~E・S~転生者は永遠を望む   作:ハーゼ

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今回もエターナルのターンです。


第二十九話 地獄と希望

戦場を歩く。

 

右を見れば兵器の残骸と死体。

 

左を見れば崩れた建物と死体。

 

どこをみてもそこは地獄だった。

そのなかを歩いていく。

目指すはこの地獄の中心地。

 

 

地獄の中心…

 

そこには先ほどのがましに思えるほどの地獄が広がっていた。

そしてそれを引き起こしたであろう者たちがいた。ISを纏った三人組だ。

 

 

「誰だ貴様!」

 

 

そいつらの一人が声をあげる。

ここには奴ら以外俺しかいなかった。いや、いなくなっていた。

つまり俺に言っているのだろう。

 

 

「そんなこと聞く必要があるのか?ここでは知らない奴は敵だろ?」

 

 

まともに答えてやる必要はない。

 

 

「これはお前たちがやったってことでいいんだな?」

 

 

今度は俺が質問する。

 

 

「そんなこと聞く必要あるの?ここに私たちがいるってことはそういうことでしょ?」

 

 

分かりきっていた答えが返ってくる。

 

 

「ていうか~、そんなこと知ってどうすんの?」

 

「そうそう、これからお前もこいつらの仲間になるんだからべつに知る必要なくね?」

 

 

取り巻きの二人がゲラゲラと笑う。

 

 

「下品な女たちだ。」

 

「「あぁ‼」」

 

 

二人が銃口をこちらに向けてくる。

 

 

「やめなさい。」

 

 

リーダーらしき女の一言で二人は渋々銃口を下げる。

 

 

「あなたいい度胸してるわね。生身でIS乗りに喧嘩売るなんて。気に入ったわ。」

 

「お前に気に入られる必要はない。」

 

「いいの?そんなこと言って?私が許可出したらあなたはハチの巣よ。」

 

 

こいつは俺の命を戦う前から握っているつもりらしい。

 

 

「やってみろ。殺されるのはお前らの方だ。」

 

「コイツゥ‼」

 

 

取り巻きの一人が銃口を向けて撃つ体制にはいる。

 

 

Eternal(エターナル)

 

 

それと同時に俺はメモリを取り出す。

 

 

「殺す‼」

 

「変身。」

 

Eternal(エターナル)

 

 

音声と同時に俺の体を一瞬でアーマーが包み込む。

無数の銃弾が迫っていたが変身の余波によってすべて弾き飛ばす。

そして手を振りかざすと俺を包んでいた赤い炎が消え去り相手にも俺の姿が視認できる。

『E』をあしらった角と、『∞』マークを模した複眼、燃えるような赤い腕。

俺はエターナルレッドフレアに変身した。

 

 

「なっ!?」

 

「なんだそりゃ!?」

 

 

取り巻きは事態が呑み込めず混乱している。

 

 

「へぇ~、あなたが噂のエターナルってやつ?」

 

 

どうやらリーダーの女は知っているらしい。

 

 

「なるほど、俺も有名になってきたらしい。」

 

「裏であなたの名前を知らない奴はただの馬鹿よ。IS狩りのエターナル。」

 

 

ものすごく不本意な通り名をつけられていた。

 

 

「しかし、正体不明のエターナルが男だったとはね。噂は本当だったわけね。」

 

「冥途の土産にはちょうどいいだろう?」

 

 

手招きして誘う。さすがのリーダー女も青筋を立てている。

 

 

「てめぇ!あねさんを馬鹿にしてんじゃねぇぞ‼」

 

「あねさんの手を煩わせることねぇ。あたいたちだけでぶち殺してやるよ。」

 

 

どうやらまずは取り巻き二人が相手らしい。

見たとこ一人が近接、もう一人が中距離といったところか。

 

 

「死ねヤァ!」

 

 

近接型が突っ込んでくる。獲物は大型近接ブレード。

それと同時にもう一人も退路をなくすように弾幕をはってくる。

 

(なるほど、それなりに連携はできるのか。)

 

近接型を迎え撃つため、エターナルエッジをブレスレットから呼び出す。

俺の持ち物はブレスレットタイプの粒子変換倉庫で持ち歩いており、即座に出すことが可能だ。

 

ガキンッ!

