ベルリンの街の夜景を一望出来る高層ホテルの一室。そこに少年、シロウ・エペ・フルーレはいた。
あの倉庫での件のあと、IS操縦者、織斑千冬と話し、彼女の弟の身の安否を思い先にドイツ軍に保護を求めた。それまでの間、シロウはあの魔剣のことや何やらを根掘り葉掘り聞かれるかと思いきや、何も聞かず拍子抜けのままこの部屋まで連れてこられた。その肝心の千冬は今はドイツ軍に事情説明をしに一時間ほど前から外に出ている。
シロウは千冬がルーカの知り合いだということと一夏への心配している様子を見て、とりあえずのところは信用し、ノコノコとついてきた。ただし、信用はしたものの、信頼はしていない。それもシロウの人生を振り返れば当然とも言えよう。なんせ彼は信頼の上で成り立つ裏切りを何度も経験してきたのだ。故に、この世界で本当の信頼を得ているのはもうデュノア親子くらいだろう。
+ + +
......ふぅ、と先ほど名前を教えてもらった千冬さんの許可を貰って使っていたパソコンのディスプレイから目を離し、思考する。
――――爺さんの葬式に感じた異質な気配。その正体が千冬さんのISだった。まさか、現代の科学でここまで異常なモノを作りあげるとはな......。ISの存在は下手をすれば世界を危ぶめる。『白騎士事件』を見ての感想がそれだった。
俺の住んでいた場所ではパソコンは繋がらず、テレビも見ないため置いていなかった。世界の情勢を知るためには図書館で本を読んだがあくまでそれは魔術の有無の確認やもとの世界との類似点・相違点を調べるためであって、ISについては知ろうとも思わなかったのだが、これを機会にいざISについてインターネットで調べてみると興味深いものであった。
曰く、従来の戦闘機を超越した科学の結晶。
曰く、あまりの危険さと強大さに各国が注目。
曰く、女性にしか扱えぬため、女尊男卑社会。
他にもISの特徴など調べたものを頭のなかで整理していると、コンコン、とノックの音が鳴り響く。自分の部屋なのに嫌に行儀のいいものだなと感心しながらも「どうぞ」と返事をした。
ガチャッと扉が開くと入ってきたのは予想外に二人の女性だった。
一人は織斑千冬。ISスーツから着替えたのか今は私服姿。その美貌とは違って随分ラフな格好でジーンズに黒いロングTシャツ。もう少しお洒落をすれば世の男性が放っていないだろうに......。
そして、もう一人は兎の耳に模られたカチューシャを頭につけた紫色の髪の女性。童話の世界のような奇抜なファッションに身を包む。こちらも千冬に負けず劣らずの美貌で、そのニコニコと笑顔を絶やさない。だが、理由はわからないがその笑顔を好きにはなれなかった。
「......ここは二人部屋だったんですか?」
ベッドが一つの時点でわかりきっているというのに、冷ややかな目で嫌味を含めて尋ねる。暗に「なぜ連れてきた?」と問うているのだ。
それに対して千冬さんは「はぁ」とだけため息をついて答えた。
「......そう言うな。こいつは私の『暮桜』を作った張本人だからな......。『雪片』を斬られたと連絡したら勝手についてきた」
「『暮桜』を作っただと!?」
千冬の言葉に驚き、再びうさ耳の女性に目を移す。
「そうだよ。私がISを作った天才篠ノ之束だよ!」
ブイブイなどと両手でピースを作っているが、千冬さんは相手にすらしていないのか突っ込む様子はない。
篠ノ之束と言えば確か......
先ほど調べた内容で知った篠ノ之束について思い起こす。
――――篠ノ之束。たった一人でISの基礎理論を考案、実証し、全てのISのコアを造った自他共に認める『天才』。ISの開発者にして今世紀最高の科学者。
......でも、現在は確か政府の監視下から脱走して逃亡生活しているはず.....。それがなぜここに?
