鞠莉(それにもし瑠璃だったら私はどうすればいいんだろう 知らない人なら怒鳴り散らすまで行かないけどそれくらいの勢いで行くつもりだったけど瑠璃にはそんなことしたくない 私だって瑠璃が私のこと好きなのと同じで私だって瑠璃のこと好きだもん 喧嘩なんてしたくない 今まで一度もしたことないのに、これで私が思ったこと言ってそうなるのは嫌 それになんでパパは瑠璃に一任してたの? もうよく分からない 瑠璃は私の邪魔がしたかったの? それとも別な理由? 瑠璃はなんで果南の家を買収するの? はあ、もう素直にでも勢いじゃなく落ち着いて瑠璃と話すしかないわね でも絶対に気をつけなきゃいけないのは言葉ね 瑠璃は繊細だもの 傷つけるなんてことは絶対にしたくない それだけは絶対に守らないと 私だって瑠璃と険悪な雰囲気になるのは耐えられない!)
瑠璃の部屋
コンコン
瑠璃「どうぞ〜」
ガチャ
瑠璃「あれ?鞠莉姉、どうしたの?」
鞠莉「ねえ、瑠璃、お話ししたいの 今いい?」
瑠璃「うん、いいよ」
鞠莉「ねえ、瑠璃 私がこれから言うことはもしかしたら瑠璃を傷つけちゃうかもしれないし不快な思いをさせるかもしれない それでも私のこと許してくれる?」
瑠璃「俺は鞠莉姉のことが大好きだよ 何があっても鞠莉姉のことは嫌いになんかならないし 心配してることがよく分からないけど大丈夫だよ!」
鞠莉「んじゃあ、単刀直入に聞くわ 瑠璃が内浦の発展事業担当で浦女の援助を打ち切って果南の家を買収しようとしてる張本人?」
瑠璃「うん、そうだよ ってかやっぱりばれたか まあどうせダイヤさんあたりが口を滑らせたんだろうな 」
鞠莉「私ね、瑠璃のしてることがよく分からない なんでそうしようとするの?」
瑠璃「意外だね、鞠莉姉なら突っかかってくるかと思ってたよ 俺はこの内浦を守りたいだけだよ」
鞠莉「よく分からないことが多いから一つずつ聞くわね まずなんで浦女の援助を打ち切るの? 」
瑠璃「頑張ってる鞠莉姉には悪いけど、俺は浦女はもう廃校にするしかないと思ってるよ」
鞠莉「どうして? まだ時間もチャンスもあるのに」
瑠璃「言い方が悪いけど浦女はもう廃校から逃れられない それに方法もない」
鞠莉「方法なら、スクールアイドルがある! それならなんとかできるの!」
瑠璃「悪いけどそれでも廃校からは逃れられないよ 」
鞠莉「なんで? やってみなくちゃ分からないこともあるよ」
瑠璃「鞠莉姉はさ、μ’sみたいにできると思ってるの?」
鞠莉「ええ、スクールアイドルにはその力があるわ!」
瑠璃「やっぱりね、確かにその力はあるのかもしれない でも東京みたいに人口が多いわけじゃない 一旦は凌いでも人口はあまり変わらない2.3年後にはまた廃校の危機に立たされる 結局この町の人口的にあの学校を残すのは不可能なんだよ だったらこの内浦を守るために浦女への援助金をなくしてその費用をこの内浦のために使いたい ただそれだけだよ」
鞠莉「そういうことだったのね、そういうことならグーの音も出ないわね 瑠璃の気持ちは十分にわかるし 間違ったことをしてるわけでもない 客観的に見て援助を打ち切るのも妥当だと思うわ この町を救うためならなおさらそうすべきというのにはあってるのかもしれない ねえ、瑠璃、妥当なのもわかる、それでも私に協力して欲しいの! 正直、スクールアイドルがダメなのは瑠璃の言う通りだと思う だとしたら他の策を私と一緒に考えてよ わたしはなんとしてでもあの学校を残したいの お願いよ 瑠璃、」
珍しく鞠莉が瑠璃の前で泣いた
瑠璃「鞠莉姉、泣かないでよ 考えるのは鞠莉姉のためならそうする でも内浦の発展事業は俺がしたいことだしこの町を守るために必要だからそれはこのまま進めるよ だからさ、とりあえず落ち着こう?」
