調べても全然出てこない(´・ω・`)
なので勝手に名付けてしまいました。
もしも名前を知っている方は教えてくれるとありがたいです。
柳韻さんが引き取ってくれることになってから一週間が経ち、やっと俺は退院できた。
これでも相当治りがはやいようだ。まぁ、そんなことは置いといて俺は黒い服で全身を包んでいる。今日は三人の葬式だ。柳韻さんに頼んで用意してもらった。
遅くなったけどこれはちゃんとやらないといけない。
この一週間で呼べる人には声をかけた。
父さんの仕事仲間、母さんのママ友、妹の友達、弁護士さんetc…
そして300人もの人が来てくれた。俺はその光景に涙が出そうになったがこらえて、
「お集りの皆さんにまずは感謝いたします。そしてお願いがあります。事故から時間も経ち、皆様ももう十分に悲しまれてくれたと思います。ですから今日は笑顔で三人を見送って欲しいのです。それが三人にとって一番だと俺は思うからです。」
ニカッ、っと俺は笑う。葬式なのにおかしいことを言っているのはよくわかっている。
でも、悲しみはもう十分だ。騒がしい三人はもう飽き飽きしていることだろう。
もしかしたら『笑え!』と怒っているかもしれない。だから俺は笑う。今日は泣かない。
すると、みんなも三人のことを思い浮かべたのか、
「そうだな、あいつ笑顔が一番とか言ってたしな。」
「えっ?私は妻が一番って聞いたけど。」
「ははは、あいつらしいな。」
などという会話が聞こえ始め、続々と笑顔が伝染していく。よかった。
それから皆、思い思い笑顔で別れの言葉を告げていく。棺桶には体はない。
時間が経ちすぎており、もう骨を入れた箱とそれぞれの写真や私物品を入れてある。
だが、体がなくても、告げた思いはきっと届いていると俺は思う。
そして最後の一人が告げ終わり俺は棺桶に近づいてく。
「おそくなってごめんよ。その代わり今日は泣かないからさ、許してくれ。」
棺桶の中には手紙や白い花で埋め尽くされていた。
そこに俺はそれぞれの棺桶に一つずつあるものを入れてく。
それは少し歪んでしまった小さなもの。歪んでいるがまだ開くことができた。
「ずっと…一緒だからね。」
開くと中に入っているのは家族全員でとった写真。みんな最高の笑顔をしている。
キャンプに行ったときみんなで作ったペンダントだ。
「俺・・・頑張るからさ・・・・」
泣かないと決めていたのに涙がでそうになる。
「だから・・・見守っていてね…」
涙をこらえて俺は笑う。写真の俺に負けないぐらい笑う。
そうして葬式は終わった。
★
「どうして俺を引き取ることにしたんですか?」
柳韻さんの家にタクシーで向かっている途中聞いてみた。
そういえば最初から引き取るつもりみたいなこと言ってたし。
「お前の父親にはたった一度だけあったことがあってな。その時そいつから本当の誠実さを感じたのだ。それが印象的で私はえらく気に入り、覚えておった。あいつは覚えてはないだろうがな。何せ十何年も前だ。そして、その男が亡くなり息子が一人残されたことを知った。そしたら自分でも不思議なくらい居ても立っても居られなくなってな。」
本当に父さんには驚かされる。只者じゃないであろう柳韻さんにここまで言わせるとは。
そして本当に感謝が尽きない。愛してくれて本当にありがとう。
「ついたぞ。」
俺が感傷に浸っていると声をかけられる。どうやらついたようだ。
時刻は夕方の五時といったところ。
大きいな…ていうか神社じゃないですかー‼
なに、お前はこの神社に預けて修行させる的なかんじですか!?
寺じゃなく神社でもそういうのできるんですか!?
