意識が戻った。
だが、目の前が真っ暗で何も見えない。
それどころか音も聞こえない。
どうしようかと思っていたその時
突然脳内に声が響いた。
(いくら話しかけても反応ないって事は君も転生者?)
《告:その可能性はとても低いと思われます。》
(それはそうだけど俺っいう前例があるじゃん。
でしょ、シエルさん。
もっと言えば俺と妖気が同じなんでしょ。
なら俺の妖気から生まれたっていう可能性もあるし、
もしかしたらこの会話だって聞こえてるかもしれないよ。)
《告:分析鑑定の結果
種族名:スライムは
耐性:『物理攻撃無効』『痛覚無効』
ユニークスキル:『
(ユニークスキル持ってるってことは100%転生者じゃん!)
《…解:そのようですね。》
このような会話が頭に流れ込んでくる。
完全に返事するタイミング失った。
もうどうにでもなれと思いながら心の中で返事をしてみた。
(あのー、多分僕その転生者ってやつだとおもいます。
あと、会話聞こえてます。リムルさん、シエルさん。)
(!?シエルさんは俺が名前呼んだからいいとしてなんで俺の名前が分かったの?)
(え!?そう言われてみればなんでだろ?)
《告:両者の魂の回路以上のつながりを確認しました。》
(つまり?)とリムルがシエルさんに問う。
《解:簡単に言いますとこの種族名:スライムは
妖気から生まれた子供です。》
(俺とウェルドラの関係的な?)
《解:多少違う点はありますがおおむねその認識で間違ってないでしょう。》
(あのー、僕周りが全く見えないんですがどうすればいいですか?)
(『魔力感知』を覚えるのが手っ取り早いんだけど…生まれたばっかじゃ無理だよなぁー)
《解:ユニークスキル『
その際にそのスキルと私をリンクさせることによって時短及び魔力の消費を抑えられます。
リンクしますか?
YES/NO》
(YES)
と念じた瞬間一気に視界が開けた。
と言うか自分の周り360°全てが見えた。
そばに居たのはリムルと思わしき可憐な少女とその肩に妖精。
そして目が笑っていない笑顔でこちらを見ている執事の様な格好をした人間(?)だった。
声を出そうにも出ない。
再びどうしようかと思っていると今度は脳に直接ではなく普通に会話が聞こえてきた。
「リムル様、これは何でしょうか?」
(これ!?物扱い!?てか何で急に声が聞こえるようになったんだ?)
《解:『魔力感知』により意思のある声が聞こえるように成りました。》
「ディアブロ、ちょっと繋ぐぞ」
(繋ぐ?何をだろう?)
(ディアブロ、こいつは俺と同じ転生者だ。
名前は
と脳に直接聞こえたかと思った瞬間突然眠気が襲ってきた。
(ちょ、今めっちゃ魔力持ってかれた。)
(大丈夫ですかリムル様?やっぱり始末しますか?)
(大丈夫だ。多分名付けになったんだろう。)
そう脳内に直接聞こえた時にはもう限界だった。
すぐに意識は闇に葬られた。
--その頃夕は--
一人で帰路に就いていた。
渚が一緒じゃない時はいつも一人で帰るのだ。
別に渚以外に友達がいない訳ではないと言うかとても多いのだが、
帰る方向が合う友達がいないのだ。
家に着いた。
「ただいま。」
「夕!渚君が刺されたって!」
「えっ!?」
「病院行くわよ!」
「分かった!」
--病院への行き道--
「お母さん、電話鳴ってるよ。」
「夕、でて」
「はい、もしもし。
え、
あ、
はい。
わざわざ連絡ありがとうございます。」
プッ
「お母さん、渚、間に合わなかったって。」
「え、、、
とりあえず家に帰りましょうか。」
「うん。」
--翌日--
「いってきます。」
「いってらっしゃい。
今日はお通夜に行くからなるべく早く帰ってきてね。」
「分かった。」
一人で学校に登校するのははじめてだ。
いつも登校は渚と一緒だった。
そう思いながら歩いていると、
視界の端に小学生の姿が目に入った。
そこは未透視の悪い交差点だった。
ふとカーブミラーを見たらトラックがすごい勢いで来ていた。
子供たちに気付いていないようだ。
また、子供たちも気付いていなかった。
とっさに体が動いた。
ギリギリのタイミングで間に合い子供たちを突き飛ばす
と、同時に倒れた。
運動神経は悪い方ではなかったのにだ。
(ここまでか、最後に渚に会いたかったな…)
《確認しました。
異世界での肉体の再生…
成功しました。
『
続いて『身体強化魔法』を習得しました。》
(何か聞こえているがはっきりとは分からない。
痛みは感じないな。
もう終わるのかな。
次の命は大切に生きよう。)
《……………を習得しました。》
何か聞こえた気がしたがもう意識を保てなかった。
今回出た新しいスキルの説明です。
『
魔素に関する全ての魔法、スキルの体に対する影響を無効化する。
『身体強化魔法』
魔素の消費に比例して身体能力及び五感を活性化させる。
ただし上限はない。
第二話を読んでいただき有難うございます。
作者は今アルストにはまっています。
次の更新は1月1日の予定です。