「それはもちろんちーちゃんの雄姿を見るためだよ~」
「......貴女は読心術の心得でもあるんですか?」
まさか考えている事を当てられるとは思わなかったが、平常心を装い軽口を叩いた。
「いんや~、なんとなくそう思っただけ。それにしても君、ここからの景色気に入った?」
「俺に風情を嗜む心はないけど、ここからの景色は絶景であるのは間違いないですね」
「そっか~。よかったね。私関係ないけど」
「貴女は織斑さんとは友人なんですか?」
「そりゃもちろん私たちは友達どころか夜の垣根を乗り越えた、言わば夫婦みたいな関係だよ~」
「誰が夫婦だ!!」
――――バシンッと夫婦漫才ばりのツッコミが天才の頭を響かせた。
+ + +
千冬は手近にあった本を束の頭に叩きつける。それに束は「 ちーちゃん痛ーい。そんなので殴ると天才の脳みそが壊れちゃうよー!!」なんて頭を抑えながら非難する。だが、千冬はそれに一切反応せず、むしろ先の雑談に関心を寄せていた。なぜなら、昔からの馴染みである束が初対面の相手にまとも?な会話をしたからだ。
「(二人は馬が合うのか?)」
なんて考えてしまったが、その実、全く違っていた。もうすでに二人の頭の中では強かな計算が始まっていたのだ。
「(『天才』と呼ばれる篠ノ之束なら世界でも相当のコネを持っているはず。しかも、世界を飛び回っているのならば、私の知りえない情報も手に入るはず。ならば――――)」
「(ちーちゃんの話ではこの少年が『雪片』を破壊した。それもISを使わずにだ......。私の知らない技術を使ったのか知らないが、今のこの世界にISの武器を破壊する鉱物は存在しない。だが、この少年はやってのけた。それは、私が知らないことがまだまだあるという証明。ならば――――)」
「「(――――この相手を利用しない手はない)」」
「ククク......」
「フフフ......」
突然、同時に、しかも不気味に笑い出す二人に千冬はつい後ずさる。
「それじゃあ早速本題に入るけど、君がそうなの?『雪片』を斬ったていう少年は?」
「あのISの刀を『雪片』というのなら、斬ったのは間違いなく私だが?」
シロウの雰囲気、というよりも口調が一変する。だが、束は気にせず、後ろで静観している千冬も口は出さない。
「その剣見せてくれない?」
「なぜ私の剣を君に見せなければならない。君に見せたところで何の益もない」
昔からの付き合いの千冬ですら気がつかないくらい若干ではあるが、束の笑顔が引き攣った。それを見たシロウは若いな、と内心ほくそ笑んだ。
「力は共有しなければならない。これ世界の常識だよ?」
「クックック......」
「......何がおかしいのかな?」
「何、君の言い分は酷く矛盾しているよ。力は共有されるべき?ハッ!笑わせてくれる。ならばなぜコアの中身を公開しない?君が世界にそのコアの中身を世界に公開すれば君に私の力を見せてやろう」
シロウの強気な姿勢にギリッと今度こそ千冬にもわかるくらいに表情を歪ませる。初めてみるその表情に先ほど馬が合うなどと思ったのが馬鹿らしくなる。この二人は馬が合うどころか全くそりが合わない事に漸く千冬は気づいた。あの無駄話からすでに戦いの火蓋は切られていた。二人は少しでも相手の癖、思考、交渉の材料になるモノは出来るだけ多く得ようとしていたのだ。
――――交渉において切れるカードの多さとは重要だ。だが、最も重要なのはそのカードの中でも相手にどれだけ衝撃を与え、尾を引かせるかが鍵となる。そして、現在二人のうち明らかに優位性を持っているのはシロウだ。
なぜなら、二人の目的はお互いの情報提供。シロウは世界の異変、魔術の有無。束はシロウの魔術に関して。だが、少し考えればわかることだが、シロウの目的こそ束の協力を得れたら迅速に達成出来るだろう。だが、束の協力が絶対必要か?と問われればNOである。多少時間がかかろうともシロウ一人で達成出来ることなのだ。