鞠莉「瑠璃—」グスン ぎゅー
瑠璃「ねえ、鞠莉姉、なんで浦女を残したいの?」
鞠莉「わたしはダイヤと果南といた場所がなくなって欲しくないの! 確かに留学したから合計しても1年半くらいだけどそれでもなくなるのは嫌!」
瑠璃「そっか、とりあえず廃校が決まるのは夏だからそこまでは頑張ろう? 鞠莉姉も沢山いろんなことあって疲れてると思うよ そしてさ、鞠莉姉はさもう一度スクールアイドルになるつもりなの?」
鞠莉「ええ、絶対になるわ!果南とダイヤと失った時間を絶対に取り戻す!」
瑠璃「ごめんね、鞠莉姉 なら協力できない」
鞠莉「え?! どういうこと? なんで? 瑠璃はスクールアイドルが嫌いなの? そんなはずないわよね わたしがしてるのを誰よりも嬉しそうに喜んでくれたのは瑠璃じゃない!」
瑠璃「とりあえずさ、今日はもう休もう? 今話しても揉めそうな気がするし」
鞠莉「そうね、おやすみ、瑠璃」
鞠莉の部屋にて
鞠莉(嘘でしょ? 瑠璃が協力してくれないなんて わたし何か悪いことしたのかしら わたしどうすればいいんだろう 瑠璃がこのまま廃校をやめないならはっきり言ってどんなことをしても無駄になる それに何より私はスクールアイドルをして瑠璃を笑顔にしたい! 瑠璃がいつも楽しく居られるようにしてあげたい それが私のお姉ちゃんとしての思い、そう考えてた でもそれって私の思い違いだったのかな どうすればいいんだろう? 瑠璃の気持ちがわからない 喧嘩したわけじゃないけど、このままじゃ瑠璃との雰囲気も良くなくて嫌よね)
瑠璃の部屋にて
瑠璃(ごめんね、鞠莉姉、俺はさ、前世で鞠莉姉の大ファンだったから鞠莉姉のスクールアイドル姿は正直見たい! でもそれ以上に最初のaqoursの時の悲しみに満ち溢れた鞠莉姉はもう見たくない ならaqoursが結成する前に潰さなきゃいけない 本当にごめんね、鞠莉姉)
翌日
学校にて
ダイヤ「鞠莉さん、あなたどうしたのですか?」
鞠莉「ん?どうもしてないわよ?」
ダイヤ「嘘おっしゃい! あなた軽く化粧で誤魔化してるけど目の下のクマと泣きはらした後がありますわよ そしてとても大丈夫そうな状態でなさそうですが」
鞠莉「ねえ、ダイヤ、私の相談に乗ってくれる?ってか少し話聞いてもらえないかしら?」
ダイヤ「わかりました、昼休みに生徒会室でお話を伺いましょう」
昼休み
鞠莉は昨日の出来事を全てダイヤに話した
ダイヤ「そういうことでしたか、ねえ鞠莉さん、一つ伺いたいのですがこの2年間で瑠璃に何があったのですか?」
鞠莉「へ?うーん何もなかったような気がするわ 普通に学校行って習い事なりクラブなりして生活してたわよ もちろん同じ家にいたから何かあったら気づいたはずよ でも何かあったなんてなかったわ」
ダイヤ「そうですか、正直わからないことだらけですわね 」
鞠莉「ええ、そうね」
ダイヤ(これで瑠璃は鞠莉さんの前で協力しないと宣言した つまりそれは瑠璃がaqoursを潰しに来るという事 今の瑠璃を見ていると何をしてくるか本当に分からない このままだとaqoursのメンバーが揃う前に潰されかねない 潰されてしまっては元も子もない だとしたら今の瑠璃を止められるのはやはり鞠莉さんしかいない ならば瑠璃との約束を破らない範囲で話せるだけ話して瑠璃を止めてもらうのが最善でしょうか)
ダイヤ「鞠莉さん、少し私の話も聞いてもらえますか?」
鞠莉「ええ、いいけど」
ダイヤ「多分ですけど瑠璃はaqoursを潰しに来ると思います。」
鞠莉「え?! 嘘でしょ? そんなわけないわよ! あの瑠璃よ! 私達が前にやっていた時に誰よりも喜んで嬉しそうにしていた瑠璃よ! そんなことあるわけない!」
