※舞台は新宿辺りの大きなビル街、高級そうなレストランの前
黄色い帽子のおじさんと日本にやってきたおさるのジョージは見るもの聞くもの、何もかもが初めてでワクワクがとまりません。今日はおじさんと一緒に日本料理を食べに行きます。
「すみません、介助犬等一部を除いて動物連れでのご来店は…」
[ホハァー(´△`)]ガッカリです。
「大丈夫、お店がダメならデリバリーすればいい」落ち込むジョージをおじさんは慰めます。
ピリリ、ホテルで寛いでいると携帯電話がなります。
「もしもし、やあワイズマン博士」
「どう?日本を満喫している?」
「ええ、楽しんでます。その、レストラン以外は」最後の言葉が尻窄みになるおじさん、ワイズマン博士も気付いたみたいです。
「3分だけ待ってちょうだい」一旦電話を切って待ちます。そしてホントに3分後、再びワイズマン博士から電話がかかってきました。
「小さなお店を
「あ、ありがとうございます」おじさんは早速ジョージに伝えます。
「やったぞ、ジョージ!明日は日本料理を食べに行こう」
[ワハーッハホハァ!(^o^)]笑顔になるジョージ、ナゼかおじさんと手を取り合って一緒に踊ります。
そして次の日、ジョージと黄色い帽子のおじさんはワイズマン博士とそのお店にやってきました。
「いらっしゃいませ」
「こんにちは、ユーミ。今日はありがとう」ジョージもワイズマン博士のお友達にご挨拶しようとします、こんに…アレ?この人男性?女性?
[フォアワァ?]知りたがりのジョージは気になって仕方ありません。
「マスター、接客は僕がやるから」
※一見子供にも見える若い男性がホールにでてくる
「あなた中学生?」
※ワイズマン博士が尋ねる
「二十歳ですが」
※笑顔ながらちょっと怒り気味の青年
「アメリカ人っておさるより失礼なのかしら?」
※店主の言葉に一同思わず吹き出す
「お待たせしました、バッテラです」
「魚がライスに乗っている、スシかな?」
「随分かっちりしてるわね」スシならジョージもNYで食べた事あります、でもこれはちょっと違う。
[ハ~フォ?]
「皆さんが知っているのは'握り寿司'でしょう、これは押し寿司といわれるモノです、パンにもクロワッサンやバンズとかがあるように寿司も種類があるんですよ」おじさんとワイズマン博士は2本の棒を使おうとします、しかし上手くいきません。
「手で摘まんでもいいんですよ、そこのおしぼりで手を綺麗に拭いて下さい」
「そういう事なら」
※手でバッテラを一切れずつ取り口へ運ぶ2人。
「脂ののった魚だけど酢に浸けてるせいかサッパリしている」
「味はどちらかというと肉に近い気もするわ、向こうでも意外に受けるかも」
[ハホヒャ?]ジョージも一口たべてみます、勿論手で。
[アウワ~ヒャホホ!]美味しい!初めての日本料理にジョージは大喜びです。
「そんなに気に入ってくれたなら作った甲斐があるわ、お味噌汁やすき焼きもあるからドンドン召し上がれ」日本最高!スティーブとベッツィ、ビルにアリィにも教えてあげなくっちゃ!
いっそジョージに日本一週巡りでもさせるのはどうかと現在絶賛妄想中(←妄想かい!)。