それに引き換え、束の目的はシロウの協力なくして達成はあり得ない。もちろん、既にシロウの過去を調べたが、戦場で拾われたこと以外は至って普通で、結局ヒントになる情報は出てこなかった。つまり“『雪片』を斬った剣が実在する”という限られた 情報しか持たない現状束はシロウに頼るしかない。
「......ッ!」
束は思わず舌打ちする。今日という出来事を存ぜぬ知りえぬで通せばいいというのに、束はそれが出来るほど器用ではない。科学者という一つの探求者の性か。“あり得ない事象の証明”こそが生き甲斐。使命であると言っても過言ではない。
――――だが、科学と魔術は似て非なるモノ。
科学は未来に向かって、魔術は過去に向かって疾走する。永遠に交わることのない道筋。故に、両者は決して相容れない。
それを知るはずのない束は天性の勘、否、物事の本質を見抜く力とでもいうのか......。常人から卓越したそれを以って自分の力では解明出来ないと判断した束は自分で研究する前からシロウに協力を求めている。
それは科学者である者には恥ずべき行為だ。
自分で考えて、自分で調べて、自分で解明してこその科学者。それが一流の考え方だ。......だが、篠ノ之束は異端。科学者としては歪な、それでも完成された探求者。先に言ったが、探求者とは“あり得ない事象の証明”という自己満足こそが人生の意義。どれだけ卑怯で、どれだけ意地汚くともその自己満足を果たせた者こそが超一流。それ故に篠ノ之束という探求者は『天才』なのだろう。
「......わかった。君の望みを出来る範囲で叶えてあげる」
「束ッ!?」
千冬が驚き叫んだ。なぜなら、今までの人生を振り返っても束が折れたところを見たことは一度としてなかったからだ。それは束にとって後にも先にも唯一無二の屈辱だろう。
後に篠ノ之束は語る。この時ほど自分が科学者であることを恨んだことはない、と。
「......でもISの極秘データーの公開は勘弁してほしいな」
「そんなモノ私も望んでいないさ」
ISのデーターが全て公開されれば、ISの軍事運用は目に見えている。かつて世界の恒久的平和を願った英雄がそんな事望むはずもない。
「じゃあ何が......?」
何時の間にか束の中ではシロウが魔術について教えることが確定しているようだ。苦汁を嘗める思いで決断したのだ。束にとってそれは当然とも言えよう。
「ふむ......」
しかし、だからと言ってシロウが教えなければならないという理由にはならない。最悪、宝具を使って記憶を消してでも魔術の隠蔽を優先すべきではある。だが、とシロウは思いとどまる。
この世界にはシロウ以外に魔術師がいるかいないかまだわからない。もちろん、シロウの希望としてはいない方が好ましい。どちらにせよ、その上で『天才』とのコネを結ぶのは決してマイナスファクターにはならない。むしろ、魔術師がいたとする場合、後ろ盾、つまり協力者がいるのは心強い。衛宮士郎であった時の経験から言ってもその必要性は重々承知している。それにISの権威である篠ノ之束には是非とも聞きたいことがあるのだ。
「契約を交わしてくれるというのなら私の力をお教えしよう」
だからこそ、シロウは承諾し、等価交換の条件を挙げた。
+ + +
一つ、両者は互いに利を得るための協力関係となる。
一つ、両者が互いに求める情報の開示を行う。
一つ、両者の情報は決して他言無用にする。
一つ、両者間の一定以上の干渉を禁ずる。
一つ、契約の一方的破棄は無効とする。
それが魔術を知るために挙げた条件。この五つを承諾されることで契約は成立する。
「それじゃあちょっとおかしくないかな?」
