トルメキアの黒い巨神兵   作:銀の鈴

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トルメキアの黒い巨神兵

目が覚めると土の中だった。

 

「うわあっ!? どうして埋まってるんだよ!!」

 

驚いて立ち上がるとあっさりと地上に出られた。どうやら軽く土をかけられていただけの様だ。

 

周りを見渡すと、森の中だった。

 

「どうして森の中にいるんだ?」

 

眠る前のことを思い出そうとしたが、何故か何も思い出せない。

 

自分が日本のサラリーマンだったことは何となく分かるが、個人的なことは何も思い出せなかった。

 

「もしかして、これが異世界転生というものなのか?」

 

……思わず口に出た言葉から察するに俺は随分と夢見がちな男だったようだ。

 

とはいっても、周囲には見た事もない不気味な虫がウヨウヨと飛んでいる。

 

自分の手足を見ても人間の物ではないように思えた。

 

もしかしたら本当に転生したのかも知れない。しかも転生先はモンスターのようだ。

 

少々、残念だがボヤいてもどうしようもないだろう。

 

とりあえず、周囲の不気味な虫共が襲ってくる気配はないから放っておくとして、これからどうするべきだろう?

 

そんな事をボーとしながら考えていると、遠くで爆発音が聞こえてきた。

 

その音の方向に目を向けると、遠くの空で飛行機が火を吹いて墜落しそうになっている。

 

「……イベント発生ってことかな?」

 

無意識に出た言葉に俺は確信した。

 

記憶を失う前の俺は間違いなく二次元寄りの男だったのだろうと。

 

 

 

 

「生存者はここに集結しろ!! くそう、こんな所で死ぬんじゃないぞ!!」

 

コッソリと墜落現場に近付いてみると、小人のような小さな少女が大剣を振り回しながら群がってくる虫共を追い払っていた。

 

「すぐに救援が来る!! 最後まで諦めるな!!」

 

小人の少女は、周囲に集まってきた他の小人達を叱咤激励しながら虫共と戦っている。他の小人達もそんな少女を守るように集結して共に戦っていた。

 

その姿は小人ながらに勇ましく好感を感じた。

 

“ああ、これは助けたくなるな”

 

周囲の小人達よりも更に小さい体なのに、彼女は必死に周りを鼓舞しながら戦っていた。

その懸命で健気でいながらも勇敢で誇り高い姿は賞賛に値する。

 

そんな事を偉そうに考えていた俺は気付くとパチンパチンと手を叩いて、小人達を襲っていた虫共を潰していた。

 

 

 

 

「き、貴公は伝説の巨神兵なのか?」

 

突然現れて虫共を潰した俺の姿に小人達は怯えて逃げていったが、流石と言うか、やはりと言うか、最初に冷静さを取り戻して話しかけてきたのは、勇敢な小人の少女だった。

 

少女が言うには俺の姿は伝説に謳われる巨神兵に似ているそうだ。

 

「似ているというよりも巨神兵そのものなのだが」

 

俺は素直に記憶がないと告げると少女は考え込むように俯いた。

 

暫くすると少女は顔を上げる。

 

「貴公が伝説の巨神兵なら、その身から世界を焼くほどの炎を放てる筈なのだが」

 

少女の言葉に俺は空に向かって両手を向ける。

 

「か◯は◯波ーーーーっ!!!!」

 

何も出なかった。

 

「いやっ、諦めるな!! もう一度、他の方法でチャレンジするんだ!!」

 

少女の励ましで俺はもう一度挑戦してみた。

 

「波◯拳っ!!!!」

 

何も出なかった。

 

「動作が同じだろうが!! 手から出ないなら目や口から出るかも知れないだろ!!」

 

少し口の悪い少女の助言に従って、俺は3度目の正直に挑んだ。

 

「(でじこ風味で)目からビーム!!」

 

何も出なかった。

 

「今の言い方は気持ち悪かったんだが……まあいい、次だ、次っ!!」

 

口の悪い少女に急かされて俺は嫌々挑戦する。

 

「(ミスター味っ子のごとく)美味いぞーーーーっ!!!!」

 

チュドーン!!!!

