~E・S~転生者は永遠を望む   作:ハーゼ

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夏休み編はこれで終了となります。
次回から文化祭ですね。


第六十一話 夏の終わり

ピロリンッ♪

 

ん、メールだ。

 

『少し体調が悪いから今日は手伝いに行けそうにない。ごめんね』

 

届いたメールを確認すると優からの連絡だった。

大丈夫かな…?

 

「どうしたの?かんちゃん」

 

「優が具合悪くて来れないって…」

 

「あちゃー、確かにそれは心配だね…」

 

夏バテだろうか?

それとも風邪?

 

(でも料理上手な優が栄養バランス考えないなんて思えないし…)

 

やっぱり疲労が原因なのかも…

優には連日手伝ってもらってばっかだし…

 

「・・・・・よし!」

 

「かんちゃん?」

 

「今日は休みにして、優のお見舞いに行く」

 

日頃からお世話になってるんだから少しでも恩返ししなくちゃね。

 

「かんちゃん最近はなるみんいないと作業遅いからね~。お見舞いはグッドアイデアだよ~」

 

「そ、そんなことないってば!?」

 

た、確かに優がいないときはほんのちょっと遅れてるかもしれないけど・・・

でもそれはただ集中力が足りてないだけであって・・・

 

(・・・・あれ?なんで優がいないと集中できないんだろ…?)

 

優のサポートが的確だからかな?

最近はいつの間にかパソコン側の作業もしてくれてるし、もってきてくれる差し入れはすごく美味しいし。

・・・・・だめだ…

考えれば考えるほど優に頼り切ってる。

 

「もっとしっかりしなきゃ。行くよ、本音!」

 

「おー!」

 

 

「というわけでお粥を作っていただけませんか?お願いします!」

 

「お願いしまーす!」

 

具合が悪いんじゃなにも作る気しなくて食べられていないんじゃないかという本音の一言で私達は食堂に寄った。

事情は話したがメニューにないものだから最悪私が作ることになる。

お姉ちゃんほどうまくはないけど私だって頑張れば作れないことはないはず…

 

「わかった。お粥だね?まかせとき」

 

「えっ、いいんですか?ありがとうございます!」

 

「ありがとおばちゃん!」

 

「いいのいいの。夏休みで生徒の子達はほとんどいなくて暇だし、そんな真剣な目で見つめられちゃ断る理由がないってね。まぁ、優ちゃんが具合悪いってんじゃ忙しくても絶対に引き受けるけどね」

 

「優ちゃん?」

 

「なるみんと知り合いなの?」

 

「あぁ、優ちゃんにはたまに厨房を手伝ってもらってるのさ。学生なのに大した腕だよほんと。こっちが教わることの方が多いぐらいさ」

 

「さっすがなるみんだね~」

 

「・・・・」

 

いやいや、流石どころの話じゃないよねその話!?

IS学園の厨房って学園の特性上、世界中の料理を出すからかなりの腕じゃないと駄目だったはず…

その人達が認めるって普通にお店開けるってことだよね!?

美味しいとは思ってたけどそんなすごかったなんて…

 

「はいよ、お待ち」

 

「えっ?早くないですか!?」

 

「おばちゃん一歩も動いてないのに料理が出てきた!」

 

「優ちゃんの名前が聞こえたときから既にキッチン内の他の人が作り始めていたんだよ。ほら、はやく持ってってやんな。会心の出来だそうだよ」

 

優の交友関係の広さには驚かされる。

まさか食堂にまで及んでいるとは・・・

 

「はい、ありがとうございます」

 

「ありがとね~」

 

落とさないように慎重に歩いていく。

幸い、夏休みでほとんど生徒がいないからぶつかる心配はなさそう。

でも少し重いから気をつけないと。

 

「それにしてもなるみんはすごいね~」

 

「うん、ほんとにね」

 

「もしかしてなるみんが作った定食食べてたかもね?」

 

「うん、そうだね」

 

「お家が料理屋とかだったりして。かんちゃんは聞いたことある?」

 

「・・・本音。今集中してるからちょっと黙ってて」

 

「えへへ、ごめんごめん」

 

喋りかけられると気がそれて落とすかも。

本音には悪いけど今はお粥を優先だから。

 

ピロリンッ♪

 

「あっ、メールだ。・・・なになに…」

 

ポップな音が本音のポケットから聞こえてくる。

内容を確認する本音の顔が申し訳なさそうなものにかわっていく。

 

「かんちゃん、ごめん!急用でいけなくなっちゃった…なるみんにはよろしく伝えといて」

 

「・・・そっか、わかった。いってらっしゃい」

 

「ほんとごめんね…」

 

そう言うと本音は走っていく。

生徒会かな…

 

(間が悪い…)

 

そう思うと同時にお姉ちゃんの顔が頭をちらついた。

・・・こんなのただの逆恨みだ…

情けないな、わたし…

 

「って、こんな暗い顔してたら優も暗くなっちゃうよね。しっかりしなきゃ!」

 

よし、いくぞ。

気を取り直して優の部屋に向かう。

確かそこの曲がり角を曲がれば・・・

 

「ついた」

 

扉の横にあるプレートを見れば鳴海優の文字。

うん、間違いない。

じゃあインターホンを・・・

 

(き、緊張してきた…)

 

思えば、優のっていうか男の人の部屋を訪ねるのなんて初めてなんだよね…

お手伝いさんとかも女の人だけだったし。

 

「お、押す…!」

 

ピンポーン!

