ビルドにも期待です。
この作品のエターナルにも頑張ってもらいましょう。
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俺は現在研究室にて例の研究をしている。
「ダメか・・・・」
モニターの電源を落とし、伸びをする。
バキボキバキッ!
骨が軽快な音を立てる。十数時間座りっぱなしだったのが原因だろう。
「今回の案もダメだったか…」
コーヒーを淹れ、研究について考える。
例の研究はあまり順調とはいえない。
いくつも案は試しているが手ごたえがない。
「設備は最高の物をそろえてるんだがな…。宝の持ち腐れという奴だろうか?」
今いる研究室は俺が死亡扱いになってから数ヶ月かけて作った物だ。
設備も最新の物をそろえ、魔改造を施している。
俺が作ったのだから俺に使いこなせない道理はないはずだが・・・・
(ISのことを考えると俺はこれらを使いこなせていないのかもな。)
コーヒーを飲みながらそんなことを考える。
空っぽの腹にコーヒーがドプドプと入ってくる。
それはまるで自分を支配されていくような感覚…
(っと、いけないな。弱気になっている場合じゃない。)
頭をブンブン振って弱気な思考をとばす。
箒と会ったからだろうか、妙に弱きになっている…
「覚悟は・・・・決めたろ?」
自分に問いかける。
束が失踪すると聞いた瞬間に覚悟は決めたはずだ。
今更揺らぐな。怯えるな。悲しむな。
どれかひとつでもそれは命取りになる。
「俺は絶対に成功させなきゃいけないんだ…」
この計画は俺にしかできないし、やらせない。
「時間か…」
計画の第一段階をこれから始める。
机にあるブレスレットを手に取り、俺は研究室を後にした。
★
とある戦地
「こちらブルースカイ、異常なし。」
『了解。ブルースカイ、帰投せよ。』
「了解。」
今日の分の哨戒任務を終え、基地に戻る。
この戦場は静かなものだ。膠着状態であり、お互い少しちょっかいを出し合う程度のものだ。
(それもどれだけ続くか分からないが…)
正直、再び戦いが激しくなる前に転属したい。
この戦地は法律を無視してISを投入してるようなやばいところだ。
つまり何かあったとしても表に出ることはなく、秘密裏に処理される。
そんな所に長居したい奴はいない。
(しかし、私みたいなIS乗りは手放せないのだろうな…)
はぁ〜、と溜息をつく。
憂鬱な気分になったのではやく帰って休みたくなった。
(とばすか…)
そう思い、ブースターを溜めたところで
ビービービー
(攻撃反応だと!?)
警報がなり、間一髪の所で回避できた。
続けざまに狙撃されるが体勢を立て直し回避する。
偶然ブースターを溜めていなければ初撃を避けられず、他の攻撃にも当たっていただろう。
(一体何者だ!?ISの反応などないぞ!?)
戦闘機やISの反応はない。
しかし、狙撃は続いている。
(どこだ?一体誰が?)
回避しながらハイパーセンサーで敵を探す。
(見つけた!)
ハイパーセンサーが敵の姿を捉えた。
(なんだこいつは?フルスキン型のISだと…)
その姿は全身が白く、黄色い複眼に英語のEを模したかの角。
そして何よりも特徴的なのが両足のアンクルガードと腕の赤い炎の意匠。
全身装甲(フルスキン)のISなんて滅多に無い、というより作らない。
ISには絶対防御があるため装甲は重要ではないからだ。
「こちらブルースカイ。緊急事態発生。敵の攻撃を受けている。応答されたし。」
『・・・・・』
「こちらブルースカイ!応答されたし!」
『・・・・・』
(通信がつながらない・・・・通信妨害か!?)
どうやら応援に期待はできなさそうだ。
一人でこの状況を何とかするしかない。
(くっ!まずは距離を詰めなければ…)
狙撃がかすり始めている。かなりの距離があるはずなのに正確に撃ち込んでくるだけでなく、修正してきている。
かなりの腕前だ。遠距離武装は積んではいるが撃ち合いをしても勝ち目はないだろう。
ブースターの出力を上げ、接近していく。多少被弾してしまうが問題ない。
「捉えたぞ‼」
近接ブレードで謎のISに切りかかる。
カキンッ!