 

エターナルエッジで攻撃を受け止める。

 

 

「あぁ?んだそりゃ。いつの間に展開しやがった?」

 

「さぁ?お前の攻撃がのろすぎていつ展開したのか忘れちまったよ。」

 

「てめぇ‼」

 

 

簡単な挑発をしたらすぐにかかった。馬鹿はやりやすくていい。

そして大降りになったところを・・・・

 

 

「っと、危ない危ない。」

 

「チッ!」

 

 

回り込んでいた中距離型の射撃をバク転して避ける。

 

 

「余裕こいてんじゃねぇ!」

 

 

すかさず近接型が斬りかかってくる。

それを防ぐがもう一人の射撃によって攻撃に転じられない。

 

 

「あらあら、噂のエターナルはその程度なのかしら?」

 

 

リーダー女が高みの見物と言わんばかりに見下ろしてくる。

参加するつもりはないようだ。

 

(さてと、そろそろ反撃しますかね。)

 

こいつらの動きは大体わかった。

 

 

「オラオラどうしたぁ!」

 

「最初の威勢はどこいっちゃったのかな~?」

 

 

こいつらは反撃をしない俺を見て完璧に優位だと思っている。

 

 

「ギャハハハハ!はやく死n「黙れ」グヘッ!」

 

「!?」

 

 

まずは近くでうるさい近接型を黙らせるために軽く2,3回斬ってから蹴り飛ばす。

そして動揺しているもう一人にエッジを投擲。

 

 

「なっ!?」

 

「カハッ!カハッ!カハッ!」

 

 

エッジは見事に命中し、足止めに成功。

その間に呼吸が乱れている近接型に接近する。

俺の手にはすでに大型ブレードであるエンジンブレードが握られている。

 

 

「クソがぁ‼」

 

 

敵が咄嗟にブレードで攻撃してくるがそれを避けて使い方を教えてやる。

 

 

「こう使うんだよ!」

 

「ガッ!?」

 

 

エンジンブレードを振り切って近くの廃墟に吹き飛ばす。

 

 

「アナ!?」

 

「人の心配してる暇はないぞ。」

 

 

戦場で相方の心配とは、狙ってくれと言っているようなものだ。

すでに俺の手にブレードはなく銃であるトリガーマグナムが握られており、相手に銃口が向いている。

相方の心配をする中距離型に連続で射撃する。

 

 

「グッ!・・・調子に乗るなー!」

 

 

一瞬ひるむもののすぐにマシンガンで反撃してくる。

 

(その一瞬が命取りだがな。)

 

俺の手には棒術武器であるメタルシャフトが握られている。

そしてメタルシャフトを前方で高速回転させることですべての弾を弾く。

 

 

「なに!?」

 

 

動揺してる間に接近し、メタルシャフトで殴りつける。

 

 

「ガハッ!・・・この!」

 

 

近接武器を展開して反撃しようとするが展開した瞬間手からはじき落とす。

この距離に入ってしまえばあとは一方的だ。

 

メタルシャフトによる連撃でみるみるうちに相手のシールドエネルギーが削れていく。

そして残りわずかというところで

 

 

「マリナから離れろやぁ‼」

 

 

復帰してきた近接型が襲い掛かってくる。

 

(たいした耐久力だな。)

 

絶対防御は衝撃までは殺しきれない。さっきの一撃で気絶していてもおかしくないのだがまだピンピンとしている。

 

 

「うおりゃ!」

 

 

それに先ほどよりキレが良くなっている。

仲間の危機に強くなる感動展開だろうか?

とりあえず少し距離を離して様子見をする。

 

(そろそろあちらさんも動きそうだな。)

 

ちらりとみると隙を伺っているリーダー女。

 

 

「マリナ!大丈夫か?」

 

「アナ・・・・ありがと。だいじょう・・・ぶ・・!?」

 

 

中距離型の方の動きが鈍い。

 

 

「装甲がつぶれて他のパーツを阻害している!?」

 

 

驚きの声があがっているとこを見ると俺の作戦は成功らしい。

先ほどのメタルシャフトでの連撃は装甲をつぶすようにして行った。

狙い通りつぶれた装甲が動きを阻害している。

 

 

「いや~、疲れるんだぜそれ。うまくやんないと失敗するんだ。」

 

 

俺の言葉に信じられないといった顔の二人。

 

 

「狙ってやったってのかよ・・・・」

 

「化け物ね・・・・」

 

 

酷い言われようだ。ただ普通皆がやらないことをやっただけだというのに。

まぁ、それは置いといて

 

 

「そろそろ大将の出番だろ?部下の仇を取りにこいよ。」

 

 

リーダー女の方に振り向き手招きをする。

 

 

「そうね、その二人じゃ荷が重かったようね。」

 

 

リーダー女がゆっくりと降りてくる。

 

 

「二人は手を出さずに見ていなさい。」

 

「あねさん!?でもそいつはb「マリナを守りなさい!」・・・・了解…」

 

「すみません、あねさん…」

 

 

どうやら一騎打ちらしい。

 

 

「部下を守るために一騎打ちとはすばらしい。感動的だな。だが無意味だ。お前の後にどうせ死ぬ。」

 

「それはあなたが私に勝てればの話でしょ?」

 

