もう何書いてるかわからないんです。
sideイッセー
「夕麻ちゃんやーーい!出ておいでーー!」
夜道を駆け抜け雄叫びをあげる俺は間違いなく変質者だろう。が、そんな事は今は関係ない!
「力が湧き出てくるわい!グハハハッ!!」
元気が溢れ出て仕方がない。今は走っているが間違いなく人間のスピードではない。たまんねぇーな!!
待ってろよ夕麻ちゃん。さっきの俺とはわけが違うぜ!『男子三日会わざるは刮目してみよ』ってヤツだ。まあ別れてから半日も経ってないんだけどな!
ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!!!!!
「………帰ろ」
お腹減った…………もう夜遅いしな、父さん母さん子供だけの家族……じゃなかった。二人とも寝てるだろうな。あの紅髪の爆乳娘が俺を引き止めなければ今頃家族3人暖かい食事に楽しい会話でランランラン♪だったのに…
「何処かで食事しよ……」
うどん食べたいな……顔突っ込んで鼻、耳、口から同時に吸い込みたい位食べたい。
さて、完全にうどんの口になったところで出発だ!いざ丸◯製麺へ!
『『『イラッシャイマセー!!!』』』
「いらっしゃいました」
店内は夜遅くって事もあり客は少なくその割には定員さん多いな!!!って状況になってた。
「あーどうしよう。20玉くらい余裕で食べれそうだな。◯亀製麺で小遣い使い切るなんて時人みたいだしなぁ」
「ズズズズズズズズッッッッ!!!!!!」
「ん?」
メニューを見ながらブツブツ言っていると視界に俺に背を向けて座っている女の子が映った。その女の子の両サイドにはこれでもかってくらい丼が積んであった。
…すげー食ってんな、時人みたいだ。
将来あの女の子と結婚する旦那は大変だろうな……食費とか。などと考えていたがよくよく考えれば彼女が結婚する事は無さそうだ。だって…
目の前の女の子はシスターだから。
金髪の…………
おそらく「私は神に仕えているので一生独身!一生処女を貫きます!」とか清純派アイドル紛いなセリフを言うんだろうな。時代は清楚系ビッチまで来ていると言うのになんと古風な……
「まぁいいや。俺も食べよ」
取り敢えず基本的なあったかいうどんを5玉頼んだ。付け合わせはイカ天3つにかき揚げ2つ。店員さんは俺の前にあの女の子の接客をしたからかあまり驚いていなかった。
うどんの乗ったお盆を受け取った俺は折角なのであの女の子の隣に座ろうと思い近づいて行った。
美少女だといいな。うん美少女。絶対美少女だよ。原作で会ってる気がする。原作?まぁいいか。取り敢えず美少女なのは間違いない。俺のダウジングがビンビン反応してやがるぜ。黒髪、紅髪、金髪……今夜は最高じゃああああい!!!!
そして俺は少し大きめに音を立てながら金髪シスターの隣に座り一言。
「オッス!オラ一誠!」
「ズズズズズズズズッッッッ!!!!!!」
しかし、俺になど目もくれず一心不乱にうどんを啜り続ける金髪シス………タ?
「………………何やってんのお前?」
「ん?ああイッセーか」
美少女以前の問題だった。金髪シスターの正体は金髪のカツラとシスター服を着たただの時人だった。
「うわぁぁぁぁぁぁあああ!!!!!!!」
「うるせぇぇ!!!」
「痛い……」
なんか蹴られるの久し振りだな。
「店内ではお静かに」
「お前もだよ!」
「は?今回は完全に俺は被害者だろ。勘違いしてお前がナンパしてんだろ?ん?」
「うっ………そうだけど」
やばい時人のシスター姿が意外に似合っている……ダメだ!俺はノーマルだ!夕麻ちゃん一筋だ!