 

押した瞬間ビクンッと心臓が跳ねた。

すごい鼓動がはやくなってきた…

 

「・・・・」ゴクンッ

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

あれ?出てこない?

もしかして歩くのも辛いのかも…

 

「優!大丈夫?」

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・

 

返事が帰ってこない…

 

(部屋にはいるんだよね?)

 

様子が気になりドアノブをまわしてみる。

カギは・・・開いてる。

 

「優、入るよ?」

 

・・・・・・

 

ドアを開け、お粥をもって中に入る。

奥に行くと優はベッドに横たわっていた。

 

(良かった、寝てただけ…)

 

特に苦しそうな感じでもないし大丈夫そう。

とりあえずお粥はキッチンに置いておこうかな?

 

「やっぱりなにも食べれてないんだ…」

 

キッチンを見たが食器を使った跡はない。

かといってインスタント系の容器があるわけでもない。

お粥は作ってもらってよかった。

 

「もう、誰も来なかったらどうするつもりだったの?」

 

ベッド横の椅子に座りながら起こさない程度に語り掛けてみる。

って、私どうしたらいいんだろう?

優は寝ちゃってるし…

 

(それにしてもきれいな顔してるなー)

 

やることもないためボーっと優の寝顔を観察してみる。

こうしてまじまじと優の顔を見るのは初めてだ。

寝てると普段の大人びてる感じがしないな。

どっちかっていうと可愛い?

 

「・・・って何考えてるんだろう私は!?」

 

頭をブンブン振って頭を空っぽにする。

最近はなんだかおかしなことを考えてる気がする。

というか今少し声が大きかったかも…

 

「良かった、起こしてない」

 

先ほどと変わらず優は眠っている。

よっぽど疲れてるのかな…

申し訳ない気持ちから視線を逸らすとベッド横の棚に見慣れないものを発見した。

 

「ロケットペンダント?」

 

随分年季の入ったペンダントがそこにはあった。

なんだか形も少し歪んでいる、長い間使われてきたことが一目でわかるペンダント。

 

(でも優がペンダントとかつけてるの見たことない気が?)

 

何故か初めてきたこの部屋にこのペンダントがあるのに異質さを感じる。

なんていうか、まるで別の誰かの持ち物のような、そんな感じ。

思わずペンダントを手に取ろうとした瞬間

 

「さわるな」

 

「!」

 

声が聞こえ、私の手首は掴まれていた。

 

「ご、ごめ――――ッ!?」

 

急いで優の方へ振り向いた私が見たのは冷え切った瞳だった。

その瞳を見ただけでゾクリッと背筋に寒いものが走り、一瞬身体が固まった。

 

「・・・・・あれ、更識さん?」

 

「・・・優…なの…?」

 

「えっ、見ての通りだけど。変なこと聞くね」

 

気が付けば身体から重圧は消えており、いつも通りの優がいる。

さっきの冷たい瞳をしていた優のことが幻のように思えてくる。

 

(さっきの感じどこかで…)

 

・・・・・あっ。

優と初めて話した時も確かこんなことがあったような…

あの時は気のせいだと思ったけど違うってこと…?

でもあれが優だなんて信じられない。

感じた雰囲気はまるで別人みたいだったし…

 

「どうしたの?ボーっとして」

 

「えっ?・・・ちょっと考え事…」

 

「またISのことでしょ?ほどほどにね」

 

「うん、ありがとう」

 

冷たさなど微塵も感じないその瞳。

話しているだけで落ち着いてくる。

やっぱり私の見間違いだったのかな…?

 

「それで更識さんはなんで僕の部屋に?」

 

「具合悪いって聞いてお見舞いに来たんだけど返事がなかったから心配で、鍵も開いてて・・・って、勝手に入って迷惑だよね…」

 

今にして思えば鍵が開いてるからって勝手に入るなんてどうかしてる。

具合が悪いなら寝てる可能性が高いのにね…

 

「いや、そんなことないよ。更識さんの顔みたら元気出てきた」

 

「なっ!?///」

 

ど、どうしてそんな恥ずかしいことを平気で言えるの!?