ダイヤ「本当にそうでしょうか? では瑠璃は何故鞠莉さんに協力しないのです? それはおそらく今はスクールアイドルに対して何かしらの良くない感情を持っているからではないですか?」
鞠莉「それは… でも、瑠璃がそんなことするなんて思いたくないわよ!」
ダイヤ「原因は私たちにあるのかもしれません でも私にはっきりと分かるのは鞠莉さんの前では変わっていなくても私や果南さんの前では2年前の瑠璃とは全く違うのです 」
鞠莉「どう違うの?」
ダイヤ「今の瑠璃はあなたの為ならなんだってするでしょう 人すらも平気で殺してしまいそうなくらいに」
鞠莉「ダイヤ! 言っていいことと悪いことがあるわよ! それ以上瑠璃を侮辱して、瑠璃を悪く言うならいくらダイヤでも許せないわよ それに瑠璃はそんな子じゃない! あの子は誰よりも優しくて誰よりも繊細で人の気持ちに寄り添える子だもん そんなこと絶対にない ありえない」
ダイヤ「でも実際に私は瑠璃の変わってしまった部分を見てしまいました 今の瑠璃は何をしでかすか分からない 今の瑠璃は鞠莉さんが傷つかないようにする為ならなんだってするでしょう それが鞠莉さんを守ることにつながれば だからこそ伝えておきます 私を脅していたのは瑠璃です。 私は瑠璃に内浦の発展事業担当のことは伏せるように言われてました しかし私は口を滑らしてしまった 正直何をされるかわかりません 瑠璃は私からあることを聞き出す時に喋らないなら半殺しにされる覚悟を持てとまで言ってきました」
鞠莉「嘘でしょ? 嘘よね あの瑠璃がそんなことを言うなんて 」
ダイヤ「瑠璃がそうなってしまった原因はおそらく2年前のaqoursです。 だからこそ鞠莉さん 瑠璃を止めてください 私自身の身の安全のこともそうですがあの優しい瑠璃が本当に変わる前に止めてください 瑠璃の本心を聞き出してください」
鞠莉「瑠璃の本心、2年前のaqours それが今ある大事な鍵ってことね 分かった 正直ダイヤの言ってることは信じられないけど嘘をついているとも思えない 瑠璃のことは私に任せて なんとかしてみせる 」
ダイヤ「任せましたわ、瑠璃のことも廃校のことも」
鞠莉「ねえ、ダイヤ、それはそうとダイヤは瑠璃が何故援助を打ち切るかは知ってるの?」
ダイヤ「ええ、瑠璃から直接聞きました」
鞠莉「なら、どう思う?」
ダイヤ「瑠璃がこの内浦を守りたい、その気持ちは本当でしょうし、瑠璃のすることは何一つ間違ってない だからこそ援助打ち切りの話を無くすことはおそらく現状不可能でしょう ただそれは廃校の確定 だからなんとかしなくちゃいけない でも手段はない」
鞠莉「そうよね、瑠璃は何一つ間違えたことをしてない 正論を言ってる だからこそどうしようもない 瑠璃の心を動かす決定打が無い限り廃校阻止は不可能 どうすればいいのかしら」
ダイヤ「だからこその理事長でしょう?」
鞠莉「分かってるわよ でも相手が悪すぎる ある意味一番苦手だもの 兄弟だし、瑠璃を傷つけたくない 正論をぶつければいいわけでもない 自分の主張を全開にして勝負するわけにもいかない 瑠璃が相手だと何をすればいいかわからない 瑠璃は私よりも頭がいいし周りも見えてる そして本当に敵対してしまったら多分私は何もできない 」
ダイヤ「やはりあなたたちはどちらも極度のシスコン、ブラコンですわね」
鞠莉「ダイヤに言われたくないわよ! ダイヤだってルビィに対しては周りから見れば極度のシスコンよ!」
ダイヤ「そんなことはありませんわ! 私達は普通の姉妹ですわ!」
鞠莉「んなわけあるか! ルビィはともかくダイヤは絶対極度のシスコンよ! むしろ私達はダイヤに比べれば普通よ! ふ・つ・う!!」
その後しばらく言い合いがチャイムが鳴るまで続いていたらしい
しばらく期間が空きそうですがまた読んでもらえたら嬉しいです