「何をしておる?いくぞ。」
柳韻さんはさっさっと進んでいく。もう決定してるんですね…俺には選択肢はないんですね…
俺はあきらめて後を追った。
神社の本殿?を通り過ぎ奥へと歩いていくと立派な建造物がある。
なるほどいわゆる管理人室的なとこにいくのか。
「今帰った。」
柳韻さんが扉を開け入っていく。
すると奥から美人な人が出てくる。
「おかえりなさい。それでそちらの子が?」
「あぁ、こいつが話していた雄二だ。」
背中をポンと押され前に出される。
「く、暮見 雄二です。よろしくお願いします。しゅ、修行の方も頑張りますので!」
恐らくこの大和なでしこな女性が神社の管理人、つまり俺のビッグボスだ。
「えぇ、よろしくね雄二くん。ん?修行?」
女性が首をかしげる。
「こいつはたまに変なことを言う。気にするな、こちらで何とかする。」
「あら、面白い子ですね。」
まて、柳韻さんがこちらで何とかするって言ったってことは修行の相手は柳韻さんですか?
いやいやいや、ダメでしょ!?この人只者じゃないでしょ絶対!イヤダーシニタクナーイ
「さあ、上がって雄二くん。案内するわ。あっ!ごめんなさいまだ名乗っていなかったわね。私は篠ノ之 千春(ちはる)。よろしくね。」
篠ノ之?はて?最近どっかで聞いたような?まぁ、いいか。
そうして俺は千春さんについていった。
「ごめんなさいね。あの人の相手疲れたでしょう?仏頂面ですから。でもね、不器用なだけで悪い人じゃないのよ。」
そう語る千春さんはどこか楽しげだ。
「それに引き取った人の家が神社やっているなんて驚いたでしょう?」
えっ?引き取った人?つまりここは柳韻さんの家ってこと?
俺、預けられたんじゃないってこと?
そういえば!篠ノ之って柳韻さんの苗字じゃん!?
てことは千春さんは奥さん!?
「その驚き用、あの人やっぱり伝えてなかったのね。」
はぁ~、とため息を吐く千春さん。
「えっ?じゃあ、修行は?」
「修行?そんなものありませんよ。そういうの期待してたならごめんなさいね。」
いえいえ、むしろ修行がないと知ってうれしい限りですよ。
なんだ~ここが自宅かよ。柳韻さんそういうのちゃんと言ってよね。
聞かなかった俺もあれだけどさぁ~
「はい、ここが雄二くんの部屋ね。」
畳張りの一室が俺の部屋だった。居候の俺がこんないい部屋もらっちゃっていいんですか!?
「いいんですか・・・こんな立派な部屋…」
「いいんですよ、部屋は余っていますから。」
まじか・・・
「ありがとうございます。千春さん。」
「いえいえ、では夕食になったら呼びますから自由にしていてください。」
そういって千春さんはもどっていった。
さて、荷物整理でもしますか。
★
「トイレどこだよ・・・・」
俺、絶賛迷子中です…
荷物整理が終わって暇だから探検していたら、腹が痛くなった。
なめてた、思ったよりこの家広い…
「とりあえず部屋戻るか?」
俺が通ってきた道は頭にあるから戻れるが・・・・
俺の腹はもつのか?ギュルゥ
「ぐっ!やばい。トイレまじでどこ?」
「トイレはあちらですよ。奥を曲がってすぐの扉です。」
誰!?後ろから声をかけられた。振り向くときれいな女性がいたがそれどころではない。
「ど、どうも」
俺は全力で駆け込んだ。
・
・
・
・
( ´Д`)=3 フゥ
間に合った。あの女性のおかげである。
というか誰だったのだろう?きれいな人だったが。
「ハッ!?まさか・・・・」
柳韻さんの浮気相手なのでは・・・・
なんてことだ…しょっぱなからなんつう爆弾を見つけてしまったんだ。
悩みながら部屋に戻るとちょうど千春さんが来た。
