり、自分はバック転の容量で地面に手を付き、はね起きた。

「らァ!」

お父さんがすぐさま反撃する。お父さんの得意な打撃と投げ技を組み合わせた攻撃を大男に打ち込む。

一本踏み込み、大きく振りかぶり、右ストレート。これは強力だが、モーションが大きく隙が多い。大男は簡単に躱した。が、こんなの無論フェイント。大男が躱した瞬間に左のアッパーを顎に打ち込む、が、これもギリギリ躱された。

「チッ…」

お父さんは一瞬だけお母さんをチラ見し、お母さんは頷いた。

お父さんが下がりながらしゃがんだ瞬間お母さんがお父さんの背中を滑るようにして前に出た。大男の死角からお母さんがいきなり現れたことで、大男が一瞬眉をピクリと動かし動揺を見せたがすぐにガードの体制に入った。

お母さんの得意な足技のローキックで相手の体制を崩し、鳩尾の水平蹴りでダメージを与え、相手に飛び移りって太股で挟み、地面に叩きつける投げ技、いわゆる幸せ投げを放つ。

ゴスッ!

よし!これは綺麗に決まった!

技を決めたお母さんは掴まれて寝技に持ち込まれないようにすぐにバックステップで距離を取り相手のダメージの浸透ぐわいを診る。

お母さんの技を喰らった男は綺麗に決まったはずなのにフラつく様子もなく、それ以前に笑っていた。

「クク…あの武闘派一族の七瀬もこの程度か…」

「効いていねーだと?」

お母さんの技を喰らったくせに、なんてタフなんだろう。

「さぁ今度はこっちの番だ」

今度は大男が攻撃を仕掛ける。

左ストレート、右フック、ローキック、の連続技をガードしたが一撃一撃が重くお父さんのガードを無意味にし、ダメージを与える。

よろけたお父さんは大男がお父さんの頭の後に回した両腕で頭をロックされ、膝での顔面蹴りを連打で喰らった。

ゴスッ!ドスッ!

「ウグッ!」

お父さんは必死に顔面を両腕でガードするが、

「貴様、少しは考えろ、顔ばかりガードしすぎだ」

「……ッ!?」

ドゴッ!

大男は先程まで攻撃していた顔面ではなく、肋に膝蹴りを決めた。

バキ!

「カハッ」

お父さんは喀血し、咳き込みながらその場に倒れ込んだ。

「今の感覚、確実に肋の2、3本は折れたな」

「ちょ、あんた!」

お母さんはお父さんに駆け寄るがそれを大男が阻止する。

「まだ勝負は付いてないぞ?」

「チッ…じゃ、お望みどおり勝負付けてあげるわよ!」

お母さんは大男に猛スピードで突進し、左足のミドルキックを放つ、が大男にガード、されるギリギリのところで起動を変え大男の顎に叩き込む。いわゆるブラジリアンキックだ。

これをモロに喰らった大男は少しだけふらついた、そのふらついた瞬間に懐に入ろうとしたが、大男はすぐに体制を立て直し、強烈な右フックを放ってきた。

「クッ!?」

お母さんは右フックをスウェー(背面反り)で躱し、そのまま手を地面につき、バック転のように回転する際、相手の顎を蹴り上げる。

ゴッ!

ブラジリアンキックを喰らった直後にまた顎をやられ、大男は軽い脳震盪を起こしフラついた。

これを見過ごすお父さんではない、まだダメージが残っているのに大男の足にしがみつき、大男の動きを封じた。

「ナイス!」

飛び上がったお母さんは大男の頭に踵落としを叩き込む。

ゴスッ!

これだけじゃ終わらない。お母さんは踵落としを放ったあとの着地と同時に体を反転させ、相手の喉笛に水平蹴りを決める。

「これで…どうだっ!!」

ドゴッ!

大男は数m吹き飛んだ。この一撃と前の打撃のダメージも蓄積してるだろう。かなり応えたはずだ。

「う…………今のは効いたぞ、流石七瀬と言ったところか…」

「そりゃどうも」

お母さんは警戒しながらも大男の発言に答える。

「少し、舐めすぎていたようだ、お遊びは終わりだ、本気で行くぞ」

…え?ちょっと待って?…今までは本気じゃなかったの?お父さんとお母さんの二人がかりでフラつかせて1回吹き飛ばすのがやっとなのに?

