「・・・・・・」
「・・・・・・」
沈黙。
向かい合うように座ってからすでに数分が経っているがいまだその沈黙は破られない。
どうしてこんなことになってしまったのだろう、こんなはずじゃなかった、もっとうまくやれたはず。
心を埋め尽くすのはそんな後悔の感情ばかり。
「隼人…聞いてもらえるかな…?」
先に沈黙を破ったのはシャルルだった。
「男のふりをしていたことについてか?」
「うん…もう隠す必要もないから。」
「・・・・わかった、聞かせてくれ。」
俺の答えを聞き、シャルルがぽつりぽつりと話し始めた。
「僕はね、__________」
・
・
・
・
・
「これで全部だよ。聞いてくれてありがとね隼人。今まで騙していてごめん。」
シャルルからすべて聞いた。
彼女の母親の事、今の両親の事、デュノア社の経営危機の事、そして男子のふりをして俺達男性操縦者とその機体のデータを狙っていたこと。
「・・・・・」
知っていた。
いや、知っている
確かに俺の知っている原作知識とほぼ同じ内容ではあった。
しかし、話している時の彼女の表情、声、動き、そのどれもが重くのしかかってくる。
彼女は生きている、作り物なんかではない。そんな当たり前のことを実感した。
俺は心のどこかでこの世界は物語だと思っていたんだ。
だからシャルルの事を知った気になっていた。
(俺って最低な奴だ…)
何もしてやれてなかった。
俺がうまくやればシャルルが男子だとばれないと思っていたし、それがシャルルにとってもベストだと思ってた。
しかし、本当は女だということはいつまでも隠し通せるようなことじゃないし、続ければ続けるほど彼女は苦しんでいたはずだ。俺はそれをどうするつもりだった?
(俺は・・・・・・)
何も考えちゃいなかった。
考えていたのは自分のことばかりだった。
物語だから何とかなる。主人公の一夏が何とかする。
そう楽観視していたんだ。
結局俺はシャルルを気遣うふりをして自己満足していただけだった。
「ごめん、シャルル。」
気がつけばそんなことを口に出していた。
「えっ?なんで隼人が謝るの?僕は君たちを利用していたんだよ!?」
「そのお前を俺は利用していたんだ。」
「どういう・・こと・・?」
「俺はお前が女だって知っていたんだ。」
「!?」
驚きの余りシャルルは固まってしまう。
しかし、俺は気にせず続ける。
「事情があるのだと思っていた。だからシャルルの助けになろうと黙ってた。でもそれはただの自己満足だった。」
「・・・・・」
「解決法を考えようともしていなかった!気遣うふりでシャルルのことをこれっぽちも考えてやれてなかった!俺がやっていたことはただシャルルを苦しめるだけだった!」
「・・・・・」
「本当にすまなかった…」
シャルルは難しい顔をしている。当たり前だ。
俺も少しは言葉を選んでいるが聞く方からしたら意味不明なことを言っているのだから。
「意味が分からないよ…」
当然の反応だ。
わかる訳がないのだから。
「でも・・・・気持ちは伝わったよ。だからこそ言わなくちゃいけないことがある。」
シャルルが俺の手を取り、俺の顔をしっかりと見る。
「隼人は僕を苦しめるようなことなんかしてないよ。」
予想外の一言に思わず頭が真っ白になる。
そんな俺に構わずシャルルは続ける。
「隼人の優しさがうれしかったし、元気をもらえた。その優しさは嘘じゃなく隼人の本当の優しさだよ。」
やめてくれ…
俺はただの偽善者だ、そんな言葉はもらえない。
「ち、違う…俺はただシャルルを利用していただけで…」
「違くないよ。だって、隼人はすごく自分のこと怒ってる。それって僕の事ちゃんと考えてくれてるって証拠だよ。」
「ッ・・・・」
「それに今までの隼人が嘘だなんて言われたら僕・・・・さびしいよ。だから自分のこと攻めないで?」
まただ…そんな顔でそんな風に言われちゃこちらが折れるしかないじゃないか。
全く、女子というのはずるいと思う。
「ありがとうシャルル。こんな俺に元気をくれて。」
「こちらこそありがとう。騙していた僕に優しくしてくれて。最後に全部話せてよかった。」
そう言って笑うシャルルの頬を一筋の涙が伝った。
最後?そんなことには絶対させない!
