デジモン×デジモン~リ:デジタイズ・アドベンチャー~   作:行方不明

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というわけで、第七話、最終決戦です。
ではどうぞ。



第七話 ~決戦!勇気再臨!~

「うぉぉおおおお!」

 

ウォーグレイモンが空を駆ける。いかに完全体二体とはいえ究極体であるウォーグレイモンに敵うわけがない……。

 

「ふん。甘いんですよ!」

 

「グヲォォォ!」

 

「うわぁっ!」

 

わけではなかった。総合スペックなら――如何に完全体二体であろうと――ウォーグレイモンの方がまず間違いなく上である。だが、メフィスモン達はタイガや太一、次元が違い、さらに空での戦いに手を出せないグレイモンを狙う。結果、ウォーグレイモンは二体を相手にしながら、タイガ達を気にしないといけなくなり、それが隙につながっている。

 

「ウォーグレイモン!!」

 

そうなると残りのメンバーは何もできず、かえって足でまといになる現状に歯噛みするしかない。そして、この状態で一番の無力感を感じているのは太一達である。かつての自分達の敵の生き残りとも言えるような存在に手を出すことができず、自分達の世界とは関係ない世界のタイガが、戦っている。タイガの方を見れば、一生懸命指示を出しているが、状況はあまり変化がない。タイガは状況を好転させる何かを考えるが、いいアイディアが出ない。どうする……と考えたとき……。

 

「くそっ!俺達も進化できれば……!」

 

「太一……。」

 

「進化……?」

 

太一達の苦悶の声に……ふと、思い出す。太一が昨日言っていた、進化させるためのアイテム。勇気の紋章。それをどこかで見た気がする。記憶を辿る。そう、アレはジジモンにお願いされる前、街に出稼ぎに来ていたテントモンにカードセットを見せて、もらった景品の中に……。急いでそのアイテムを見る。ジジモンのお願いということで急いで出発したため、倉庫に入れてこなかったそのアイテム。間違いない。勇気の紋章の力を込めたと書いてある。賭けに近いがもしかしたら太一たちもこれで進化できるかもしれない……。そう考え、急いでソレを太一に手渡す。

 

「太一コレッ!」

 

「ん?これは……!」

 

太一は急に手渡されたモノに戸惑うが、すぐに驚愕する。渡されたものは三年前にこの世界のために使った、自分の紋章と――自分の後輩が持つあるデジメンタルと――同じ、懐かしい雰囲気を感じたのだ。

 

「それをッ!グレイモンにッ!」

 

タイガの言葉ですぐに正気に戻る。今は、考えている場合じゃない。とにかく今戦える力を……!先程から隙を見て火炎弾で援護射撃していたグレイモンにソレをおもいっきり投げる。

 

「グレイモンー!受け取れー!」

 

ソレ――勇気のチップ――はグレイモンに直撃し、その力を……発揮した。

 

「グレイモン!ワープ進化―!ウォーグレイモン!!」

 

「究極体に……ウォーグレイモンに進化した!」

 

「ウォォォオオオオォォォォォォ!」

 

咆哮をあげ、ウォーグレイモンが飛ぶ。急上昇したウォーグレイモンはタイガのウォーグレイモンに必殺技を喰らわせようとしていた、ネオデビモンを殴り飛ばした。

 

「何っ?!」

 

そうなると驚いたのはメフィスモンである。選ばれし子供が完全体以降に進化しにくいことは知っていた。だが、現に完全体どころか究極体として自分の目の前にいる。完全体二体と究極体二体どちらが有利か。一目瞭然である。

 

「まさか……こんなことが……。」

 

「「これで終わりだっ!ガイアフォース!!」」

 

ウォーグレイモン達は互いに必殺技を放つ。メフィスモンは逃げようとするが間に合わない。

 

「っく。デスクラウド!」

 

自身も必殺技であるデスクラウドを放つ。全てを腐食させる暗黒の雲が広がる。しかし、メフィスモンが放った暗黒の雲は、太陽の如き光球の前に押しつぶされ……メフィスモンを飲み込んだ。

 

 

 

 

 

灼熱に焼かれながら、メフィスモンは思う。憎い……殺してやる……。憎悪と殺意は際限なく膨れ上がっていく。やがて憎悪の如き闇がメフィスモンを包んで……灼熱を吹き飛ばした。

 

「ガァァァァアアアアア!」

 

「「「「なっ!」」」」

 

その場にいた全員が驚く。究極体二体の必殺技を受けてなお生き残り、進化したしたのだ。

その姿は――獣のような下半身に、山のような巨体――見るものを圧倒させる姿だった。

 

「ウゥ……ワレ……ガルフモン……メシ……クワセロ……。」

 

地の底から響くような低い声が発せられたかと思うと、次の瞬間に、気絶していたネオデビモンが下半身の口に喰われた。それだけでなく、地面、木など、辺り構わず喰い始めたのだ。

 

「「ウォーグレイモンッ!」」

 

2人はすぐさま自らのパートナーに指示を飛ばす。パートナー達は、自らの主の指示を忠実に聞き取り、攻撃を開始する。

 

「「ガイアフォース!!」」

 

ガルフモンは2匹の必殺技を受けてなおも喰らい続ける。2匹の攻撃などまるで痛くないとばかりに。2匹はなおも攻撃するが、効いていない。やがて鬱陶しく思ったのか、喰うのをやめたガルフモンは、地の底から響くような声で言う。圧倒的で絶対的な、死刑宣告を。

 

「ウルサイ。ワレ、コワス。クラウ。スベテ。キエロ……キサマラ。デッドスクリーム。」

 

下半身の口から声が出る。ゾッとする……生きている者は出せないであろう声が。瞼が下がる。体から力が抜ける。ドサリ……と閉じそうな瞼で見ればウォーグレイモン達が地面に落ちていた。ここで終わるのか……。終わって……たまるかと。思いながら……瞼は……閉じた。

 




これを書いたとき思ったこと、
勇気のチップを投げて失った力を取り戻す。
アレ?アン○ンマン?

まあともかく。
いつも通り誤字脱字は御手数ですが、ご報告ください。
また、感想、批評、批判はお待ちしております。
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