甲高い音がなり、私の攻撃がはじかれた。
(こいつ、いつの間に…)
敵の手には先ほどまで持っていた銃はなく、ナイフ型の武器が握られていた。
私の攻撃はそのナイフによって防がれた。しかし、武器を取り出すような仕草は直前までなかった。
しかし、現にこいつ手にはナイフが握られている。一体どうゆうことだ…
「敵の前で呆けるとは・・・な‼」
「!?」
その一瞬の隙をつかれて、蹴りを腹に入れられ、ひるんだところをナイフで切られた。
しかし、驚いたのは・・・
「ぐッ!・・・男だと・・・!?」
聞こえた声は低く、男の声だった。
「そんなに驚くなよ。大したことじゃないだろ?」
今度は若い女性の声。
「声なんてどうとでもできるんだ。動揺しすぎだぜ?」
今度は先ほどとは違う男の声。
(クソッ!まんまとのせられたわけか…)
相手はフルスキンのIS。顔が見えないため声に惑わされた。
声を変えることなど容易なことなのに。
「下手な小細工を‼」
再び切りかかるがナイフに止められる。
気にせず攻撃を続ける。
「ひどいな~、立派な策だろ?さ~て、俺は誰でしょう?」
コロコロと声を変えながらおどけた口調で返してくる。
(こいつ・・・!ふざけた口調のくせにすべて攻撃を防いでいる・・・!)
こいつは力負けするであろうナイフで私の攻撃をことごとく防いでいる。
まるで遊ばれているかのような感覚。それが私をいらだたせる。
「コイツッ!」
ヒュンッ
「大振りすぎだ。」
僅かに大降りになったところを回避され、ナイフで素早く三度切りつけられる。
「ぐッ!?」(あの一瞬で三度だと!?)
コイツは近距離もかなりの腕だ。小回りの利かないブレードでは不利。
「これならばどうだ‼」
マシンガンを撃ちながら距離を離す。
しかし、すべて回避される。
(馬鹿な!?機動性は高くないはずだ!)
先ほどからの動きを見るに相手は標準クラスの機動性しかないことがわかっている。
圧倒されているが腐っても私もIS乗りだ。それぐらいわかる。
つまり奴は・・・・・
(テクニックで避けているだと!?)
全ての弾を回避するなんて異常だ。
もう少し機動性の高いISをつかっても多少被弾する。
それを奴は標準的な機動性で縦横無尽に飛び回り回避する。
(化け物め・・・・!)
カチッカチッ
マシンガンの弾が切れた。結局一発も奴には当たっていない。
マガジンを交換しようとするが奴はそれを許さない。
すでに接近してきている。
(クソッ!)
距離をとりつつマガジンを交換しようとするが・・・
「遅い!」
間に合わずナイフでマシンガンを真っ二つに切られてしまう。
「どうした?腰が引けてるぞ?」
ナイフによる連撃。慌ててブレードを出して防ごうとするがすり抜けるように防御の隙をついてくる。
このままではシールドエネルギーが尽きる・・・
「このっ!」
被弾覚悟でブレードを振る。
しかしブレードは避けられ、カウンターで蹴りを入れられた。
「ガハッ!」
蹴り飛ばされて私は空中から地面にたたきつけられた。
「そろそろ終わりだ。」
地面に降り立った奴は腰のベルト部分から何かを抜き、ナイフに差し込んだ。
\
突然私の体がしびれて動かなくなる。
そこへ奴が走ってくる。奴の足には急激にエネルギーが溜まっていっている。
(動け動け動け!)
しかし体は言う事を聞かない。
そして奴の飛び回し蹴りが私に直撃し、私は地面を転がる。
今の一撃でシールドエネルギーが0になり、ISは強制解除されて待機状態になった。
かろうじて意識はあるが体は痛みでしばらく動けそうにない。
「こんなものか…」
悪魔がこちらに近づいてくる。
まるでカウントダウンだといわんばかりにゆっくりと近づいてくる。
(ころ・・・・される・・・・)
奴が私の腕をつかんで持ち上げる。
そして腕にある待機状態のISをとられる。
(あぁ、こんな簡単に死ぬんだ・・・)
これから殺されると分かっているのになぜだかとても落ち着いている。
あきらめの境地という奴だろうか?