 

トリガーマグナムに持ち替えて射撃をする。

しかし、それにあたってくれるほどやさしい相手じゃないらしい。

避けながら接近してくる。

 

 

「そんなもの当たらないわよ。」

 

 

相手の近接ブレードをトリガーマグナムで受け止める。

 

(ぐっ!なかなかやる。)

 

コイツかなりの腕前だ。トリガーマグナムでは攻撃を受け止めきれなくなりそうだ。

 

 

「武器の展開はさせないわよ!」

 

 

武器を変えようにも鋭い連撃によってその暇がない。

今のところ防げてはいるがトリガーマグナムでは限界がある。

 

 

「はぁ!」

 

 

相手の攻撃によってついにトリガーマグナムが手から弾かれた。

 

 

「とった!これでもう武器はない!」

 

 

相手がすかさず攻撃してくる。

しかしそれは大きなミスだ。

 

 

「武器に気をとられすぎだ。」

 

Unicorn(ユニコーン)! マキシマムドライブ!/

 

 

俺はカウンターで拳を叩きこむ。

ユニコーンメモリによって俺の拳はドリル状のエネルギーを纏っている。

 

 

「ガハッ!?」

 

 

そのまま振り切り瓦礫の山に吹き飛ばす。

あいつは武器を警戒しすぎて俺がメモリを取り出したことに気づけなかったようだ。

 

 

「集中力が足りてないぜ。」

 

 

瓦礫の山にゆっくりと降りていくと気絶しているのか倒れた状態から動かない。

シールドエネルギーはまだ残っているのでISは展開されたままだ。

 

 

「起きられても面倒だ。先につぶすか。」

 

 

メタルシャフトを出し、振り下ろした瞬間。

 

 

「集中力足りてねぇのはてめぇだよ‼」

 

 

いきなり起き上がりブレードで突き刺そうとしてくる。

その顔と口調は先ほどまでの面影はない。どうやらこれが本性らしい。

 

 

「いや、お前の方だ」

 

 

俺はその攻撃を避け、メタルシャフトを()()()()()()()()

 

 

「ゴフッ!・・・なんでだよ・・?」

 

 

俺の放った攻撃は後ろに迫っていた近接型の腹にめり込んでいる。

動揺する近接型とその光景に唖然とするリーダー女。

 

 

「おいおい、酷いな~。さっきまでの部下を守る宣言は嘘だったのか?最初からこうして部下を使うつもりだっただろ。」

 

 

こいつらは一騎打ちすると思わせといて不意打ちを狙っていた。

 

 

「な、なぜだ!なぜわかった!?」

 

 

なぜわかったか?そんなもの

 

 

「殺気が出すぎてバレバレなんだよこいつ・・・は!」

 

「ガッ!?」

 

 

説明しながらメタルシャフトで近接型を吹き飛ばす。

 

 

「で、あんたは芝居へたくそすぎ。体がわずかに反応していた。小学生の学芸会の方がましだ。」

 

 

自信でもあったのだろう、開いた口がふさがらないといった表情だ。

しかし、すぐに表情は怒りに染まる。

 

 

「ふざけるな!この化け物が!」

 

 

ブレードで攻撃してくるが怒りにとらわれた大振りだ。

メタルシャフトで攻撃を弾き、カウンターで横なぎの一撃をかまして吹き飛ばす。

 

 

「そろそろ終わらせるか。」

 

 

吹き飛ばした方向に歩いていきながら一つのメモリを出し、右腰のスロットに挿す。

 

 

Zone(ゾーン)! マキシマムドライブ!/

 

 

音声とともに最初に投げたエターナルエッジがゾーンメモリの力によって手元に転送されてくる。

同様にメモリの力で残りの二人もリーダー女のそばに転送させる。

近接型と中距離型は痛みや動作不良で動けない。リーダー女もさっきの衝撃でひるんでいる。

 

 

「お前らは地獄が好きなんだろ?」

 

 

ベルトからエターナルメモリを抜き、エッジに挿し込む。

 

 

「あじ合わせてやるよ。」

 

Eternal(エターナル)! マキシマムドライブ!/

 

 

一番動けそうなリーダー女の動きをメモリの力で封じ、奴らのもとに走っていく。

近づくにつれて俺の足にエネルギーが溜まる。

 

 

「や、やめろ!来るなぁ!」

 

「たすけて!」

 

「なんで動けないの!?」

 

 

奴らの反応はそれぞれだ。しかし、その全てを無視して三人を飛び回し蹴りで吹き飛ばす。

あいつらが吹き飛んでいく先にはまだ奇跡的に残っている巨大な()()()()()がある。

そして今の一撃で三人ともシールドエネルギーはゼロに近い。

 

 

「さあ・・・地獄を楽しみな!!」

 