お父さん達ももう疲労やダメージがピークに来てる。

これ以上は戦闘自体辞めるのが普通だ。

「どうした?休んでいる暇は無いぞ?」

…ドゴッ!

…え?お父さんがいきなり吹き飛んだ、大男の右ストレートをモロに喰らったのだ。その衝撃でお父さんは数m吹き飛ぶ。

「…え?どうなってるの?」

お父さんと大男の距離は8m程離れていたはずだ、それを一瞬で詰めてきた。お父さんが反応できないスピードで。

疲労しているとはいえ、お父さんはかなりの実力者だ、8mもあれば例え銃撃でも弾ける。

そのお父さんが反応できないスピードだなんて、それにこの威力。

強い、この男、やはり強い。

「らァ!」

お母さんは大男に水平蹴りを放つがお母さんの蹴りが大男に届く前に足を掴まれ、一本背負いのような投げ方で、遠心力を付けて地面に叩きつけられた。

ドガッ!

お父さんは立ち上がり、体制を整え、お母さんは地面を転がり、距離を取ってから立ち上がり、こちらも同様に構えをとる。が、2人とももうフラフラだ。

「どうした?もう終わりか?」

大男の挑発に返す言葉もない。二人がかりでかかっても全く歯が立たない。

「おらぁ!」

「やっ!」

お母さんとお父さんが二人同時に仕掛ける。が、

ガガッ!同じタイミングで仕掛けたのにお父さんの攻撃の方が後にあたってる。これはお母さんが、変則型・蹴り主体であり、あらゆる角度、予期せぬ体制から蹴りを繰り出す戦闘スタイルだ。対してお父さんはボクシング主体のインファイターであるからしてパワー系だ、技のスピードが違いすぎる。

二人がかりでもバラバラに攻撃してても流されたり止められたりするだけだ。同時に攻撃しないと意味が無い。

「チッ…ならこうだ!」

お父さんは左フックのモーションに入ったと見せかけるフェイントを使い1節遅れてこれでお母さんと同じタイミングで右ストレートを繰り出した。これでお母さんと同じタイミングで攻撃したことになる。が、大男は腕をクロスさせ、右手でお母さんの左ハイキックを、左手でお父さんの右ストレートを止めた、そしてクロスした腕を元に戻しながら両サイドに突き出すようにして突っ張りを放った。これによってお父さんとお母さんは数m程吹き飛ばされる。

ドゴッ!

「クハっ!」

「ウグッ!」

ダメだ…どの攻撃も通じない。

今の一撃、強烈だった、お母さんは失神したな、お父さんも意識朦朧としてるだろう。

「父さん達が押されてる…」

お兄ちゃんが苦しそうに呟く

「クソ!俺がもっと強ければ!強ければ父さん達に加勢出来るのに!」

そうだ、私が強ければお父さん達に加勢出来たのに、今の私じゃ、加勢どころか足でまとい、ここで見てるだけしか出来ない。

自分に腹が立つ。

「これで分かったか?実力の差は歴然だ。」

「クソ!」

お父さんが悔しそうに吐き捨てる。

「まぁ、これも命令だからな、悪く思うなよ?」

そう言いながら大男は失神しているお母さんに近ずいて行く。

そしてお母さんの目の前に立つと、コートの内ポケットに隠し持っていたであろう拳銃『デザートイーグル』を取り出した。

「おい!何をする気だ!?」

「何って?分かるだろう?」

「おい!やめろ!やめろおおぉぉぉぉぉぉ!」

ドゥン!ドゥン!ドゥン!

お母さんに向けて3発の銃弾が打ち込まれた。

「………………」

私は、言葉を失くした。

お父さんも、お兄ちゃんも。

「貴様ぁ!」

いち早く我に返ったお父さんは大男に激怒する。

「安心しろ、お前もすぐに嫁の元に行かせてやる」

「……ッ!」

お父さんまで殺される。そう思った私は思わず茂みから飛び出していた。

飛び出した私を止まるようにお兄ちゃんも出てくる。

「止めて!お父さんを撃たないで!」

私は泣きじゃくりながら大男に訴える。

「お前達、なぜ出てきた?」

お父さんの問いかけに答えず私は大男に撃つのを止めるよう訴え続ける。

「お願い。打たないで!」

私とお父さんの前にお兄ちゃんが立つ

「頼む!撃たないでくれ!」

「どくんだ、君たちを消せとは言われてない」

「嫌だ!お願いだから撃たないで!」

「これも命令なんだ、悪く思わないでくれ」

「嫌だ!やめてよ!やめて!」

大男は私とお兄ちゃんを無理やり引き剥がし、

ドゥン!

