「…失礼します 父上 今 お時間よろしいでしょうか」
「…是光、か あぁ いいぞ 入りなさい」
入ると 秀元兄様と私がいたことに驚いたようだった
特に私がいることには 驚いていたようで 目が合った瞬間に眉を寄せていた
……その瞳に不快感が宿っていたことには 気付かないふりをした
「…で、なんの話だい?」
「…実は 朝霧のことで…」
「……ふむ 言霊の力か…ありえるかもしれんな
…お前達の母上 私の妻のお祖母様が言霊の力を持っていたという話だ
もしかしたら それが受け継がれたのかもしれんな…」
「やっぱりそうやったんやな!さっすが是光兄さん!」
「……秀元少し黙ってろ …それは どうすれば操れるようになるのでしょうか」
「…慣れ、だろうな」
正直 今 うまく操れてはいないのだ というか 普通に喋っていて 何も起きない
……本当に私に力があるのか と 思ってしまう
それにこの京でそういう能力を持つのは 得策ではないのだ
陰陽術を別としてだが
京でそういう神通力を持っている人間は 多くもないが少なくもない
その為 その能力を持った人間の生肝を喰らおうと妖達が集まってくるのだ
近い未来で 珱姫は治癒の能力を持っていたために 妖達から狙われた それは 宮子姫 貞姫 苔姫 も同様
皆 能力を持っていた者達
私がもしも 能力を持っていたとして 普通の家ではなく
花開院本家で13代目秀元の妹だ きっと私はあまり狙われることはないだろう
あれ 珱姫といえば もう生まれているのだろうか
というか 秀元兄様と何歳差なんだろう 私と同い年と考えても私は5歳
そろそろ 能力を持っていることが分かる頃なのでは ないだろうか
あーあ 夢小説のヒロインみたいに 珱姫に会いたいな
…正直 奴良組には関わりたくない …あぁ でも雪麗さんには会いたいな
「…おーい 大丈夫 朝霧 気分悪い?」
『…え いえいえ 全然大丈夫です 秀元兄様』
「……じゃあ、一回言霊を操る練習からやっていこか?」
『…………………………………………………はぁい』
「…凄い間やね」
それからは 言霊を操る練習が始まった
「……ちゃうよ もっと心を静めな…そして 呟くんや」
「……グゥルルルル…」
『ガタガタ)………ヒッ 滅!』
「あはは いいやん その調子やで〜」
『…ヒッ …ヤダヤダヤダ!! 滅滅滅!滅!』
「……ガァルグラララ…」
『気持ちわるい鳴き声すんな!』
「…アッハッハっ おっかしいね 朝霧ちゃん 口調変わっとるよ〜!」
『うっさい 黙って……こっちにくるな 妖〜!』
能力
正直、こんな能力いらなかった
秀元兄様以外に酷い