 

天空を焼くほどの閃光が輝いた。

 

「……味皇、貴方は偉大だった」

 

俺は偉大なる先駆者に敬意を送った。

 

 

 

 

小人の少女は、王女様だった。

 

なんでも“トルメキア”という国の王族なんだそうだ。

 

彼女が推測するに、俺は古の文明が生み出した巨神兵という人工生命体らしい。

 

恐らくは卵状態で生き残っていたのが何かの拍子で孵ったのだろうとの事だ。

 

何かの拍子って、結構いい加減な推測だな。と突っ込んだら「仕方ないだろう!! 腐海内でのことなんだから細かい事が分かるか!!」と逆ギレされた。

 

小さな少女が逆ギレする姿が意外と微笑ましくて頭を撫でたら余計に怒り出した。

 

女の子って難しいね。

 

 

 

 

「そなた、私に仕える気はないか?」

 

姫様から勧誘された。

 

「うーん、気持ちは嬉しいけど俺には探すものがあるんだ」

 

「探すもの? 記憶のないそなたが何を探すというんだ?」

 

姫様は不思議そうに首を傾げて尋ねる。

 

「お嫁さん」

 

「……」

 

「お嫁さんだ」

 

「……」

 

「もちろん、俺のサイズに合うお嫁さんだ」

 

「……」

 

「俺のサイズに合うというのは当然、ナニのサイズの事だ」

 

「……」

 

「もしも姫様がお嫁さんを探してくれるなら仕えてもいいぞ」

 

「……」

 

「当たり前だが、プラトニックなお嫁さんならいらないぞ」

 

「……うう」

 

「どうした、姫様?」

 

「うわーん!! バカー!! お前なんか何処にでも行ってしまえー!!」

 

姫様は真っ赤になったと思うと、泣きながら走り去ってしまった。

 

どうやらからかい過ぎたようだ。

 

少しだけ反省しよう。

 

 

 

 

「お嫁さんは無理だが、友達になら私がなってやる」

 

次の日、姫様がモジモジとしながらやって来てそんな事を言った。

 

なんだこれ、可愛いな。

 

俺はもちろん姫様の頭を撫でた。

 

「子供扱いするでないわ!!」

 

姫様は怒ったが、俺の撫でる手を退けようとはしなかった。

 

うん、やっぱり可愛いわ。

 

この日、姫様と俺は友達になった。

 

 

 

 

「王位継承争いか……俺が兄三人をぶち殺してやろうか?」

 

「馬鹿者!! それでは国が荒れてしまうわ!! 正当な継承をせずに王位を継げば必ず反乱分子が湧き出るぞ!!」

 

姫様に人生相談をされた。

 

なんでも“トルメキア”という国では昔から王位継承争いが激しいらしい。

 

姫様は王家の正当な血筋を引く唯一の王女らしいけど、現王の連れ子である兄達も王位を狙っているそうだ。

 

兄達は妹である姫様を邪魔に思い排除するため、姫様と姫様の配下の軍を危険な戦場に送って亡き者にしようと企んでいる。

 

俺と出会ったのも、その謀略に嵌められ、敵に囲まれ攻撃されて、腐海に墜落した時のことだったそうだ。

 

「なるほど、それなら多少は兄達に対して手加減をしてやるか」

 

「どういう意味だ?」

 

「だってあの時、姫様が腐海に墜落しなければ俺はこんなに可愛い姫様と出会えなかったんだからな」

 

俺はいつもの様に姫様の頭を優しく撫でる。

 

「うぐぐ、ここで怒鳴れば私の負けな様な気がするぞ」

 

耐える姫様も可愛いな。と思う、今日この頃だった。

 

 

 

 

