battle sea way   作:伊織@うp主

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【前回までのあらすじ】
突如制海権が奪われ、航行の自由が失われた現代。
日本国海上自衛隊に配属された護衛艦「しなの」は特別編成護衛隊第一部隊の旗艦を務めることになる。
日本近海、そして世界の海域解放へ向け、自衛隊は行動を起こし始める…


第三話「下命『奪還開始』」

ー入港17日目ー

 

三年前に米海軍第七艦隊の一部が本国へ帰投し、領地変換がなされたのも、もう2年と10ヶ月前になる。その変換された土地に大型艦艇停泊場所と艦艇整備の簡易ドッグが新たに建設され、大型艦が到着するまでの間は長浦港の特殊艦などが停泊していたが、先日その特殊艦が全て長浦港へ戻った。

それは、「しなの」、「あかぎ」、「かが」の3隻が入港するからである。

海域防衛用護衛戦艦に、離島防衛用護衛空母二隻ともなると、景色はなかなかに壮観である。

 

「『いずも』でも充分でかいと思っていたが、この2隻を見ると、『いずも』がかわいく感じれるな」

「これか…俺らの部隊に配備された大型は」

「あぁ、この二隻だ。離島防衛用正規航空護衛母艦が正しい言い方だが…」

「面倒だもんな、この言い方…」

「結局、空母でなんでも方がついてしまうからなぁ…だが、意味合いを勘違いされてもらっては困るな」

「その意味合いに沿わない使い方をする我々からすると、複雑な心境だな…」

「まぁ…確かにな…」

 

これで野党からまた叩かれる…という思いがあったが、既の所で飲み込んだ。

 

各艦艇の改修作業並びに補給作業が突然始まるのと事で、明日からの3日間は特に何も無い日になった。

 

ー入港18日目ー

この日、京一以下しなの幹部は海上自衛隊厚木基地を訪れていた。

米軍が厚木から完全撤退を果たしてから、航空自衛隊第67航空団がこの場にいたが、その第67航空団が三沢に移動し、今は「あかぎ」「かが」に搭載される、「第501混成航空戦闘団(あかぎ隊)」、「第502混成航空戦闘団(かが隊)」、「第61偵察航空団(あかぎ隊)」、「第57偵察航空団(かが隊)」「第16ヘリコプター航空隊(あかぎ隊)」「第21ヘリコプター航空隊(かが隊)」が現在は翼を休めている。

 

ここで、各航空団の編成をご紹介しよう

第501、502混成航空戦闘団(航空自衛隊)

・F-35C:38機

・F-2C:12機

第57、61偵察航空団(航空自衛隊)

・RF-4EJ改:4機

・E-2C:4機

第16、21ヘリコプター航空隊(海上自衛隊)

・SH-60K:9機

(いずれも、各航空団、航空隊は同じ機数を保有運用している。)

 

陸に上がってすぐに、整備点検が始まり、整備点検が完了した機体から順次訓練を行っている。艦への離着艦訓練も行っていくが、この状況下である。回数はそこまで踏めないので、ほんとに実戦で慣れるしかない。

 

ーさて、なぜ厚木基地に来たのかと言うと、各航空団長、並びに空母に乗艦する航空自衛隊のお偉方にお会いするためである。

空母運用は海上自衛隊が行うが、航空隊の離着艦、及び運用は航空自衛隊が行う。従って、乗組員、整備員、誘導員、管制員は航空自衛官となる。(なお、着艦誘導とヘリコプター管制は海空合同で行う。)

 

ー海上自衛隊厚木基地・基地司令応接室ー

「海上自衛隊、阿賀野京一一等海佐であります。」

「同じく、伏見惠悟二等海佐であります。」

「舟坂雄一二等海佐であります。」

「柁原豊二等海佐です。」

 

海自サイドの挨拶が終わると、今度は空自サイドの挨拶となる。

「501戦闘団長、雲野翔一等空佐であります。」

「502戦闘団長、黒空章太郎一等空佐です。」

「57偵察航空団長、高橋大輔二等空佐です。」

「61偵察航空団長、白峯光二等空佐であります。」

「航空自衛隊各航空隊総括、空知孝好空将補です。よろしくお願いします 。」

 

この上記5人に加え、各科委員約600人が乗艦することになる。空母を運用する海上自衛隊員が約800名が各空母に乗艦するので、総勢約1400名で運営することになる。しなの型護衛艦で860名で運営しているので、人員では、(空海含めて)海上自衛隊最大規模である。

この護衛隊が艦隊規模、艦隊運用人数においても、自衛隊創設史上最大規模であろう。

この護衛艦の旗艦を務めるしなのは責任重大だ。

 

「早速だが、顔合わせが終わったところで、いつ出港するのかが知りたいのだが…」

 

と、空知空将補に急かされたので、慌てて書類や、ノートパソコンを取り出し、説明を行う。

 

「では、出撃日や、出撃後の動きについてご説明します。まずは…」

 

・出撃のタイミングと、航空隊回収地点。

・出撃後の航空団の役割。

 

「…このような計画であります。既に海上幕僚会議、航空幕僚会議の了承も得ております。」

「了解しました、そちらのプランで構いません。それで、最初の解放場所は?」

「既に大湊と呉は解放したとの情報を得ました。ですが、佐世保と舞鶴は依然苦戦しているとの情報を得ているので、まずは佐世保、そして舞鶴を解放の後、オホーツク海の一部を解放してから横須賀へ戻る日本1周コースです。しかし、必ずしも被害が無いとは言えません。」

「確かに被害が出ることは避けられませんね。ですが、そんなことを恐れていては国防なんてやっていけませんよ」

「それもそうですね」

 

こうして、俺と空知空将補は硬い握手を交わした。

我々はこれから、良い関係で一緒に戦っていけると思った。

 

to be continued




第三話、いかがでしたでしょうか。
様々なことが着々と始まり、ここから自衛隊の反撃が始まります。
自衛隊の武力行使など、様々な問題にぶつかりながらも、戦っていく彼らを是非見守ってあげてください。

余談なのですが、主、コミックマーケットに初参加してまいりました。
あの人混みとあの暑さは流石に体にこたえますね…かなり消耗してしまいました…

次回:「各艦、戦闘配置」
次回まで気長に参ります!
いつかは、あそこの中にサークルとして一度は行ってみたいものです…!
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