「はぁ……お前今日デートだったんだろ?」
「あ、ああ……」
「その…なんだ。その服で行ったのか?」
時人は気まずそうに尋ねてくる。
「ん?この服変か?」
「いや、こんな格好してる俺が言うのも何だけど……その胸元の丸い破れはそう言うデザインなのか?」
「ああこれね。刺されたんだよ」
「何処がだよ。服破られただけだろ」
「いや、時人にも見せたかったよ。直径10センチ位は開いたね」
「それは刺されたって言わねーよ。貫かれたって言うんだよ」ズズズズズッ!!
「やめろ!汁飛ばすな!ちょっ!マジで!熱っ!思ったより熱い!」
「イッセーよ…貫かれたのと今の熱さ、どちらが辛い?」
「熱さだな。刺されたのは夕麻ちゃんだから許す。むしろウェルカム」
「(マゾにも限度があるな……取り敢えずあの賭博師の名ゼリフ言っとくか!!)」
「狂ってやがる!どいつもこいつも狂ってやがる!!」
「お前それ言いたかっただけだろ!」
side時人
いつもの様に俺はうどん50杯食って店を出た。恐らくあの店はもう行けない。出禁だ。いつもそうだ、食べ放題じゃ無いんだから儲けはしっかりあるだろ!全く…こんな上客は他にいないぞ……店員はどいつもこいつも狂ってやがる!!(2回目)
「時人あのさ……その格好どうした?」
「……修行にコスプレは付き物だろ」
まずは形からなんて言うしな。
「違うよ!てか修行ってなんだよ!?なに戦闘モノに移行しようとしてんだ!」
「ウルセェ!!お前がそんな事言って良いのか?腕捥ぐぞ?いいのか?追い追い支障が出るぞ?いろいろヤバいぞ?」
「……………だとしても!シスターの格好は可笑しい!お前男だろ!」
「戦闘系シスターなんだよ。清楚系ビッチと同じだろ?」
「違う!!男の理想と脳筋シスターを混同するな!」
「戦闘系シスターなんて萌える要素しかないな!」
「あり得ない。お前は頭がおかしぜ?」
「よし。ならば暴行だ」
「どういう事ーーー!へぶっ!!!」
この後めちゃくちゃ殴った………
「てか、アレだな…………ハラ減ったな…」
普段ならイッセーはつっこんでいるが今のイッセーは俺と同じ気持ちだ。
「そう言えばこの辺に美味いラーメン屋…」
「そのネタはやめた方がいいじゃないか?」
ツッコミ欲しさにボケたらちゃんと返してくれたので嬉しかったです まる
にしても空腹が半端ない……仕方がない。
「………久し振りにあそこ行きます?」
我が竜巳家には唯一。唯・一!何度も行って食い荒らしても出禁にならない幻の店がある。だから一ヶ月に一度はそこに行く。最近はイッセーも付いてくる。何でも店の店長と気が合うらしい。
「それがいいな、うん。そうしよう」
イッセーも自身の空腹レベルを鑑みてあの焼き鳥屋が適当だと判断したようで頷いたので俺たちは早速目的地へ行く事にした。
「ガラガラガラー」
「お前、引き戸だと絶対それ言うよな」
「らっしゃい!……おお!久しぶりじゃねぇか!そろそろ来る頃だと思ってたよ!」
店に入ると店長さんの威勢のいい声が吹きかかる。
「お久しぶりです…
……ライザーさん」
ライザーさんは名前から分かる通り外人の方で、焼き鳥の味に感動を覚えて、遥々日本きて自分の店『串焼きライザー』を開いたらしい。一番人気は「フェニックス焼き」。俺も大好きで、毎回50本は食ってる。何処の鳥使ってんだろ。
「珍しく
すっかり忘れていたが神無とは俺の母さんの名前だ。
「イッセーとうどん食べて帰る途中で寄ったんで」