「最後じゃない、俺が黙っていればいい。」
「えっ?」
「それにIS学園特記事項第21項によって在学中においてその生徒はありとあらゆる国家・組織・団体に帰属してない扱いになる。つまりこの学園にいれば国だろうと手を出せない。」
「じゃあ、ここにいられるってこと?」
「そうだ。」
しかし、これでは問題の先送りをしているだけに過ぎない。
だからここでもう一つ手を打つ必要がある。
「そしてシャルルの所属を変える。」
「所属を?でもどこに…?僕の事情を知って受け入れてくれるところなんか・・・・」
「ある!・・・・・かもしれない。一つだけ候補がある。」
「ほんとに!?」
「あぁ。」
これが俺の思いつく限界。
シャルルをデュノア社から引き抜く、そうすればシャルルは自由だ。
「でも一体どこが?経営危機といってもデュノアの名前は伊達じゃないよ?並大抵のところじゃ…」
「ブレードファクトリー。」
「ッ!?ブレードファクトリーってあの大企業の!?」
ブレードファクトリー。
IS業界の大企業の一つで倉持技研と並ぶ日本を代表する企業だ。
さすがに量産機ISのシェアが世界第3位のデュノア社ほどではないが経営危機のデュノア社ならば話は別だ。
「それなら確かに所属権をデュノア社からとれるかもしれないけど、そもそもブレードファクトリーが僕を招き入れてくれるとは思えない。」
「そこは何とかして見せる。俺の両親が経営している会社だからな…」
「えぇ!?隼人ってブレードファクトリーの御曹司だったの!?」
「そういうことになるけど御曹司っていうのはやめてくれ。むず痒い。」
御曹司とかボンボン扱いされるのは嫌いなため隠しているのだが今回はしょうがない。
親の力を頼るというのはどうかと思うがシャルルを自由にできるならなんだってやってやる。
「そのためにも今から連絡して話をつける。成功するよう祈っててくれ。」
「・・・・・」コクンッ
携帯を取り出しアドレス帳を開く。
その中から父さんの連絡先を押し、スピーカーモードにして机に置く。
ReReReReReReReRe♪
コール音が部屋に響き、二人して緊張する。
ReReReReReReReReReR ピッ!
『何だ隼人、珍しいなお前からかけてくるなんて。父さん嬉しくて泣いちゃいそう。』
相変わらずの子煩悩のようだ。
こんな時ぐらい真面目に出て欲しかった、恥ずかしい…
「ンッンッ!父さん、すごく大事な話があるんだ。聞いてくれないか?」
「む、どうやらただ事ではないようだな。聞こうじゃないか。」
一瞬にして声のトーンが下がり、仕事モードになった。
話が早くて助かる。
「実は・・・・」
★
「ってことなんだけど、どうにかできないかな?」
『ふーむ・・・・・・・』
「俺にできることなら何でもする。一生のお願いだ父さん!」
『・・・・・・』
やはり厳しいのだろう。
社長さんの声はとても重苦しいものを感じさせる。
『・・・・・シャルルさんといったかな、そこにいるんだろう?』
「は、はい。」
『君はどうしたいんだい?』
「ぼ、僕は・・・・・・」
デュノア社から離れたいという気持ちはある。
しかし、これが失敗してしまえば・・・・
『迷っている、いや、怖がっているのかな?』
「ッ!」
声だけのやり取りだというのになぜそこまでわかるのだろうか。
『当たりのようだ。では何を怖がっているのかな?私はそれが知りたい。』
「僕が怖がっていること・・・・・」
何が怖いかなんて決まっている。
「それはブレードファクトリーや隼人を不幸にすることです。」
『ほぉ~。』
「シャルル!俺は『隼人、少し黙っていなさい。彼女の話はまだ終わってない。』・・・・わかった…」
『息子が水を差してすまない。それで何故我々の心配を?自分の身を心配しなくてもいいのかい?それとも私への媚び売りかな?』
「父さん!」
『黙っていろと言ったはずだ。それにさっきお前は了承したはずだ。お前も知っているだろう?私は嘘つきが嫌いなんだ。』
「ッ・・・・・」
面と向かっているわけでもないというのに凄いプレッシャーを感じる。
でも、社長さんの言う通り今は僕が喋っている。
隼人に助けてもらうだけじゃなくて僕自身がやらないといけないんだ。
「確かに自分がどうなってしまうのか考えるのは怖いです。ですが!こんな僕を気遣ってくれる隼人や社長さんのような優しい人達を不幸にしてしまう可能性の方がよほど怖いです!」
もし、失敗すればブレードファクトリーはどうなるかわからない。
そうなれば隼人やこの社長さんはどうなってしまう?