恥ずかしくて優の顔を直視できない。

 

「それに何か持ってきてくれたんでしょ?キッチンの方からいい匂いがするし」

 

「そ、そうなの!食堂でお粥作ってもらってきたの!」

 

サッと立ち上がり、素早くキッチンの方へ向かう。

危なかった・・・もう少しいたら恥ずかしさでパンクしてたかも…

とりあえず深呼吸してから持っていこう。

 

スーハー、スーハー

 

よし!

 

「はい、どうぞ」

 

「さすが、美味しそうだ」

 

そう言って優は食べ始める。

良かった、食欲はあるみたい。

でも、一口食べるごとに少し首をかしげてるような?

 

「どうしたの?」

 

「いや、なんていうか少し塩気が足りないなって」

 

「そうなの?でも会心の出来だって言ってたけどお塩足す?」

 

「・・・・いや、やっぱりこんぐらいの方がいいかも。やっぱいい腕してるよおばちゃん達は」

 

パクパクと食べ、あっという間にお粥を食べきってしまった。

もう少し作ってもらえばよかったかな?

 

「ありがとね、食事まで持ってきてもらっちゃってさ。今度何かお礼させてよ」

 

「いや、そんなのいいって!?お粥を作ったのはおばちゃん達だし、作ってもらうのを提案したのも私じゃなくて本音だし」

 

「そうだとしても、大事な専用機作りより優先してくれたってことでしょ?」

 

「そんなのは当たり前のことなんだから気にしなくても…」

 

「そう思ってくれてるだけで僕は嬉しいから。だからさ、ありがとう」

 

「・・・ど、どういたしまして///」

 

なんか今日は特に優の顔を直視できない。

さっきから動悸も激しくなっているし…

 

「じゃ、じゃあ私はそろそろ行くね。お大事に」

 

「うん、更識さんも体調に気を付けてね。顔が少し赤いから」

 

「わ、私は大丈夫だから」

 

少し早歩き気味で部屋を出る。

 

(なんか最近調子狂うなぁ・・・)

 

私も少し体調が悪いのかも。

優も顔が赤いって言ってたし。

体調には気を配ってるんだけど…

 

「まぁ、思っていたよりも元気そうだったから一安心かな」

 

結局、私はペンダントについては何も聞けなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「鳴海くーん、入るわよー」

 

いつも通りガチャリと扉を開け、入っていく。

最初はノックして開けてもらっていたが結構来るためかいつの間にやら鍵をしめなくなっていたのだ。

これって結構信頼されてるってことよね♪

 

「楯無さんが看病に来たわよ~・・・って寝てたか」

 

綺麗な表情で寝てるわね。

本音ちゃんから具合悪いって聞いて仕事を急いで終わらせてきたけど案外大丈夫そうで安心した。

鳴海君が寝てるならやることもないし、とりあえず寝顔でも観察しよっと。

丁度ベッド横に椅子があるしね。

 

「私ってもしかして今すっごくレアな物見てるんじゃないかしら」

 

鳴海君の寝顔なんてそうそう見れないだろうし、寝顔可愛いし。

 

「せっかく看病しに来たのに寝てるなんてもったいわよ~」ツンツン

 

頬をぷにぷにしてみたりして~・・・・って全然起きそうにないわね。

眠りが結構深いのかしら。

 

「ほらほら~起きないと悪戯しちゃうわよ~」ツンツン

 

「ん…」

 

おっと、危ない危ない。

ほんとに起こしちゃうところだったわ。

さすがに起こすのは気が引けるしね。

具合悪いなら寝てるのが一番なわけだし。

 

「・・・・かいちょう…」

 

「ん?私の夢でも見てるのかしら?」

 

どんな夢をみてるのかしら?

夢にみられるなんてちょっと期待しちゃうな~、なんて。

 

「・・・さぼっちゃだめでしょ…」

 

「って、夢の中でもいつも通りなわけね…」

 

ちょっとがっかり。

もっとロマンチックなのを期待して――――

 

「・・・たてなしちゃん…」

 

「ッ!?///」

 

えっ?えっ?えっ?

い、いま名前で呼ばれた!?

確かに楯無ちゃんって言ったわ!

 

「・・・・」ツンツン

 

「ん…」

 

「もう一回言ってくれてもいいのよー?」録音スタート

 

「んん…」

 

「鳴海くんお願ーい」ツンツン

 

「・・・・」

 

くっ!

なかなか上手くいかないわね…

 

「襲っちゃうわよ~」ツンツン

 

「・・・・」

 

「ねぇ~鳴海くーん」ツンツン

 

「・・・・」

 

「楯無ちゃんって呼んでみて」ツンツン

 

「何やってんですか楯無ちゃん」

 

「ふぇっ!?」

 

な、な、なんで起きてるの!?