「飯食ってから寄り道に飯食おうとするなんて時人くんの家ぐらいだぞ。あと君、なんでシスターの服着てんだ!?てかイッセーくん!君そんな大食いじゃなかっただろ!!」
夜遅くなのにこの人元気だな〜。
「俺も若干困惑してますよ。胸に風穴開けられてから身体の様子が可笑しくって…」
「風穴!!?いや、死ぬだろ!?」
そりゃ驚くわな。
「いや、今は塞ってますよ。なんか爆乳人がくれたチェスの駒が身体の中に入った途端、まるで何も無かったように……残されたの丸く破れた服のみ」
「あ〜、やけに奇抜な格好してると思ったらそう言う事だったんだな…なるほど…そう言う事か…」
順応早いな。てか…
「俺も初めて聞いたぞ、それ。てか爆乳人って何?」
「ん?そりゃあ『ぼくがかんがえたさいこうのじんしゅ』だよ」
「ブフッ!!!」
イッセーが何故か子供っぽい口調で訳わからん事を言った後、店のカウンター席から何かを吹き出した様な音がしたので注目すれば…
「……アンタいたんだ」
「お、おお。俺は週4ぐらいでこの店に来てるからな」
相槌をうった男性は名前こそ知らないがなかなか特徴的な容姿だ。年は恐らく30代程度、前髪金髪、残り黒髪のワイルド感溢れる渋めのオヤジだ。背も190近く会って何とも言えない威圧感、着流しと下駄を身につけた陽気な男だ。
「暇そうだな」
「ほっとけ!にいちゃん、芋ロックと鳥3本!」
「はいよぉ!」
ライザーは注文を受け、調理場の方へ戻って行ったので、俺達も席に着くことにした。
「何で俺の隣なんだ?」
「いいだろ、見知った顔じゃないって事でも無いんだから」
「ライザーさん。取り敢えず鳥50本!!」
「よし!腕が鳴るぜ」
「相変わらずイかれた量を喰らうな」
おっさんがその数に顔を引きつらせていた。
「方や修行帰り、方や生き返りだからな。そりゃ腹も減る」
「だからその修行ってのはなんだよ……」
とイッセーが
「シスター服は関係ないだろ…」
とおっさんが
「まぁ……これはおばさんの趣味だな」
母さんの飛ばした修行先は母さんの友人の住んでいる森だった。おばさんはいきなり俺に襲い掛かりシスター服にカツラ被せた後に過呼吸になって倒れたのでそのままにして帰路についたのだが、すっかり着替えるのを忘れていて、そこに空腹が襲い掛かる訳です。「いや、流石にこの格好は……だが空腹には勝てん!」てな流れで恥を忍んで丸◯製麺に駆け込んで、食事中にイッセーがナンパして来たって経緯です。
「おばさん?」
「母さんの友人だ。前話しただろ?頭のイかれた人が居るって」
「あー…だからそんな格好してたんだな。やっと腑に落ちたぜ」
理解が早くて助かるよ…流石我が相棒。
「神無嬢も含めてお前らの身内少し、おかしいぜ?こんな俺が言うんだから間違いない」
「おっさんに言われずとも自覚症状はある。てか、母さんを「嬢」付けて呼ぶな。そんな歳でもないし、そんな仕事もしてない」
「へいへい」
「なんだ結婚できないからって他の家族を悲願でんの?」
「虚しいな」
「いや、イッセー。お前もその性格直さなかったら同じ道を辿るぞ?今のお前は『おっさん予備軍』だぞ?」
「「こ、こいつ……!」」
うわぁ……怒り方まで似てんな。本当にイッセーが心配になって来た。…………よし!
俺は一つの決意をしてからライザーさんの持って来た焼き鳥に食らいついた。
こうして夜は更けていくのであった……
私の作品はどんなに悪い人だろうと良い人に改変するよ。バトルとかするなら悪役としてそのままにしないといけないけど……
取り敢えずライザーは焼き鳥屋経営の良人にしました。これはこれで番外編書くかもです