それを考えるのが一番怖い。
『なるほど。しかし、隼人は分かるが何故私のことを優しいと断言する?嫌な奴かもしれないよ?』
「いえ、社長さんはいい人ですよ。だって、僕の話をちゃんと聞いてくれています。普通だったらデュノア社から所有権をとって欲しいなんて言われても相手にもされません。」
『でも、デュノア社は今経営危機だしね~。資料を調べたらその傾向が僅かに見られたからこれは確実だ。だから潰すなら今ってだけだよ?』
「嘘ですね。この短時間で調べられるほどデュノア社の隠蔽技術は低くないですし、仮に調べられていたとしてもほっとけば潰れる可能性が大きい会社です。今すぐ潰すメリットがありません。」
『確かにそうかもね。でも、それだけの理由で君は私を信じてしまうのかい?』
「いえいえ、一番の理由はちゃんとありますよ。」
『それはいったい?』
「それはですね・・・・・・あなたが隼人のお父様だからです。親が優しくなければこんなに優しい子にはならないでしょう?」
隼人が信頼して話した、そして僕自身も話した。
これだけで十分なほど分かった。
『・・・・・・・プッ!アハハハハハハ!いや~参ったね~そういわれたら否定できないよ。』
「父さん…」
部屋に社長さんの笑い声が響き、恥ずかしかったのか顔が少し赤くなる隼人。
『あ~笑った。あぁ、ごめんねシャルルさん。』
「いえいえ。」
『君の気持はわかった。そして私もどうするか決めた。私は君を迎え入れたい。』
「ほんとか!?父さん!」
『ほんともほんと。ブレードファクトリーは優秀な人材を募集しているからね。まぁ、本人の意思次第だがね。先ほどの質問の答えを聞かせてもらえるかなシャルルさん?』
先ほどの質問。それは僕がどうしたいか。
「僕は・・・・・・」
話をすればするほど優しさが分かった。
こんなリスクの高いことには巻込みたくない。
その考えは無くならないけど・・・
「僕は、デュノア社と決着を付けたいです。」
何もしないで逃げ続ける弱い自分を変えたい!
「力を貸してください!」
これは僕のわがままだ。
きっと迷惑をかけてしまう。
『勿論だ、ブレードファクトリーは君を歓迎するよ。』
「俺も出来る限り協力する。」
でも、この人達の手を取りたい。
初めて頼っていいと言ってくれたから、信じられると思ったから。
「ありがとうございます。」
『なに、こちらもいい人材を確保出来るんだ悪い話じゃない。準備はこちらでやっておくけど、あとで君にも証言を貰うことになる。悪いが少し時間がかかるからもう暫くその姿で我慢してくれ。』
「いえ、何から何までありがとうございます。」
「父さん、俺にも何か出来ることはないか?」
『あっ、忘れる所だった。隼人、さっき何でもするって言っていたな?』
「あぁ、言った。」
「は、隼人はもう充分なほど僕を助けてくれたよ!だからもう無理をしなくていいよ!」
ここまでこれたのは隼人のお陰だ。
だからもう無茶なことはして欲しくない。
「シャルル、俺は無理なんかしていない。それにシャルルはまだ助かってないんだ、助かる可能性を少しでも上げることが出来るなら俺はそれを見てるだけなんて出来ない。」
「・・・・///」
なんでそんなことをサラリといえるの?