俺が姫様に仕え出してから姫様への謀略が減ったそうだ。

 

うんうん。いい傾向だな。

 

「お前が私が老衰以外で死ねば、この国を滅ぼすと言ってくれたお蔭だ」

 

姫様は今日も俺のところ来ている。

 

俺以外に友達がいないのかと心配になるな。

 

「アホか!! お前が朝昼晩と私の顔が見れなければ、王城に向かって炎を放つと脅したからだろうが!!」

 

あはは、流石は姫様は記憶力がいいな。

 

「忘れたくても忘れられるか!! 本気の証拠だと言って王城を掠めるように炎を吐いたくせに!! あの後、みんなが怯えて宥めるのが大変だったんだぞ!!」

 

そうなのか? ちょっとだけやり過ぎだったかな。

 

「……いや、お前のあの行為のお蔭で私の立場は確固たるものになった。感謝している。それに一日三度のお前との接触が義務付けられたから、私を監禁して洗脳しようという馬鹿な輩を抑える事が出来た。本当に感謝している」

 

姫様は真摯な瞳で俺を見つめる。

 

姫様は可愛い。

 

これから大食いをして、俺ぐらいにデカくなってくれたらお嫁さんになって欲しいぐらいだ。

 

「あはは、流石にそれは不可能というものだぞ。まあ、あれだ。お嫁さんは無理だが、お前と私は一蓮托生だ。死ぬときは一緒だぞ」

 

うん、それこそ不可能だな。

 

「うん? どういう意味だ」

 

姫様は不思議そうに首を傾げる。その仕草が可愛かった。

 

「お前はいちいち可愛い可愛い言うな!!」

 

あはは、本当に姫様は可愛いな。

 

そんな可愛い姫様には長生きをしてもらう。そして姫様が老衰で逝くときに俺が死に水を取ってやるよ。

 

「……ふん、ならば約束だ。私が死ぬときにはお前が看取れ。その代わり、お前が逝くときには私が冥府から迎えに来てやる」

 

約束だからな。そう言って、去っていく姫様の後ろ姿を俺は一生忘れないだろう。

 

本当に姫様は可愛いな。

 

「だから可愛い言うな!!」

 

振り向いて怒鳴る姫様の顔は、夕陽のように真っ赤に染まっていた。

 

 

***

 

 

姫様と出会ってから数年が過ぎた。

 

ある日、工業都市ペジテ市で巨神兵の卵が発見されたと報告があった。

 

「俺のお嫁さんか!!」

 

「いや、それなら喜ばしいのだが、巨神兵に女性タイプがいたとは伝承でも聞いた事がないぞ」

 

「まあ、そうだよな。俺にもお◯ん◯んは非常に残念ながらついていないもんな」

 

「お前……私が年頃の淑女だということを忘れていないか?」

 

「本当にお◯ん◯んが無いかを、俺の身体を弄って調べるような奴を淑女扱いするのは難しいぞ」

 

「あれは子供の頃の話だろうが!!」

 

真っ赤になった姫様は色っぽかった。

 

「色っぽいって、お前にそういう感情が本当にあるのか疑問なのだがな?」

 

俺には巨神兵になる前の人間だった頃の知識と感情があるからな。

だから姫様も自信を持っていいぞ。

たとえお見合い100連続で断れようとも姫様は俺にとっては世界一可愛いからな!!

 

「うぐぐ、怒るに怒れぬ絶妙な言い回し、悪かったな一国の姫でありながら見合いを断られるような女で」

 

いやいや、全然悪く無いぞ。

 

姫様の結婚相手なら厳選に厳選を重ねるべきだ。

 

俺も姫様の結婚相手には条件をつけているからな。その条件をクリアした男が今のところ一人もいないから向こうから断ってくれていて助かるぐらいだ。

 

「お前が条件だと? 私は初耳なのだが、どういった条件なんだ?」

 

姫様がいつもの様に首を傾げながら尋ねてくる。

 

うん、このポーズを取らせたら姫様の右に出るものはいない可愛さだな。

 

「いや、あのな。私も本当にいい歳になっているんだ。せめて可愛い以外の形容詞にしてくれぬか?」

 

それじゃあ、プリティとか?