束の言い分は尤もな意見だ。なんせ、情報の開示と干渉の禁止など矛盾な点もあるし、契約にしては具体性がない。
「まだ君が契約を受けるかもわからんし、これはあくまで大まかに契約を挙げたに過ぎん」
「......信用されてないってことだね?」
束は笑っていながら目が笑っていない。というか睨みつけているといった方が正しいかもしれない。
「信用する方が愚かだろう?」
まだ私は篠ノ之束という女性を何一つ理解していない。そんな状況で信に足る人物などとどうして言えようか。まず、間違いなく無理である。
「いいよ、わかった。契約してあげる」
「......即決すぎるだろ。もう少し考えるべきでは?」
「え~、十分考えたよ~」
雰囲気が一変する。演技なのか天然なのかわからない。どの世界でも『天才』という奴は一本ネジが外れているようだ。......掴みどころのない奴との交渉ほど面倒なものはないな。
「少し質問いいか?」
今まで傍観に徹していた千冬さんが話に入って来た。そう言えばこの部屋にいたんだっけ。......正直、すっかり忘れていた。
「お前今失礼なこと考えたろ?」
「......いいえ。それで質問とは?」
勘の鋭い人だ......。
「......まぁ、いい。そのシロウの力を私には教えてくれないのか?」
「む......」
そう言えば千冬さんは私の魔術を直接目の当たりにしたている。それならば、魔術に興味を示すのは仕方がない話だ。
「教えることは出来ない」
だが、それとこれとは話が別だ。後ろ盾は一人でいい。それに彼女の弟のことも考えると魔術の世界に足を踏み込ませるのは気が引ける。
「え~、いいじゃん。一人が二人になるだけで後は変わんないよ?」
「契約を結ぶかどうかは私が決める。千冬さんは知るべきじゃない」
そう言われてもやはり諦め切れないのか、冷たい視線を送ってくる。
「貴女たちが思っている以上にこれは危険なモノだ。守るべきものがあるのなら尚更知るべきじゃない」
千冬さんの背が僅かに揺れる。それは心の現れでもある。未知への興味か、愛する者の安全か。千冬さんの中で両者が葛藤しているのだろう、そのまま黙りこくってしまった。
+ + +
この分なら千冬も諦めてくれるだろう。シロウはそう安堵しそうになるが人の世とは中々思い通りにならないものだと改めて悟らされる。
「君の協力者第一号にして天才である束さんから忠告してあげよう」
くるくると回り千冬の後ろにまわって両肩に手をやり顔だけを出してきた。その表情は何か悪戯を考えた子どものようでいて、一切の否定を受け入れない傲慢な王のようでもある。
「......なんだ?」
決していい予感はしない。パンドラの箱の中身を知りながら開ける気分のままシロウは問うた。
「ちーちゃんは諦めが悪い子だよ~ 」
頷くことはしなくとも眼を見れば諦めていないことくらいはシロウも容易く想像できた。だが、瞳の奥に迷いが生じている以上この興味もいつか消えて無くなるはずだ。少なくともシロウはそう考えている。
「それで......?」
「いつの時代でも危険なものに好奇心を持った諦めの悪い子は早死にするんだよ」
「――――っ、......それで?」
シロウは同じ言葉を二度続ける。だが、その言葉に込められた思いはより複雑だ。今まで衛宮士郎であった時も、エミヤシロウであった時も、彼に何かしらの興味を持った一般人が何人かいた。それが災厄をもたらす疫病神だとも知らずに。......そして、その者たちはいつも唐突に、無情に、その人生を終わらせた。それを知ってか知らずか、束はニヤリと口角を上げて続けた。
「君はちーちゃんを早死にさせる気かい?」
直球で、しかもど真ん中に投げられた簡潔な言葉はシロウの心を揺さぶるのには十分だった。それでも、その感情を表に出さないのは流石と言えよう。
