~E・S~転生者は永遠を望む   作:ハーゼ

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昨日ルーキー日間のランキングに入っていてビックリしました。

ちなみにTo LOVEるではありません。


第十二話 転校生にトラブルはつきもの

♪新しい~朝が来た~希望のあっさ~♪

 

あっ!どうも、雄二です。今はキッチンで朝ご飯を作る手伝いをしています。

 

「雄二くん、料理うまいのねぇ。助かるわ~。」

 

「少しでも役に立てたなら良かったです。よろしければ毎朝手伝わせてください。」

 

ほめられるのは気分がいいし、料理は好きだからなるべくなら手伝いたい。

 

「ほんとに?じゃあ、お願いしようかしら。」

 

千春さんは快く承諾してくれた。それからは二人で話をしながら料理を作っていく。

 

「あっ、そうだ。雄二くん、もう少しでできるから束を起こしてきてもらえるかしら?」

 

「わかりました。」

 

俺は束を起こしに行く。

 

 

「束ー入るぞー」

 

声をかけてから部屋に入る。

部屋は何かの部品やらなんやらですごい状態だった。

その部屋の中心に束は寝ていた。

 

「束、朝だぞ。起きろ。」

 

「ん~、あと一時間・・・」

 

小さくゆすってみるも効果はうすい。

今度は大きくゆすった。

 

「うぅ~頭がグワングワンなる~。」

 

「学校まで案内してくれるんじゃなかったのか?」

 

意識が多少はっきりしてきたとこに声をかけた。

ちなみに今日は俺の転校初日なため束に道案内を頼んだ。

 

「しょうがないなぁ~」

 

まだ眠そうに目をこすりながら束が起き上がる。

 

「じゃあ、俺は先に居間にいっているからな。顔洗ってからくるんだぞ。」

 

束を洗面所の方向に送ってから居間に戻る。

 

 

しばらくして全員が食卓につき、食事が開始される。

 

《いただきます。》

 

皆でそろって食事のあいさつをするが束は無言で食べようとする。

ここに来てから一週間ほど経つが束が食事のあいさつをしているのを聞いたことがない。

 

「まて、束。食事の挨拶ぐらいしろ。」

 

「えぇ~、いいじゃん別に…」

 

束は眠いのか不機嫌だ。しかしそんなことは関係ない。

 

「よくない。ちゃんと言わないと食わせないからな。」

 

束のところの皿を取り上げる。

 

「ちなみにこの朝食は俺も手伝ったから俺には言う権利がある。」

 

「これ雄くんがつくったの!?」

 

驚きながら聞いてくる。そんなに以外かね、俺が料理できることが。

 

「そうだ。だから言うまで絶対に食わせない。」

 

「はぁ~わかったよ。言えばいいんでしょ?いただきます。」

 

「はいどうぞ。召し上がれ。」

 

束は渋々挨拶をするがまぁ、最初だし大目に見る。束が言うこと聞いてくれたことに皆驚いている。そんな聞き分けなかったのか…これからもちゃんといってくれるだろうか?

一抹の不安を抱えながら朝食を取り終えた。

 

 

「「いってきます。」」

 

二人で家を出た。

 

「行ってきますは言うんだな?」

 

「自分がどこかに行く主張を簡単に伝えられるものだからね。いただきますみたいな別に言わなくてもいいものは言ってないだけ。」

 

束はどうやら必要ではないと思うことはやらないの体現者のようだ。

 

「いただきますもちゃんと言ってくれよ。あれだって作ってくれた人に感謝を伝えるものなんだから。」

 

本来は食材への感謝のためにするのだが束にはこういった方がいいと思った。

 

「えぇ~、めんどくさい。」

 

「頼む!束が言ってくれたら俺はすごくうれしんだ。」

 

これは本当だ。束がちゃんと挨拶すると皆嬉しそうにする。特に千春さんが嬉しそうだ。

皆の雰囲気よくなるのと俺も手伝っているからうれしい。

 

「えっ?・・・・考えとく…」

 

束は一瞬キョトンとするが伝わったのか考えてくれている。

 