そんなことを考えていると私の体は地面に倒れる。
(えっ?・・・なんで?)
答えは簡単で奴が私の手を離したため、持ち上げていた力が失ったからだ。
もちろん私は生きている。意味が分からない。
私の頭は疑問でいっぱいだったがそんなことお構いなしに奴は立ち去ろうとしている。
「ま・・・・て・・・!」
私は絞り出すように声を出す。折角助かったのに私は呼び止めてしまう。
その言葉に反応したのか奴はピタリと足を止める。
「なんだ?」
奴が振り返る。
「貴様は・・・いったい・・・何者だ・・?そして・・・そのISはいったい・・・なんだ・・?」
私はこれがどうしても知りたかった。こんなやつの情報は耳にしたことがないし、IS反応のしないISなんて聞いたことがない。
「うっ・・・・」
髪をつかまれ、顔を上げさせられる。
「これはISじゃない。これはE・Sだ。」
奴の声には底知れない憎悪を感じた。
「イー・・エス・・?」
震える声で私は更なる疑問を口にした。そんな名前の物は聞いたことがない。
ましてISと戦って勝つなど・・・・
「そう、通称【E・S】。正式名称【エターナル・ストラトス】。すべてのISを空に返すものだ。」
そういって私の髪を離す。力の入らない私は再び地面に顔をつけることになる。
そして奴はこれ以上喋ることはないというのか立ち去っていった。
(E・S・・・・ISと戦えるほどの兵器…)
そして・・・・
(ISを空に返すもの…)
奴の言っていたことを考えるがよく意味がわからない。
もう少し考えようかと思ったがそろそろ意識を保っているのも限界だ。
少し休めば動けるようになり、助けも呼べる。幸いここは中立地点だ。
(たすかった…)
そう思うと安心して私の意識は落ちた。
★
「少し喋りすぎたか…」
先ほどのIS乗りとの会話を思い出し、反省する。
喋らなくてもいいことをぺらぺらと喋ってしまった。
しかし後悔はしていない。
(ISは宇宙開発用のスーツだ。E・Sのような兵器ではない。)
このE・Sは正真正銘、戦闘が目的で作った兵器だ。だから一緒にしたらISがかわいそうだ。
そしてこのE・Sことエターナル・ストラトスは先ほどのIS乗りに言った通り、ISを空に返すものだ。
「一つ目。あと466個。」
ISコアをすべて回収し、俺がISを
それが俺の無謀で夢物語のような計画。
「エターナル・ストラトス・・・それは永遠の空を意味する。」
永遠の空。IS達が飛ぶための空に自らがなり、永遠に穢されないようにする。そんな思いを込めた名前。
この作戦にふさわしい名前だ。
「待っていろ。俺が空に返してやる。それまで少し眠っていてくれ。」
『
俺はエターナルメモリのマキシマムドライブでISを完全なスリープモードにした。
エターナルメモリにはガイアメモリの効果を無効化するほかにISの機能を無効化させる機能をつけた。
といっても今やったような待機状態のISを完全にスリープさせて、感知できないようにするぐらいだ。
ISの謎によってここまでのものが限界だった。しかし、これで束であろうとこのコアは探せない。
「すまない…」
聞こえているはずのないのにISコアに謝る。
ISコアには独自の意識がある。それを思うと俺のやっていることはISを一時的にでも殺しているようなものだ。
ISの為だとか言っているが結局は俺のエゴにすぎない。
「それでも・・・俺はやる。覚悟はもうした。」
自分に言い聞かせるように宣言する。
「俺はISを絶対に空に返す‼」
空に向かい手を掲げる。
「絶対だ。」
その日、俺の計画は開始され迷いは消えた。
はい、どうでしたでしょうか?
本当にお待たせしました。
今回でようやくエターナルがでました。
そして主人公の計画も明らかになり、本当のタイトル回収。(遅すぎ)
ちなみにタイトルは第十七話の『無限の夢』を少し意識して『永遠の夢』にしました。