そう言われたら何も言えなくなるじゃん。
隼人はずるい。
「それで、俺にできることってなんなんだ父さん?どんとこいって感じだ。」
もうこうなったら社長さんが簡単な仕事を言ってくれるのにかけるしか・・・
「そうか・・・・・なら隼人、最後まで彼女の味方でいてあげなさい。たとえそれがどんなに苦しい道だとしても。」
めちゃくちゃ難しいの来ちゃったァー!?
「当たり前だ。俺はシャルルの味方であり続ける、約束するよ。」
しかも即答ー!?///
『ならいい。聞きたいことは聞けた。また連絡する。』
「ありがとな、父さん。連絡待ってる。」プツンッ
そして流れるように通話が終わった。
今みたいな会話が隼人の家では当たり前なの!?
「とりあえず一安心だな。」
「う、うん。」
「どうした?顔が少し赤いけど。」
「べべべ別に何でもないよ!?ちょっと緊張してただけだから!」
「そうか?ならいいんだけど。じゃあ、俺はシャワー浴びてくるから。シャルルも今日は疲れただろ?早く寝とけよ。」
隼人は着替えを持ち洗面所に向かう。
言わなきゃ、今言わなきゃ。
「隼人!」
「ん?どうした?」
「その・・・・あ、ありがとう味方でいてくれて。」
「当たり前だろ?気にするな。」
振り返って当然だと言う隼人。
またケロリとそういうこと言っちゃうし…
「う、うん。言いたかったのはそれだけだから!おやすみ!///」
急いでベッドに入り、毛布をかぶる。
「おやすみ、シャルル。また明日な。」
(また明日か。まさかまだ聞けるなんて思ってもいなかったな。)
お母さん、
★
「ねぇ、聞いた?代表候補生同士が模擬戦やってるらしいよ。」
「ほんとに?見に行こうよ。」
整備室の外が騒がしかったため耳を澄ましてみたら気になる話を聞いた。
代表候補生同士が模擬戦をやっているらしいが、セシリア嬢たちは今日はそんなことをするなんて言っていなかった。
(胸騒ぎがするな…)
嫌な予感がする。
少し様子を見に行くか。
「更識さーん!ごめん、ちょっと抜ける。」
「えっ?うん。いってらっしゃい?」
「行ってくる。」
了承も取れたので急いで模擬戦をやっているであろうアリーナに向かう。
幸い生徒の流れから迷うということはなさそうだ。
そして走ること数分、アリーナに到着する。
「あれか…」
戦っているのはセシリア嬢と鈴ちゃん、そして・・・
「ラウラ・ボーデヴィッヒ…」
模擬戦をやっていると聞いた時から予測はしていたが大当たりのようだ。
大当たりといっても全然うれしくない当たりだが。
あの子軍人だから心配だな~。
動きを見るにラウラちゃんVSセシリア嬢&鈴ちゃんになっているようだ。
これだけ聞けばセシリア嬢達の優勢に思えるだろうが、実際は逆だ。
ラウラちゃんが二人相手に押している。
「二人とも動きが最低だな。」
原因は二人の動きだった。
組んでいるというのにお互いが邪魔になっている時がある。
そしてラウラちゃんはそんな動きで勝てるほど甘い相手ではない。
「優!」「鳴海!どうなってる!?」
「やっと来た。遅いよ四人とも。」
試合を見ていると一夏と衛宮、箒、そしてデュノアがやって来た。
「なんでかは知らないけど模擬戦中。因みに状況はオルコットさん達の劣勢。」
「馬鹿な、代表候補生二人だぞ!?」
「マジかよ…ラウラの奴そんなに強いのか?」
「どれくらい強いかはまだわからないけど、見てる限り僕も優の言った通りになると思う。」
デュノアも二人の動きを見て察したようだ。
しかし、ここからでは二人の動きが改善されることを祈ることしかできないのだが・・・
「衛宮、許可なくISを使用するのは禁止行為だよ。」
「・・・・わかってる…」
今にも飛び出しそうな奴に耳打ちする。
来た時からそうだが、衛宮は妙に焦っている。
友人が不利だからといって模擬戦に乱入するような奴ではないのだがどうしたのだろうか?