「た、たすk『ドゴーン‼』

 

 

凄まじい爆発音がなり、あたりは炎に包まれる。

 

そしてそこに立つのは俺一人。

 

俺は爆風で飛んできた三つのコアをキャッチする。

 

 

「これで56個目…」

 

 

エターナルメモリの効果でスリープさせてからその場を去った。

そして俺の正体を知るものもいなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、なかなかの相手だったな。まさか他のメモリを使うとは。」

 

 

研究室に戻りISコアを保管しながら呟く。

 

 

「一筋縄じゃいかない奴も増えてきたな…」

 

 

計画を始めてから一年近くが経ち、現在コアは一割近い56個回収済み。

これは順調に回収できているが・・・・

 

 

「そろそろ本格的に取りやすいコアがなくなってきたな…」

 

 

今までのコアは戦場で違法に使われているものや今回のような傭兵もどきのようなテロリストどもから回収して、なるべく痕跡は残さないようにしてきた。しかし、そのやり方でもISコアの回収は目立つため警戒されている。

今回のやつが俺を知っていたのがいい証拠だろう。

 

 

「はぁ~、出会ったやつ今回みたいに全員殺せばもうちょいやりやすいんだろうなぁ。やらんけど。」

 

 

今回のようなゴミのような奴じゃない限り操縦者は殺していない。

大量殺人がしたいわけじゃない。

 

 

「まぁ、俺が屑な殺人鬼なのには変わりないけど…」

 

 

それでもそれぐらいの意地はある。自分が不利になるとしても皆殺しはしない。

 

 

「覚悟はしてたけどきっついなぁ~。」

 

 

憂鬱になりながらも回収したISで研究することにした。

 

 

「やはりこのコアもそうか。」

 

 

今回回収したコアを調べた結果は俺の予想道理のものだった。

 

 

「やっとだ、やっと見つけた。これならなんとかなるかもしれないぞ。」

 

 

最近ようやく手掛かりを得て、なぜISは女性にしか動かせないのか一つの仮説を立てた。

その仮説とは

 

 

【女性が最初にISを動かしたためISは女性にしか反応しない。】

 

 

という仮説だ。

 

そもそもこのISは作成する過程で織斑千冬のデータを取り、組み込んでいる。

そのデータはISを構成するデータのなかでもとても重要なものでそれがあるから人はISに乗れるといっていい。

 

それだけならば問題はなかったかもしれないがISが完成してから最初に乗ったのは織斑千冬だ。

そしてISには意識があるとされている。そのISが乗り手とは織斑千冬・・・つまり女性だと勘違いしていたら?

 

雛鳥が生まれて初めて見たものを親だと思うようにISも初めて乗った女性だけが乗り手と勘違いしたのでは?

だから男性が触れても女性だけが乗り手と思っているISは反応しない。

これはそういう仮説だ。

 

 

この仮説が正しければIS内に残っている女性の遺伝子情報を調べることによってISがどのように判断しているのかわかり、男性でも乗れるように改善できるかもしれない。

 

 

(試してみる価値は十分にある。)

 

俺はこの仮説で研究していくことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

仮説の研究をすること一年。

あるニュースが耳に入ってくる。

 

 

『た、大変です!?世界で初めて男性がISを起動したとのことです。』

 

 

俺は目を見開いてテレビにかじりつく。

 

(なんだと!?ISを動かしただと!?)

 

いったいどこの誰が

 

 

『その男性の名前は()()()()さんです。繰り返します、織斑一夏さんです。』

 

 

織斑・・・一夏・・・・

 

俺はその名前を聞き、口角がつりあがった。

 

(一夏・・・・最高のタイミングだ。)

 

そして思わず笑ってしまう。その日は笑いが止まらなかった。




おまけ

(ピロロロロロ…アイガッタビリィー)

作者
織斑一夏ァ!何故君がISを動かせるのか
何故君のISの武装が雪片だったのか(アロワナノー)
何故零落白夜が発現したのくわァ! 雄(それ以上言うな!)
ワイワイワーイ その答えはただ一つ… 千(やめろー!)
アハァー…♡
織斑一夏ァ! (束無言ダッシュ)
君の姉である千冬が世界で初めてISを動かした…白騎士というテロリストだからだぁぁぁぁ!!
(ターニッォン)アーハハハハハハハハハアーハハハハ(ソウトウエキサーイエキサーイ)ハハハハハ!!!

一夏「千冬姉が・・・白騎士・・・・?」 ッヘーイ(煽り)


エグゼイド終わった記念で例の場面をこの作品に当てはめてみた。
後悔はしていない。
気になる人は「宝生永夢ゥ」で検索してね。
ていうか今回主人公悪い奴みたいですね。主人公なのに…
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