「うん、考えといてくれ。」

 

 

 

 

 

 

「じゃあ、俺は職員室行かないとだから。」

 

「うん、またあとでね雄くん。」

 

学校につき、束と別れ職員室に向かう。

 

トントントン

 

「失礼します。今日転校してきた暮見 雄二です。」

 

しっかりと三回ノックして入る。

 

「あっ、こっちに来てくれるか暮見。」

 

俺を呼ぶ若い男性教師がひとり。恐らく担任だろう。

俺はそちらに近づく。

 

「おはようございます。改めまして暮見 雄二です。よろしくお願いします。」

 

「おう、おはよう。俺は暮見が入る3組の担任の鈴木 彰(あきら)だ。よろしくな!」

 

ニカッと笑う先生はまさに体育会系の先生といった感じだ。

こういう人は嫌いじゃない。前の先生もどっちかというとそうだったし。

クラスは3組らしい束は2組って言っていたな。違うクラスか。

 

「自己紹介も終わったし、まず今日のことを説明するぞ。」

 

俺は先生から説明を受けた。内容としてはこうだった。

 

朝のHRで自己紹介するため内容を考えといて欲しいこと。

教科書は放課後にまとめて渡すため、今日の授業は誰かに見せてもらうこと。

クラス内での目標やルールがあるから早めに覚えてほしいこと。

 

うん、余裕だな。クラス内のルールはすでに先生の説明で覚えたし、教科書を見せてもらうことぐらいできるだろうし、自己紹介も趣味の料理についてでいいだろう。

 

 

「じゃあ、入ってきてくれ。」

 

俺は扉を開けて教室内に入り、教卓の横に立つ。

皆、俺に興味深々と言った感じだ。

 

「暮見 雄二です。趣味は料理でよく家で手伝っています。得意なことはスポーツ全般です。遊ぶときに誘ってくれるとうれしいです。よろしくお願いします。」

 

パチパチパチパチ

 

「自己紹介ありがとう暮見。皆も新しい仲間を大切にするよーに。じゃあ、暮見の席はあそこだな。」

 

先生が言った方向を見ると窓際一番後ろの席がポツンと空いていた。いい席だ。

俺はその席に向かいながら皆の反応を確認する。どうやら自己紹介は成功のようだ。

俺が席に着くと先生が話をはじめ、しばらくして朝のホームルームが終わった。

すると皆こちらを見て近づこうとしてくる。

 

(来たッ‼転校生恒例行事の質問攻めだ。)

 

まさかこの日が俺にこようとはな。しかし、ぬかりはない。

俺は前日からされるであろう質問を予想し、その全てに答えられるようにしているのだから‼

さあ、来い!ここで一気に仲良くなってやる!

 

「雄く~ん。来ちゃった。」

 

俺がそう意気込んでいると教室の扉が開き、聞き覚えのある声がする。束だ。

いいタイミングで来てくれた。これで俺が束に声をかければ、この学校で俺とすでに友達になっているやつがいる(家族なんだけどね)と分かり、皆俺に話しかけやすくなるだろう。

それに束は隣のクラスだし、かなり可愛い。知っているやつも多いはずだ。

 

「おっ、束。来るのが早いな。」

 

束は俺のとこまで小走りで来て、抱き着いてきた。ほんとフレンドリーだなこの子。

しかし抱きしめられるのはどうなんだ?仲がいいってのはわかるだろうけど。

そう思い周りを見るとやはり皆少し引いて距離をとっている。まずいなぁ。

 

「束、うれしいけどいきなり抱き着くな。」

 

「束さんにとってはこれは挨拶も同義なんだよ。」

 

お前は外国人か。束をはがしつつ心の中で突っ込みを入れる。

皆は話しかけてきてはくれない。やはり今ので話しかけづらくなったようだ。

ならば、

 

「そこの君。ちょっといいかな?」

 

「は、はいぃ!?わ、私ですか?」

 

近くの眼鏡女子に話しかけた。俺が声をかけるととても驚いたようで若干涙目だ。

確かにこの話しづらい状況で話しかけられたらプレッシャーだとは思うけど涙目になるほどか?