発砲した。

「ッ…………嫌ぁああああぁぁぁ!」

「ッ…………あ……あぁあああああ」

「悪く思うなよ、じゃあな」

大男はお父さんを撃った後、早々にこの場を立ち去ろうとする。

「待て!…お前名前は…?」

私はこの大男の名を聞くため呼び止める。

「聞いてどうする?」

「あなたを殺すためよ!あなただけじゃなく、あなたの家族を全員殺してやる!」

大男は私の発言を鼻で笑った。

「ハッ、貴様が俺をか?いいだろう教えてやる、俺の名は遠山 金叉(とうやま こんざ)だ」

「遠山……金叉…忘れない必ずあなたとあなたの家族を全員殺す!」

「できるもんならやってみろ……」

この言葉を残し遠山 金叉と名乗る人物はこの地を去っていった。

「ゴフッ!ゴホッ!ゴホッ!」

お父さんが喀血しながらも息を吹き返した。

「お父さん大丈夫!?しっかりして!」

「父さん!死ぬな!しっかりしろ!」

私とお兄ちゃんの問いかけに、お父さんは喋るのがやっとの様子で答える。

「命、翔命…すまない…」

「何で父さんが謝んだよ!」

「そうだよ!お父さんは何も悪くないよ!」

私とお兄ちゃんは謝罪してくるお父さんの言葉を否定する。

「俺が、弱いから、弱いから美紅を守れなかった」

お父さんはもう息をしていない血だらけのお母さんを見ながら呟く

「お父さんは弱くなんかない!」

「父さんは十分強い!」

私達は強く連呼する。

「なぁ命、翔命…今後はおじいちゃん達に面倒見てもらいなさい」

「嫌だよ、私、お父さんとがいいよ!」

「すまない、それはできそうにない」

「そんな…うぅ……」

お父さんは、泣き崩れる私の頭を撫でながら呟く。

「命、翔命、奴の名前を覚えているか?」

お父さんにあの大男の名を聞かれる、忘れない。忘れるわけない。憎き復讐の相手、奴の名は…

「遠山……金叉」

「そうだ、その男に俺の代わりに復讐してくれないか?美紅を殺した奴を」

「うん!殺す!必ず!一族諸共皆殺しにする!」

私は若干怒鳴りながら答える。

「……約束できるか?」

「うん!約束する!」

「そうか…なら安心だな……翔命、命を、お兄ちゃんとしてちゃんと守ってやるんだぞ?」

「……うん、守るよ、必ず」

「そうか……ならば…俺の言う言葉はこれが最後かな……」

お父さんはどんどん脈も弱くなりながら声も小さくなっていく……

「命、翔命…………強く…生きろよ……」

この言葉を最後にお父さんは息を引き取った。

「うっううう…うわぁああああぁあああぁ!」

私は泣いた。大声で。

お兄ちゃんは涙おこらえながら私の肩を抱く。お兄ちゃんも、今にも泣きそうな顔だ。

「うぁああああああぁあ!」

 

 

 

 

 

ひとしきり泣いたあと……

「私…やる…」

「……?」

ここに宣言する。

「遠山一族を……皆殺しにしてやる!」

 

 

 

 

 

あれから10年、あれからもう十年経った。

あの後、おじいちゃんとおばあちゃんに世話になり、武術はおじいちゃんに厳しく指導してもらった。

私も15歳になり、明日は東京武偵校の入学式。遠山一族の人間の遠山 金次(とうやま きんじ)に接触する。まずはあいつの信頼できるパートナーにでもなる。そして、信頼していたパートナーに裏切られ、殺される顔……想像しただけでゾクゾクするよ…

待っててね、遠山 金次……私が、殺してあげるから…

お父さん……あの約束必ず守るよ……

少しは楽しませてよ?遠山 金次君

 

さぁ、復讐の始まりだ。




最後まで読んでいただきありがとうございます!
あぁーー疲れた。書き上げるのにトータルで3日かかったよー。
かなりかかったなー。
まぁ読んでくれたら感想やら何やら書いてほしーなー

じゃ、俺も色々と忙しいから次回作は来週か再来週かな?
空いた時間にちょくちょく書くから出来上がり次第出すよー

んじゃ、そゆことで、ばいちっ!
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