「鈴の奴、龍咆を使うつもりだ。初見であれを避けんのはきついぜ。」
一夏がそう言い終わるや否や鈴ちゃんが龍咆を撃つ。
しかし、その龍咆はラウラちゃんが手をかざすことによって目の前で止まってしまう。
「AICか。」
「AIC?なんだそれ?」
「アクティブ・イナーシャル・キャンセラーの略で簡単に言えば好きな対象を停止させることができる機能。」
「なんだよそれ!?反則じゃねぇか!」
AICを積んでいるとなると鈴ちゃんとは相性最悪だな。
これは本格的に負けるな。
頼りのセシリア嬢の方もワイヤーブレードでうまく牽制されてしまっている。
(うねるワイヤーブレードってなんか卑猥だな~。)
おっ、セシリア嬢が近距離からミサイル当てた。
「やったか!?」
「篠ノ之さん、それフラグ。」
爆炎の中からいまだピンピンしているラウラちゃんの姿が現れる。
AICをうまく使われたかな?
これはラウラちゃん方が一枚上手だったな。
なんだ何事もなく終わりそう・・・・
「じゃないなぁ…」
ワイヤーブレードで二人の首を絞め始めた。
しかもそこから近接での追い打ちとはえげつないことをする。
このままだと命にかかわってくる、やりすぎだな。
「やめろぉー!」
衛宮がISを展開し、シールドを破って突入する。
それに続いて一夏達も続く。
俺と箒は待機だ。
「はあぁ!」
「チッ、雑魚が。」
衛宮が斬りかかることでラウラちゃんはそちらに対応し、二人が解放された。
解放されると同時にISも役目を終え解除された。
よく持ってくれた。ありがとう。
一夏が二人を担ぎ移動し始める。
「邪魔を・・・するな!」
ラウラちゃんのレールガンが一夏に向けて放たれる。
不意をつかれた一夏は回避ができる状態じゃない。
そして爆炎が一夏達を包み込んだ。
「一夏!?」
箒の悲痛な叫びがアリーナに響き渡る。
「大丈夫。無事だよ。」
爆炎を一夏が突き破って出てきた。
そして爆炎の着弾地点には赤い盾がそびえたっていた。
衛宮がギリギリのところでアイアスを滑りこませていたのだ。
「狙う相手が違うんじゃないのか、ラウラ・ボーデヴィッヒ!」
「貴様、目障りだな織斑一夏の前に貴様から潰してやる。」
「僕のことも忘れないでね。」
衛宮、デュノア、ラウラが同時に構える。
一番最初に仕掛けたのはデュノア。
マシンガンを放つがAICによってすべて止められる。
そしてその隙をついて衛宮が斬りかかりに行く。
「もらったぁ!」
「その程度で!」
二人の武器がぶつかろうかという瞬間、
「いい加減にしろ。」
間に一人の女性が入り、二人の武器を止めた。
こんなこと出来るのはもちろんちーちゃんである。
ずいぶんおそかったなぁ。
「模擬戦をやるのは構わないがシールドまで壊す事態とはな。この決着は月末のトーナメントで付けろ、いいな?」
あまりの威圧感に皆、頷くことしか出来ない。
今回のは温厚なちーちゃんでもかなり頭にきてるらしい。
結局その後はセシリア嬢と鈴ちゃんを保健室に送り届け、解散となった。
セシリア嬢達は傷が酷く、トーナメントには出られないとの事だった。
はい、話がまったく進みませんね。
反省してます。