 

「…………か、可愛いで頼む」

 

姫様は深い溜息をつくと少し休むと言って、行ってしまった。

 

それにしても姫様の結婚相手か。

 

俺の最低条件である姫様を守れるだけの力を示せる男はいつ現れるのかな?

 

まだあのセリフを言わせてもらった事すら無いんだよな。

 

条件を聞くだけでお見合いを断る奴らばかりで誰一人挑戦しないからな。

 

ああ、早くあのセリフを言ってみたい。

 

「……どんなセリフなんだ?」

 

聞きたいのか?

 

「……ああ」

 

よし、ならば聞かせてやろう。

 

「姫様と結婚したいなら俺を倒してみせろ!!」

 

「私が100連続でお見合いを断られたのはお前のせいかーーーーっ!!!!」

 

 

その日、陽が暮れるまで姫様に追いかけ回された。

 

なぜだろう?

 

 

 

 

ペジテ市から巨神兵の卵を引き取って欲しいと打診があったそうだ。

戦力になる巨神兵なのにペジテ市で育てる気は無いのだろうか?

 

「いや、お前という前例があるからこそだろう」

 

俺か?

 

俺は品行方正な巨神兵だろ?

 

無駄に暴れたりもせずに仕事がなければ屋敷に引き篭もっているぞ。

 

「その屋敷が問題だろうが!! そのデカい図体にあう屋敷を建てるのにどれほどの資源と労力がかかったと思っているんだ!!」

 

あはは、それは適正な労働の対価というものだ。

 

敵対国家の殲滅や、腐海での焼畑農業の推進、それに土木工事では大活躍だぞ。

まさに適正な報酬だ。

それにこの屋敷があればこそ、気兼ねなく姫様とお茶も出来るしな。

 

「うむ、私もお前とのティータイムは楽しいが、そのティータイムに必要な食器を用意するのも大変だぞ。“トルメキア”だからこそお前の無茶な要望に応えられるが、ペジテ市では到底無理だな」

 

つまりペジテ市は貧乏で巨神兵に給料を払えないから、代わりに“トルメキア”で雇ってあげてということか。

 

「給料って、まあ間違いではないが、もう少し言い方があるだろう。しかしまあ、お前以外の巨神兵か……他の巨神兵もお前ほど融通は効くのか?」

 

会ったことがないから分からん。

まあ、タチの悪い巨神兵だったら俺がぶちのめして畑の肥料にしてやるよ。

 

「巨神兵同士の戦い……凄まじい被害を被りそうなんだが」

 

それなら食べ物に睡眠薬を混ぜて眠らせてから殺っちまうか?

 

「巨神兵に睡眠薬が効くのか?」

 

さあ?

 

俺には効かないけど、生まれたてのペジテ市の巨神兵なら効くかも知れないだろ?

 

「ううーん、少し考えさせてくれ。重臣達とも協議してみる」

 

姫様はブツブツと言いながら出ていった。

 

俺は一人優雅に紅茶を飲んだ。

 

良い香りだった。

 

 

 

 

巨神兵の卵を輸送していた飛行機が落ちた。

 

「私は現場に向かう。何が起きるか分からんからお前も一緒に来てくれ」

 

姫様が行くなら頼まれなくても一緒に行くぞ。

それで落ちたのは何処だ。

 

「風の谷と呼ばれている海辺の村らしい」

 

海か。

 

海水浴は初めてだな。

 

姫様は水着はあるのか?