ぐっすり眠ってたじゃない!?

 

「で、満足したならツンツンすんのやめてもらえますか?」

 

「あっ、うん」

 

つつき過ぎたー!

私としたことがなんて間抜けな失敗を…

 

「いつから起きてたの…?」

 

「お願いされてるあたりですね」

 

「ど、どうして寝たふりなんか…」

 

「少し悪戯すればやめると思ってたんです。けど、思っていた以上に長くてつい声をかけちゃいました」

 

け、結構聞かれてたってことね…

これじゃあ私の先輩としての威厳とか魅力の危機…

 

「な、鳴海君。さっきのはなんていうかちょっとした出来心で悪気はなかったの。起こしてごめんなさいね」

 

「いえいえ、気にしなくていいですよ。会長も仕事で疲れているから少しぐらい悪戯したくなってもしょうがないですよ」

 

「そう言ってもらえると助かるわ」

 

「あっ、でもなんで名前呼びだったんですか?」

 

「えっ?そ、それは・・・」

 

言えない…言えるわけない…!

寝言でも名前で呼んでもらって嬉しかっただなんて。

恥ずかしすぎるし…

 

「ええっと・・・・そう!ふと思ったのよ。私と鳴海君の仲だというのに苗字でしか呼ばないのはおかしいと」

 

「・・・おかしいですかね?」

 

うん、自分でもちょっと強引かなって思ったところよ。

でもこれ押し通せば名前で呼んでもらえるんじゃないかしら!

 

「というか、僕は基本苗字で呼ぶ方が落ち着くんですけど」

 

「そうはいっても最近虚のことは名前で呼んでいたような気がするけど?」

 

「あぁ、それは虚さんに『布仏では妹と紛らわしいでしょうから』って言われたので」

 

「じゃあ私も更識じゃ、簪ちゃんと紛らわしいでしょう?」

 

「いや、会長は『会長』って呼べるじゃないですか」

 

「なら今日から会長を辞めるわ!」

 

「いやいやいや、ダメでしょ!?」

 

このまま引き下がったら私ただの変な女になるじゃない。

それだけは回避しなければ…!

 

「名前で呼ぶってそんなに重要ですかね?僕は会長と話せれば楽しくて気になりませんけど」

 

「じゅ、重要よ!///」

 

と、突然ドキッとさせること言わないでほしい。

ちょっと揺らいでしまったわ。

 

「そんなに言うならまずは会長が僕を名前で呼んでみて重要性を教えてください」

 

「いいわよ」

 

名前で呼ぶなんて、呼ばせることに比べれば楽勝よ。

ええっと、ここは思い切って『優』・・・ってのはちょっと…

『優ちゃん』?これもなんか違う…

やっぱり今まで通り『優君』?うん、これね。

 

「い、いくわね?」

 

「はい、どうぞ」

 

名前呼ぶだけなのにどうしてこんなにドキドキしてくるのかしら。

ただ名前を呼ぶだけ、呼ぶだけ…

 

「ゆ、ゆう・・君・・・///」カァァ…

 

今、絶対顔真っ赤だ…

顔がすっごく熱いもの…

 

「こ、これでいいでしょ!?じゃあ、私は仕事に戻るから!お大事に!」

 

すぐに背を向け扉へと急ぐ。

見られてないわよね!?

大丈夫よ、大丈夫。

はい、もうドアノブに手をかけたから開けて帰るだけ!

なにも問題ないわ。

 

「お見舞いありがとうございました、()()さん」

 

「___!///」

 

ゆっくりと廊下に出て、静かに扉を閉めた。

顔がどうなってるかなんて鏡で確認しなくても明らか。

 

「・・・反則よ…」

 

しばらく誰にも会えないわね…

 

 

 

 

 

 

 

 

目を覚ますと既に夜中になっていた。

時間は・・・・3時ってところか。

大分寝てたな。

 

「・・・・寝ただけあって十分だ」

 

簪ちゃんと楯無ちゃんと話しをした以外寝て回復に集中したのは正解だった。

一日でかなり動ける程度までは回復した。

そのかわり少し危なかったが…

 

「これをしまい忘れるなんてな…」

 

ペンダントのスイッチを押して、中の写真を見る。

そこに写っているのは暮見雄二であって鳴海優ではない。

 

「また開きづらくなってるな。直しとくか」

 

ここ数ヶ月は身に着けないから、いじってなかったしな。

じっくり手入れしとこう。

 

「こんなことやってるって知ったら怒るんだろうなぁ」

 

写真を見ているとそんなことを思う。

みんなやさしいから。

 

「・・・これが終わる前には絶対に一度は墓参り行くからさ、その時は話聞いてくれよな」

 

手入れを終え、ペンダントを一番奥にしまった。


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