「雄二くん、ごはんよ。」
「アッ、ハイ」
例のことを思うと片言になってしまった。
「ち、千春さん…」
「ん?なに、雄二くん?」
笑顔でこちらに向く千春さん。
とてもじゃないが伝えられない。
「あっ、いえ、やっぱなんでもないです…」
「そう?」
千春さんは一瞬顔を不思議そうにして、すぐに歩き始める。
どうすればいいんだ・・・・
そんなことを思っていると食卓についた。
そして目に入ったのが、
「あっ!柳韻さんの浮気相手の人!」
そうあの女性だったのだ。食事を一緒にとるほど仲のいい人と浮気なんて余計修羅場になってしまう…
「なにを莫迦な事言ってるんだ。」
頭に何かが落ちた。それは後ろに来ていた柳韻さんのげんこつだった。
頭割れそう…
「そいつは私の妹だ。」
呆れたように柳韻さんは言う。千春さんも女性も苦笑いである。
「えっ?そうだったんですか。俺はてっきり美人だから浮気相手かと思いました。」
「阿保。」
もう一発げんこつが落ちた。
イタタタタ・・・
「大丈夫?」
女性が俺を心配する。大丈夫じゃないです。
「大丈夫です。」
しかしこれ以上失態をさらすわけにはいかない。
「申し遅れました。暮見 雄二です。先ほどはどうも。」
「どういたしまして。私は篠ノ之 雪子(ゆきこ)です。よろしくね雄二君。」
雪子さんか・・・確かに柳韻さんと雰囲気が似ているな。
そう思っていると新たに食卓に着くものが一人。
紫がかった色をした長い髪の毛にとてもきれいな白い肌をした俺と同じぐらいの可愛い少女だった。目の下には隈があって眠たげである。
「あっ、俺は暮見 雄二。今日からここに世話になることになったんだ。よろしく。」
「・・・・・」
その瞳はこちらをちらりとも見ようとしない。
む、無視か・・・・ちょっとこたえるな。
「こら、束。挨拶ぐらいしろ。」
柳韻さんがそう言うと、
「・・束・・・。」
という一言自己紹介をされた。ちなみにこちらを見てない。
「ごめんなさいね、雄二くん。この子、大の人見知りなの。同い年だから仲良くしてあげて。」
「アッ、ハイ」
そ、そうか人見知りか。ならしょうがないな。いきなり自宅で知らない男に話しかけられたらそりゃあ、無視するしな。うん。
それにこの年頃の子だから親を取られないか心配なのだろう。まったく、可愛い奴じゃないか。
「あう、あうぅ」
(。´・ω・)ん?千春さんが抱えているその子は誰です?
「この子は箒ちゃん。今は一歳になったばかりなんですよ。」
か、かわええなぁ。まるで天使やな。
思わず手を伸ばすと俺の手を箒ちゃんがつかんで笑った。
ブ、ブヒィィィィィィ!なんだこの天使、可愛すぎる!
ゾクリッ!? ファッ!?
俺の背筋に嫌な汗が流れる…
原因は束ちゃんからによる人でも殺せるんじゃないかというほどの視線だった。
『触るなッ‼』
目でそう言っている。こ、こええぇぇぇ!
俺はすぐさま手を引き、
「さ、食べましょ食べましょ。俺、腹ペコペコだったんですよね。わぁ!おいしそうだな~」
話題をそらすことにした。皆、急に食べようと言い出したおれを不思議そうに見るがもともと食事の時間だったので手を合わせていく。
「「「「いただきます」」」」
束ちゃんと箒ちゃん以外は挨拶をしてから食べ始めた。やっと視線を感じなくなった。
死ぬかと思った・・・(´;ω;`)
そうして俺の篠ノ之家初日は終えた。
心配なことはいろいろあるが、
(束ちゃんに殺されないように箒ちゃんへの接触はほどほどにしよう)
それが一番重要であった
続々と原作キャラ登場!
ここまで長かった…
タグに『篠ノ之家』 『独自解釈』を追加しときます。