 

「いや、ちょっと待て。遊びに行くわけじゃないぞ。それに海は毒素で汚れているから泳げんぞ」

 

泳げないのか。

 

それじゃあ、田舎でのアウトドアだな。

 

バーベキューセットを忘れないように準備しなくてはな。

 

「バーベキューか、あれは中々楽し…じゃなくてだな! 私達は仕事で行くんだぞ! 遊ぶのは仕事が終わった後だ!!」

 

うんうん、分かっているよ。

 

だから早く卵を回収してバーベキューをしよう。

 

「うう、怒鳴りつけたいのに…バーベキューを楽しみにしている私もいるとは……こ、こうなったら仕事をサッサと終わらせて盛大にバーベキュー大会を開くぞ!! 風の谷の住民も呼んでパーっとやってやるぞ!!」

 

おおっ!

 

いつになく姫様がやる気になったな。

 

じゃあ、俺も山に行って良い肉を狩ってくるとしよう。

 

「お前は出立の準備をせんか!!」

 

姫様の怒号を背中に聞きながら俺は山へと向かった。

 

 

 

 

風の谷で卵を拾った。

 

すでに孵化しかかっていたため、この場所で孵化をさせる準備を始めることになった。

 

「住民達が不安がるかと思ったが、案外と平気そうだな」

 

姫様、風の谷にも姫様と呼ばれている少女がいたぞ。

 

うちの姫様はもう年増だけど、風の谷の姫様はピチピチだった……ぞ?

 

ど、どうして刀を抜いているんだ? お、俺の可愛い姫様?

 

「ククク、貴様は言ってはならぬ事を口にした。と、年増…年増…誰が行かず後家だーーーーっ!!!!」

 

 

うわあああっ!?

 

俺はそこまでは言ってないぞおおおっ!!!!

 

 

 

 

酷い目にあった。

 

姫様も微妙なお年頃になったんだなあ。

 

俺は遠い日の出会った頃の姫の姿を思い出していた。

 

あの頃の姫様は初々しかったな。

 

いかにも一生懸命ですって感じで微笑ましかった。

 

ヨチヨチと俺の後ろを付いて回っていた姫様。

 

オネショをして泣きべそをかいていた姫様。

 

迷子になって泣いていて、俺を見つけて泣きながら駆け寄ってきた姫様。

 

本当に可愛かったなあ。

 

「貴様は思い出を捏造するなっ!!」

 

バチコーンと叩かれながらよく焼けた肉を刺した串を渡された。

 

「ほら、もうバーベキュー大会は始まっているぞ。貴様も来い」

 

姫様は言い放つとサッサと歩いて行く。後ろ姿からでも赤くなった姫様の耳が見えた。

 

うん、やっぱりうちの姫様は世界一可愛いな!!

 

「だから可愛い言うな!!」

 

姫様から食べ終えたトウモロコシの芯が飛んできてポコンと当たった。

 

 

 

 

巨神兵の卵が孵った。

 

大きさは俺と同じぐらいだが、頭が悪そうだった。

 

なんかウガウガ言っている。

 

「生まれたてだから赤ん坊のような状態なのか?」

 

いや、俺に聞かれても子育ての経験はないよ?

 

「お前は生まれた時から知性があったのだろう?」

 

個人差じゃないの?

 

「随分とすごい差だな。私と初めて会ったときはお前も生まれた直後だったのだろう。お前は今と大して変わらんぐらいの知性があっただろうが」

 

それじゃあ、俺が特別な巨神兵だったとか?

 

「特別な巨神兵? なんだそれはお前は特別な仕様で作られたのか? それとも特別な命令でも受けているのか?」

 

特別仕様も命令もないけど、運命ならあったな。

 

「運命……?」

 

姫様はいつものように不思議そうに首を傾げる。

 

「姫様と出会い、そして姫様を見守る運命だよ」

 

「なっ……!?」

 

真っ赤になった姫様は、出会った頃と同じように可愛かった。

 

 

 

 

「だから可愛いって言うなーーーーっ!!!!」

 

 

 

 




殿下に続けーーーーっ!!!!

はい、クシャナ殿下が大好きです。
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