「......記憶を消せばそれで済む」
一瞬、言葉を言い淀む。それを束が見逃すはずもなく追求を続ける。
「それは百パーセントの確率?副作用はない?」
「――――ッ!?」
まるでシロウの事情を知っているかに続ける追求には舌打ちをせざるを得なかった。束の言う通り記憶を消す宝具の持ち主に過ぎないシロウに百パーセントの可能性は約束されていない。八割、いや、七割を切るかもしれない成功率の低さなのである。しかし、まさか二十前後の小娘にここまで翻弄されるとはシロウも夢にも思っていなかっただろう。
「わかっているのか!?知れば君たちだけの問題じゃなくなる!大切な者すらも巻き込むんだぞ!?」
つい声を荒げてしまう。魔術に関わればすべからく不幸になる。衛宮士郎という人間が人生を通じて学んだことだ。
「――――そんなことにはさせないよ」
だのに、魔術を何一つ知らない束がまっすぐな瞳で、強がりでもハッタリでもない確信を持った否定を答える。
「なんせ私は天才だからね」
「束......。......そうだな」
理論もクソもない、自分ならば出来るという自信。束は己の知らない未知の領域の解明をやり遂げると言い切ったのだ。これが愚かだと言わず何と言うか。普通の者ならば侮蔑を込めて一笑しただろう。だが、千冬は違った。確かに一笑したが、その笑みには紛れもない信頼が込められている。束が出来ると言うのならばもはや千冬に迷いなどなかった。興味を満たし、かつ、最愛なる弟も守る。それが千冬の出した強引な答えだった。
「............」
シロウは今更になって漸く気づいた。自分が味方にしようとしている者はどうやら究極の厄介者だということを。
そして、否応なしにシロウに与えられた選択肢は二つ。
一つは千冬にも束と同じく知識を与えてしまう。二つは二人に宝具で記憶を消して今日ということをなかったことにする。少なくともここで記憶も消さず逃げるのは全くの論外だ。篠ノ之束がシロウ・エペ・フルーレという存在を知った以上自己の欲求を満たすために地の果てまで追ってくるだろう。短い会合でシロウがまとめた束の性格はそれであり、事実シロウが逃げだせば束はすぐさま追いかけるだろう。
どちらに転んでもリスキーなことには変わりはない。前者は他の魔術師にこの二人が狙われる可能性がある。一人ならばシロウも魔術の有無を調べ終わるまで守ればいいのだが、二人となるとそれは難しくなる。それも千冬はともかく世界中を飛び回っている束の所在を掴むのはまず無理である。その間に襲われたとしてもシロウには手の出しようがない。後者は言わずもがな、宝具の成功率が問題である。成功すれば無問題であるが失敗すれば余計な副作用を与えてしまうことになる。
難渋するシロウに止めと言わんばかり束が言い放つ。
「君さぁ、もしかして私たちの身を案じてるわけ?なら有難迷惑にもほどがあるよ。一体何様なつもりなわけ?私やちーちゃんは自分の身くらい自分で守れるよ」
「......わかった」
苦々しく、呻くようにただ一言シロウは答えた。ハァ、と諦めたように深くため息を吐くその姿はどの世界にいても変わらず苦労人のようだ。
「君たちは私の忠告を無視して禁忌に触れようとしているのだから私は責任は持たんぞ」
――――それは嘘だ。シロウ・エペ・フルーレが衛宮士郎である限り自分に関わった者を見捨てることは出来ないだろう。そして、シロウはそれに、と言葉を続ける。
「どう足掻いてもお前たちでは私の力は扱えんし、研究も出来ん」
言いたいことだけ言って顔を逸らす。まるで負け犬の遠吠えのようなその態度はまさに年相応の少年のものだった。それを終始見ていた千冬はどれだけ大人びていようがやはり子どもなんだな、とどこか安心したように微笑んだ。