おそらくシャイガールなのだろう。ここはやさしくいかねば。

 

「そうそう眼鏡が似合っている君だよ。ちょっとお話しない?俺来たばっかりで話す人全然いなくてさ。」

 

まずはほめて警戒心を解きつつ、自分の不利さをいかして儚く笑う。

うん、なんか悪いことするやつの常とう手段みたいだなこれ…

 

「ご、ごめんなさぁーい‼」

 

怪しすぎたのか走ってどこかに行ってしまった。なんか告白して、振られたみたいで悲しい。

しかし、これを俺は笑いに変えて見せる。

 

「ありゃりゃ、渾身の告白を振られちゃったってね!ハハハハハッ!」

 

ネタにして笑いを誘う。・・・・・ダメか…

皆さらに一歩ずつ引いていく。ん~どうしたものか。

 

「雄くん‼束さんとお話しようよ。こいつらなんかと話すより絶対そうした方いいよ!」

 

「こいつらなんかとか言うな。」

 

テイッと束の頭ににチョップする。

束は恨めしそうにこちらを見ている。今のはお前が悪いと目線で伝たえる。

それが伝わったのか、

 

「フンッ!いいもん束さんはちーちゃんのとこにいくもんね‼」

 

いじけてどこかに行ってしまった。まったく、可愛いものである。

ちーちゃんというのはだれかわからないが恐らく友達だろう。

しかし、束のいうことにも一理あった。

 

(今これ以上話しかけるのは逆効果か…)

 

完璧に俺は奇異の目で見られている。まぁ、これからどうにかしていけばいいか。

大丈夫。時間はあるし、話しかけるチャンスもいっぱいあるさ。

 

 

あのあと俺はおとなしくして授業が始まるのを待っていた。

 

『キーンコーンカーンコーン』

 

来たッ‼授業はいつものおれなら退屈すぎて拷問に近いが今日の俺には砂漠に降る恵みの雨だ。

授業が始まり皆が教科書を開いていく。ここだ‼

 

「あのさぁ。」

 

「な、なに?」

 

俺は水を得た魚のように隣の女子に話しかける。

 

「教科書一緒に見せてくれない?」

 

そう、こと今日に限っては教科書を見してもらうという名目のもと話しかけられるのだ‼

話せば友達になれるはずだ。そして一人でも友達になれれば皆の警戒もとける。

 

「えっ!?」

 

「ダメ・・・かな?」

 

イケメンフェイスをフル活用して儚く笑いかける。卑怯だが仕方あるまい。

 

「ひっ!?い、いいわよ使って‼」

 

そういうと少女は俺に教科書を押し付けて隣の子(俺と逆)と席をくっつけ、一緒に教科書を見始める。

どうやら俺が一人で使っていいらしい。恐らくあの子もシャイガールなのだろう。

声が上擦っていたし、きっと男子と机をくっつけて一緒に見るのが恥ずかしかったのだろう。

 

「ありがとう。」

 

俺はお礼を言って授業をうける。少しは話せたからまぁまぁな結果といえる。

 

(それにしてもシャイな子が多いな。束ほどとはいわないがフレンドリーに接してほしい。あっ、変化すごすぎて忘れていたが束もシャイじゃん。それもかなりの。)

 

思わず、フッと笑ってしまう。どうやら俺はシャイな子と縁があるらしい。

これからがんばらないとな。

 

 

その日は結局誰とも喋れなかった…orz

 

「どうだ、仲良くできそうか?」

 

教科書を受け取りに来たら先生に聞かれる。

 

「ぼちぼちですね。皆結構シャイみたいで。」

 

「そうか?まぁ、お前ならすぐに人気者だろう。話した先生にはわかるぞ。心配するな!」

 

「はい、頑張って人気者目指します。」

 

俺は決意を新たにまだ拗ねている束と帰宅した。

また、束の機嫌を直すことに苦労したことはいうまでもないだろう…




転校生デビューに失敗してしまった主人公。
頑張れ主人公‼
次回「転校生死す」 ISスタンバイ!
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